グランピングB&V富士山河口湖の「インクルーシブ」は飲み放題BARが中心で、食事まで一律に含まれる仕組みではありません。
客室専用サウナや焚き火、一部客室のバナジウム鉱泉風呂は客室設備・宿泊サービスとして利用できますが、食事は選ぶプランによって変わります。「富士山でオールインクルーシブのグランピングを探しているけれど、結局どこまで料金内なのか」という疑問を、予約前に迷わないよう整理します。
富士山を眺めながら過ごせるグランピングは、施設によって景色も過ごし方もかなり違います。
「どこを選べばいい?」と迷ったら、富士山周辺のグランピング選びをまとめた記事を先に見ておくとイメージしやすいです。
B&V富士山河口湖はどこまで料金内?まず4区分で整理
結論から整理すると、グランピングB&V富士山河口湖は、「何もかも宿泊料金に含まれる一般的な意味でのオールインクルーシブ施設」と考えるより、BARを中心としたインクルーシブサービスと充実した客室設備を組み合わせた施設と理解するのが正確です。
2025年12月11日にグランドオープンした同施設は、山梨県南都留郡富士河口湖町富士ヶ嶺に位置し、全23棟が富士山ビュー。客室は6種類用意されています。
予約前に知っておきたい内容を、「インクルーシブ」「客室設備」「プラン依存」「要確認」の4つに分けると、次のようになります。
区分 内容 予約前に知っておきたいこと
インクルーシブサービス 管理棟のドリンクBAR ソフトドリンク7:00〜22:00、アルコール17:00〜22:00
客室設備・宿泊サービス 全棟の客室専用サウナ 水着またはウエアを持参
客室設備・宿泊サービス バナジウム鉱泉の客室風呂 10mツインドームは浴室なし、シャワールームのみ
客室設備・宿泊サービス 各棟のファイヤーピット 薪1束を無料で用意
プラン依存 BBQ、冬季限定すき焼き、朝食など 食事付き・素泊まりなど予約プランで異なる
要確認 館内体験・各種アクティビティ 内容や実施条件、料金扱いは利用前に最新情報を確認
ここがこの記事で最も重要なところです。
BARがインクルーシブだからといって、夕食や朝食、すべての体験まで自動的に宿泊料金へ含まれるわけではありません。
一方で、サウナや客室風呂、焚き火は「追加注文するインクルーシブ特典」というより、それぞれの客室や宿泊サービスの一部として考えた方が分かりやすいでしょう。
僕が富士山周辺のグランピングを比較するときは、「無料サービスはいくつあるか」だけでは見ません。
公式にインクルーシブと明記されたもの、客室そのものに備わる設備、プランによって変わるものを分ける。
このひと手間だけで、予約後の「思っていた内容と違った」という失敗はかなり避けやすくなります。
BAR・サウナ・鉱泉風呂・焚き火はどう利用できる?
B&V富士山河口湖の特徴は、富士山を眺めながら施設内で長く滞在できる設備が、一つの客室空間の周囲にまとまっていることです。
ただし、それぞれのサービスの位置づけは同じではありません。BARは公式にインクルーシブサービスとして案内され、サウナや風呂などは客室設備として利用する形です。
インクルーシブBARはソフトドリンクとアルコールに対応
管理棟には、宿泊者向けのインクルーシブBARがあります。
利用時間は、ソフトドリンクが7:00〜22:00、アルコール類が17:00〜22:00と案内されています。
これはB&V富士山河口湖の「何がインクルーシブなのか」を考えるうえで、最も分かりやすいサービスです。
グランピングでは、夕食時の飲み物だけでなく、夕方の一杯、食後のドリンク、翌朝のソフトドリンクなど、小さな支出が積み重なります。
人数が増えるほど、飲み物のたびに金額を気にしなくて済むメリットも大きくなります。
僕は、こうしたサービスの価値は単純な「何円分得したか」だけでは測れないと考えています。
富士山が雲間から姿を見せた瞬間に、注文や精算へ気持ちを切り替えなくていい。旅の中の小さな判断が減ることも、滞在型施設では大切な価値です。
サウナは全23棟に客室専用タイプを設置
サウナ室は全棟に用意されています。
共有サウナへ決められた時間に移動するのではなく、自分たちの客室空間で利用できるのが大きな特徴です。
富士山麓は、日中と朝夕で体感が大きく変わりやすい土地です。
標高のある富士ヶ嶺周辺では、とくに朝晩の冷え込みを想定した服装が大切で、夏でも都市部と同じ感覚だけで準備しない方が安心でしょう。
そんな環境でサウナに入り、外の空気を感じながら休む時間は、屋内型ホテルとは違った富士山麓らしい体験になります。
ただし、サウナや水風呂を利用する場合は、水着またはウエアの持参が案内されています。
「客室専用だから何も用意しなくていい」と思い込まず、旅行の持ち物へ加えておきましょう。

バナジウム鉱泉の客室風呂は10mツインドームだけ例外
客室風呂には、富士山麓の自家源泉から引き上げた「高濃度バナジウム鉱泉」と案内される湯が配湯されています。
共有大浴場へ移動するのではなく、自分たちのタイミングで入浴できる点は、小さな子どもを連れた旅行や、プライベートな滞在を重視する人にとって魅力でしょう。
ただし、すべての客室に同じ浴室があるわけではありません。
最大20名まで宿泊できる10mツインドームは、10mドームを2棟組み合わせた団体向け客室ですが、浴室はなくシャワールームのみです。
ここは予約時に見落としたくないポイントです。
「施設には客室風呂がある」という情報と、「自分が予約する部屋に客室風呂がある」は同じ意味ではありません。
グランピングでは、最後は必ず施設単位ではなく客室単位で設備を確認することをおすすめします。
焚き火は各棟にファイヤーピット、薪1束を用意
各棟にはファイヤーピットがあり、薪1束が無料で用意されます。
昼間の富士ヶ嶺では富士山そのものが主役ですが、日が落ちれば風景の印象は変わります。
山の輪郭が暗闇へ溶けていき、代わりに炎や星、冷たい空気、家族との会話が旅の中心になっていく。
僕は、この時間こそグランピングとホテルの違いが最も分かりやすく現れる瞬間だと思っています。
ただし、無料と案内されているのは薪1束です。
長時間焚き火を続けたい場合や追加薪が必要な場合の条件については、宿泊時の最新案内を確認してください。
食事もオールインクルーシブ?素泊まりやアクティビティとの違い
B&V富士山河口湖では、食事まで全宿泊者に一律で含まれるわけではありません。
ここを理解しておくと、「オールインクルーシブ」という検索語から想像する内容と、実際の予約プランとのずれを防げます。
食事としては、山梨・河口湖エリアの食材やブランド牛を取り入れた2種類のBBQや、冬季限定のすき焼きコースなどが案内されています。
一方で、食事を付けない素泊まりプランもあります。
素泊まりでは食材の持ち込みが可能で、備え付けのガスグリルを利用できますが、火気の持ち込みはできません。
つまり予約時に見るべきなのは、「B&Vに食事があるか」ではなく、自分が選択しているプランに夕食・朝食が含まれているかです。
予約画面では、少なくとも次の点を確認しておきましょう。
- 素泊まりなのか、夕食付き・朝食付きなのか
- 表示料金が1人料金なのか、客室単位なのか
- 選んだ客室に風呂・サウナ・シャワーがどう備わるか
- 追加したい食事やサービスが別料金にならないか
- 子どもや大人数利用時の食事条件がどう設定されているか
僕なら、「1泊○円」という検索結果だけでは施設を比較しません。
同じ日程、同じ人数、同じ食事条件までそろえて初めて、その宿が高いのか安いのかを判断します。
館内アクティビティは「料金内」と決めつけない
施設では、ポップコーン作り、アイスクリーム作り、コーヒー豆のミル引き、クラフト体験、客室プロジェクターなど、滞在中に楽しめる複数のコンテンツが紹介されています。
富士山旅行では、こうした「山が見えない時間」の過ごし方は意外に重要です。
富士山は全室から見える立地でも、天候まで保証されるわけではありません。
朝は山頂まで見えていたのに昼には雲がかかることもあれば、逆に一日中隠れていた富士が夕方のわずかな時間だけ姿を現すこともあります。
だからこそ僕は、富士山ビューの宿を選ぶときほど、「富士山が見えなくても満足できるか」を確認します。
サウナ、客室風呂、焚き火、室内で楽しめる体験があれば、天候ひとつで旅行全体の満足度が左右されにくくなります。
ただし、これらの体験について、すべてがインクルーシブBARと同じ扱いで料金内だと断定するのは適切ではありません。
利用したい体験がある場合は、実施日、受付方法、料金の有無などを宿泊前に確認してください。
せっかく富士山の近くまで行くなら、「泊まる場所」そのものも旅の楽しみにしたいところです。
実は富士山周辺には、景色を楽しむ施設、食事を楽しむ施設、プライベート感を重視した施設など、選択肢があります。
何を基準に比べればいいのか、富士山グランピングの特徴と選び方をこちらの記事でまとめました。
候補を探し始める前に、ざっと目を通しておくだけでも選びやすくなります。
10mツインドームやドッグキャビンなど客室別の違いは?
B&V富士山河口湖では、全23棟が富士山ビューと案内されていますが、客室タイプによって定員や設備は大きく異なります。
そのため、「富士山が見えるから」という理由だけで決めるのではなく、同行者と滞在目的に合わせて客室を選ぶことが大切です。
大人数なら最大20名の10mツインドーム
10mツインドームは、10mドームを2棟配置した大型サイトで、定員は4〜20名です。
複数家族やグループ旅行には魅力的ですが、前述したように浴室はなくシャワールームのみです。
大人数旅行では、「20人泊まれる」という定員の数字だけを見て決めず、寝る場所、入浴設備、トイレ、食事スペース、各自が過ごせる余白まで想像した方が失敗を減らせます。
同じ20人でも、大人だけのグループと、小さな子どもを含む複数家族では必要な設備が違います。
ここでも「一番大きな客室」ではなく、「自分たちに合う客室」が正解です。
プール付きスイートヴィラは4棟限定
4棟限定のスイートヴィラにはプライベートプールがあり、寝室も1階と2階に分かれています。
家族同士の旅行など、同じ建物に泊まりながら就寝空間をある程度分けたいケースでは使いやすいでしょう。
ただし、プールは季節や天候の影響を受けやすい設備です。
予約時期によって利用条件が変わる可能性も考え、プールを目的にするなら最新情報を確認してください。
愛犬連れには500㎡以上の専用ドッグラン
愛犬と宿泊できるドッグキャビンには、500㎡以上の専用ドッグランが設けられています。
愛犬連れ旅行では、単に「ペット可」かどうかだけでなく、客室の外でも犬が過ごせる場所があるかが満足度を大きく左右します。
その点で、専用ドッグランの広さが明示されていることは客室選びの判断材料になります。
ペットの頭数、サイズ、必要書類、利用ルールなどは変更される可能性があるため、予約前に最新条件を確認してください。

「全室富士山ビュー」でも天候までは予約できない
B&V富士山河口湖は全23棟が富士山ビューと案内されています。
これは、「敷地の一部から見える」という施設と比べると大きな魅力です。
朝起きて客室の近くから富士山を眺める時間は、展望スポットへ車で移動して見る富士山とは違う記憶になります。
ただ、僕は富士山を長く見てきたからこそ、「富士山ビュー」という言葉を天候保証のようには受け取りません。
富士山の姿は、雲、霧、季節、時間帯で大きく変わります。
富士ヶ嶺周辺は市街地とは違う開放感が魅力ですが、同時に山麓特有の天候変化も旅の一部です。
だから僕なら、富士山が見えたときに満足できる宿ではなく、見えない時間にも満足できる宿を選びます。
その意味で、客室サウナや風呂、焚き火などを施設内で楽しめることは、単なる豪華設備以上の意味を持っています。
料金比較で失敗しない方法は?宿泊費ではなく「旅の総額」で見る
富士山周辺のグランピングを比較するとき、検索結果に表示された一人あたり料金だけを並べても、正確な比較にはなりません。
見るべきなのは、自分の旅行で実際に利用する内容をそろえた総額です。
考え方はシンプルです。
宿泊費+食事+飲み物+必要なオプション+現地で追加する費用=旅行全体の支出
B&V富士山河口湖の場合、管理棟のBARはインクルーシブサービスとして利用できます。
一方で、食事は予約プラン次第です。
サウナや客室風呂なども、あとから全員が追加注文するサービスというより、客室設備の違いとして比較する必要があります。
この違いを整理しないまま、他施設の「夕朝食込みプラン」とB&Vの「素泊まりプラン」を比べても意味がありません。
人数によって一人あたり料金の見え方も変わる
とくに注意したいのが大人数向け客室です。
10mツインドームは4〜20名まで対応するため、1棟の表示料金が高く見えても、大人数で利用すれば一人あたり負担の見え方は変わります。
反対に、2人旅行で必要以上に大きな客室を選べば、広さや設備を十分に使い切れず、費用対効果は下がるかもしれません。
グランピングはホテルのシングルルームのように「部屋代だけ」で比較しにくい宿泊形態です。
誰と行くのか、何人で泊まるのか、どこまで施設内で過ごすのか。
この3点を先に決めると、料金比較がかなり簡単になります。
アクセスも「滞在時間」というコストで考える
施設は、東京方面から中央自動車道・河口湖ICを利用して約30分、新東名高速道路・新富士ICから約60分と案内されています。
また、公式案内では東京方面から約90分というアクセス性も紹介されていますが、実際の所要時間は出発地や道路状況によって変わります。
ここで僕が重視するのは、単なる距離ではありません。
その日にどれくらい施設で過ごせるかです。
朝から夕方まで河口湖周辺を観光し、夜になってから戻る旅なら、サウナ、BAR、焚き火といった設備を十分に利用する時間は少なくなります。
逆に、早めにチェックインしてその後は外へ出ず、富士山を眺めながら風呂やサウナ、食事、焚き火を楽しむなら、施設設備の価値は大きくなります。
僕は、インクルーシブサービスと相性がいいのは「宿そのものを目的地にする旅」だと考えています。
2027年1月31日までの予約受付を案内
2026年8月24日には、2027年1月31日までの予約受付開始が案内されています。
先の日程まで旅行計画を立てやすい一方、宿泊料金や空室、食事内容、各サービスの条件は、日程、曜日、人数、季節、プランなどで変わる可能性があります。
そのため、この記事では変動する価格を無理に固定して「○円から」と断定しません。
予約時には、その日の料金と選択したプラン内容を必ず確認してください。
僕が考えるB&V富士山河口湖の向き・不向き
ここからは僕自身の考察です。
B&V富士山河口湖は、「すべての飲食・体験が宿泊料金に含まれる施設」を最優先する人より、客室の近くでサウナ、風呂、焚き火、ドリンクを楽しみながら長く滞在したい人と相性が良いと考えます。
とくに大きいのは、移動を減らしやすいことです。
富士山は、こちらの観光スケジュールに合わせて姿を見せてくれる山ではありません。
朝は雲に隠れていても、夕方になって突然山頂だけが現れることがあります。
そんなとき、予定を詰め込みすぎず施設内にいれば、その一瞬に出会いやすくなる。
霧に隠れる富士は、人の心の迷いに似ています。
見えない時間があるからこそ、雲が切れた瞬間の輪郭が心に残るのです。
ただし、情緒だけで宿を選んではいけません。
予約ではまず、BARはインクルーシブ、食事はプラン依存、サウナや風呂は客室設備、アクティビティは条件確認という現実的な線引きを確認する。
そのうえで「自分はどんな時間を過ごしたいのか」を考える。
僕は、その順番こそが富士山グランピング選びでは大切だと思っています。
まとめると、グランピングB&V富士山河口湖のインクルーシブサービスの中心は管理棟の飲み放題BARです。全23棟には客室専用サウナがあり、各棟にはファイヤーピットと薪1束を用意。10mツインドームを除く客室ではバナジウム鉱泉を配湯した客室風呂が利用できます。一方、BBQやすき焼きなどの食事は予約プランによって異なるため、「食事まですべてオールインクルーシブ」と考えないことが重要です。
富士山周辺で宿を比べるときは、「オールインクルーシブ」という言葉の華やかさより、何が公式に料金内で、何が客室設備で、何がプラン次第なのかを見る。
その違いを知ったうえで選ぶ宿ほど、旅のあとに残る後悔は少なくなるはずです。
よくある質問
グランピングB&V富士山河口湖は食事もオールインクルーシブですか?
食事まで全宿泊者へ一律に含まれる仕組みと考えるのは正確ではありません。
インクルーシブサービスとして明確に案内されている中心サービスは管理棟のドリンクBARです。食事にはBBQや冬季限定すき焼きなどがありますが、素泊まりプランもあるため、予約するプランごとに夕食・朝食の有無を確認してください。
アルコールもインクルーシブBARで飲めますか?
はい。案内されている利用時間は、アルコール類が17:00〜22:00、ソフトドリンク類が7:00〜22:00です。
提供内容や利用条件が変更される可能性もあるため、宿泊前には最新の案内を確認してください。
サウナと客室風呂は全客室にありますか?
サウナ室は全23棟に用意されていますが、客室風呂には例外があります。
最大20名対応の10mツインドームは浴室ではなくシャワールームのみです。また、サウナや水風呂を利用する際は、水着またはウエアの持参が案内されています。
神楽 岳志
登山エッセイスト|富士山研究家|自然体験ストーリーテラー
富士山旅行では、観光地だけでなく「どこで夜を過ごすか」でも旅の印象は大きく変わります。
ホテルとは少し違う時間を楽しみたいなら、富士山を望めるグランピングも候補のひとつです。
ただし、景観、食事、設備、アクセスなどは施設ごとに違うため、雰囲気だけで決めると迷いやすいところ。
そこで、富士山周辺でグランピングを探すときに知っておきたいポイントを、こちらの記事で分かりやすく整理しています。
次の富士山旅行を考えている方は、気になる施設を探す前の参考にしてみてください。
「こんな過ごし方もあるのか」と、旅の選択肢が少し広がるはずです。


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