グランピングB&V富士山河口湖は、全23棟が富士山ビューで、客室風呂とサウナを重視する人に魅力の大きい新しいグランピング施設です。
2025年12月11日に山梨県富士河口湖町富士ヶ嶺でグランドオープンし、プール付きヴィラから愛犬同伴キャビン、最大20名向け大型ドームまで用意されています。一方、予約前には「部屋タイプによる設備差」「天候と富士山ビュー」「冬の道路」「サウナ用水着」など、知っておきたいポイントもあります。
富士山を眺めながら過ごせるグランピングは、施設によって景色も過ごし方もかなり違います。
「どこを選べばいい?」と迷ったら、富士山周辺のグランピング選びをまとめた記事を先に見ておくとイメージしやすいです。
グランピングB&V富士山河口湖のレビューは?まず知っておきたい結論
グランピングB&V富士山河口湖を検討している人に、最初に伝えたいのは、「富士山を見る宿」というより、富士山を中心に一日を組み立てる宿だということです。
施設は山梨県南都留郡富士河口湖町富士ヶ嶺1188-1にあり、全23棟。公式案内では全室から富士山を望めることを大きな特徴としています。
さらに客室風呂には、富士山麓の地層を通った水を利用した高濃度バナジウム鉱泉を配湯。全棟にサウナが用意され、客室タイプによってはプライベートプールもあります。
僕が施設情報を整理して、とくに魅力を感じるのは次の5点です。
- 全23棟が富士山ビューをうたっている
- 客室風呂とプライベートサウナを組み合わせた滞在ができる
- 4棟限定のプール付きスイートヴィラがある
- 500㎡以上の専用ドッグラン付き客室がある
- 最大20名まで泊まれる大型のツインドームがある
ただし、ここで「レビュー」を読むときには注意が必要です。
今回の参考資料には、Tripadvisorに掲載された「グランピングヴィレッジ富士河口湖」の口コミが多数含まれていますが、こちらは鳴沢村にある全30棟の別施設です。
名前も立地も非常によく似ていますが、「グランピングB&V富士山河口湖」と「グランピングヴィレッジ富士河口湖」は同一施設ではありません。
したがって、別施設の「417件・評価4.3」という数字や、「部屋がきれいだった」「BBQの量が多かった」といった投稿を、そのままB&V富士山河口湖の口コミとして扱うことはできません。
これは予約前にかなり重要なポイントです。
検索すると似た名称のグランピング施設が並ぶため、口コミサイトをチェックするときは、施設名だけでなく所在地まで確認することをおすすめします。
グランピングB&V富士山河口湖の住所は「山梨県南都留郡富士河口湖町富士ヶ嶺1188-1」です。
一方、参考資料にあるTripadvisorのグランピングヴィレッジ富士河口湖は「山梨県南都留郡鳴沢村鳴沢7435」と記載されています。
似た名前の宿を間違えて予約することはそう多くありませんが、「レビューを比較しているうちに別施設の評価を見ていた」ということは十分ありえます。
富士山は遠くから見ればひとつの美しい三角形ですが、近づけば裾野にはいくつもの道があります。宿選びも同じで、名前の似た施設ほど、最後の確認が大切なのです。
グランピングB&V富士山河口湖はどんな施設?23棟と客室タイプをレビュー
グランピングB&V富士山河口湖は、2025年12月11日にグランドオープンした比較的新しい施設です。
2026年8月24日には2027年1月31日までの予約開始が案内されており、2026年4月28日には人気キャンプ番組「おぎやはぎのハピキャン」の撮影が行われたことも告知されています。
客室構成で面白いのは、「グランピング=ドームテント」という単純な設計ではないことです。
滞在人数や旅の目的に応じて、ヴィラ、複数サイズのドーム、ドッグキャビンを選べます。
スイートヴィラは2世帯・グループ向き
プライベートプール付きのスイートヴィラは4棟です。
三角屋根を採用した建物で、1階と2階に寝室を分けています。定員は6名で、約176.9㎡とかなりゆとりがあります。
Simmons製セミダブルベッド4台に追加寝具2組を用意し、プール、客室風呂、サウナ、水風呂を備えています。
ReFaのドライヤー、カールアイロン、ストレートアイロンも用意されているため、アウトドア感だけでなく、宿泊設備の快適さを求める層を意識した客室だと分かります。
祖父母と子ども世帯の旅行や、友人同士で寝室を分けたいケースとは相性が良さそうです。
プレミアムドームはプール付き
直径7mのプレミアムドームは2棟で、定員は6名。
テント部分は約38㎡ですが、全体の建物面積として約143.38㎡が確保され、プライベートプール、客室風呂、サウナを備えます。
「ヴィラではなく、ドーム型グランピングらしい非日常感も欲しい。でも設備は妥協したくない」という人には、かなり分かりやすい選択肢です。
スタンダードドームは基本設備を押さえたタイプ
直径7mのスタンダードドームは5棟で、定員6名です。
客室風呂とサウナを備えながら、プールは付かない構成。施設の特徴である「富士山・風呂・サウナ」を楽しみたい人にとって、基本形と考えやすいタイプでしょう。
テント内は約38㎡、全体は約92.44㎡とされています。
デラックスドームは8名まで対応
直径8mのデラックスドームは2棟、定員8名。
Simmons製セミダブルベッド6台と追加寝具2組が用意され、テント内は約50㎡あります。
家族旅行だけでなく、友人グループで「同じドームに泊まりたい」という場合にも候補になります。
ラグジュアリードームは10名まで
さらに大きな直径10m、約80㎡のラグジュアリードームは1棟です。
定員は10名で、客室風呂とサウナを完備。
普通のホテルで10人が同じ空間に泊まろうとすると複数室に分かれるケースが多いため、夜まで同じ場所で過ごせること自体が大型ドームの価値だと僕は思います。
最大20名のラグジュアリーツインドーム
グループ旅行で特に目を引くのが、直径10mの大型ドームを2棟組み合わせたラグジュアリーツインドームです。
定員は最大20名。敷地は約564.47㎡、テント部分だけでも計約160㎡となっています。
富士山型のプライベートプール、サウナ、4室のシャワールームを備え、団体旅行や研修などにも対応します。
ただし、ここは重要です。
ラグジュアリーツインドームには客室風呂がなく、シャワールームのみです。
「B&Vなら全室バナジウム鉱泉のお風呂がある」と思い込んで予約すると、目的とのずれが生じます。
最大20名という圧倒的な収容力とのトレードオフとして、理解しておきたいところです。
愛犬連れならドッグキャビン
ドッグキャビンはスタンダード2棟、グランデ6棟です。
定員は4名を基本とし、条件によって追加寝具1組にも対応します。
最大の特徴は、約500~900㎡という非常に広い専用ドッグランです。
スタンダードで約500~700㎡、グランデでは約700~900㎡。キャビン内に客室風呂、サウナ、バスルーム、トイレも用意されています。
エサ・水入れ、ケージ、トイレトレイ、トイレシート、エチケット袋、ペット用ゴミ箱、ウェットティッシュ、消臭ミストといった愛犬用アメニティも案内されています。
なお、愛犬同伴が可能なのはドッグキャビンのみで、宿泊時には狂犬病予防接種証明書が必要です。
管理棟内には犬を同伴できない点も、予約前に確認しておきましょう。

評判を左右しそうな魅力は?富士山・鉱泉・サウナ・BBQをチェック
グランピングB&V富士山河口湖の評価を大きく左右するのは、客室の豪華さだけではありません。
実際には、富士山・サウナ・風呂・食事・焚き火を、移動せずひとつの滞在にまとめられる点がこの施設の強みです。
全23棟が富士山ビュー
公式案内では、全23棟すべてが富士山ビューとされています。
これは富士山周辺の宿を選ぶうえで、かなり強い訴求ポイントです。
ただ、ここで僕は「富士山ビュー」という言葉を少し冷静に見たいと思います。
富士山は、ホテルの設備ではありません。
晴れていても雲が山頂付近だけにかかることがありますし、春から夏は湿度が上がり、朝に見えていた山が昼には雲へ消える日もあります。
だからこそ、「富士山ビューの客室」=「宿泊中ずっと富士山が見える」ではないことは理解しておきたいところです。
僕自身、富士山を長く見てきましたが、山の表情は時間単位で変わります。
午後は完全に雲の中だったのに、翌朝カーテンを開けた瞬間、雪をかぶった稜線だけが青空に浮かんでいたこともあります。
富士山を目的に泊まるなら、到着日の夕方だけで判断せず、翌朝も早めに外を見ることをおすすめします。
霧に隠れる富士は、人の心の迷いに似ています。しかし、その霧が切れた瞬間の山は、待った時間まで景色の一部に変えてしまうのです。
高濃度バナジウム鉱泉の客室風呂
客室風呂には、富士山麓の地層によって長い時間をかけてろ過されたと案内される高濃度バナジウム鉱泉が配湯されています。
客室で好きな時間に入浴できるため、大浴場への移動が苦手な人や、小さな子ども連れにも扱いやすいでしょう。
一方で、「鉱泉」という響きだけで健康効果を過度に期待するのは避けたいところです。
この施設を選ぶ価値としては、特定の効能を期待するよりも、富士山麓の水とプライベート空間で過ごす入浴体験そのものを楽しむのが自然だと僕は考えています。
なお、前述した通り、最大20名のラグジュアリーツインドームは客室風呂ではなくシャワーです。
全棟サウナ付き。ただし水着を忘れない
サウナ好きにとって大きいのが、全棟にサウナが用意されていることです。
一般的なホテルのサウナと違い、他の利用客を気にせず使えるのはプライベートサウナならでは。
ただし、公式案内ではサウナや水風呂利用時の水着または専用ウェアを持参するよう求めています。
チェックイン後に気づくと困りやすいので、水着は宿泊準備リストに最初から入れておいたほうがいいでしょう。
BBQは甲州牛・信玄豚・信玄鶏など山梨色が濃い
夕食はスタンダードBBQ、プレミアムBBQ、冬季限定すき焼きなどから選べます。
スタンダードBBQでは、甲州牛ももステーキ、甲州信玄豚肩ロースステーキ、信玄鶏もも焼き、殻付きホタテ、大海老、季節の野菜などが案内されています。
さらに静岡県産コシヒカリ、あさぎり牛乳を使ったクラムチャウダー、ライ麦パン、シャインマスカットゼリーという構成です。
プレミアムBBQには甲州牛サーロインステーキ、特製ブイヤベース、ソーセージとモッツァレラチーズのアヒージョなどが用意されています。
子ども向けには、煮込みハンバーグ、ソーセージ、えび、じゃがバター、サラダ、アップルジュースなどのメニューがあります。
冬季限定すき焼きでは甲州牛肩ロース、甲州信玄豚肩ロース、野菜・きのこ、富士山麓産たまご、締めのうどんなどが案内されています。
なお、食材やメニュー内容は変更される場合があるため、予約時の最新プランを確認してください。
朝食は和食と洋食
朝食も選択肢があります。
和朝食は甲州信玄豚の具だくさん豚汁、富士山麓産たまごのベーコンエッグ、納豆など。
洋朝食はプルドポークとポテトサラダのホットサンド、トマトクラムチャウダーが案内されています。
豪華な夕食だけに力を入れる施設ではなく、朝まで含めて地域性を出しているのは好印象です。
飲み放題BARと焚き火も宿泊料金内の楽しみ
管理棟にはインクルーシブBARがあります。
利用時間はソフトドリンクが7:00~22:00、アルコール類が17:00~22:00です。
さらに各棟にファイヤーピットがあり、薪1束が無料で用意されています。
僕は、グランピングの価値は設備の数ではなく、「何もしない時間を快適に過ごせるか」だと思っています。
炎を見ながら一杯飲み、振り返れば富士山の裾野が暗闇へ溶けていく。
遊園地のように次々と予定を詰めなくても時間が成立すること。それがこの施設の隠れた魅力でしょう。
せっかく富士山の近くまで行くなら、「泊まる場所」そのものも旅の楽しみにしたいところです。
実は富士山周辺には、景色を楽しむ施設、食事を楽しむ施設、プライベート感を重視した施設など、選択肢があります。
何を基準に比べればいいのか、富士山グランピングの特徴と選び方をこちらの記事でまとめました。
候補を探し始める前に、ざっと目を通しておくだけでも選びやすくなります。
泊まる前に知りたいチェックポイントは?アクセス・冬・設備差に注意
グランピングB&V富士山河口湖は設備が豊富ですが、予約前に確認しておきたいこともあります。
むしろ満足度を上げるには、魅力より先に「自分の旅行条件に合わない部分がないか」を見ることが重要です。
車利用を前提に考えたほうが分かりやすい
アクセスは、中央自動車道の河口湖ICから約30分。
河口湖ICを出たあと、鳴沢・朝霧高原方面へ進み、国道139号と県道71号を経由して富士ヶ嶺方面へ向かいます。
静岡方面からは、新東名高速道路の新富士ICから約60分と案内されています。
場所は富士ヶ嶺ですから、一般に「河口湖」と聞いて思い浮かべる湖畔の中心街とは距離があります。
湖畔散策をメインにし、飲食店を徒歩で巡りたいタイプの旅行とは性格が違います。
逆に、車で富士山麓を回りながら、宿ではサウナや焚き火を楽しみたい人には向いています。
また、新しい施設のため、車載ナビでは誤った場所へ案内される可能性があると公式に注意喚起されています。
施設側はGoogleマップで「グランピングB&V富士山河口湖」と検索するよう案内しています。
住所だけを古い車載ナビへ入力して向かうより、出発前にルートを確認しておくほうが安心です。
冬はスタッドレスタイヤなど雪道対策が必要
12月初旬から3月末ごろまでは、積雪や路面凍結の恐れがあります。
施設側も冬用タイヤの装着を求めています。
富士山麓は標高が高く、都市部が晴れていても路面状況が異なることがあります。
とくに「東京では雪がないから大丈夫だろう」という判断は避けたいところです。
富士山周辺では、雪そのものより、朝晩の凍結が厄介なことがあります。
冬季に車で訪れる場合は、宿泊当日の天気だけでなく、最低気温や道路情報まで確認するのが基本です。
なお、キャンセル規定は14日前から宿泊料金の30%、7日前から50%、3日前から100%と案内されています。
積雪の場合も、高速道路封鎖などによって物理的に施設へ到着できないケース以外はキャンセル料の対象になるとされています。
冬に予約するなら、この規定は必ず把握しておきましょう。
各棟1台駐車可能、20時以降は出入り制限あり
各棟には車1台を駐車できます。
2台目以降は管理棟付近の共用駐車スペースを利用します。
注意したいのが、各棟横に駐車した車は20時以降の出入りを控えるルールです。
共有駐車スペースの車については20時以降も出し入れできます。
夜に買い出しへ行く可能性がある場合は、この運用をあらかじめ考えておいたほうがよいでしょう。
チェックインは19時まで
チェックインは15:00~19:00、チェックアウトは翌7:00~10:00です。
19時を過ぎる場合は事前連絡が必要とされています。
高速道路の渋滞や周辺観光を考えると、特に首都圏から夕方ぎりぎりに向かう旅程は余裕を持たせたいところです。
せっかく焚き火や夕食を楽しめる施設ですから、個人的には日が暮れてから到着するより、明るいうちにチェックインして富士山の位置や施設全体を確認するほうが、この宿の良さを感じやすいと思います。

グランピングB&V富士山河口湖の評判を見るときに注意したい「別施設問題」
「グランピング b&v 富士山 河口湖 レビュー」と検索する人が特に注意したいのが、似た名称の施設です。
今回の資料にも、グランピングB&V富士山河口湖とは別に、「グランピングヴィレッジ富士河口湖」のTripadvisor口コミが掲載されています。
グランピングヴィレッジ富士河口湖については、2026年時点でTripadvisor評価4.3、口コミ417件とされ、「鳴沢村のその他の宿泊施設11軒中1位」と表示されています。
投稿では、サウナ、BBQ、愛犬との旅行、富士山の景色、スタッフ対応などを評価する声が見られる一方、雨音、設備配置、清掃状態、虫、富士山の見え方などを指摘する声も掲載されています。
しかし、繰り返しになりますが、これらはB&V富士山河口湖の宿泊レビューとして引用できません。
B&Vは富士河口湖町富士ヶ嶺1188-1、グランピングヴィレッジ富士河口湖は鳴沢村にある施設です。
客室数もB&Vが23棟なのに対し、資料に掲載されたグランピングヴィレッジ富士河口湖は30棟です。
この違いを無視して「B&Vは口コミ4.3」と紹介する記事があれば、情報の取り違えを疑ったほうがよいでしょう。
一方、別施設の口コミだからまったく参考にならないかというと、そうとも言い切れません。
富士山麓のドーム型グランピングに共通する「旅行前の確認項目」を知る材料にはなります。
たとえば、
- 富士山は天候によって見えない日がある
- ドームテントでは雨音が通常のホテルより聞こえやすい場合がある
- 夏季は虫対策を考えておいたほうがよい
- BBQ設備では換気や火力に特徴がある
- 水回りが寝室と別棟の場合、雨天時の移動が気になる可能性がある
といった観点です。
ただし、これらはB&Vで実際に発生したという意味ではありません。
グランピングという宿泊形態そのものを選ぶときのチェックポイントとして考えるのが正確です。
ホテルと同じ基準だけでグランピングを評価すると、想像とのずれが生じやすいものです。
外の音、気温、風、虫、雨。自然を完全に遮断しないからこそ、富士山を近くに感じられる。
その不便と豊かさの境界をどこに置くかで、同じ施設でもレビューは大きく変わります。
誰におすすめ?僕が考えるB&V富士山河口湖の向き・不向き
ここからは、公開されている設備・立地情報を踏まえた僕の私見です。
グランピングB&V富士山河口湖は、誰にでも同じようにおすすめできるタイプの宿ではありません。
むしろ旅の目的がはっきりしている人ほど、満足しやすい施設だと考えています。
まず相性が良いのは、「宿泊そのものを旅行のメインイベントにしたい人」です。
河口湖観光を朝から晩まで詰め込み、夜は寝るだけという旅行なら、客室サウナ、鉱泉風呂、焚き火、BARといった設備を十分に使えません。
この宿では、午後にチェックインし、富士山を眺め、サウナに入り、夕方からBBQ。夜は焚き火を囲み、翌朝もう一度富士山を見る。
そんな余白のある旅程が似合います。
次に、サウナ好きの家族やカップル。
全棟サウナ付きという設備構成は明快で、共有サウナよりプライベート性を重視する人には大きな魅力です。
愛犬との旅行にも強いでしょう。
500㎡以上、客室タイプによっては700~900㎡規模の専用ドッグランは、単に「ペット可」というレベルではなく、犬との滞在そのものを重視した設計です。
そして大人数旅行。
最大20名のラグジュアリーツインドームは、複数のホテル客室へ分散するのとは異なり、グループ全員が同じ空間を共有できます。
一方で、僕なら次のような人には慎重に検討するよう伝えます。
徒歩中心で河口湖周辺を観光したい人、旅館のような大浴場を重視する人、自然環境特有の気象や虫をできるだけ避けたい人です。
また、「絶対に富士山を見たい」という理由だけで宿泊日を1日に固定する場合、天候というどうにもならない要素があります。
全室富士山ビューは客室の「向き」の魅力であって、当日の山頂まで保証するものではありません。
富士山研究に関わってきた僕がこの施設で面白いと思うのは、豪華設備よりむしろ、滞在時間が長いほど富士山に出会える機会が増える設計です。
観光地の展望台では、到着した20分間に雲が出ていれば終わりです。
けれど宿泊なら、夕方、夜明け、朝食前、チェックアウト前と何度も空を見上げられます。
これは富士山観光において意外に大きな意味を持ちます。
「富士山を見る場所」に泊まるのではなく、「富士山が姿を見せるのを待てる場所」に泊まる。
僕はB&V富士山河口湖の価値を、そこに感じます。
予約前に確認したい5つのポイント
最後に、予約画面を開く前にチェックしておきたい事項を整理します。
1つ目は客室タイプです。
プールの有無、定員、広さ、愛犬同伴の可否は部屋ごとに異なります。特に20名用ツインドームは客室風呂ではなくシャワールームなので注意が必要です。
2つ目は水着です。
サウナや水風呂、プールを利用する場合は、水着または専用ウェアを持参するよう案内されています。
3つ目は車と道路状況です。
河口湖ICから約30分、新富士ICから約60分。新しい施設のため車載ナビでは異なる場所へ案内される可能性があり、施設名をGoogleマップで検索するよう案内されています。
12月初旬から3月末ごろは積雪・路面凍結に備えて冬用タイヤが必要です。
4つ目はキャンセル条件です。
14日前から30%、7日前から50%、3日前から100%のキャンセル料が設定されています。
積雪時でも、高速道路の封鎖などによって物理的に来館できないケースを除き、原則として規定の対象です。
5つ目は「レビューの施設名」です。
「富士河口湖」「グランピング」という共通語を持つ施設が周辺には複数あります。
口コミを読む場合は、B&V富士山河口湖の住所「富士河口湖町富士ヶ嶺1188-1」と一致しているかまで確認すると、情報の取り違えを防げます。
この5点を押さえておけば、「思っていた宿と違った」という失敗はかなり減らせるはずです。
まとめ|B&V富士山河口湖は「何を見るか」より「どう過ごすか」で選びたい
グランピングB&V富士山河口湖は、2025年12月11日にオープンした全23棟のグランピングリゾートです。
全室富士山ビューを掲げ、客室サウナ、高濃度バナジウム鉱泉の客室風呂、プール付きヴィラ、大型ドーム、専用ドッグラン付きキャビンなど、多様な旅に対応する設備をそろえています。
食事では甲州牛や甲州信玄豚、信玄鶏などを取り入れたBBQが用意され、管理棟のインクルーシブBAR、各棟の焚き火も滞在の楽しみです。
一方、最大20名用サイトは浴室ではなくシャワールームであること、サウナ用の水着が必要なこと、冬季は積雪・凍結対策が必要なこと、車載ナビの案内に注意が必要なことは予約前に確認しておきましょう。
そして「グランピングB&V富士山河口湖のレビュー」を探す際は、鳴沢村にある別施設「グランピングヴィレッジ富士河口湖」の口コミと混同しないことが大切です。
僕は、富士山周辺の宿を選ぶとき、「山が見えるか」だけで決めるのは少しもったいないと思っています。
富士山は一枚の写真ではありません。
夕暮れに色を失う裾野、焚き火越しに浮かぶ輪郭、夜明けとともに青く戻ってくる山肌。時間によって姿を変えるからこそ、泊まって眺める意味があります。
設備の豪華さだけでなく、富士山のそばで時間そのものを楽しみたい人にとって、グランピングB&V富士山河口湖は検討価値のある一軒だと僕は考えています。
よくある質問
グランピングB&V富士山河口湖は全室から富士山が見えますか?
施設案内では全23棟が富士山ビューとされています。ただし実際に山が見えるかどうかは雲・霧・雨など当日の気象条件に左右されます。富士山目的なら夕方だけで判断せず、比較的空気が澄みやすい朝にも確認してみてください。
B&V富士山河口湖は愛犬と泊まれますか?
ドッグキャビンのスタンダードまたはグランデで愛犬と宿泊できます。専用ドッグランは約500~900㎡で、宿泊時には狂犬病予防接種証明書が必要です。管理棟内への犬の同伴はできません。
サウナ利用に必要な持ち物はありますか?
サウナや水風呂を利用する際は、水着または専用ウェアの持参が必要です。プール付き客室を予約する場合も、忘れないよう宿泊準備に加えておくと安心です。
神楽 岳志(かぐら・たけし)
登山エッセイスト|富士山研究家|自然体験ストーリーテラー
富士山旅行では、観光地だけでなく「どこで夜を過ごすか」でも旅の印象は大きく変わります。
ホテルとは少し違う時間を楽しみたいなら、富士山を望めるグランピングも候補のひとつです。
ただし、景観、食事、設備、アクセスなどは施設ごとに違うため、雰囲気だけで決めると迷いやすいところ。
そこで、富士山周辺でグランピングを探すときに知っておきたいポイントを、こちらの記事で分かりやすく整理しています。
次の富士山旅行を考えている方は、気になる施設を探す前の参考にしてみてください。
「こんな過ごし方もあるのか」と、旅の選択肢が少し広がるはずです。


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