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富士山登山ルート3776スタンプラリー攻略|スタンプ地点と達成までの流れ

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田子の浦の海抜0m地点から富士山を見上げ、スマートフォンでルート3776のスタンプ画面を確認する登山者 登山ガイド

2026年の富士山登山ルート3776は全8枠で、山頂スタンプは9月10日に終了しました。

スタンプラリー自体は10月31日まで続きますが、2026年9月15日現在、山頂スタンプを未取得の人が今から新規に完全達成することはできません。海抜0mから富士山頂3776mまで約42kmを歩くルートの全チェックイン地点、参加方法、入山料、達成特典、安全な攻略法まで最新の公式情報を整理します。

  1. 2026年の富士山登山ルート3776とは?今から完全達成できる?
    1. 2025年の「12か所」という情報には注意
  2. 2026年のルート3776チェックイン地点はどこ?全8枠を順番に確認
    1. 1日目|田子の浦から吉原・広見・大淵へ
    2. 2日目|NINOMARU VillageからPICA・休養林エリアへ
    3. 3日目|富士宮口五合目は「スタート」ではなく旅の途中
    4. 4日目|剣ヶ峰スタンプは9月10日で終了
  3. ルート3776への参加方法は?計画書は1週間前までに提出
    1. 挑戦計画書は「できれば」ではなく1週間前まで
    2. 3泊4日は推奨であり、4日連続で歩く義務はない
    3. コースマップは出発前に保存する
  4. 2026年の富士宮ルート入山規制は?入山料4,000円との関係
  5. 2026年の達成特典は?缶バッジ終了、達成証とピンズは条件を確認
    1. つながる記念缶バッジは先着1,700個で終了
    2. 挑戦達成証は名前と達成ナンバー入り
    3. 特製ピンズは抽選100個
    4. 電子クーポンは10月31日まで使えるものもある
  6. ルート3776をどう攻略する?僕なら「山頂期限・疲労・高度」を別々に管理する
    1. 完全達成を狙うなら「10月31日」ではなく「山頂期限」から逆算
    2. 富士山を「点」ではなく「面」で知るルート
    3. 2026年版の情報はどこまで確認したか
  7. まとめ|2026年ルート3776は全8枠、山頂スタンプは9月10日終了
  8. よくある質問
    1. 2026年の富士山登山ルート3776は今から完全達成できますか?
    2. 2026年のチェックイン地点は8か所ですか?9か所ですか?
    3. ルート3776は4日間連続で歩かなければなりませんか?

2026年の富士山登山ルート3776とは?今から完全達成できる?

結論から言えば、2026年9月15日から山頂スタンプを新たに取得して完全達成することはできません。

「富士山登山ルート3776スタンプラリー」の開催期間そのものは、2026年5月15日(金)から10月31日(土)までです。

しかし、最終チェックインとなる富士山頂・剣ヶ峰は、富士宮ルートの開山期間に合わせて7月10日から9月10日までしかチェックインできません。

YAMASTAも、閉山期間に山頂へ登らないよう明記しています。

ここが、2026年版を調べるうえで最も重要なポイントです。

「スタンプラリーは10月31日までだから、10月でも山頂スタンプを取れる」と考えるのは誤りです。

一方で、9月10日までに山頂スタンプをすでに取得している人なら、開催期間中に残っている下部区間のチェックインを進める余地があります。

また、完全達成を目的とせず、海岸から市街地、山麓までのルート3776を歩くこと自体は、開催期間中であれば楽しめます。

2026年版の基本情報を整理すると、次の通りです。

  • 開催期間:2026年5月15日(金)〜10月31日(土)
  • 全長:約42km
  • 高低差:3776m
  • 起点:ふじのくに田子の浦みなと公園、または富士塚
  • 終点:富士山頂
  • チェックイン:全8枠
  • 推奨日程:3泊4日
  • 山頂チェックイン:7月10日〜9月10日のみ
  • 富士宮ルート入山料:1人1回4,000円
  • つながる記念缶バッジ:先着1,700個、すでに配布終了

富士市が設定したルート3776は、一般的な「五合目から登る富士登山」とは発想そのものが違います。

海抜0mの海辺から出発し、市街地、山麓、森林帯、富士宮口を経て、日本最高地点へ向かう。

富士市の公式サイトは、このルートを全長約42km、高低差3776mの厳しい登山ルートとして案内しています。

僕がこのルートに惹かれる理由も、まさにそこにあります。

田子の浦から眺める富士山は、空の向こうに浮かぶ巨大な背景です。

けれど一歩ずつ近づいていくと、町の向こうにあった山が、やがて自分を取り囲む地形そのものへ変わっていきます。

3776mという数字を「標高」ではなく「歩いた時間」として知る。

それが、ルート3776ならではの体験です。

2025年の「12か所」という情報には注意

検索すると「ルート3776は12チェックポイント」と書かれた2025年の情報も出てきます。

これは誤情報だったわけではありません。

実際、2025年版は公式に12チェックポイントで実施されていました。2026年版では構成が変更され、YAMASTAは「チェックイン対象の場所/全8か所」と案内しています。

今回確認した公式情報では、12から8へ変更した理由までは説明されていません。

したがって「利用者の声で減らした」「運営負担を減らすため統合した」などと推測するのではなく、2026年に参加する人は2026年版の8枠を基準にするのが確実です。


2026年のルート3776チェックイン地点はどこ?全8枠を順番に確認

2026年版は全8チェックイン枠です。

ただし、少しだけ分かりにくい点があります。

最初の「①」は、ふじのくに田子の浦みなと公園と富士塚の2か所から、どちらか一方を選べる仕組みです。

つまり「全8枠」ですが、名前が示されている実地点は起点の2候補を含めると9か所あります。

この違いを理解しておくと、「地図には9地点あるように見えるのに、なぜ8か所なのか」と迷わずに済みます。

行程 チェックイン枠 チェックイン場所の目安
1日目 ①起点 ふじのくに田子の浦みなと公園「はじまりの鐘」付近、または富士塚
1日目 ②吉原エリア 富士市役所、または吉原商店街付近
1日目 ③広見エリア 田子の月ひろみぱあく店舗付近
1日目 ④大淵エリア 大淵第一小学校、または大淵中学校付近
2日目 ⑤NINOMARU Village 入口看板付近
2日目 ⑥PICA・休養林エリア PICA表富士、ふじひのきパーク、または旧料金所ゲート付近
3日目 ⑦富士山富士宮口五合目 富士宮ルート登山口付近
4日目 ⑧富士山頂 剣ヶ峰 山頂付近。富士山本宮淺間大社奥宮でも可

公式のルート3776サイトには観光スポットなども掲載されていますが、地図上に表示されるすべてのスポットがスタンプのチェックイン地点という意味ではありません。

2026年版でスタンプを集めるときは、YAMASTA側に表示される対象地点を基準にしてください。

1日目|田子の浦から吉原・広見・大淵へ

起点は「ふじのくに田子の浦みなと公園」または「富士塚」です。

田子の浦みなと公園では、はじまりの鐘付近がチェックインの目安です。

どちらか一方を取れば起点は達成できます。

両方をチェックインすると1日目の達成トロフィーが複数表示される場合がありますが、同日に取得した場合の達成は1回として扱われます。

そこから吉原、広見、大淵へ進みます。

この区間は、いわゆる「登山道らしい登山」だけを想像している人ほど印象が変わるはずです。

歩くのは、富士市の生活圏でもあります。

家があり、店があり、道路があり、その向こうに富士山が見える。

僕は、ここを単なる山頂までの助走とは考えていません。

富士山の巨大さを理解するには、山頂だけでなく人が暮らす裾野まで歩いてみることが大切だからです。

五合目まで車やバスで一気に上がれば、海抜0mから続いていた地形を短時間で飛び越えてしまいます。

ルート3776は、その省略された部分を取り戻す登山です。

2日目|NINOMARU VillageからPICA・休養林エリアへ

2日目は⑤NINOMARU Village、⑥PICA・休養林エリアが対象です。

NINOMARU Villageは入口看板付近。

PICA・休養林エリアは、PICA表富士、ふじひのきパーク、旧料金所ゲート付近がチェックインの目安です。

市街地の色が薄くなり、富士山麓の森林へ入っていく区間です。

ここで注意したいのが、「舗装された道だから山道より楽だろう」という思い込みです。

42kmという長い行程では、足場の険しさだけでなく、単調な舗装路で積み重なる疲労、車との距離、日差し、霧、補給のタイミングまで安全に影響します。

僕が山麓を歩くとき、いつも意識することがあります。

自分から車が見えていることと、車から自分が見えていることは別です。

霧が出れば、その差はさらに大きくなります。

明るい時間帯を中心に歩くこと、視認性を意識した装備を選ぶこと、必要に応じてライトを使える状態にしておくことは、岩場とは別の意味で重要です。

※画像はAIによるイメージ

3日目|富士宮口五合目は「スタート」ではなく旅の途中

3日目は⑦富士山富士宮口五合目、富士宮ルート登山口付近がチェックイン地点です。

一般的な富士登山なら、五合目に到着したところで「これから登山が始まる」と感じるでしょう。

ルート3776では反対です。

海から歩いてきた人にとって、五合目はすでに長い旅の途中です。

僕はここに、ルート3776の一番面白い逆転があると思っています。

同じ五合目でも、バスを降りた五合目と、海からつないだ五合目では景色の意味が変わる。

標識に書かれた高度だけではなく、「あの海からここまで来た」という距離が足に残っているからです。

4日目|剣ヶ峰スタンプは9月10日で終了

最終枠は⑧富士山頂・剣ヶ峰です。

剣ヶ峰周辺だけでなく、富士山本宮淺間大社奥宮でもチェックイン可能と案内されています。

ただし、山頂スタンプを取得できたのは2026年7月10日から9月10日までです。

9月15日現在、その期間は終了しています。

「あと山頂だけだから」という理由で閉山期間に向かうべきではありません。

静岡県も2026年の富士宮ルートを含む登山規制について、開山期間終了に伴い9月10日で終了したと更新しています。YAMASTAも閉山期間の山頂登山を控えるよう求めています。

スタンプが一つ足りない悔しさは、よく分かります。

けれど登山では「完成させたい」という気持ちが、ときに危険な判断を後押しします。

山頂のスタンプより、無事に帰ること。

その順番だけは逆にしてはいけません。


ルート3776への参加方法は?計画書は1週間前までに提出

2026年版ルート3776は、スマートフォンのYAMASTAアプリを利用するデジタルスタンプラリーです。

紙のスタンプラリーシートを集めて回る現在の方式ではありません。公式ルート3776サイトも、過去に紹介された紙のスタンプラリーシートは現在使用していないと注意を出しています。

参加の基本的な流れはシンプルです。

まずYAMASTAをスマートフォンへ入れ、アプリ内の「関東」から「富士山登山ルート3776スタンプラリー」を選び、「参加する」をタップします。

現地の対象範囲に着いたら、「チェックイン」を押してスタンプを取得します。QRコードが設置されている場所では、スマートフォンの標準カメラでQRコードを読み取ってチェックインする方法も案内されています。

ここで見落としやすいのが位置情報の設定です。

YAMASTAはGPSを使うため、端末側で正確な位置情報を利用できる状態にしておく必要があります。

さらに、GPSで位置を特定できれば、モバイル通信やWi-Fiが使えない環境でもチェックインできると公式に案内されています。

オフライン時は仮のスタンプが表示され、通信可能な環境へ戻ると通常デザインへ自動的に切り替わります。

これは山でかなり重要な仕様です。

「電波がないからスタンプが取れない」と慌てる前に、GPSが機能しているかを確認したいところです。

挑戦計画書は「できれば」ではなく1週間前まで

現在の公式ルート3776サイトでは、宿泊先の予約後、挑戦の1週間前までに挑戦計画書を提出するよう明記されています。

事故などが発生した際、警察などが対応するための情報として利用されます。

すでに提出した後で日程などを変更した場合は、元の計画を取り消すのではなく、専用フォームから改めて提出する方式です。

また、この挑戦計画書は、各都道府県警察へ提出する一般的な登山計画書とは別物であることも公式サイトが注意しています。

前の記事では年度による表現変更の可能性を考慮して「最新案内を確認」としていましたが、2026年9月15日に現行公式ページを確認した限りでは、1週間前までという基準が明示されています。

ここは曖昧にせず押さえておきたいポイントです。

3泊4日は推奨であり、4日連続で歩く義務はない

ルート3776は3泊4日を推奨しています。

ただし、4日間を連続させる必要はありません。

YAMASTAは、開催期間内なら1〜4日目の行程を自由な日程で巡ることができ、何日かかっても、各行程の達成が連日でなくても問題ないと案内しています。

公式ルート3776サイトでも、富士登山経験が少ない人などに向け、複数日に分割するプランを示しています。

これは「簡単にするための抜け道」ではありません。

むしろ、安全のために積極的に使ってよい仕組みです。

天候が悪い日。

体調が思わしくない日。

想定以上に疲労が残った日。

そんなときに無理やり予定を守るより、次の日程へ回すほうが登山としては成熟した判断です。

コースマップは出発前に保存する

YAMASTAは、登山地図や登山用GPSアプリを利用するよう勧めています。

ヤマスタ上の地図を使う場合も、オンライン環境にいるうちにコースマップをダウンロードするよう案内されています。

スマートフォンは便利ですが、バッテリーがなくなれば一枚の黒い板です。

チェックイン、地図、GPS、連絡手段を一台に集約するほど、電源管理の重要性は高くなります。

モバイルバッテリーなどの予備電源を用意し、必要のない時間まで画面やGPSアプリを動かし続けない工夫も考えておきたいところです。

YAMASTA自身も、電池消耗が気になる場合はチェックインするときだけアプリを立ち上げればよいと案内しています。


2026年の富士宮ルート入山規制は?入山料4,000円との関係

ルート3776では、富士宮口五合目から山頂まで富士宮ルートを利用します。

2026年の開山期間中、静岡県側の富士宮・御殿場・須走各ルートでは条例に基づく登山規制が実施されました。

富士宮ルート利用者に関係する主な条件は次の3点でした。

  • 富士山の保全と安全登山に関する事前学習を修了する
  • 午後2時〜翌午前3時に入山する場合は山小屋宿泊を伴うこと
  • 1人1回4,000円の入山料を納付する

事前学習や入山証の取得には「静岡県FUJI NAVI」が利用され、入山証は五合目で提示する仕組みです。入山料は事前決済のほか、現地での支払いにも対応していました。

大事なのは、YAMASTAに参加しただけで富士山への入山手続きが済むわけではないということです。

ルート3776のスタンプラリー参加と、静岡県の富士登山規制は別の仕組みです。

スタンプラリー参加者だから入山料が不要になるわけでもありません。

そして2026年については、静岡県が9月10日の開山期間終了に伴い、このシーズンの登山規制も終了したと案内しています。

ここで「規制が終わったなら自由に登れる」と読み替えてはいけません。

開山期が終わったからこそ、YAMASTAの山頂チェックインも終了しています。

ルート3776というイベントの日付と、山頂へ向かえるシーズンは同じではない。

この二つを分けて考えることが、安全面でもスタンプ取得の面でも重要です。

僕なら、翌年以降に完全達成を狙う場合、最初に見るのはスタンプラリーの最終日ではありません。

山頂チェックイン可能期間から逆算して日程を組みます。

なぜなら、下部区間は日程を分割できますが、山頂には短い季節の窓しかないからです。

海はそこにあり続けても、高所の夏は短い。

富士山では、その季節感覚を忘れないことが大切です。


2026年の達成特典は?缶バッジ終了、達成証とピンズは条件を確認

2026年のルート3776では、デジタルスタンプを集めることに複数の特典が設定されています。

ただし、9月15日時点ではすでに終了した特典もあります。

つながる記念缶バッジは先着1,700個で終了

1日目から4日目まで、それぞれの行程でトロフィーを獲得すると、その日程に対応した「つながるデザイン」の記念缶バッジを受け取れる仕組みでした。

4種類を並べると絵柄がつながります。

限定数は先着1,700個・全4種でしたが、YAMASTAはすでに限定数へ達したため配布終了と案内しています。公式ルート3776サイトでも2026年8月31日付で配布終了のお知らせが掲載されています。

過去の記事やSNSを見て「今からでも缶バッジを集められる」と思わないよう注意してください。

新富士駅観光案内所、富士駅北口簡易観光案内所が配布場所として設定されていましたが、缶バッジ自体の配布は終了しています。

挑戦達成証は名前と達成ナンバー入り

スタンプラリーを完全達成した人には、名前と達成ナンバーが入る挑戦達成証が用意されています。

限定数は「全員プレゼント」とされ、ヤマスタのトップページ下部にある応募ボタンから必要事項を入力して申し込む方式です。

一定数の応募がまとまってから発送するため、応募後に届くまで数か月かかる場合があると案内されています。

僕は、ルート3776ではこの達成証に独特の重みがあると思います。

山頂だけなら「登った日」が記憶の中心になるかもしれません。

海から歩けば、そこへ至る町の匂い、道路の暑さ、森の湿気、五合目の風まで一緒に残ります。

達成ナンバーは一つの数字ですが、その裏に42km分の景色があります。

特製ピンズは抽選100個

完全達成者は、抽選で100個用意された特製ピンズにも応募できます。

受付期間は2026年5月15日から10月31日まで。

スタンプラリー達成につき1口応募でき、当選発表は発送をもって行われます。発送は2026年11月末予定です。

特典は非売品で、オークションサイトなどへの出品・転売は禁止されています。

※画像はAIによるイメージ

電子クーポンは10月31日まで使えるものもある

2026年版では、ルート周辺の店舗や施設で使えるYAMASTA電子クーポンも設定されています。

対象には田子の浦港 漁協食堂、かりん糖の和田屋、Coffee Shop アドニス、湯らぎの里、サウナ鷹の湯、宿泊施設などが含まれています。

多くのクーポンの有効期限は10月31日ですが、施設ごとに条件が異なります。

たとえば、ふじかぐやの湯のクーポンは7月10日から9月10日までと案内されており、9月15日時点では終了しています。

この違いも「イベント開催中だから全部の特典が利用できる」と思い込まないために大切です。

営業日やサービス内容は変わることがあるため、利用前にYAMASTAの最新表示を確認してください。


ルート3776をどう攻略する?僕なら「山頂期限・疲労・高度」を別々に管理する

ここからは公式ルールではなく、富士登山を重ねてきた僕自身の考えです。

ルート3776を攻略するとき、僕なら「42km」という総距離だけでは計画しません。

1日目、2日目、3日目、4日目は、同じ歩行でも身体にかかる負荷の種類が違うからです。

1日目は、市街地を含む長距離歩行。

2日目は、山麓から森林帯。

3日目は、標高を上げながら富士宮口へ近づく区間。

4日目は、高所環境での富士登山です。

平地で歩けた距離を、そのまま高所での余力に置き換えることはできません。

昨日15km歩けたから、今日も同じように歩ける。

その考え方は危険です。

疲労は日をまたいで蓄積しますし、高度、気温、風、睡眠、食事、天候によって同じ距離でも負荷は大きく変わります。

僕なら毎朝、「残り何kmか」より先に、今日の身体と今日の空を見ます。

予定より歩みが遅れている。

足に違和感がある。

風が強まっている。

雨が続いている。

そんな日は、3泊4日という予定を守ることより、日程を分けられる仕組みを使うほうを選びます。

完全達成を狙うなら「10月31日」ではなく「山頂期限」から逆算

2026年の制度を見て、特に強く感じることがあります。

完全達成を狙う人にとって重要な締め切りは、スタンプラリー最終日の10月31日ではありません。

実質的には、山頂スタンプ最終日の9月10日です。

この違いを知らず、9月下旬に「まだ1か月あるから始めよう」と考えれば、最後のスタンプだけ取れません。

来年以降も同じ日程になるとは限りません。

だからこそ、次回開催時にもまず確認すべきなのは「今年の山頂チェックイン期間」です。

下から順番に予定を埋めていくのではなく、山頂へ安全に向かえる期間を確認し、そこから1〜3日目を逆算する。

僕ならそう計画します。

富士山を「点」ではなく「面」で知るルート

僕がルート3776を高く評価している最大の理由は、富士山を「山頂という一点」から解放してくれることです。

富士山は3776mという数字で語られます。

しかし実際の山は、山頂だけではありません。

駿河湾に近い低地から大きな裾野が伸び、その上に町があり、森があり、火山性の荒々しい高所があります。

田子の浦から歩けば、そのすべてが一つにつながっていることを身体で理解できます。

昔の富士登山では、現代のようにバスで五合目へ到着し、そこから登山だけを始めるわけではありませんでした。

麓から山へ近づいていく時間そのものが旅でした。

富士市もルート3776について、先人たちが歩いたとされる海からの富士登山の歴史や、山麓の自然、観光・産業資源などを魅力として掲げています。

現代のルート3776を、そのまま昔の登拝と同一視することはできません。

しかし、麓から山へ近づく時間を取り戻すという意味では、現代の富士登山では失われやすい感覚を体験できるルートだと僕は考えます。

そして2026年版のチェックイン方式も興味深い。

田子の浦、吉原、広見、大淵、山麓、五合目、山頂。

スタンプを追いかけることで、参加者の目線は「剣ヶ峰だけ」ではなく、その途中にある町や森へ向きます。

スタンプラリーという軽やかな仕組みが、実は富士山を見る視野を広げているのです。

これは観光の面でも重要だと思います。

山頂だけを目的地にすれば、通過点だった町や山麓は見えません。

海から歩けば、それらはすべて物語の一部になる。

富士山観光を「一点」から「面」へ変える仕掛けとして、ルート3776には独自の価値があります。

2026年版の情報はどこまで確認したか

この記事では2026年9月15日時点で、YAMASTA、富士山登山ルート3776公式サイト、富士市、静岡県の公開情報を照合しました。

開催期間、8チェックイン枠、山頂スタンプ期間、挑戦計画書、2026年の登山規制、4,000円の入山料、特典の配布状況などは、各公式情報を基準にしています。

一方で、僕自身の登山経験は、安全面やルートの価値を考察するために用いています。

2026年の全42kmを今年あらためて実踏し、すべての施設・道路状況を現地確認したという意味ではありません。

この区別は明確にしておきたいと思います。

ルート変更、道路状況、天候、施設営業、クーポン、登山規制は変わります。

実際、公式サイトも一部ルートが変更されているため注意するよう案内しています。

登山では、古い地図を持つことと古い情報を信じることは似ています。

どちらも、現在地を見失う原因になります。

出発直前に公式情報を確認することも、登山靴や雨具と同じ「装備」の一つだと僕は考えています。


まとめ|2026年ルート3776は全8枠、山頂スタンプは9月10日終了

2026年の富士山登山ルート3776スタンプラリーは、富士市の海抜0m地点から富士山頂3776mまで約42kmをたどり、YAMASTAで全8チェックイン枠を巡るイベントです。

開催期間は2026年5月15日から10月31日まで。

ただし最終地点となる富士山頂・剣ヶ峰のチェックインは、富士宮ルートの開山期間に合わせた7月10日〜9月10日限定でした。

そのため2026年9月15日現在、山頂スタンプを持っていない人が、今から2026年版を新規に完全達成することはできません。

閉山期間にスタンプ目的で山頂へ向かうことも避けてください。

また、2026年版では2025年の12チェックポイントから8枠へ構成が変わっています。

起点だけは「ふじのくに田子の浦みなと公園」と「富士塚」のどちらかを選べるため、8枠の中に起点2候補があると理解すると分かりやすいでしょう。

参加にはYAMASTAを利用し、挑戦計画書は公式サイトの案内に従って挑戦1週間前までに提出します。

3泊4日は推奨日程であり、開催期間中なら各行程を別の日に分けても構いません。

2026年の富士宮ルートでは、開山期に1人1回4,000円の入山料、事前学習、夜間時間帯の山小屋宿泊条件などが設けられました。

そして特典では、先着1,700個の記念缶バッジはすでに配布終了。

完全達成者向けには名前と達成ナンバー入りの挑戦達成証、抽選100個の特製ピンズが用意されています。

海抜0mから見た富士山は、まだ遠い風景です。

吉原を越え、大淵を越え、森へ入り、五合目へ上がるにつれて、その風景は少しずつ自分の足元へ近づいてきます。

やがて振り返ったとき、歩いてきた町も、その向こうの海も、すべてが一つの斜面につながっていることに気づく。

ルート3776の魅力は、3776mの頂点だけではなく、0mからそこへ続く富士山そのものを身体で知ることです。

霧に隠れる富士は、人の心の迷いに似ています。

見えなくなっても、山そのものが消えたわけではありません。

そして登山も同じです。

山頂へ届かなかった日や、引き返した判断まで含めて、その人の山の記憶になります。

富士は急がせません。

無事に帰るところまで、自分の歩幅で歩いてください。


よくある質問

2026年の富士山登山ルート3776は今から完全達成できますか?

2026年9月15日時点で山頂スタンプを未取得なら、新規の完全達成はできません。

山頂・剣ヶ峰のチェックイン期間は2026年7月10日〜9月10日で終了しています。すでに山頂スタンプを持っている場合は、10月31日までに残りの対象区間を確認してください。

2026年のチェックイン地点は8か所ですか?9か所ですか?

公式上は全8チェックイン枠です。

ただし最初の1枠だけ「ふじのくに田子の浦みなと公園」と「富士塚」の2候補があり、どちらか一方で達成できます。そのため地名を数えると9地点ありますが、達成条件としては8枠です。

ルート3776は4日間連続で歩かなければなりませんか?

いいえ。

3泊4日は推奨日程で、開催期間中なら1〜4日目を別々の日に分けて巡ることができます。何日かかっても、各行程が連続していなくても問題ないと公式に案内されています。

神楽 岳志(かぐら・たけし)

登山エッセイスト|富士山研究家|自然体験ストーリーテラー

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