2026年8月4日6時の富士山頂周辺は7.8℃で、8月6日・7日9時の高度3,100m付近には風速11m/sが予測されました。
今週の富士登山では、6日・7日の雨と上空の強い風に注意が必要です。8日から10日は相対的に風が弱まる予測ですが、先の日ほど変わりやすいため、登山前日の再確認が欠かせません。
富士山の週間天気は?8月4日から10日までを一覧で確認
結論から言うと、2026年8月4日6時時点では、8月6日と7日が要注意日、8日から10日が比較候補日です。
ただし、これは登山可能日を保証する判定ではありません。麓の天気と高度3,100m付近の予測値を組み合わせた、8月4日朝時点のスナップショットです。
以下の表では、富士河口湖町の天気・気温・降水確率と、「てんきとくらす」に掲載された高度3,100m付近の午前9時予測を並べました。市町村予報は吉田ルート方面の移動判断には役立ちますが、山頂そのものの天気ではありません。
| 日付 | 富士河口湖町 | 最高/最低 | 降水確率 | 高度3,100m付近 9時の気温/風 |
計画上の見方 |
|---|---|---|---|---|---|
| 8月4日(火) | 曇のち晴 | 28℃/17℃ | 30% | 12℃/4m/s | 山頂周辺は低温。麓の暑さだけで服装を決めない |
| 8月5日(水) | 曇 | 27℃/17℃ | 40% | 12℃/6m/s | 夜に上空の風が強まる予測。時間帯別に再確認 |
| 8月6日(木) | 曇一時雨 | 28℃/20℃ | 90% | 11℃/11m/s | 雨と強風が重なる要注意日 |
| 8月7日(金) | 曇一時雨 | 29℃/19℃ | 50% | 11℃/11m/s | 上部登山道の風を重視したい日 |
| 8月8日(土) | 曇時々晴 | 29℃/19℃ | 40% | 11℃/6m/s | 6~7日より風は弱まる予測。雷や霧は直前確認 |
| 8月9日(日) | 曇時々晴 | 28℃/19℃ | 40% | 12℃/5m/s | 比較候補だが週末の混雑と予報変化に注意 |
| 8月10日(月) | 曇 | 28℃/18℃ | 30% | 14℃/1m/s | 数値上は風が弱いが、予報期間が先で不確実性が高い |
富士河口湖町では、8月6日に降水確率90%、予想降水量6mm、7日に降水確率50%、予想降水量2mmが示されています。
高度3,100m付近では、6日と7日の午前9時に風速11m/s、8日は6m/s、9日は5m/s、10日は1m/sという計算結果です。週間の高度別数値は、各日午前9時に予想される状況を示しています。
この並びから、現時点では6日・7日を慎重に考え、8日から10日を比較候補にする考え方ができます。
ただし、10日の風速1m/sを確定情報のように扱ってはいけません。遠い日の予報ほど変化する余地が大きく、晴雨だけでなく風速も更新されるからです。
候補日とは「登れる日」ではなく、直前まで検討を続ける日だと考えてください。
8月4日の富士山頂は7.8℃|麓との約20℃差に注意
2026年8月4日6時、「てんきとくらす」の富士山山頂ページには、山頂周辺の観測値として気温7.8℃、直前1時間の日照時間59分が掲載されていました。
表示上の観測地点は、設定された富士山山頂ポイントから約1kmの気象庁アメダス地点です。降水量と風速は「-」表示だったため、0mmや0m/sだったとは判断できません。
同じ8月4日6時発表の富士河口湖町は、曇のち晴、最高28℃、最低17℃、降水確率30%でした。町には濃霧注意報も表示されていました。
山頂周辺の7.8℃と麓の最高28℃を単純に比べると、差は約20℃です。
これは二つの予報が矛盾しているのではありません。標高約800~900mの富士河口湖町と、標高3,776mの富士山頂付近では、同じ日でも別の季節のような環境になります。
山頂7.8℃なら夏でも防寒着が必要
8月の麓では、登山口へ向かうだけで汗ばむことがあります。
その暑さの記憶を持ったまま登り始めると、「これほど暖かいなら厚い服はいらない」と感じるかもしれません。しかし、標高を上げる行為は、夏の時計を秋へ、風が強い日には冬に近い体感へ巻き戻すことに似ています。
山頂付近で立ち止まれば、歩行中より体が冷えやすくなります。
とくに、ご来光待ち、渋滞、休憩、体調不良などで動かない時間が長くなると、7.8℃という数字以上に寒さを感じる可能性があります。
携行したいのは、次のような装備です。
- 風を遮る防風性のある上着
- 汗を逃がしやすい中間着
- 上下セパレート式の登山用雨具
- 濡れたときに交換できる肌着
- 手袋と耳を覆える帽子
- 防水性のある登山靴
僕は10代から富士山を繰り返し歩いてきましたが、五合目で上着を脱ぎ、八合目で慌てて着直す場面を何度も見てきました。
五合目の暑さは、山頂の服装を軽くする根拠にはなりません。
8月6日・7日の風速11m/sは何を意味する?
8月6日と7日の最大の注意点は、高度3,100m付近で予測された午前9時の風速11m/sです。
風速11m/sを時速に換算すると約40kmです。
この数値は山頂で実際に観測された風速ではなく、緯度35.3655度、経度138.7274度を対象にした数値計算結果です。地形や日射、斜面の向きなどによって、実際の登山道の風は異なる可能性があります。
そのため、「11m/sなら必ず登れない」「10m/s以下なら安全」と一本の線を引くことはできません。
一方で、登山計画を見直すには十分に重い数値です。
富士山の上部は樹木がなく、風を避けられる場所が限られます。平均風速が11m/sなら、より強い瞬間風速が発生する可能性も考えなければなりません。
風には、次の三つの影響があります。
- 体のバランスを崩し、岩場や砂礫での歩行を難しくする
- 衣服の中の暖かい空気を奪い、体を冷やす
- 休憩、着替え、地図確認などの細かな行動を難しくする
雨具があれば雨をある程度防げますが、風そのものを消すことはできません。
晴れマークがあっても強風なら、「空が明るい日」と「安全に行動しやすい日」は一致しないのです。
初心者や初登山者はどう計画を変えるべき?
初めて富士山に登る人は、風速11m/sの予測が続く日に、山頂到達を動かせない目標にしないことが大切です。
候補日を変更できるなら、6日・7日以外も比較してください。変更できない場合でも、登山口で現地スタッフや山小屋から慎重な判断を求められたら、登頂を見送る選択が必要です。
「せっかく宿を取った」「遠くから来た」という事情は、山の風を弱めてはくれません。
子ども連れや高齢者は余裕を大きく取る
子ども連れ、高齢者、体力に不安がある人は、経験者と同じ速度や耐寒性を前提にできません。
風で歩行時間が延びれば、寒さにさらされる時間も長くなります。同行者の中で最も体力に余裕がない人を基準に、出発時刻、到達目標、引き返す時刻を決めてください。
6日・7日の数値が維持されるなら、登頂ではなく日程変更を優先する判断も現実的です。
経験者も「風だけ」で実施を決めない
登山経験があっても、11m/sという予測だけを見て「自分なら行ける」と決めるのは早計です。
雨、雷、瞬間風速、睡眠不足、混雑、荷物の重さ、下山予定時刻を合わせて判断する必要があります。
経験とは、悪条件を押し切る力ではありません。
条件が重なったとき、早く引き返せる力でもあります。
富士山の週間天気はルート別にどこを見る?
富士山には、吉田、須走、御殿場、富士宮の四つの主要登山ルートがあります。
同じ「五合目」でも登山口の標高は異なり、吉田ルートは2,305m、富士宮ルートは2,400m、須走ルートは2,000m、御殿場ルートは1,440mです。登山口だけで約960mの差があります。
そのため、富士河口湖町の予報だけを見て、すべてのルートの条件を判断することはできません。
| ルート | 登山口標高 | 麓で確認する地域 | 追加で確認する地点 |
|---|---|---|---|
| 吉田ルート | 2,305m | 富士河口湖町・富士吉田市 | 富士スバルライン五合目、八合目、高度3,100m、山頂 |
| 須走ルート | 2,000m | 小山町 | 須走口五合目、樹林帯上部、本八合目、高度3,100m |
| 御殿場ルート | 1,440m | 御殿場市 | 御殿場口新五合目、七合目、大砂走り、高度3,100m |
| 富士宮ルート | 2,400m | 富士宮市 | 富士宮口五合目、八合目、山頂付近 |
吉田ルートは麓・五合目・八合目を分ける
吉田ルートでは、富士河口湖町や富士吉田市の予報が、道路、駐車場、バス、宿泊地の判断に役立ちます。
ただし、富士スバルライン五合目は標高2,305mです。麓が28℃でも、五合目では気温や風が異なります。
さらに、八合目から山頂にかけては樹木がほぼなくなり、上空の風の影響を受けやすくなります。
富士宮ルートは短距離でも高所から始まる
富士宮ルートの五合目は2,400mで、四ルートの中で最も高い登山口です。
距離が短いことは、気象条件が穏やかであることを意味しません。登山開始時点から標高が高いため、麓との気温差や高度への順応を意識する必要があります。
御殿場ルートは低い登山口と長い行程に注意
御殿場口新五合目は1,440mで、富士宮口五合目より約960m低い位置にあります。
出発時に暖かく感じやすい一方、山頂までの距離と標高差が大きく、天候変化にさらされる時間も長くなります。
週間予報を見るときは、朝の登山口だけでなく、午後に通過する予定の標高と下山時間まで重ねてください。
五合目の未確認データを推定で埋めない
今回確認した情報源では、8月4日6時時点の四ルート五合目を、同じ観測条件で比較できる実測値はそろいませんでした。
そのため、麓と山頂の気温から五合目の数値を逆算し、実測値のように表へ載せることはしていません。
一般に標高が100m上がると気温が約0.6℃下がるという目安はありますが、実際には風、日射、雲、地形によって変化します。富士宮市も、富士宮口五合目は平地より10~15℃ほど低いと案内していますが、これは特定時刻の実測値ではありません。
登山前日には、利用ルートの五合目付近の1時間予報や現地情報を別に確認してください。
富士山の週間天気を安全計画に変える5つの手順
週間天気は、登山実施を決める最終回答ではありません。
役割は、条件が悪化しそうな日を早めに見つけ、日程や行動計画に余白をつくることです。
1.警報・雷・台風・火山情報を先に見る
最初に見るべきものは、晴れのマークではありません。
気象警報・注意報、雷の可能性、台風、火山情報など、計画全体を見直す必要がある情報です。
台風が富士山から離れていても、今回の山頂の風雨に直接影響すると資料で確認できない限り、因果関係を断定してはいけません。
一方で、湿った空気や気圧配置の変化がないか、最新の予報を確認する必要はあります。
2.麓・五合目・高度3,100m・山頂を分ける
最低でも、四つの高さを別々に確認します。
- 麓は交通と登山前後の天候
- 五合目は出発時の服装と視界
- 高度3,100m付近は上部登山道の気温と風
- 山頂は滞在時の寒さと見通し
富士山の予報は、カレンダーを横に読むだけでは足りません。
標高という縦軸を加えることで、初めて自分が歩く環境になります。
3.自分の通過時刻と1時間予報を重ねる
日単位の予報だけでなく、自分がその場所を通過する時間帯を確認します。
- 登山口を出発する時刻
- 七合目・八合目へ着く予定時刻
- 山頂へ到着する予定時刻
- 下山を開始する時刻
- 樹林帯や分岐を通過する時刻
午前中が穏やかでも、下山中に雷や雨が強まるなら、山頂到着だけを基準にはできません。
登山は、頂上に立った瞬間ではなく、登山口へ安全に戻って完了します。
4.予報の種類と更新時刻を確認する
今回の記事では、次の情報を分けて扱っています。
- 8月4日6時の山頂周辺7.8℃は観測値
- 富士河口湖町の28℃/17℃は市町村予報
- 8月6日・7日の11m/sは高度別の数値計算結果
- ルートの標高や規制は富士登山オフィシャルサイトの案内
「てんきとくらす」の今日・明日の情報は、原則として1時、7時、13時、19時ごろに更新されます。週間予報は前半が1日4回、後半が1日1回を基本としています。
予報が前日と変わっても、それだけで信頼できないとは言えません。
新しい観測データが入り、未来の見え方が修正された可能性があります。
5.変更・撤退基準を登山前に決める
登山口へ着いてから予定を変えるのは、心理的に難しいものです。
宿泊費、交通費、休暇、同行者との約束が積み重なるほど、「ここまで来たのだから登りたい」という気持ちが強くなります。
だからこそ、出発前に基準を決めます。
- 雷の可能性が高まったら日程を変更する
- 強風と雨が重なる予報なら登頂を見送る
- 防寒着や雨具が不足していれば入山しない
- 予定時刻より大幅に遅れたら山頂を目指さない
- 現地スタッフや山小屋から中止を勧められたら従う
- 同行者に頭痛、吐き気、ふらつき、強い冷えがあれば高度を下げる
撤退基準は、山に負けた証明ではありません。
判断力を山頂より上に置いた証明です。

2026年の入山規制も同時に確認する
天気がよくても、入山条件を満たしていなければ予定どおりには登れません。
2026年の吉田ルートでは、通行料は1人1回4,000円、ゲート閉鎖時間は14時から翌3時までです。山小屋宿泊者を除く1日の通行上限は4,000人で、防寒具、上下セパレート式の雨具、登山に適した靴の確認も行われます。
静岡県側の須走、御殿場、富士宮ルートでも、入山料は1人1回4,000円です。
14時から翌3時までに五合目から入山する場合は山小屋宿泊が必要で、事前学習、入山料の決済、入山証の取得には公式アプリ「静岡県FUJI NAVI」を利用できます。須走口の開山期間は7月1日から9月10日、富士宮口と御殿場口は7月10日から9月10日です。
週間天気を確認したら、同じタイミングで交通、山小屋予約、入山手続きも確認してください。
考察|今週の候補日は「最も晴れる日」では決めない
僕の見方では、2026年8月4日朝の予報で最も重要なのは、6日・7日に雨と上空風の条件が重なることです。
6日の富士河口湖町は降水確率90%で、高度3,100m付近は風速11m/s。7日も市町村予報に一時雨があり、上空は同じく11m/sです。
初心者や初登山者が候補日を動かせるなら、まず6日・7日以外と比較するのが現実的だと僕は考えます。
8日と9日は上空風が6m/s、5m/sへ弱まり、10日は1m/sの予測です。しかし、これを「10日が安全」と読み替えることはできません。
10日は予報期間の後半であり、風速も天気も変わる可能性があります。また、上空風が弱くても、雷、霧、雨、混雑、体調、ルート規制が重なれば、登頂に適した日とは限りません。
今週の候補日を選ぶなら、次の優先順位が分かりやすいでしょう。
- 6日・7日は雨と強風の更新を重点確認する
- 8日・9日は風の弱まりが維持されるか確認する
- 10日は予報期間が先であることを前提に保留する
- 前日は1時間予報、発雷確率、雨雲、現地情報を見る
- 当日朝は山頂実況と利用ルートの五合目情報を見る
僕は、富士山の週間天気を未来の答えではなく、予定に余白をつくる地図だと考えています。
霧に隠れる富士は、人の心の迷いに似ています。
先が見えないときに無理な確信を持つのではなく、確認できた事実と、まだ変わり得る予測を分ける。その慎重さこそ、山では強さになります。
2026年8月4日6時の富士山頂周辺は7.8℃で、麓の富士河口湖町は最高28℃の予報でした。
8月6日・7日9時の高度3,100m付近には風速11m/sが予測され、6日は麓の降水確率も90%です。現時点では6日・7日を要注意日とし、8日から10日を条件付きの比較候補として考えるのが妥当でしょう。
ただし、週間予報だけで登山実施を確定してはいけません。
麓、五合目、高度3,100m、山頂を分け、前日と当日に風・雨・雷・実況を更新すること。
それが、富士山の週間天気を「眺める情報」から「安全に帰るための情報」へ変える方法です。
よくある質問
富士山の週間天気では今週の何日に注意が必要ですか?
2026年8月4日6時時点では、8月6日と7日に注意が必要です。
両日とも高度3,100m付近で午前9時の風速11m/sが予測され、6日の富士河口湖町は降水確率90%となっています。予報は更新されるため、前日と当日に再確認してください。
8月8日から10日なら安全に登れますか?
安全を保証することはできません。
上空風は8日6m/s、9日5m/s、10日1m/sへ弱まる予測ですが、雷、霧、雨、瞬間風速、体調、混雑、ルート規制を合わせて判断する必要があります。
麓が28℃でも防寒着は必要ですか?
必要です。
8月4日6時の富士山頂周辺は7.8℃でした。風、雨、汗、ご来光待ちなどが重なると、さらに寒く感じる可能性があります。防風着、雨具、中間着、手袋、帽子を携行してください。
執筆:神楽 岳志(登山エッセイスト|富士山研究家|自然体験ストーリーテラー)


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