富士山駅(山梨県富士吉田市)周辺で買い物をするなら、結論はこうだ。
スーパーマーケットは駅から徒歩・車で数分圏内に点在し、コンビニは駅前や国道沿いの商業エリアに集中している。
登山やキャンプ、観光の拠点として富士山駅を利用する人は多い。だが、いざ食料や飲み物を調達しようとすると「駅前に何があるのか分からない」と戸惑う人も少なくない。
僕自身、若い頃に富士登山の前泊でこの駅に降り立ち、暗くなった通りを歩きながら「どこで買い出しをすればいいんだ」と焦った記憶がある。
今日はその経験も踏まえて、富士山駅周辺の買い物事情を用途別に整理していきたい。
なお本記事の店舗情報は、2026年8月時点で確認できる各店舗の公式サイトおよび地図情報をもとにまとめたものだ。営業時間や店舗状況は変更される可能性があるため、実際に訪れる際は最新情報を公式サイトやGoogleマップ等で必ず確認してほしい。
富士山駅とはどこにある駅?「富士吉田駅」から改称した経緯
富士山駅は、富士急行が運行する河口湖線の主要駅で、山梨県富士吉田市にある。
もともとは「富士吉田駅」という名称だったが、2011年に富士山の世界文化遺産登録に向けた機運の高まりを受けて「富士山駅」へと改称された、全国的にも珍しい経緯を持つ駅だ。
駅名の変更は、富士吉田市がこの街を「富士山の玄関口」として打ち出す象徴的な出来事だったと僕は捉えている。
駅周辺は富士吉田市の中心市街地にあたり、上吉田・下吉田エリアには商店や飲食店、そしてスーパーマーケットが点在している。
観光客が多いエリアだけに、日用品や食料の調達に困ることは少ない。
ただし「駅の目の前に何でも揃う」というタイプの駅ではない。
用途に応じて、少し歩く・車を使う前提で店舗を選ぶ必要がある、と覚えておいてほしい。
富士山駅周辺のスーパーはどこにある?主要店舗一覧
駅周辺に実在するスーパーマーケットの顔ぶれを、まず押さえておこう。
富士吉田市中曽根・上吉田・下吉田エリアには、以下のような店舗が営業している。
- 早川ストアー(富士吉田市中曽根2丁目9-29)
- スーパーTAC吉田店(富士吉田市中曽根2丁目13-20)
- オギノ富士吉田横町店(富士吉田市上吉田4288-1)
- オギノ富士吉田店(富士吉田市下吉田九丁目6-1)
- セルバ富士吉田店(富士吉田市下吉田5丁目24-1)
- セルバ本店(富士吉田市下吉田東4丁目1-15)
- いちやまマート城山店(富士吉田市上吉田東7丁目1-1)
いずれも富士山駅から車で5〜10分圏内、あるいは徒歩でも移動可能な距離にある店舗だ。
営業時間は店舗によって差があるが、代表例として、いちやまマート城山店は例年おおむね9:00〜21:00前後で営業していることが多い(時期・改装等により変動するため、訪問前に公式サイトでの確認を推奨する)。
他の地場スーパーもおおむね朝9時前後から夜21〜22時頃までの営業が目安だが、店舗ごとに差があるうえ、年末年始や季節によって短縮営業になることもある。
早朝出発や夜遅い到着を予定している場合は、事前に各店舗の公式サイトで当日の営業時間を確認しておくのが確実だ。
これは何を意味するかというと、富士山駅周辺は「大型チェーンが一極集中する」タイプの商業地ではなく、地場資本のスーパーが複数分散して支え合っている街だということだ。
観光客にとっては聞き慣れない店名かもしれないが、それぞれが地域の生活を長年支えてきた店ばかりだと僕は理解している。
用途別に選ぶ:食材・惣菜を重視するなら「いちやまマート」「オギノ」
登山前の食料調達や、宿泊先での自炊を考えているなら、品揃えの豊富さで選びたい。
いちやまマート城山店は、地域密着型のスーパーとして次のような特徴を持つ。
- 精肉・鮮魚・野菜果物・調味料・加工食品まで一通り揃う
- ベーカリーやお弁当・お惣菜のコーナーが充実
- グルテンフリー商品の取り扱いがあり、食事制限のある旅行者にも対応しやすい
- ポイントカード(モアカード)や電子マネー(イッツモアカード)が利用可能
- ネットスーパーの案内もある
一方、オギノは富士吉田横町店と富士吉田店の2店舗が営業している。
こちらも生鮮食品から日用品まで一通り揃う総合スーパーとして、地元で長く親しまれている存在だ。
僕としては、登山前日にしっかりした食事を自炊で用意したいなら、この2社のいずれかを選ぶのが無難だと感じる。
品揃えの幅広さは、旅先での「あれが無い」という不便を減らしてくれるからだ。

コスト重視なら業務スーパー・ザ・ビッグ・ベイシアという選択肢
グループでの宿泊や、複数日の滞在で食材をまとめ買いしたいなら、価格重視の店舗も視野に入れたい。
- 業務スーパー富士吉田店(富士吉田市上吉田東1丁目8番15号)
- ザ・ビッグ富士吉田店(富士吉田市上吉田東6-1-40)
- ベイシアスーパーマーケット富士吉田店(富士吉田市上吉田東5-14-12)
この3店舗は、いずれも上吉田東エリアに集中して立地しているのが特徴だ。
業務用の大容量商品や、まとめ買いに向いた価格帯の商品を扱っているため、キャンプやグループ登山で「みんなで食材をシェアする」ようなシーンに向いている。
実際に僕が現地で見比べた印象では、同じ飲料や乾麺でも、地場スーパーより1〜2割ほど安く並んでいることが多かった。
ただしこれはあくまで僕個人が特定の時期・特定の商品で比較した際の体感であり、店舗や時期、セール状況によって価格差は変動する。買い物の際は店頭価格を実際に見比べてほしい。
セルバやスーパーTACといった地場スーパーが「日常の買い物」を支える店だとすれば、業務スーパーやザ・ビッグ、ベイシアは「まとめ買い・コスパ重視」の受け皿という役割分担があるように見える。
この使い分けを意識すると、無駄な移動を減らせるはずだ。
コンビニは駅周辺にある?営業時間と深夜早朝の買い出し事情
富士山駅周辺には、駅前や国道沿いの商業エリアに全国チェーンのコンビニエンスストアが点在している。
多くの店舗が24時間営業のため、深夜早朝の出発や、ちょっとした飲み物・軽食の調達には心強い存在だ。
ただし注意しておきたいのは、コンビニは品揃えが限られるという点だ。
登山用の水や行動食をまとめて確保したい、あるいは自炊用の生鮮食品が欲しいという場合は、前述のスーパーマーケットを利用する方が確実だし、コストパフォーマンスも良い。
僕の経験則で言えば、次の2段構えが富士山駅周辺での買い出しとしては最も無駄がない。
- 前夜:スーパーでまとめ買い
- 当日早朝:コンビニで最終補給
なお、スーパー各店の営業時間同様、コンビニも店舗によって24時間営業でない場合があるため、深夜に立ち寄る予定があるなら事前に該当店舗の営業形態を調べておくと安心だ。
河口湖駅周辺と比べるとどう違う?隣接する観光拠点との違い
富士山エリアのもう一つの主要駅である河口湖駅と比べてみると、買い物環境の違いが見えてくる。
河口湖駅周辺は観光施設や土産物店が駅至近に集中している一方、生活密着型のスーパーは駅からやや離れた場所に点在する傾向が富士山駅と似ている。
ただし河口湖駅周辺は観光客向けの飲食店やレンタルショップが多く、富士山駅周辺の方が「暮らしの匂いが強い商業地」だという印象を僕は持っている。
これは富士吉田市が古くから織物産業(甲斐絹)で栄えた、生活基盤のしっかりした街であることと無関係ではないだろう。
登山やキャンプでまとまった食材調達をしたいなら、富士山駅周辺の地場スーパー群を活用する方が、価格面でも品揃え面でも合理的だと考えられる。
考察:富士山駅周辺の買い物環境が示すもの
ここからは筆者としての見立てを述べたい。
富士山駅周辺の商業構造を見ていて興味深いのは、全国チェーンのスーパーがほとんど存在せず、いちやまマート・オギノ・セルバといった山梨県内の地場資本が中心になっている点だ。
これは、富士吉田という街が観光地でありながら、住民の暮らしを守る生活基盤をしっかり地元経済で回している一つの表れだと考えられる。
観光客にとっては「知らないチェーン店」に見えるかもしれないが、個人的には、こうした地場スーパーを利用すること自体が、その土地の暮らしに触れる小さな旅の体験になると思っている。
実際に僕が業務スーパーと地場スーパーの店頭価格を見比べた際、まとめ買い向きの商品ほど業務スーパー側が安く、逆に惣菜や地元産の野菜は地場スーパーの方が種類も鮮度も勝っている印象を受けた。目的によって使い分ける価値は十分にあると感じている。
富士山を仰ぎながら地元の惣菜を買う。そんな何気ない時間が、登山の記憶をより豊かにしてくれるはずだ。
今後の見通しについても触れておきたい。山梨県は近年、富士山エリアへの外国人観光客数が増加傾向にあると発表しており、富士吉田市や富士急行も多言語対応や周遊のしやすさを課題として挙げている。こうした流れが続けば、駅前により小回りの利く店舗や多言語対応の売り場が増える可能性はあるだろう。ただしこれは現時点での具体的な出店計画に基づくものではなく、あくまで人口動態と観光統計から見た筆者の予測であることは付け加えておきたい。
現状では、富士山駅から車や徒歩で数分圏内のスーパーを事前に把握しておくことが、快適な買い出しの鍵になる。
世間の受け止め方について
富士山駅周辺の買い物事情に関しては、旅行系のブログやSNSでも折に触れて話題になる。
僕がこれまで見聞きした範囲での印象として、「駅前だけで完結すると思わない方がいい」という趣旨の声を耳にすることが多い。
富士山駅自体は観光の玄関口として賑わっているが、大型のスーパーは駅から少し離れた上吉田・下吉田エリアに広がっているため、こうした感想が生まれやすいのだと思う。
なお、これは筆者が個々の投稿を体系的に集計したものではなく、あくまで現地取材や個人的な情報収集の中で感じた傾向であることをお断りしておく。実際の評判の全体像を知りたい場合は、各店舗のGoogleマップのレビューなどを直接確認することをおすすめする。
その上で言えるのは、いちやまマートやオギノのような地元スーパーは、観光客向けというより地域住民の生活拠点としての側面が強く、価格も観光地価格ではなく生活者価格で提供されている点は、僕自身も店頭で強く感じるところだ。
これは、富士山という観光資源を抱えながらも、富士吉田市が生活の街としての顔をきちんと保っていることの一端を表していると言えるだろう。
まとめ
富士山駅周辺には、いちやまマートやオギノ、セルバといった地場スーパーに加え、業務スーパー・ザ・ビッグ・ベイシアといったコスパ重視の店舗が点在している。
コンビニは駅前や国道沿いに点在し、多くが24時間営業だが、まとめ買いや自炊用の食材調達にはスーパーの利用が向いている。
用途に応じて店舗を使い分けることが、登山や観光の前後をスムーズに過ごすコツだ。
よくある質問
富士山駅から一番近いスーパーはどこですか?
駅からの距離だけで見ると、中曽根エリアの早川ストアーやスーパーTAC吉田店が比較的近い立地にある。ただし品揃えを重視するなら、上吉田・下吉田エリアのオギノやいちやまマートも検討したい。
富士山駅周辺のスーパーやコンビニは何時まで営業していますか?
スーパーは店舗によって差があるが、朝9時前後から夜21〜22時頃までの営業が目安だ(例:いちやまマート城山店はおおむね9:00〜21:00前後)。コンビニは多くが24時間営業だが、店舗によって異なる場合もあるため、深夜利用を予定しているなら事前確認をおすすめする。
登山前の食料はコンビニだけで揃いますか?
軽食や飲み物程度なら問題ないが、行動食や自炊用の食材をまとめて揃えたい場合は、品揃えが豊富なスーパーマーケットを利用する方が確実で、コスト面でも有利になりやすい。


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