富士駅から富士宮口五合目へは、身延線で富士宮駅へ行き、6番乗り場の登山バスへ乗り継ぐのが基本です。
大人の片道運賃は、JR240円とバス2,330円を合わせて2,570円。所要時間は乗り換えを含め、おおむね2時間が目安です。
2026年度の登山バスは7月10日から9月10日まで運行されますが、便によって運転日が異なります。富士駅と新富士駅の違い、往復きっぷの選び方、具体的な接続例、帰りの最終便まで順番に解説します。
確認項目 2026年度の基本情報
基本ルート 富士駅→富士宮駅→富士宮口五合目
利用路線 JR身延線・富士急静岡バス
バス乗り場 富士宮駅北口6番乗り場
所要時間 約1時間50分~2時間30分
大人片道総額 2,570円
大人往復総額 通常5,140円/往復きっぷ利用時4,480円
登山バス運行期間 2026年7月10日~9月10日
五合目からの最終便 18時30分発・富士宮駅止まり
バス予約 予約不可・先着順
この記事の交通情報は、富士急静岡バス、富士山表富士宮口登山組合、JR東海の案内を2026年9月1日に確認して整理しています。時刻や運賃、運行状況は変更される可能性があるため、出発直前にも各公式案内を確認してください。
富士山を眺めながら過ごせるグランピングは、施設によって景色も過ごし方もかなり違います。
「どこを選べばいい?」と迷ったら、富士山周辺のグランピング選びをまとめた記事を先に見ておくとイメージしやすいです。
富士駅から富士宮口五合目への基本ルートは?

富士駅からは、JR身延線で富士宮駅へ移動し、富士宮駅北口6番乗り場から富士宮口五合目行きバスに乗車します。
移動の順番は次のとおりです。
- JR富士駅で身延線の富士宮・身延・甲府方面行きに乗る
- 約18~21分でJR富士宮駅へ到着する
- 富士宮駅北口の6番乗り場へ移動する
- 富士宮口五合目行き登山バスに乗る
- 約1時間20~35分で富士宮口五合目へ到着する
富士駅から富士宮駅までの距離は10.7キロで、普通列車の大人片道運賃は240円です。特急「ふじかわ」を利用すると別に特急料金が必要になるため、特別な事情がなければ普通列車で問題ありません。
富士宮駅から富士宮口五合目までのバスは、最短便で約1時間20分です。ただし、富士駅で電車に乗ってから五合目へ着くまでの総所要時間は、富士宮駅での待ち時間によって変わります。
現実的な目安は約2時間です。登山用ザックを持っての移動、トイレ、きっぷ購入、乗り場の確認を考えると、富士宮駅では20~30分程度の乗り換え時間を確保したいところです。
富士駅と新富士駅は同じ駅ではない
富士駅はJR東海道本線と身延線が乗り入れる在来線の駅です。新富士駅は東海道新幹線の駅であり、富士駅とは約2キロ離れています。
両駅は鉄道で直接結ばれていません。新富士駅へ移動する場合は、路線バスやタクシーなどを利用することになります。
2026年度の富士宮口五合目行きバスは、新富士駅では富士山口側の5番乗り場、富士宮駅では北口6番乗り場から発車します。
すでに富士駅にいる人は、新富士駅へ移動するより、身延線で富士宮駅へ向かうほうが乗り換えを組み立てやすいでしょう。一方、東京、横浜、名古屋などから東海道新幹線で来る人は、新富士駅発の対象便を利用できます。
検索画面で「新富士駅発7時30分」と表示されても、それを富士駅発と読み違えてはいけません。駅名が一文字違うだけで、出発場所も乗り継ぎ方も変わります。
2026年の富士宮口五合目行きバスは何時に出る?

2026年度の富士宮駅発・富士宮口五合目行きバスは、7月10日から9月10日まで運行されます。
ただし、全6便が期間中毎日走るわけではありません。2便と4便は毎日運行ですが、1便、3便、5便、6便は運転日が限定されています。
富士宮駅から富士宮口五合目への上り時刻表
便 富士宮駅発 富士宮口五合目着 運転日
1便 6:35 7:55 7月10日~8月30日の毎日、9月5日・6日
2便 8:15 9:35 7月10日~9月10日の毎日
3便 10:35 12:00 7月10日~8月30日の毎日、9月5日・6日
4便 11:55 13:30 7月10日~9月10日の毎日
5便 14:05 15:30 7月10日~8月30日の毎日、9月5日・6日
6便 16:10 17:30 7月10日~8月30日の毎日、9月5日・6日
2便は、期間中の土日祝日および8月13日から16日まで、新富士駅を7時30分に出発し、富士宮駅を8時15分に経由します。それ以外の日は富士宮駅が始発です。
3便から6便は水ヶ塚公園を経由しますが、富士宮駅から乗れば、原則として富士宮口五合目まで同じバスで移動できます。公共交通で向かう人が、水ヶ塚公園でシャトルバスへ乗り換える必要は通常ありません。
バスは予約制ではなく、事前予約はできません。掲載時刻は集合時刻ではなく出発時刻で、乗車開始は出発約10分前からです。
富士宮口五合目から富士宮駅への下り時刻表
便 富士宮口五合目発 富士宮駅着 新富士駅着 運転日
1便 8:30 9:47 10:17 7月10日~8月30日の毎日、9月5日・6日
2便 10:00 11:17 11:47 7月10日~9月10日の毎日
3便 13:00 14:17 14:47 7月10日~8月30日の毎日、9月5日・6日
4便 15:00 16:17 16:47 7月10日~9月10日の毎日
5便 17:30 18:47 19:17 7月10日~8月30日の毎日、9月5日・6日
6便 18:30 19:47 富士宮駅止まり 7月10日~8月30日の毎日、9月5日・6日
注意したいのは、8月31日から9月4日、9月7日から10日までは、17時30分発と18時30分発が運行されないことです。この期間に毎日運行される下り最終便は、15時発・富士宮駅16時17分着の4便となります。
「最終便は18時30分」と時刻だけを覚えるのは危険です。利用日によっては、その便自体が走りません。
9月上旬に登る人ほど、運転日と下山計画を結び付ける必要があります。これは今回の時刻表で最も見落としやすく、登山計画に大きく影響する点です。
富士駅から富士宮口五合目までの運賃はいくら?
普通列車と通常の片道バス運賃を利用した場合、富士駅から富士宮口五合目までの大人片道総額は2,570円です。
内訳と往復総額は次のとおりです。
区間・購入方法 大人 小人
富士駅~富士宮駅・JR片道 240円 120円
富士宮駅~富士宮口五合目・バス片道 2,330円 1,170円
片道合計 2,570円 1,290円
すべて片道券で往復 5,140円 2,580円
バス往復きっぷ+JR往復 4,480円 2,240円
バスの片道券を往復分購入すると、大人は4,660円です。4,000円の往復向けきっぷを利用すれば、バス部分で660円安くなります。
そこへJR富士駅~富士宮駅の往復480円を加えると、全行程の大人往復総額は4,480円です。
なお、運賃計算は普通列車を利用した場合です。特急「ふじかわ」に乗る場合は、乗車券240円とは別に特急料金が必要になります。
2種類ある4,000円のきっぷは何が違う?
2026年度は、販売額が同じ大人4,000円、小人2,000円のきっぷが2種類案内されています。名称、購入場所、有効期間、対象路線が異なるため、同じ商品だと思わないようにしてください。
項目 駅・五合目間のWEB往復きっぷ 富士登山バスフリーきっぷ
正式な案内名 新富士駅・富士宮駅~富士山富士宮口五合目間の往復きっぷ 富士登山バスフリーきっぷ
大人料金 4,000円 4,000円
小人料金 2,000円 2,000円
有効期間 2日間 3日間
販売方法 WEB 新富士駅・富士宮駅のバスきっぷ売り場
発売期間 7月10日~9月9日 7月10日~9月10日
利用回数 往路・復路各1回 往路・復路各1回
途中下車 1回限り可能 可能
主な対象 新富士駅・富士宮駅~富士宮口五合目 富士宮口、御殿場口、須走口、吉田口方面などの対象路線
規制区間のシャトルバス 利用不可 利用不可
富士宮口五合目を1泊2日で単純往復し、窓口に並ぶ時間を減らしたい人にはWEB往復きっぷが分かりやすいでしょう。
一方、3日間の旅程や、対象となる別の登山口方面への移動を含む人は、富士登山バスフリーきっぷを検討できます。ただし、名称に「フリー」とあっても、対象路線を無制限に何度も乗り降りできるという意味ではありません。
この2種類は、同じ乗車に重ねて使うきっぷではなく、旅程に応じてどちらかを選ぶものです。単純往復なら、有効期間、購入方法、途中下車の予定で判断してください。
どちらのきっぷも、水ヶ塚公園~富士宮口五合目を走るマイカー規制シャトルバスには使えません。通常の駅発着路線バスと、規制区間のシャトルバスを区別する必要があります。
富士宮駅のバスきっぷ売り場は何時から?
富士宮駅バスきっぷ売り場の営業時間は、運行期間によって異なります。
7月10日から8月30日まで、および9月5日・6日は、次の時間帯です。
- 6時25分~10時40分
- 11時~13時20分
- 14時~16時10分
8月31日から9月10日までの平日は、次の時間帯です。
- 7時30分~10時40分
- 11時~13時20分
- 14時~14時30分
早朝6時35分発は、窓口営業開始から発車まで10分しかありません。窓口できっぷを買うなら、購入待ちを見込み、可能な場合は前日購入やWEB購入を検討したほうが落ち着いて乗車できます。
せっかく富士山の近くまで行くなら、「泊まる場所」そのものも旅の楽しみにしたいところです。
実は富士山周辺には、景色を楽しむ施設、食事を楽しむ施設、プライベート感を重視した施設など、選択肢があります。
何を基準に比べればいいのか、富士山グランピングの特徴と選び方をこちらの記事でまとめました。
候補を探し始める前に、ざっと目を通しておくだけでも選びやすくなります。
富士駅からの具体的な乗り継ぎ例は?

乗り継ぎは、利用する登山バスを先に決め、その発車時刻から身延線を逆算すると失敗しにくくなります。
2026年8月25日に確認した平日時刻を例にすると、次の接続が組めます。
富士駅発 富士宮駅着 富士宮駅バス発 五合目着 乗り換え時間
7:27 7:48 8:15 9:35 27分
9:48 10:06 10:35 12:00 29分
どちらも乗り換え時間が30分弱あり、改札から北口6番乗り場への移動、トイレ、きっぷの確認を行いやすい接続です。
一方、富士駅6時5分発、富士宮駅6時23分着の普通列車から、6時35分発のバスへ乗り換える場合、余裕は12分しかありません。
バスの乗車開始は6時25分ごろです。列車が時刻どおりなら接続できる可能性はありますが、初めての駅で窓口購入が必要な人、大きな荷物がある人、子どもと同行する人にはおすすめしにくい接続です。
僕が実際に登山の交通計画を組むなら、次の基準を使います。
- 富士宮駅で20分以上、できれば30分前後を確保する
- 窓口できっぷを買う場合は、さらに余裕を加える
- 10分台の接続しかない場合は一本早い列車を選ぶ
- 6時35分発へ無理に接続するなら前泊も検討する
- 帰りは利用日の「実際の最終便」より一本前を目標にする
前泊を判断する目安は、早朝便に乗らなければ山小屋の到着予定に間に合わない場合や、当日最初の身延線でも接続時間が短すぎる場合です。
五合目へ早く着くこと自体が目的ではありません。富士宮口五合目は標高約2,400メートルにあり、到着後は高度順応と登山準備の時間も必要です。
富士山表富士宮口登山組合の登山プランでも、五合目到着後はすぐ歩き始めず、約1時間を高度順応の目安としています。バス到着時刻から山小屋までの行程を考える際は、この時間も組み込んでください。
帰りのバスと運休で注意すべきことは?
帰りは、富士宮口五合目から富士宮駅方面のバスに乗り、富士宮駅で身延線の富士行きへ乗り換えます。
重要なのは、登った日ではなく、五合目へ戻る日の運転日を確認することです。1泊2日登山では、往路と復路の日付が異なります。
たとえば8月30日に登って8月31日に下山する場合、8月30日には6便ありますが、8月31日の下り便は毎日運行の10時発と15時発に限られます。前日の時刻表を見て18時30分発があると思い込むと、下山後の交通手段を失うおそれがあります。
富士宮ルートは山頂までの距離が比較的短い一方、傾斜が強く、下りでは岩場や砂礫で歩行速度が落ちやすいルートです。登りの到着予定だけでなく、「何時までに山頂を出るか」「遅れたらどこで引き返すか」も決めておきましょう。
僕は、利用できる最終便の一本前を予定便にする方法が実務的だと考えています。8月30日以前なら17時30分発を目標にして18時30分発を予備にできますが、8月31日以降の平日は15時発が最終になるため、同じ考え方はできません。
大雨や道路通行止めではバスも止まる
富士山スカイラインは、大雨などにより通行止めになることがあります。道路が閉鎖された場合は、水ヶ塚公園と富士宮口五合目を結ぶシャトルバスやシャトルタクシーも運行されません。
駅発着の登山バスについても、道路や気象の状況により運休や遅延が発生する可能性があります。出発当日は、少なくとも次の情報を確認してください。
- 富士急静岡バスの運行情報
- 富士山表富士宮口登山組合の交通案内
- 静岡県が案内する富士山周辺の道路情報
- JR身延線の運行情報
- 富士宮口周辺の天気と警報
- 復路便の運転日と富士宮駅からの列車時刻
2026年の富士山スカイラインのマイカー規制は、7月10日から9月10日まで予定されています。富士駅から身延線と駅発着路線バスで向かう場合は、マイカー利用者のように水ヶ塚公園で車を置いて乗り換える必要はありません。
公共交通利用者にとって、水ヶ塚公園のシャトルバス時刻や駐車場情報は原則として補足情報です。富士宮駅から五合目まで直通する路線バスを選べるなら、乗り換えの少ない直通便を優先するほうが分かりやすいでしょう。
なお、水ヶ塚公園~富士宮口五合目のシャトルバスには、車いすのまま乗車できないタイプの車両が使われます。車いすのまま利用する場合は、事前に運行会社へ問い合わせ、対応可能な駅発着路線バスを確認してください。
まとめ
富士駅から富士宮口五合目へは、JR身延線で富士宮駅へ行き、北口6番乗り場から富士宮口五合目行きバスに乗るのが基本です。
大人片道総額は、JR240円とバス2,330円を合わせて2,570円。大人4,000円のバス往復きっぷとJR往復を組み合わせると、全行程の往復総額は4,480円です。
2026年度の登山バスは7月10日から9月10日までですが、全便が毎日運行されるわけではありません。特に8月31日以降の平日は便数が減り、富士宮口五合目からの下り最終便が15時になります。
列車とバスの接続には20~30分程度の余裕を持ち、往路より先に復路の運転日と最終便を確認してください。山では歩く速さだけでなく、予定を遅らせられる余白が安全を支えます。
列車の窓から見えていた富士が、バスを降りるころには足元の大地へ変わります。その変化を急がず受け止められる旅程こそ、富士宮口へのよい入口だと僕は考えています。
よくある質問
富士駅から富士宮口五合目への直行バスはありますか?
2026年度の案内では、富士駅前から富士宮口五合目へ直行するバスは示されていません。富士駅から身延線で富士宮駅へ行き、北口6番乗り場で登山バスに乗り換えます。
富士駅から富士宮口五合目まで何時間かかりますか?
身延線が約18~21分、登山バスが約1時間20~35分です。富士宮駅での乗り換えを含め、約1時間50分~2時間30分、標準的には約2時間を見込んでください。
富士宮口五合目行きバスは予約できますか?
2026年度の駅発着登山バスは予約制ではなく、事前予約はできません。乗車開始は出発約10分前からなので、富士宮駅には遅くとも発車15~20分前までに到着する計画が安心です。
神楽 岳志(かぐら・たけし)
登山エッセイスト|富士山研究家|自然体験ストーリーテラー
富士山旅行では、観光地だけでなく「どこで夜を過ごすか」でも旅の印象は大きく変わります。
ホテルとは少し違う時間を楽しみたいなら、富士山を望めるグランピングも候補のひとつです。
ただし、景観、食事、設備、アクセスなどは施設ごとに違うため、雰囲気だけで決めると迷いやすいところ。
そこで、富士山周辺でグランピングを探すときに知っておきたいポイントを、こちらの記事で分かりやすく整理しています。
次の富士山旅行を考えている方は、気になる施設を探す前の参考にしてみてください。
「こんな過ごし方もあるのか」と、旅の選択肢が少し広がるはずです。

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