富士山登山マラソン2025を探すなら、該当する大会は2025年7月25日開催の第78回富士登山競走です。
富士吉田市役所から、山頂まで約21km・標高差約3,000mを駆け上がる山頂コースと、五合目まで約15km・標高差約1,480mを登る五合目コースが実施されました。
「富士山 登山 マラソン 2025」と検索すると、正式名称の「富士登山競走」のほか、「富士山クライムラン」や翌年の第79回大会も表示されるため、どの大会なのか分かりにくいことがあります。
この記事では、2025年の第78回富士登山競走について、第78回大会要項、富士吉田市の大会発表資料、RUNNETの大会ガイド・大会結果などで示された情報をもとに、日程、コース、関門、参加資格、結果まで整理します。
富士山登山マラソン2025とは?正式名称は第78回富士登山競走
「富士山登山マラソン2025」と呼ばれることがありますが、2025年7月25日に山梨県富士吉田市で開催された大会の正式名称は第78回富士登山競走です。
一般的な42.195kmのフルマラソンではなく、市街地のロード、林道や登山道、高所の急登を連続して進む山岳レースです。
まず、2025年大会の基本情報をまとめます。
- 正式名称:第78回富士登山競走
- 開催日:2025年7月25日(金)
- 主催:富士吉田市
- スタート:富士吉田市役所
- 山頂コース:約21km、標高差約3,000m
- 五合目コース:約15km、標高差約1,480m
- 山頂コーススタート:午前7時
- 五合目コーススタート:午前8時30分
- エントリー人数:山頂1,894人、五合目1,850人、合計3,744人
富士吉田市の「第78回富士登山競走」発表資料では、国内46都道府県に加え、海外12の国と地域からランナーが集まったことも公表されています。
地域の小規模なロードレースではなく、富士山そのものを競技フィールドにした、国内外から参加者が集まる大会だと分かります。
第1回は1948年、78回続いてきた大会
富士登山競走の第1回大会は1948年(昭和23年)に開催されました。
当初は富士吉田駅前からスタートしていましたが、第20回大会から富士吉田市役所スタートへ変更。第30回大会では五合目コース、第38回大会では女子の部が設けられています。
長い歴史を考えるうえで重要なのは、単に「昔から続く大会」ということではありません。
市街地から富士山頂へ自分の脚で向かうという基本的な挑戦を残しながら、参加区分や安全対策、受付方法などを時代に合わせて変化させてきた点に、この大会の強さがあります。
僕は10代から富士山を繰り返し登り、吉田口でも麓と山頂の環境がまったく違うことを何度も体感してきました。
21kmという数字だけならハーフマラソンに近く見えますが、富士登山競走では距離よりも約3,000mという標高差を見ることが重要です。
平地の21kmと、標高3,776mの山頂へ向かう21kmは、同じ「21km」でも競技の中身が大きく異なります。
富士山登山マラソン2025の日程・スタート時間は?
第78回富士登山競走は、2025年7月25日(金)に開催されました。
山頂コースは午前7時、五合目コースは午前8時30分に、それぞれ富士吉田市役所前からスタートしています。
大会当日の主な時間は次の通りでした。
- 山頂コース開会式:午前6時40分
- 山頂コーススタート:午前7時
- 五合目コース開会式:午前8時10分
- 五合目コーススタート:午前8時30分
- 表彰式:午後2時
- 表彰式会場:富士北麓公園陸上競技場
2025年大会のエントリー人数は山頂コース1,894人、五合目コース1,850人で、合計3,744人でした。
ここで注意したいのは、エントリー人数と大会当日の実際の出走人数は同じ数字ではないことです。
例えば山頂コースでは1,894人がエントリーしていましたが、大会結果として示された参加者数は1,734人でした。
大会規模を見るときは、「申し込んだ人数」と「実際にスタートした人数」を混同しないことも大切です。

2025年大会では前日受付を廃止
第78回大会で大きく変わった点の一つが、前日受付の廃止です。
大会公式の「第78回富士登山競走の前日受付について」では、ランナーの負担軽減を理由として、第77回大会まで行っていた前日受付を第78回では実施しないことが案内されました。
ナンバーカードなどは事前発送する方式へ変更されています。
遠方から参加するランナーにとって、これは見逃せない変更でした。
前日に受付会場へ行く必要がなくなれば、仕事の日程、移動時間、宿泊の取り方を以前より柔軟に組みやすくなります。
一方で、ナンバーカードや計測に必要な物を自宅で確実に受け取り、忘れず会場へ持参する自己管理も重要になります。
こうした変更は競技そのものとは別に見えますが、数千人が集まる大会では、スタートラインへ無事に立つまでの負担を減らすことも運営品質の一部だと僕は考えます。
富士山登山マラソン2025のコースと関門は?
2025年の富士登山競走には、山頂コースと五合目コースの2種目が設定されていました。
大会要項を基に整理すると、違いは次の通りです。
項目 山頂コース 五合目コース
距離 約21km 約15km
標高差 約3,000m 約1,480m
スタート 7:00 8:30
スタート地点 富士吉田市役所 富士吉田市役所
フィニッシュ 富士山頂 富士山五合目
制限時間 4時間30分 3時間30分
主な関門 五合目2時間15分、八合目4時間 馬返し11.4km地点2時間
同じ場所からスタートしますが、五合目で終えるか、さらに山頂まで約6km登り続けるかによって難しさは大きく変わります。
山頂コースは約21km・標高差約3,000m
山頂コースは、富士吉田市役所から富士山頂まで約21km、標高差約3,000mを登ります。
制限時間は4時間30分。途中の五合目15km地点を2時間15分以内、八合目19km地点を4時間以内に通過しなければなりません。
この関門設定を見ると、大会の難しさが距離以上にはっきりします。
スタートから五合目までの15kmに使える時間は2時間15分です。
単純計算では1kmあたり平均9分ですが、これは平坦な15kmを9分ペースで進めばよいという意味ではありません。
前半から標高を上げ続けるため、一定ペースで走れるコースではないからです。
そして五合目を関門ぎりぎりの2時間15分で通過した場合、残り約6kmで山頂制限まで残される時間も2時間15分です。
つまり残り6kmに、前半15kmとほぼ同じ時間が用意されていることになります。
これは一見すると余裕があるように見えますが、むしろ逆です。
主催者がそれだけの時間を設定するほど、五合目から山頂までの6kmで速度が大きく低下することを示しています。
さらに八合目19km地点の関門は4時間です。
そこをぎりぎりで通過すれば、残り約2kmを30分以内に進んで山頂へ到達しなければなりません。
僕は、この「15km+6km」という分け方が富士登山競走を理解するうえで非常に重要だと考えています。
前半はロードランナーとしての走力が問われ、標高が上がるにつれて急登への対応力や脚の使い方、高所でのペース管理が前面に出てくる。
21kmを一本の同じペースで走るレースではなく、標高と路面の変化に合わせて競技の性格そのものが変わっていくレースなのです。
五合目コースは約15km・標高差約1,480m
五合目コースは、富士吉田市役所から富士山五合目まで約15km、標高差約1,480mを登ります。
制限時間は3時間30分で、馬返し11.4km地点には2時間の関門が設けられていました。
山頂コースより短いものの、平坦な15kmロードレースと同じ感覚で考えることはできません。
しかも五合目コースは、単に「短い部門」ではありません。
次回以降の山頂コースへ進むための実績を作る場所でもあります。
富士山では、五合目は山頂への途中にすぎません。
しかし富士登山競走では、五合目で残した記録が次の山頂挑戦への資格になるため、五合目そのものが一つの明確な目標になります。
2025年の参加資格は?初参加者は五合目コースのみ
2025年の第78回大会では、初参加者は五合目コースのみ参加可能でした。
「原則として五合目から」という曖昧な扱いではなく、大会要項上、初参加のランナーは15kmの五合目コースへ参加する仕組みです。
山頂コースへ申し込めたのは、2025年4月1日時点で満18歳以上であることに加え、次のいずれかの実績を持つランナーでした。
- 第75回、第76回、第77回富士登山競走のいずれかで、五合目関門または五合目ゴールを2時間20分以内のグロスタイムで通過
- 第1回富士山クライムランで、五合目を2時間以内のネットタイムでフィニッシュ
つまり、フルマラソンで速いタイムを持っているだけでは山頂コースへ進めません。
実際に富士山五合目まで登るレースで一定のタイムを出した経験が求められました。
僕は、この参加資格こそ富士登山競走の性格をよく表していると思います。
ロードで速く走れることと、急勾配や路面変化、高度差のある富士山で速く安全に進めることは同義ではありません。
五合目までの実績を確認してから山頂挑戦を認める仕組みは、競技レベルだけでなく、安全面から見ても意味があります。
定員・参加料・エントリー期間
RUNNETの第78回大会ガイドでは、定員と参加料は次のように案内されていました。
- 山頂コース定員:1,900人
- 五合目コース定員:1,876人
- 合計定員:3,776人
- 山頂コース参加料:18,000円
- 五合目コース参加料:14,000円
- 一般エントリー期間:2025年3月24日21時~4月7日21時
参加条件、参加料、関門時刻などは年度によって変わる可能性があります。
実際に翌年は山頂コースの資格判定対象となる過去大会も更新されるため、今後参加する人は2025年の条件をそのまま当てはめず、参加年度の公式大会要項を確認してください。
第78回富士登山競走2025の結果は?山頂完走率44.3%
2025年7月25日の第78回大会では、山頂コース男子で上田瑠偉選手が2時間36分43秒で初優勝しました。
女子は吉住友里選手が3時間8分36秒で優勝し、7連覇を達成しています。
五合目コースでは、男子が山田雄喜選手の1時間18分49秒、女子が田中礼美選手の1時間45分54秒で優勝しました。
そして、大会の難度を考えるうえで特に注目したいのが山頂コースの完走率です。
山頂コースには1,734人が参加し、制限時間4時間30分以内に完走したのは768人。
完走率は44.3%でした。
半数を下回る数字ですが、ここで単純に「参加者の半分以上が山頂へ登れなかった」とだけ見るのは正確ではありません。
この大会には五合目2時間15分、八合目4時間という途中関門があります。
そのため山頂そのものへ到達できる体力があっても、途中の規定時間を超えれば競技を続けられません。
しかも山頂コースへ参加しているのは、誰でも無条件に申し込める集団ではありません。
過去の富士登山競走などで所定の五合目タイムを持つランナーが出場しているにもかかわらず、完走率が44.3%だった。
一定の実績を持つランナーを集めても、制限時間内に山頂へ届くのは半数以下だったという点に、この数字の重みがあります。

完走率44.3%から分かるのは「後半を残す力」の重要性
僕が富士山を繰り返し登ってきた経験から見ると、この大会で難しいのは単純な登坂力だけではありません。
五合目へどれだけ速く着くかと、五合目に着いた時点でどれだけ脚を残しているかを両立させることです。
山頂コースでは五合目を2時間15分以内に通過しなければならないため、前半をゆっくり進みすぎるわけにはいきません。
ところが前半のロード区間で脚を使い切れば、その後に傾斜と標高が増したところでペースが大きく落ちる可能性があります。
高度が上がれば空気中の酸素の割合自体は変わらなくても気圧が下がるため、身体が取り込める酸素量は低下していきます。
そこへ登山道の傾斜、岩場や火山性の路面、気温や風の変化が重なります。
したがって、「前半で貯金を作ればいい」というロードレース的な発想だけでは攻略しにくいと僕は考えます。
必要なのは、関門に間に合う速度を保ちながら、後半に失速しすぎない範囲へ負荷を抑える配分です。
これは富士登山競走を単なる「坂道マラソン」ではなくしている最大の理由でしょう。
富士山クライムランとの違いは?2025年大会と混同しない
検索時に混同しやすいのが、富士登山競走の姉妹大会である富士山クライムランです。
両大会とも富士山五合目が関係するため、検索結果だけを見ると同じ大会の別名称に思えるかもしれませんが、別の大会です。
2025年の第78回富士登山競走は、7月25日に富士吉田市役所をスタートして実施されました。
一方、富士山クライムランは富士登山競走とは異なる日程・スタート地点で行われる姉妹大会で、一定の成績が富士登山競走の山頂コース参加資格につながる仕組みがあります。
第78回大会では、第1回富士山クライムランを2時間以内でフィニッシュした実績も山頂コース参加資格として認められていました。
この制度を見ると、二つの大会の関係が分かりやすくなります。
五合目までの力を別大会でも確認し、一定の実績を持つランナーに山頂への扉を開く仕組みです。
なお、2026年9月14日時点で公式サイトを確認すると、第79回富士登山競走や2026年9月13日の第3回富士山クライムランに関する情報も表示されています。
過去の2025年大会を探す場合は、「第78回」「2025年7月25日」という二つの情報をセットで確認すると、翌年の大会情報との混同を避けやすくなります。
富士山登山マラソン2025で検索者が押さえるべき3つのポイント
ここまでの情報を踏まえると、第78回富士登山競走を理解するうえで重要なのは「21kmだった」という事実だけではありません。
僕が特に押さえておきたいと考えるのは、標高差、関門、参加資格の三つです。
第一に、山頂コースは約21kmながら標高差が約3,000mあります。
ロードレースでは距離が大会難度を判断する大きな基準になりますが、富士登山競走では高低差を同時に見なければ実態を理解できません。
第二に、4時間30分以内に山頂へ着けばよいわけではなく、五合目を2時間15分、八合目を4時間以内に通過する必要があります。
つまり、一度大きく遅れて後半で取り戻すという戦略には限界があります。
第三に、山頂コースは参加資格制です。
初参加者は五合目コースのみで、過去大会などで一定のタイムを出した人だけが山頂へ進めます。
それでも2025年の山頂完走率は44.3%でした。
この三つを合わせると、富士登山競走の難度がより明確になります。
「21km走れるか」ではなく、「標高差約3,000mのコースで関門を通過しながら、4時間30分以内に3,776mの山頂へ届くか」を競う大会なのです。
富士山を何度も歩いていると、標高が上がるにつれて、それまで順調だった身体が急に重く感じられる瞬間があります。
霧に隠れた山頂が近く見えても、実際の一歩一歩は簡単には縮まらない。それが富士山です。
ただし、富士登山競走の記事で本当に重要なのは、その情緒だけではありません。
標高差3,000m、五合目2時間15分、八合目4時間、山頂4時間30分、そして完走率44.3%。
数字を並べることで初めて、ランナーがどれほど厳密に体力と時間を配分しなければならない大会なのかが見えてきます。
富士はただの山ではありません。
しかし第78回富士登山競走を理解するときは、富士山への憧れと同時に、具体的な数字が示す厳しさを見ることが何より大切だと僕は考えています。
まとめ
「富士山登山マラソン2025」と検索している人が探している大会は、2025年7月25日に開催された第78回富士登山競走です。
山頂コースは富士吉田市役所から富士山頂まで約21km・標高差約3,000mで午前7時スタート。五合目コースは約15km・標高差約1,480mで午前8時30分スタートでした。
山頂コースには五合目2時間15分、八合目4時間、山頂4時間30分という制限があり、初参加者は五合目コースのみ参加可能でした。
2025年の山頂コースでは上田瑠偉選手が2時間36分43秒、吉住友里選手が3時間8分36秒で優勝。1,734人が参加し、768人が制限時間内に完走、完走率は44.3%でした。
距離だけなら約21km。
けれども、その21kmには市街地、森林帯、登山道、高所、そして約3,000mの標高差があります。
2025年大会を知るうえで最も重要なのは、「富士山を走る」という言葉をイメージだけで捉えず、コース、関門、資格、完走率という具体的な数字から大会の姿を見ることです。
78回という長い歴史の中で、人は何度も麓から山頂へ挑んできました。
その事実こそ、富士登山競走が現在まで続いてきた理由を静かに物語っているように、僕には思えます。
よくある質問
富士山登山マラソン2025はいつ開催されましたか?
正式名称「第78回富士登山競走」として、2025年7月25日(金)に開催されました。
山頂コースは午前7時、五合目コースは午前8時30分に富士吉田市役所前をスタートしました。
富士山登山マラソン2025の距離と標高差は?
山頂コースは約21km・標高差約3,000m、五合目コースは約15km・標高差約1,480mです。
山頂コースには五合目、八合目にも関門があり、最終制限時間は4時間30分でした。
初参加でも山頂コースに出場できましたか?
いいえ。2025年大会では初参加者は五合目コースのみ参加可能でした。
山頂コースには、第75~77回富士登山競走で五合目を2時間20分以内に通過した実績、または第1回富士山クライムランを2時間以内でフィニッシュした実績など、規定の参加資格が必要でした。
執筆:神楽 岳志


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