カップルで富士山サウナグランピングを選ぶなら、客室専用サウナ・風呂・外気浴まで二人の空間で完結できる施設が最有力です。
河口湖・山中湖エリアには、天然温泉と専用サウナを備えたヴィラ、90分貸切サウナを楽しむグランピング、富士山を望むバレルサウナなど、性格の異なる宿がそろっています。
この記事では2026年9月時点の施設案内をもとに、AWAUMI 富士河口湖リゾート、グランピングヴィレッジTOTONOI富士山中湖、piilo -ピーロ- asobi & stay、KANOA THE VILLAS~富士山中湖、グランピングB&V富士山河口湖、Dot Glamping 富士山、VISION GLAMPING Resort & Spa 山中湖、天空の温泉ヴィラ紬 河口湖の8施設を、カップル旅行の視点から比較します。
富士山を眺めながら過ごせるグランピングは、施設によって景色も過ごし方もかなり違います。
「どこを選べばいい?」と迷ったら、富士山周辺のグランピング選びをまとめた記事を先に見ておくとイメージしやすいです。
富士山サウナグランピング8選、カップルならどこがおすすめ?
結論から言えば、二人きりの時間を最優先するならAWAUMI、KANOA THE VILLAS、VISION GLAMPING、天空の温泉ヴィラ紬のような客室専用サウナ型が選びやすいです。
一方、サウナそのものを一つのイベントとして楽しむならTOTONOI、アウトドアらしさならpiilo、富士山を眺めながらサウナに入りたいならDot Glampingなど、目的によって最適な施設は変わります。
2026年9月時点で確認できる主な違いを整理しました。
施設 エリア サウナ 風呂・水風呂 カップル向けのポイント
AWAUMI 富士河口湖リゾート 河口湖 全16棟に専用サウナ 天然温泉・水風呂 温泉、サウナ、外気浴を客室周辺で完結しやすい
グランピングヴィレッジTOTONOI富士山中湖 山中湖 2種類の90分貸切サウナ 水風呂・外気浴チェア 二人で本格的な貸切サウナを楽しみやすい
piilo -ピーロ- asobi & stay 山中湖 全棟テントサウナ バスタブ 湖畔のアウトドア感と自由度が魅力
KANOA THE VILLAS~富士山中湖 山中湖 客室専用サウナ 天然温泉・水風呂・プール 記念日向けの一棟貸切ヴィラ
グランピングB&V富士山河口湖 河口湖 多くの客室タイプに専用サウナ バナジウム鉱泉の客室風呂など 全23棟富士山ビューを掲げる大型施設
Dot Glamping 富士山 河口湖 共有バレルサウナ・貸切利用あり 水風呂 サウナ、水風呂、外気浴から富士山を望める
VISION GLAMPING Resort & Spa 山中湖 山中湖 各棟プライベートサウナ 水風呂・人工温泉露天風呂 広い専有空間と全棟富士山ビュー
天空の温泉ヴィラ紬 河口湖 河口湖 全5棟プライベートサウナ 天然温泉露天風呂 富士山と河口湖、温泉、サウナを一棟で楽しめる
表を見て気づいてほしいのは、同じ「サウナ付き」でも、客室専用・時間貸切・共有型では旅の自由度がまったく違うことです。
僕ならカップル旅行では、設備の豪華さ以上に「サウナを出てから水風呂、外気浴、風呂、客室へ戻るまで何回共有スペースを通るか」を見ます。
二人だけで静かに過ごしたい旅行では、この移動距離が意外なほど重要です。
サウナへ行くたびに着替え、建物を移動し、利用時刻を確認する宿と、客室を出れば数歩でサウナに入れる宿では、同じ一泊でも時間の流れが違います。
富士山サウナグランピング選びは「設備数」ではなく、「二人の時間がどれだけ途切れないか」で考える。
これが僕の一つ目の基準です。
二人きりを優先するならAWAUMI・KANOA・VISION・紬が有力
カップルで富士山麓へ泊まるなら、僕が最も重視したいのは二人の時間を時計に支配されないことです。
好きなタイミングでサウナへ入り、外気浴が気持ちよければ少し長く座り、そのまま風呂へ向かう。
この流れを作りやすいのが客室専用サウナ型です。
AWAUMI 富士河口湖リゾート
AWAUMI 富士河口湖リゾートでは、全16棟にサウナを設けています。
客室風呂には「富士河口湖温泉郷」の天然温泉を引き、源泉の一つである「秀麗の湯」を楽しめると案内されています。
スイートヴィラ、ドッグヴィラ、ドームテントには専用サウナルームがあり、プライベートキャビンには屋外テントサウナを設置。
テラスには水風呂として利用するバスタブも用意されています。
つまり、サウナ→水風呂→外気浴→天然温泉という流れを、一つのプライベート空間で組み立てやすい施設です。
カップル旅行との相性を僕が高く見る理由は、設備そのものより、この自由度にあります。
17時に入りたい日もあれば、食事のあとにもう一度入りたくなる夜もある。
朝、冷たい空気の中でサウナに入りたくなることもあるでしょう。
旅先では、予定通りに動かない時間ほど記憶に残ります。
KANOA THE VILLAS~富士山中湖
山中湖側でプライベート性を求めるなら、2025年7月にグランドオープンしたKANOA THE VILLAS~富士山中湖が有力候補です。
一棟貸切型のヴィラに、客室天然温泉、プライベートサウナ、水風呂、プライベートプールを備えています。
サウナと天然温泉が近いことは、二人とも同じ過ごし方をする必要がないという意味でも魅力です。
一人はサウナ。
一人は温泉。
少し離れて過ごしたあと、同じ部屋へ戻る。
カップル旅行では「常に二人で同じことをする」より、それぞれの好きな時間を持てる余白が心地よさにつながることがあります。
VISION GLAMPING Resort & Spa 山中湖
VISION GLAMPING Resort & Spa 山中湖は、広い専有空間を重視したいカップルに向きます。
全棟富士山ビューを掲げ、DELUXE STYLEは152.3㎡、SUITE STYLEは211㎡。
各棟にプライベートサウナ、水風呂、露天風呂を備えています。
注意したいのは、露天風呂「富士天空の湯」が天然温泉ではなく人工温泉である点です。
「温泉」という言葉だけを見て天然温泉と思い込まないことが大切です。
サウナ宿では、設備名が華やかなほど細かな条件を見落としやすくなります。
天然温泉なのか。
人工温泉なのか。
鉱泉なのか。
サウナは客室専用なのか。
水風呂はあるのか。
この違いを理解して選ぶことが、予約後の「想像と違った」を防ぎます。
天空の温泉ヴィラ紬 河口湖
富士山と河口湖の景色に加え、天然温泉まで重視するなら天空の温泉ヴィラ紬 河口湖も特徴が明確です。
全5棟のプライベートヴィラで、スイートヴィラ、スタンダードヴィラ、グランピングの3タイプを展開しています。
全棟から富士山と河口湖を望めると案内され、プライベートサウナと天然温泉露天風呂を全棟に設置しています。

サウナに入り、露天風呂へ行き、再び景色を見る。
観光地を移動して楽しむ旅行ではなく、一つの場所に居続けること自体が旅になる宿です。
富士山を何度も見てきた僕は、山麓の宿には「眺めに行く場所」と「眺めながら暮らすように泊まる場所」があると感じています。
紬のようなヴィラ型は、後者に近いでしょう。
河口湖と山中湖、カップルの富士山サウナ旅ならどちら?
河口湖と山中湖のどちらが優れているという答えはありません。宿で静かに過ごすのか、湖周辺の遊びも組み合わせるのかで選ぶべきです。
河口湖側にはAWAUMI、グランピングB&V富士山河口湖、Dot Glamping 富士山、天空の温泉ヴィラ紬 河口湖があります。
山中湖側にはTOTONOI、piilo、KANOA THE VILLAS、VISION GLAMPINGがそろいます。
富士五湖の中でも河口湖と山中湖は、ともに富士山観光の中心地ですが、宿選びでは「住所」以上に施設の滞在スタイルを見ることが重要です。
河口湖は宿そのものを目的にする選択肢が豊富
河口湖エリアで注目したい一つが、2025年12月11日にグランドオープンしたグランピングB&V富士山河口湖です。
全23棟すべてで富士山ビューを掲げる大型グランピングリゾートで、ドームテントだけでなく、プール付きスイートヴィラやドッグキャビンなど複数の客室タイプを展開しています。
スタンダードドーム、デラックスドーム、スイートヴィラなど、多くのタイプに客室風呂とプライベートサウナがあります。
カップル旅行だからといって、必ずしも小さな客室を選ぶ必要はありません。
二人で一泊するからこそ、広いテラスや大きなドームを使う。
そんな「何もしないための余白」にお金を使う旅行もあります。
B&Vで注意したいのは風呂の表記です。
客室風呂で使われているのは「富士山麓の高濃度バナジウム鉱泉」と案内されています。
したがって、AWAUMIやKANOA、紬の天然温泉とまったく同じ条件として比較するのではなく、鉱泉として理解したうえで選ぶのが正確です。
Dot Glampingは富士山を見ながら「サウナそのもの」を楽しむ
Dot Glamping 富士山は、客室専用サウナ型とは少し性格が違います。
施設にはパークキャビン3棟、テント3棟があり、共有エリアのバレルサウナ、水風呂、外気浴スペースから富士山を望めることが特徴です。
サウナはセルフロウリュに対応し、貸切利用も設定されています。
さらに2026年8月にはサウナヒーターを更新。
「1日1組限定」の特別プランでは、通常45分の貸切利用を90分へ延長し、翌朝60分の朝サウナも組み込む内容へリニューアルされました。
利用時間やプランは今後変更される可能性があるため、予約時には最新条件を確認してください。
ここから分かるのは、「共有型だからカップル向きではない」と単純には判断できないということです。
貸切時間や限定プランまで見れば、同じ施設でも過ごし方は大きく変わります。
山中湖はサウナと湖の遊びを組み合わせやすい
山中湖側では、宿泊だけでなく湖周辺のアクティビティを組み合わせやすい施設があります。
TOTONOIではボートアクティビティや釣り、piiloでは夏のマリンスポーツや冬のワカサギ釣りなど、山中湖らしい楽しみ方が紹介されています。
そのため僕なら、
- 宿からほとんど出ず静かに過ごすなら「客室完結型」
- 昼は山中湖周辺で遊び、夕方からサウナなら「アクティビティ型」
- 富士山を眺める時間そのものを重視するなら「眺望型」
という三つに分けて考えます。
「河口湖と山中湖のどちらが上か」と悩むより、二人の休日を静と動のどちらへ寄せたいかを決めるほうが、宿は選びやすくなります。
せっかく富士山の近くまで行くなら、「泊まる場所」そのものも旅の楽しみにしたいところです。
実は富士山周辺には、景色を楽しむ施設、食事を楽しむ施設、プライベート感を重視した施設など、選択肢があります。
何を基準に比べればいいのか、富士山グランピングの特徴と選び方をこちらの記事でまとめました。
候補を探し始める前に、ざっと目を通しておくだけでも選びやすくなります。
TOTONOIとpiiloは何が違う?山中湖でサウナ重視ならここを見る
山中湖でサウナを主役にしたグランピングを探すと、TOTONOIとpiiloは比較候補になりやすい施設です。
ただし、同じ「サウナグランピング」でも利用方法はかなり異なります。
TOTONOIは90分貸切のサウナを楽しむ宿
グランピングヴィレッジTOTONOI富士山中湖には、「イグルーサウナ」とトレーラーサウナ「ASEMA」の2種類があります。
2026年時点の案内では、いずれも90分の貸切利用で、水風呂と外気浴チェアを用意しています。
天候に恵まれれば、富士山を眺めながら外気浴できることも大きな魅力です。
TOTONOIでもう一つ確認しておきたいのが棟数です。
2022年の開業時資料では全6棟でしたが、2026年時点の施設案内では全7棟となっています。
宿泊施設は、一度オープンしたら永遠に同じ姿のままではありません。
客室が増える。
設備が変わる。
利用時間が変わる。
プランが更新される。
数年前のまとめ記事だけを見て予約すると、現在の条件とずれる可能性があります。
富士山周辺は新しいグランピング施設が増えている地域だけに、予約前には公式の最新案内を確かめたいところです。
piiloは全棟テントサウナで自分たちの時間を作りやすい
piilo -ピーロ- asobi & stayは、山中湖畔から徒歩10秒と案内されている全10棟のグランピングコテージです。
全棟にロウリュ対応のテントサウナとバスタブがあります。
バスタブは水風呂にも温水風呂にも利用でき、各棟には囲炉裏付きテラスも備えています。
TOTONOIが「予約した90分にサウナへ集中する」タイプなら、piiloは自分たちのコテージを拠点にアウトドアサウナを楽しむタイプと考えると分かりやすいでしょう。
サウナ好きの二人だからといって、答えは同じではありません。
熱さ、水風呂、外気浴という一連の体験を集中して楽しみたいならTOTONOI。
囲炉裏や湖畔の空気も含め、「遊ぶようにサウナへ入りたい」ならpiilo。
この違いは、設備表だけを眺めていると見落としやすい部分です。
記念日ならKANOA・紬・VISION・B&Vをどう選ぶ?
誕生日や交際記念日など、「宿泊そのものをプレゼントにしたい」旅では、単純な設備数よりも二人が最も長く過ごす場所の質を見たほうが満足しやすいと僕は考えます。
たとえばKANOA THE VILLASは、天然温泉、プライベートサウナ、水風呂、プールを一棟の中で楽しみたい二人に向きます。
天空の温泉ヴィラ紬は、富士山と河口湖、天然温泉露天風呂の景観を優先したい二人に分かりやすい選択肢です。
紬ではスイートヴィラ135㎡、スタンダードヴィラ85㎡、グランピングタイプ74㎡と案内されています。
VISION GLAMPINGは、150㎡を超える広い専有空間や富士山ビュー、サウナ、露天風呂、焚き火まで含めて、一つの敷地内でゆっくり過ごしたい二人に向きます。
ただし前述した通り、露天風呂は人工温泉です。
「天然温泉が絶対条件」という場合は、AWAUMI、KANOA、紬などとの違いを確認しましょう。
B&Vは、富士山ビューを重視しながら客室タイプの選択肢も欲しい二人に面白い施設です。
全23棟の規模があり、2~6名定員のスイートヴィラ、7mのスタンダードドーム、8mのデラックスドームなどがあります。
僕なら記念日旅行では、宿の公式ページを見るときに「設備一覧」だけでは終わりません。
17時にチェックインした二人が、18時、20時、22時にどこで何をしているかまで想像します。
17時にサウナ。
18時半に食事。
20時に焚き火。
22時に露天風呂。
朝7時に富士山を見ながらもう一度サウナ。
ここまで具体的に想像すると、「この設備はいらない」「これは絶対に欲しい」が見えてきます。
宿選びを価格表ではなく時間割として考える。
これは、富士山サウナグランピングを選ぶときに僕が強く勧めたい方法です。
富士山サウナグランピングで失敗しない7つの確認ポイント
「サウナ付き」と書かれているだけで予約するのはおすすめしません。
実際には、客室専用なのか、貸切なのか、共有なのかで体験は大きく変わります。
予約前には最低でも次の点を確認してください。
- サウナは客室専用・時間貸切・共有のどれか
- 貸切サウナは宿泊料金に含まれるのか、別料金・事前予約が必要なのか
- 水着やサウナウェアの着用・持参ルール
- 水風呂、シャワー、外気浴スペースの有無
- 風呂は天然温泉・人工温泉・鉱泉・通常浴槽のどれか
- カップルで一緒に利用できる条件や年齢制限
- 雨、強風、積雪、冬季など天候による利用条件
たとえばB&Vでは、サウナ・水風呂利用時の水着やウェア持参が案内されています。
TOTONOIは90分の貸切型です。
Dot Glampingも通常利用と限定プランでは貸切時間が異なります。
「サウナ付き」という一言の奥に、これだけ違いがあります。
もう一つ、富士山エリアでは忘れてはいけないことがあります。
富士山ビューの施設でも、宿泊日に富士山が見える保証はありません。
富士は巨大な山ですが、雲に隠れると驚くほど静かに姿を消します。
夏は雲が湧くこともある。
雨の日もある。
朝は見えていたのに昼には隠れることもある。
だから僕は、富士山ビューだけで宿を決めるのではなく、富士山が見えない数時間でも楽しめる宿かを見ます。
サウナがある。
温泉がある。
囲炉裏がある。
焚き火ができる。
食事をゆっくり楽しめる。
そんな「第二の目的」があれば、天候に左右されにくい旅になります。
霧に隠れる富士は、人の心の迷いに似ています。
こちらが急いでも、雲は動いてくれません。
姿を見せるまで待つしかない。
サウナの外気浴と富士山が相性のいい理由は、もしかするとそこにあるのかもしれません。
何もしない時間を、失敗だと思わなくなるのです。

考察|カップルに富士山サウナグランピングが向く本当の理由
ここからは、富士山を長く見続けてきた僕自身の考察です。
富士山周辺のグランピングは、もはや「少し豪華なテントに泊まるキャンプ」という言葉だけでは説明しにくくなっています。
AWAUMIは全16棟にサウナと天然温泉。
KANOAは天然温泉、サウナ、水風呂、プライベートプール。
VISIONは150㎡を超える専有空間を持つタイプがあり、各棟にサウナと水風呂、露天風呂。
紬は全5棟にプライベートサウナと天然温泉露天風呂。
一方、piiloにはテントサウナと囲炉裏、TOTONOIには2種類の貸切サウナ、Dot Glampingには富士山を望むバレルサウナがあります。
つまり富士山周辺のグランピングは、「アウトドアを快適にする宿」から「自然の中で過ごす時間そのものを設計する宿」へ変わっていると僕は感じます。
そして、カップル旅行で考えるべきなのは「どの宿が一番豪華か」ではありません。
日常の二人に、いま何が足りないのか。
そこから選ぶほうがいい。
仕事や家事が忙しく、ゆっくり話せていないなら、サウナも風呂も客室内で完結する静かなヴィラ。
最近同じデートばかりなら、テントサウナや囲炉裏、湖のアクティビティまで楽しめるグランピング。
一人はサウナ好きでもう一人は温泉好きなら、両方を同じプライベート空間で楽しめる施設。
写真を残すことを大切にしたいなら、富士山ビューを明確に掲げる宿。
宿を選ぶことは、二人に必要な休日を選ぶことです。
僕はそこが、普通のホテル比較とは少し違うと思っています。
サウナにも、独特の作用があります。
中ではスマートフォンを長々と眺めにくい。
外へ出れば、目の前にあるのは空や森や富士山です。
普段なら沈黙が怖くなり、つい画面を見たり、何か話題を探したりする。
けれど富士山の前では、沈黙そのものが時間になります。
山は何も話しません。
こちらを楽しませようともしません。
それでも人は、その巨大な輪郭を見ているうちに、不思議と隣にいる人の存在を意識します。
僕が「カップル×富士山×サウナ」という組み合わせに面白さを感じるのは、流行しているからだけではありません。
日常から余計な音を遠ざける三つの要素が、偶然一つの場所に集まっているからです。
富士山。
熱。
冷たい空気。
そこにいる二人。
豪華な設備以上に、何も起きない時間が思い出になる。
そんな旅を作りやすいのが、富士山サウナグランピングなのだと思います。
まとめ|富士山サウナグランピングは設備より「二人の時間」で選ぶ
カップルで富士山サウナグランピングを選ぶなら、サウナの有無だけでなく、専用性、水風呂、風呂の種類、外気浴、富士山の眺望まで一続きの体験として比較することが大切です。
プライベート性と天然温泉を重視するならAWAUMIやKANOA、紬。
広い専有空間と富士山ビューを求めるならVISION。
90分の貸切サウナを目的にするならTOTONOI。
アウトドア感ならpiilo。
富士山を眺めるサウナ体験ならDot Glamping。
大型施設で客室タイプの選択肢を重視するならB&Vという考え方ができます。
また、TOTONOIが開業時の6棟から2026年時点では7棟と案内されていることや、Dot Glampingが2026年8月にサウナ設備・プランを更新しているように、宿の条件は変わります。
料金、プラン、利用時間、サウナの貸切条件、設備内容については、宿泊予約時に必ず最新の公式情報を確認してください。
そして最後に、一つだけ。
豪華な宿を予約したことそのものは、おそらく数年後には細部まで覚えていません。
けれど、夕暮れの富士山を二人で待ったこと。
サウナのあと、想像以上に冷たい山麓の空気に笑ったこと。
焚き火の前で、普段なら口にしない話をしたこと。
そんな小さな場面は残ります。
富士山は大きい。
けれど、その麓で人の心に残る記憶は、いつも驚くほど小さく、静かなものです。
よくある質問
カップルなら客室専用サウナと貸切サウナのどちらがおすすめ?
二人のペースで何度も入りたいなら、客室専用サウナが向いています。
一方、TOTONOIのような90分貸切型は、時間を決めてサウナそのものへ集中したいカップルに向いています。
「自由さ」を取るか、「一つのイベントとしてのサウナ」を取るかで決めると選びやすくなります。
天然温泉とプライベートサウナを両方楽しめる施設は?
AWAUMI 富士河口湖リゾートは全16棟に天然温泉とサウナを備えています。
KANOA THE VILLASは客室天然温泉とプライベートサウナ、水風呂、プールを設置。
天空の温泉ヴィラ紬 河口湖も全5棟に天然温泉露天風呂とプライベートサウナがあります。
なお、VISION GLAMPINGの露天風呂は人工温泉、グランピングB&V富士山河口湖は高濃度バナジウム鉱泉と案内されているため、違いを理解して比較しましょう。
富士山が見えるサウナグランピングはどこ?
全棟富士山ビューを掲げるTOTONOI、VISION GLAMPING、グランピングB&V富士山河口湖などが候補です。
Dot Glamping 富士山では、サウナ室、水風呂、外気浴スペースから富士山を望めると案内されています。
ただし富士山の眺望は天候や雲に左右されます。
「富士山が見えなかったら何もすることがない宿」ではなく、サウナ、温泉、食事、焚き火など、山が隠れている時間まで楽しめる施設を選ぶのがおすすめです。
神楽 岳志(かぐら・たけし)
登山エッセイスト|富士山研究家|自然体験ストーリーテラー
富士山旅行では、観光地だけでなく「どこで夜を過ごすか」でも旅の印象は大きく変わります。
ホテルとは少し違う時間を楽しみたいなら、富士山を望めるグランピングも候補のひとつです。
ただし、景観、食事、設備、アクセスなどは施設ごとに違うため、雰囲気だけで決めると迷いやすいところ。
そこで、富士山周辺でグランピングを探すときに知っておきたいポイントを、こちらの記事で分かりやすく整理しています。
次の富士山旅行を考えている方は、気になる施設を探す前の参考にしてみてください。
「こんな過ごし方もあるのか」と、旅の選択肢が少し広がるはずです。


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