――2025年の夏。
夜明け前の富士山五合目に立つと、凍れるような空気が肺の奥で静かに震えた。
ヘッドライトの帯が闇を切り裂き、足元の火山砂までひと粒残らず浮かび上がらせる。
その光の中に、白いヘルメットが規則正しく並ぶ様子は、まるで“これから試練に挑む者たちの鎧”のようだった。
「富士山は今年から、ずいぶん厳しくなるらしいな。」
そんな声が、早朝の静寂に吸い込まれていく。
入山料は任意から4,000円の義務化へ。
深夜の無謀登山を防ぐため、午後2時〜午前3時の入山規制が全ルートで施行された。
そして、僕が20年以上この山を歩いてきた中でも特に印象的なのが、
**“ヘルメットは実質必携”**という空気が、公式からも現場からもにじみ出ていることだ。
富士山は、観光地である前に“生きた火山”だ。
落石も、噴石も、突風に舞う火山砂も、いつだって人間の予測を超えてくる。
僕自身、あと50センチ位置が違えば命を落としていた──
そんな瞬間を、これまで何度も経験してきた。
だからこそ知っている。
富士山は、準備を怠る者に微笑まない。
だが、敬意を払い、必要な装備を揃えた者には、
まるで山が“試練を越えた者だけが見られる景色”を授けるように、
胸の底から震えるようなご来光を見せてくれる。
今日もまた、山頂を目指す誰かの背中に、
この山が静かに語りかけている気がする。
――「備えよ。そして来い。」
- 2025年、富士山は「新しいルールの山」へ変わった
- 富士山でヘルメットが“義務化目前”と言われる理由
- 【完全版】富士山登山の必携グッズリスト2025
- “持っておくと生存確率が上がる”推奨装備15点
- 富士山のリュック選び|“軽い”より“ブレない”が正解
- 富士山のズボン選び2025|登山パンツが“脚の生命線”になる理由
- レンタルで十分な装備・レンタルしないほうがいい装備
- 【失敗談から学ぶ】僕が実際に目撃した“危なかった登山者たち”
- 【チェックリスト】富士山の持ち物リスト2025(スマホ保存用)
- 【まとめ】富士山は“準備した者だけ”に景色を見せる
- FAQ|富士山登山2025のよくある質問
- 情報ソース(一次情報・公式サイト)
2025年、富士山は「新しいルールの山」へ変わった

正直に言うと、僕は今年の富士山の変化にワクワクしている。
2025年の富士山は、これまでの「気軽に行ける百名山」から一歩抜け出し、
ついに“本格的に登山者に向き合う山”になったからだ。
その象徴が、まず入山料4,000円の義務化と、夜間の入山規制だ。
ただの制度変更に見えるかもしれないが、登山者を長く見てきた僕からすると、
これは富士山が「本気で安全を守りにきた年」だと断言できる。
これまでの任意協力金(1,000円)から一気に4,000円。
数字だけ見れば驚くかもしれないが、実際にはこうした費用が、
- 救助体制の強化
- 登山道の補修
- トイレの維持・衛生改善
- 落石・噴火リスク対策の設備
などに使われることを考えれば「ようやく追いついたか」という感想だ。
僕自身、年々増える登山者と、補修が追いつかない登山道を見てきたから、
この変化を頼もしくさえ感じている。
夜間の入山規制:「午後2時〜翌午前3時」は予約者以外立ち入り不可
もうひとつ、個人的に注目しているのが夜間の入山規制だ。
2025年から午後2時〜午前3時は予約者以外立ち入り不可となった。
理由は極めてシンプル。
ただし、登山経験者なら「そうだよな」とすぐに納得するはずだ。
- 弾丸登山による事故の増加
- 落石・転倒・夜間低体温症の多発
- 無装備による遭難
僕はこれらを現場で何度も見てきた。
ヘッドライトも雨具もなく、「せっかくだし行けるところまで」という軽い気持ちで入山し、
危険な状況に追い込まれる人が、毎年必ずいる。
だからこの規制は、富士山が「準備のない登山者は入れない」という強い意思表示でもある。
僕はこの変化を歓迎している。
装備不足では“そもそも登山道に入れない”時代に
実際、五合目のチェックポイントでは、
レインウェア・ヘッドライト・防寒着などの必須装備を持たない登山者が
注意されるケースが明らかに増えている。
思い出すのは数年前。
五合目で半袖・サンダルの若者が「山頂行けますか?」と笑っていた。
彼は強風と寒さで途中離脱し、涙を浮かべながら戻ってきた。
僕はそのとき、強く確信した。
――装備は、あなたの可能性を奪いもするし、守りもする。
2025年は、そのことを富士山自身がはっきりと示した年だ。
だからこそ僕は今、この記事を書く手が自然と熱を帯びている。
今年の富士山は、本当に面白い。
富士山でヘルメットが“義務化目前”と言われる理由

今年の富士山で僕が一番注目している装備、それがヘルメットです。
公式にはまだ「推奨」ですが、現場を見ればわかる。
2025年の富士山は、もはやヘルメットを“持っている前提の山”になっています。
なのに、どうしてここまで突然ヘルメットが注目されるのか?
理由をひも解いていくと、富士山がどれだけ特別な山なのか、ワクワクするほど見えてくるんです。
そのカギが、富士山ならではの「三重リスク」。
これを知ると、「なんで今まで義務化されてないんだ?」と思うほど納得します。
① 富士山は“落石が発生しやすい山”である
富士山は高さだけでなく、地質そのものが脆い。
風が強い日なんて、岩の影がザワッと動くくらい。
そして何より怖いのは、登山者の靴が蹴った小石が加速して凶器になることです。
七合目で僕が見た光景は今でも忘れられない。
前方の登山者の足が小石を“ほんの軽く”弾いた瞬間、
その石が下の登山者の横を風を切る音を立てて通過したんです。
あと数センチずれていたら、救助どころじゃなかった。
それほど富士山の落石は、日常と危険が紙一重です。
そして、登山者数が日本一だから、もうお分かりですよね。
落石リスクも日本で最も高い。
② 噴火リスク:富士山は“生きている火山”
富士山は火山です。これは誰もが知っていますが、「今も動いている」という実感は薄いかもしれない。
でも、火山灰や火山性ガス、小さい噴出物はいつ出てもおかしくないのが現実。
特に火山灰は厄介で、
高速で飛んでくる砂粒のようなもの。
これが頭に降れば、当然守らなければいけない。
「噴火なんて滅多にないでしょ?」という声もありますが、
登山装備は“可能性”に備えるのが鉄則。
僕は火山学を学んだ身として、ここは声を大にして言いたい。
ヘルメットは、火山に登る人の最低限の礼儀だ。
③ 下山時の“砂礫エリア”での転倒リスク
吉田ルート・須走ルートの下山道は、いわば“巨大な砂の滑り台”です。
小石と砂利が延々と続く場所を何千歩も歩くわけで、
ここが事故の巣になっていることは、ベテランなら誰でも知っています。
2025年は夜間規制が導入されたことで、
下山ルートに人が集中しやすい=転倒リスクがさらに増す
という新しい懸念も出てきました。
つまり、富士山では上りよりも“下りで頭を守る必要がある”んです。
レンタルで十分? それとも自前が良い?
ヘルメットは五合目のレンタルで1,000〜1,500円と手軽。
初めてならレンタルでOKです。
ただし注意点もあります。
- サイズ調整が甘いとズレやすい
- 汗のにおいが残っていることもある
- フィットしない形だと長時間は不快
僕の結論はシンプル。
「とにかく着用すること」。
それが命を守る、いちばん簡単で効果的な方法です。
神楽岳志の“現場体験”が語る答え
僕は富士山を何十回も登ってきた中で、
落石にヒヤッとしたことが一度や二度ではありません。
七合目の岩陰に避難したとき、
頭上5mを石がビュッと飛んでいった瞬間があります。
そのときの感覚は今でも身体に残っている。
「あれ、ヘルメットなかったら終わってたな」
登頂の喜びはもちろん大きい。
でも、山からちゃんと帰ってくることはもっと大きい。
だから僕はこう断言しています。
「富士山のヘルメットは、登頂のためではなく“生還のため”の装備だ。」
【完全版】富士山登山の必携グッズリスト2025

2025年の富士山は、とにかく“装備がすべて”と言ってもいいくらい、
「何を持つか」で登山の成功率が変わる山になりました。
規制が強化され、装備不足だと本当に入山できないケースも出てきています。
だからこそ、この記事を書いている僕自身がワクワクしているんです。
ここまで装備と安全が注目される年は珍しい。
登山者が「ちゃんと準備して挑む」空気が、富士山全体に広がっているのを感じます。
そこでここでは、僕が20年以上富士山に関わってきた経験から、
“絶対に外せない必携グッズ17点”と、
“持っているだけで生存確率が上がる推奨装備15点”を、徹底的にまとめました。
【必携1】ヘルメット
2025年の象徴とも言える装備。
落石・転倒・火山灰……今の富士山で一番仕事をするのはこれです。
「頭を守る」=「生きて帰る」に直結します。
個人的には、今年もっとも“わかってる登山者”が増えた装備だと思ってます。
【必携2】レインウェア(防水透湿素材)
富士山の雨は、市街地の雨とまったく別物。
一瞬で体温を奪い、低体温症の主犯になります。
コンビニカッパは一切役に立ちません。
ここは絶対に“山岳ウェア”を選びましょう。
【必携3】ヘッドライト(予備電池)
夜間規制によって、時間管理がよりシビアな2025年。
途中で暗くなったら行動停止。
ヘッドライトは命綱です。
【必携4】山岳用リュック(20〜30L)
「軽い=正しい」という誤解をしている人が多いけれど、
富士山では“ブレない”リュックが正解です。
肩と腰に荷重を分散できないと、八合目あたりで体力が一気に削られます。
【必携5】防寒着(フリース+薄手ダウン)
真夏でも山頂は0〜5℃。
さらに風が吹けば、体感は氷点下。
防寒が弱いと、本当に動けなくなります。
ここは妥協なし。
【必携6】トレッキングポール
特に下山で力を発揮。
地味に見えてひざを守る最強の装備です。
初心者ほど違いが出ます。
【必携7】厚手の手袋
岩場では手を守り、寒さからも守る。
摩擦や低温は想像以上に負担になります。
【必携8】帽子・キャップ
日差しも風も侮れないのが富士山。
ヘルメットと組み合わせると完璧。
【必携9】地図アプリ(オフライン地図)
「電波はあるだろう」は危険すぎます。
不安定なエリアは普通にあります。
オフライン地図は必須。
【必携10】行動食(糖質多め)
富士山は標高差が大きく、低血糖リスクが高い山。
チョコ・ジェル・ドライフルーツ……
“すぐ吸収できるエネルギー“を必ず。
【必携11】水(1.5〜2L)
標高が上がるほど脱水しやすい。
僕は小分けボトルを推奨しています。
【必携12】モバイルバッテリー
寒さでバッテリーは驚くほど減ります。
カメラよりまず安全。
【必携13】救急セット
テーピング、絆創膏、擦り傷ケア……
怪我ゼロで帰るための基本キット。
【必携14】汗対策タオル
汗冷えを避けることが、低体温症対策の“第一歩”。
【必携15】トレッキングシューズ
これはレンタル不可。
サイズが合わない靴ほど危険なものはありません。
靴は唯一、あなたの身体を直接守る装備です。
【必携16】保険証(写しで可)
万が一のときに必ず必要。
軽いので忘れる理由がない。
【必携17】携帯トイレ
富士山では環境保全の重要アイテム。
持っていくのが“当たり前”になりつつあります。
“持っておくと生存確率が上がる”推奨装備15点

ここからは、僕が実際に富士山で「持ってて良かった…!」と何度も思った装備ばかり。
正直、このリストは“登山の快適さと生存率を一気に底上げ”してくれる超有能アイテムです。
必携ではないけれど、持っていった瞬間に
「なんでもっと早く教えてくれなかったんだ!」
となる装備ばかりなので、ぜひワクワクしながら見てください。
● ゴーグル(砂埃・火山灰対策)
これは本当に世界が変わるアイテム。
砂埃で目を開けられないレベルの強風の日、ゴーグルがあるかないかで“別の山”になります。
特に下山道。風の日はマジで救世主です。
● フェイスマスク・バフ
喉を守るというより、これは精神力を守る装備です。
砂埃が舞う日は本当に辛い。バフ1枚で快適さが段違い。
● スパッツ・ゲイター
富士山の砂利は容赦なく靴に侵入します。
ゲイターがあると足が疲れにくくなり、下山のストレス激減。
僕は常に持って行きます。
● トイレットペーパー(少量)
山小屋の紙切れ、思っているより普通にあります。
ほんの少しでも持っていくと安心感が桁違い。
● 小銭(山小屋の支払い用)
トイレ、飲料、非常食……山小屋では小銭がヒーローになります。
● 使い捨てカイロ
山頂付近の寒さは、夏だと思って油断した人を簡単に叩きのめします。
「もう無理…」がカイロで「行ける!」になる。
心の支えにもなる不思議な装備。
● ビニール袋
雨具が濡れたとき、ゴミを入れるとき、
なにかと役立つ万能アイテム。絶対持っておくべき。
● マップケース
紙地図を守ったり、スマホを雨から保護したり、とにかく便利。
● 替えの靴下
足が濡れた状態で歩く辛さは想像以上。
替え靴下があるだけで快適さが爆上がりします。
● 下山用の予備の水
富士山は下山で一気に喉が渇きます。
500mlでもいいので、“下山だけ用”を持っておくと安心。
● ミニ三脚(ご来光撮影用)
ご来光を撮るとき、ミニ三脚があるとブレない。
大袈裟ではなく、写真のクオリティが別次元になります。
● ホイッスル
ガス(霧)で視界ゼロのときに役立つアイテム。
音はガスを突き抜けるので、仲間との位置共有に最適。
● 結束バンド
ザックの破損、ストラップ切れ、ギアの応急処置……
これはもう“山の万能修理キット”。
一本で状況を変えられます。
● 体温調整用レイヤー
富士山はとにかく温度変化が激しい。
1枚あるだけで汗冷え・寒さ・暑さ全部に対応できます。
● レジャーシート(休憩時の断熱)
地面が冷たい休憩地点で、これがあると一気に快適。
特に夜間〜早朝は冷えるので必須級。
――富士山は、軽装の者を拒む山。
このリストは、あなたが安全に頂へ辿り着くための「最低限の守り」でもあり、
“富士山をもっと快適に楽しむための秘密兵器”でもあります。
次章では、装備の中でも特に重要なリュックとズボンを、
さらにワクワクしながら深掘りしていきます。
富士山のリュック選び|“軽い”より“ブレない”が正解

富士山に登るとき、リュックはただのバッグじゃありません。
むしろあなたの背中に貼りつく「生命維持装置」と言っていいレベルです。
軽ければいい、と思っている人が本当に多いんですが、
実際の富士山では、
「軽い=安全」は完全に間違いです。
必要なのは、ただひとつ。
ブレずに身体にフィットすること。
これができていないリュックは、体力を吸い取る“ラスボス”になります。
逆に、自分に合ったリュックに出会ったときの感動はすごい。
「え、富士山ってこんなに歩きやすかった?」
と本気で思うくらい、登山が別の世界に変わります。
■ 最適な容量は「20〜30L」
富士山は日帰り〜1泊が中心。
だから20〜30Lが黄金サイズです。
これより小さいと、
・レインウェア
・防寒着
・行動食
・水
・ヘッドライト
など、必携装備が入らず「え、もうパンパン…?」と困るだけ。
逆に40L以上は、重いし大きすぎて初心者泣かせ。
バランスの悪い荷物は富士山では本当にストレスです。
■ “背面長”が合わないリュックは絶対に避ける
そして、多くの人が見落とす重要ポイントが背面長。
これはリュックの「背負う長さ」。
これがあなたの背中と合わないと、
肩が痛い・腰が痛い・疲れるの3コンボが発動します。
五合目で泣きそうな顔をして座り込んでいる人、何度も見てきました。
原因は決まって背面長が合っていないリュックです。
富士山では、リュックをその場で買い替えるなんてできません。
出発前に必ず専門店で“背面長チェック”を。
■ 肩+腰ベルトの「ダブル固定」が命を救う
富士山は砂利・岩場・段差のデパートみたいな山。
片方の肩に荷重が偏ると、
筋疲労→集中力低下→転倒リスクUP
という危険な流れがあっという間に進みます。
だからポイントはこの2つ。
- 腰ベルト=荷重を分散する“土台”
- チェストベルト=左右のブレを抑える“安定装置”
この2つをしっかり締めた瞬間、背中とリュックが一体化して、
富士山が驚くほど歩きやすくなります。
■ 「夜間規制」の影響で荷物の重要度はむしろ増している
2025年の夜間規制によって、
午後2時〜午前3時は予約者以外入山不可になりました。
これが意味するのは、
「途中で山小屋に逃げ込んでセーフ!」が通用しないということ。
つまり、
リュック1つの完成度=あなたの生存率
という超シンプルな構図になりました。
■ レンタルリュックは基本“非推奨”
レンタルにも良い部分はありますが、リュックに関しては別です。
理由はこれ。
- 背面長が合わない問題(これが致命傷)
- 肩ベルトのクッション性が弱いことが多い
- 腰ベルトがヘタっている場合がある
リュックはとにかく自分の身体に合うかどうか。
だから僕は、強く言います。
リュックと靴だけは、“自分専用”を選んでほしい。
命を預ける装備だから。
――リュックが身体と一体化した瞬間、富士山はまるで別物の山になる。
次章では、富士山で“軽視されがちで、でも超重要な”
ズボン(登山パンツ)を、さらに深掘りしていきます。
富士山のズボン選び2025|登山パンツが“脚の生命線”になる理由

富士山で軽視されがちな装備といえば、まずズボンです。
でも実は、この「脚まわりの装備」こそが登山の快適さと安全性を大きく左右する“隠れた要”なんです。
僕がこれまで富士山で見てきたトラブルは、転倒・擦過傷・体温低下……
その原因の多くが、まさかのズボン選びミス。
「なんでそこまで変わるの!?」と思うかもしれませんが、現場に立つとその重要性がハッキリ見えるんです。
■ 綿パン(ジーンズ)が“絶対NG”な理由
普段着としては最高の綿パン。
でも富士山に限って言えば最悪の選択肢です。
- 汗を吸う→乾かない→体温を奪う
- 濡れた綿は冷却装置レベルで冷える
- 風を受けた瞬間に体感温度が一気に下がる
富士山の風は、ときに“筋肉から熱を抜き去るナイフ”みたいに鋭い。
街の風とは桁違いです。
濡れた綿パンを履いてこの風を受けると、
本当に冬の山に放り込まれたような寒さになります。
だから富士山に綿パンは絶対NG。これは断言できます。
■ 正解は「伸縮性・速乾性・通気性」の三拍子
富士山用ズボンの基準はとてもシンプル。
- 伸びる(ストレッチ)
- すぐ乾く(速乾)
- 汗が抜ける(通気性)
この3つが揃ったパンツは、歩くたびに「あ、これめっちゃ楽!」と違いが出ます。
富士山は長距離・長時間の登り下りが続く山。
ズボンが突っ張るとストレスになり、疲労にも直結します。
歩きやすさ=安全性というのは、富士山では本当にそのまま当てはまるんです。
■ 下山道でズボンの“裾の形”が命を守る
ズボン選びで特に大事なのが「裾」。
富士山の下山道は延々と続く砂礫の急斜面なので、裾が広いパンツは危険です。
裾が広いと:
- 靴に砂がドバッと入る
- 足裏が“焼けるように痛い”ほどダメージを受ける
- 裾が引っかかって転倒→怪我につながる
おすすめはこの3タイプ:
- 裾が細めのタイプ
- ドローコードで絞れるタイプ
- ゲイター併用タイプ
僕自身、ゲイターを忘れた日があって、
靴に砂が入りすぎて足裏が本気で熱を持つほど痛くなり、
「なんでゲイター忘れたんだ…!」と後悔しながら歩いたことがあります。
それくらい、裾対策はバカにできません。
■ レギンス+ショートパンツはアリ?
これはファッション的にはOKなんですが、
富士山では非推奨です。
理由はシンプル。
- レギンスは岩や砂に弱くすぐ破れる
- ショートパンツは風のダメージをモロに受ける
- 転倒したときに膝・太ももがズタズタになる
富士山は自然公園の散歩道ではありません。
山岳のプロたちが山用のパンツを使うのにはちゃんと理由があります。
■ レンタルズボンが“基本NG”な理由
ズボンは身体との密着度が高い装備。
そのぶん、レンタルだと問題が一気に増えます。
- サイズがピタッと合わない
- 股下が擦れて痛みが出やすい
- 生地の機能(速乾・通気)が落ちている
ズボンは快適性と安全性を強烈に左右する装備なので、
ここは自前を強く推奨します。
本当に、登山パンツは“投資した分だけ体が楽になる装備”です。
――脚が自由に動いて、呼吸が楽になるとき、富士山は初めて“歩く喜び”を返してくれる。
次の章では、レンタル装備をどう使い分けるか、
「レンタルしていい装備/絶対にレンタルしない装備」を熱量高めに解説していきます。
レンタルで十分な装備・レンタルしないほうがいい装備

2025年の富士山は、装備チェックが厳しくなったことで、
レンタル需要が爆発的に増えています。
そして実際、レンタルを上手に使うほど“身軽で賢い登山者”になれるんです。
ただし、ここが大事。
全部レンタルすればOK!という世界ではありません。
富士山は、借りてもいい装備と、
「これだけは自分の専用を使え!」
という装備がハッキリ分かれる山なんです。
この記事を書きながら、「これ絶対知っててほしい!」と僕自身が熱くなってます。
それくらい、装備選びで結果が変わります。
■ レンタルで十分な装備(初心者も安心)
① ヘルメット
ヘルメットはレンタルで全然OK。
五合目のショップでもほとんどが調整式で、フィットも悪くない。
価格は1,000〜1,500円前後。
メリット:
- とにかく安く済む
- 荷物が減るので楽
- 最新モデルが置いてある店舗も多い
富士山はヘルメット着用が“実質必須”。
買う前にまずレンタルで試してみる、は全然アリです。
② レインウェア(上下)
富士山でレインウェアは必須。
レンタル店のものはしっかりした山岳タイプが多いので安心。
ただし注意: 必ずその場でサイズ感を確認してください。
腕を上げて裾がずり上がるならNGです。
③ トレッキングポール
ポールはレンタルで十分です。
富士山の下山を経験したことがある人なら、これは絶対理解できるはず。
メリット:
- 自分の身長に合わせて調整してくれる
- 折りたたんで返すだけなので楽
- 状態の良いモデルが多い
ポールは“消耗品寄り”なので、初心者は借りてOK。
■ レンタル“非推奨”の装備(命を預けるものは借りない)
① 登山靴(最重要)
登山靴をレンタルするのは本気で危ないです。
理由はシンプル。
- 1cmのサイズズレが怪我につながる
- 靴擦れが起きると歩行が不可能になる
- 富士山の砂利道で足指を痛めやすい
靴はあなたの命を守る土台。
ここだけは絶対に自前で。
② リュック(身体へのフィットが命)
レンタルリュックは便利ですが、富士山では危険が増えます。
なぜなら──
背面長が合わない可能性が高いから。
合わないリュックは、肩の痛み・腰痛・疲労・転倒リスク…全部につながります。
富士山の長時間歩行では致命的。
リュックは絶対に“自分専用”を。
③ ズボン(登山パンツ)
ズボンは肌に直接触れる装備。
レンタルだと以下の問題が出やすい:
- 微妙なサイズズレ→歩きにくい
- 股擦れ→痛みで歩行不能
- 劣化した生地→速乾・通気性が落ちる
ズボンは安全性に直結するので、自前購入が最適解です。
■ 富士山周辺の主要レンタル店舗(例)
※後半で各店の比較リンクを貼ります
- 富士山レンタル(富士吉田市)
- マウント富士ギアステーション(河口湖)
- 五合目レンタルショップ(吉田口)
- 御殿場口・富士宮口の各レンタル店
どの店も試着可能なので、失敗が減ります。
■ レンタル選びで“必ずやるべき”チェック項目
- レインウェア:腕を上げて裾が浮かないか
- ヘルメット:頭を振ってもズレないか
- ポール:身長に合う長さに調整されているか
- ウェア類:破れ・劣化・浸水の跡がないか
特にヘルメットは、
「後頭部のフィット感」
が本気で命を守ります。
――必要なものを借り、必要なものは買う。
その選択こそ、富士山での“生還率”を引き上げる最強の武器になる。
次章では、僕が実際に現場で見た“危なかった失敗例”を紹介しながら、
装備の大切さをさらに深く理解してもらいます。
【失敗談から学ぶ】僕が実際に目撃した“危なかった登山者たち”

富士山には毎年30万人以上がやってきます。
そのほとんどが無事に帰りますが、なかには準備不足のせいで
「あと数ミリでアウトだった」
という本当に危ない状況に遭遇する人もいます。
ここでは、僕が現場で実際に見た“ゾッとした瞬間”を紹介します。
どれも装備が整っていれば防げたケース。
だからこそ、読んでいる今この瞬間があなたの安全への分岐点になります。
■ 事例①:ズボンの裾がひっかかり、転倒しかけた男性
七合目付近の岩場。
裾の広い綿パンの男性が下山していました。
そのとき、濡れた裾が踵にかかり——
ガクッ!
「危ない!」という声と同時に、
彼は前のめりに大きく体勢を崩しました。
あと一歩、踏み出す方向がズレていたら大怪我でした。
裾の形だけで命の危険が生まれる。
その瞬間を目の前で見た出来事でした。
■ 事例②:コンビニ雨具で全身びしょ濡れの若者2人
五合目で大学生グループが「余裕っしょ!」と笑いながら出発していきました。
でも本八合目に着く頃には、コンビニ雨具は役割を完全に放棄。
全身びしょ濡れ。
薄いビニールは富士山の暴風雨に歯が立たない。
彼らは山小屋で震えながら、悔しそうにしていました。
レインウェアは、価格じゃなく“性能”が命を救う。
■ 事例③:リュックが小さすぎて防寒着を持てなかった女性
小さな街用リュックで登る女性。
かわいいけれど、富士山には小さすぎた。
防寒着を入れる余裕がなく、薄手の上着だけで山頂付近へ。
その日は、風速15m・気温2℃。
彼女は震えながら「寒すぎて歩けない…」と涙目に。
富士山では、
“リュックの容量=命の容量”
というのを改めて思い知りました。
■ 事例④:ヘルメット未着用で落石が20cm横を通過
八合目で休憩していたときのこと。
上からガラガラッと音が響き、拳大の石が転がってきました。
登山者の横20cm。
誰かの足が軽く小石を蹴っただけで、
傾斜を滑り落ちた石は凶器になります。
あのとき、彼にヘルメットがなかったのが本当に怖かった。
あと数センチで頭に直撃でした。
落石は「自分が気をつけても避けられない」からこそ怖い。
■ 事例⑤:下山中に砂が靴に入り、足裏が火傷のように痛んだ僕自身
これは僕自身の失敗談。
ゲイターを忘れて下った日、靴の中に砂が入り込みました。
その結果、
一歩ごとに足裏が焼けるように痛い。
しかも延々と続く砂礫斜面。
「やっちまった…」と心の底から後悔した瞬間でした。
ゲイターの大事さは、自分の痛みで覚えることになりました。
――“危ない登山者”は、無謀だから危ないんじゃない。
知らないまま挑んでしまうから危ないんだ。
次の章では、あなたの準備を完璧にするための
富士山持ち物チェックリスト2025を紹介します。
【チェックリスト】富士山の持ち物リスト2025(スマホ保存用)

いよいよ来ました。
ここからが「あなたの富士登山が完成するパート」です。
このチェックリストは、僕が20年以上の経験の中で
「これは絶対に持っていけ!」
「これはあるだけで世界が変わる!」
と感じてきた装備だけを厳選しています。
登山前の最終確認に、ぜひスクショ保存してください。
これだけで当日の安心感がまったく違います。
■ 必携装備(17点)
- ヘルメット
- レインウェア(上下、防水透湿)
- 防寒着(フリース+薄手ダウン)
- 山岳用リュック(20〜30L)
- トレッキングシューズ
- 厚手の手袋
- 帽子・キャップ
- ヘッドライト(予備電池付き)
- 水(1.5〜2L)
- 行動食(糖質多め)
- 地図アプリ(オフライン地図)
- モバイルバッテリー
- 救急セット(テーピング・絆創膏など)
- 汗対策タオル
- 携帯トイレ
- 保険証(写し可)
- 小銭(山小屋支払い用)
※まずはここから揃えれば“登山可能ライン”に到達します。
■ 推奨アイテム(生存率が上がる装備)
- ゴーグル(砂埃・火山灰対策)
- フェイスマスク・バフ
- スパッツ/ゲイター
- 替えの靴下
- トイレットペーパー(少量)
- 使い捨てカイロ
- 結束バンド(応急処置の万能アイテム)
- ビニール袋(濡れ物・ゴミ用)
- レジャーシート
- 体温調整用レイヤー
- ミニ三脚(ご来光撮影用)
- メガネ拭き(ヘッドライトの結露対策)
※ここを揃えると“富士山を快適に楽しめるライン”に到達します。
■ レンタル可能な装備一覧(必要に応じて活用)
- ヘルメット
- レインウェア
- トレッキングポール
※靴・リュック・ズボンはレンタル非推奨(理由は第6章)
■ スマホ用まとめ(コピペ保存OK)
【富士山 持ち物 2025】 必携:ヘルメット/雨具/リュック/防寒着/ヘッドライト/水1.5〜2L/行動食/ 地図アプリ/モバイルバッテリー/救急セット/手袋/帽子/シューズ/ 携帯トイレ/タオル/小銭/保険証 推奨:ゴーグル/バフ/ゲイター/替え靴下/カイロ/結束バンド/ レジャーシート/ビニール袋 レンタル:ヘルメット/雨具/ポール
――準備とは、登山前にできる“最高の自衛行動”だ。
しっかり整えた装備は、あなたを安全に、そして誇らしく山頂へ導いてくれる。
【まとめ】富士山は“準備した者だけ”に景色を見せる

2025年の富士山は、これまでの富士山とはまったく違います。
安全対策が本気で進み、装備の質がそのまま生存率と楽しさを左右する時代になりました。
- 入山料4,000円の義務化で安全管理が大幅強化
- 午後2時〜午前3時の夜間規制で無謀登山が激減
- ヘルメットは実質必携となり落石対策が前進
- リュックとズボンの質が“歩けるかどうか”を決める
- レンタルと自前装備の使い分けが成功の分岐点
つまり2025年の富士山は、
「準備した者ほど楽しめる」山になったということです。
観光地のように見えて、実際は生きた火山であり、
人を試すように天候も環境も変わる。
でもその厳しさの先に、
世界で一番まっすぐ心を揺さぶる景色が待っています。
そして僕は知っています。
装備を整え、ルールを理解し、万全の状態で挑む人は、
ほぼ全員が口を揃えてこう言うんです。
「準備して本当に良かった」
最後に、僕からひとつだけ伝えたい言葉があります。
「装備を整えた瞬間、富士山はあなたを受け入れる山へと変わる。」
どうか、安全に。そして思い切りワクワクしながら登ってほしい。
あなたの見上げるご来光が、忘れられない一日になりますように。
FAQ|富士山登山2025のよくある質問
2025年の富士山はルールが大きく変わり、
例年以上に質問をいただきます。
ここから先は、あなたの不安をひとつずつ解決していく“安心パート”。
でも僕自身、これを書きながらワクワクしています。
準備が整っていくほど、富士山は本当に楽しくなるからです。
Q1. ヘルメットは本当に必要?
答え:必要。ほぼ必携です。
落石リスクは富士山の現実。
2025年は安全対策の強化により、
未着用者への注意喚起がはっきり増えています。
レンタルで十分ですが、
「頭を守る=命を守る」なので自前購入派も急増中です。
Q2. 夜間規制で時間に遅れたらどうなる?
答え:午後2時〜午前3時は完全に入山不可です。
ゲートに行っても通してもらえません。
そのまま登山中止になります。
弾丸登山の事故が多かったことが背景にあり、
時間管理はこれまで以上に重要です。
Q3. 初心者でも吉田ルートで大丈夫?
答え:最も初心者向けだが、“楽”ではありません。
山小屋が多く、高度順応しやすいのは事実。
でも標高差は約1,400m。
体力・計画・装備が揃って初めて“初心者向け”になります。
Q4. レギンス+短パンで登ってもいい?
答え:富士山では非推奨。
風をダイレクトに受けて体温が奪われ、
転倒時は膝・太ももが無防備。
長ズボンの安全性が圧倒的に高いです。
Q5. リュックは普段使いの30Lでも使える?
答え:使える場合もあるが、基本は登山用を推奨。
普段用リュックには、
- 背面長の調整ができない
- 腰ベルトが弱い
- 肩への負荷が大きい
富士山は長時間歩行の連続。
リュックの性能差は疲労の差そのものです。
Q6. 富士山はどのくらい寒い?
答え:真夏でも山頂0〜5℃、風次第で体感は氷点下。
防寒着(フリース+薄手ダウン)は必ず持ってください。
富士山の風は「冷たい」ではなく刺さる風です。
Q7. 山小屋に泊まれば装備は減らせる?
答え:思ったほど減りません。
山小屋泊でも必要なのは、
- ヘルメット
- 雨具
- 防寒着
- 水・行動食
- ヘッドライト
つまり、必携装備の多くは変わらないということです。
Q8. 登頂後の下山が怖い。どう対策すればいい?
答え:ポール+ゲイター+集中力。
富士山下山は砂利で滑りやすいため、
ポールがあるだけで安定感が段違いになります。
ゲイターで靴への砂の侵入を防げば、
足裏の激痛リスクも激減します。
――疑問がひとつ消えるたびに、富士山はあなたに近づいてくる。
次章では、内部リンク案・関連情報を紹介しながら記事を締めくくります。
情報ソース(一次情報・公式サイト)
この記事は“経験だけ”で語っているわけではありません。
2025年版として、僕自身が最新情報をひとつひとつ確認し、
公式の一次情報をベースに構築した内容です。
「この記事なら信用できる」
そう思ってもらえるように、参照した主要ソースをまとめます。
- 富士登山オフィシャルサイト(富士山登山オフィシャル)
入山規制、装備チェック、安全対策の最新情報を提供する公式サイト。
富士登山オフィシャルサイト環境省・山梨県・静岡県による富士登山のための総合サイト。富士登山に必要な情報を登山者にお届けします。 - 富士山安全対策協議会(2025年発表資料)
入山料4,000円の義務化、夜間入山規制、装備推奨に関する行政発表。
富士登山オフィシャルサイト環境省・山梨県・静岡県による富士登山のための総合サイト。富士登山に必要な情報を登山者にお届けします。 - 山梨県・静岡県の両県観光課
山小屋、登山道状況、安全啓発、環境保全に関する行政情報。
【公式】富士の国やまなし観光ネット 山梨県公式観光情報山梨県公式観光サイト。「山梨をもっと好きになるwebマガジン」として、山梨への旅行で絶対訪れるべき観光名所の情報が盛りだくさん!富士山・富士五湖周辺のおすすめ観光スポットをはじめ、自慢のワインやグルメ、体験レジャー、温泉・宿泊、お土産などの... - 気象庁|富士山の気象情報・火山情報
噴火警戒レベル、火山性ガス、降灰予測など富士山のリアルタイム情報。
気象庁 Japan Meteorological Agency気象庁が発表する気象情報、地震・津波情報、データ、火山、気候、環境、海洋情報を掲載
これらの信頼性あるデータをもとに、
入山料・夜間規制・ヘルメット推奨といった重要ポイントを整理しました。
書いていて僕自身、「今年の富士山は本当に変わった」と実感しています。
最新のルールと装備を知ることは、
あなたの安全を守る最初の一歩です。
この記事がその一歩を後押しできたなら、登山者として本当にうれしい。


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