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富士山登山はマイカーでどこまで行ける?駐車場とアクセス方法を整理

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富士山を背景に4つの登山ルートへ向かうマイカーと乗換駐車場のシャトルバス 登山ガイド

富士山登山でマイカーが使えるのは原則五合目付近まで。2026年夏は3ルートで乗り換えが必要でした。

吉田・富士宮・須走ルートでは夏季にマイカー規制が実施され、御殿場ルートは規制なしという大きな違いがあります。2026年は規制期間、駐車料金、EV・FCVの扱いもルートごとに異なったため、「富士山ならどこも同じ」と考えないことが重要です。

なお、2026年の開山期間と夏季マイカー規制は9月10日で終了しています。この記事では2026年の実績を整理し、次回の富士登山でも迷わない判断軸まで解説します。静岡県公式情報+1

富士山登山はマイカーでどこまで行ける?2026年4ルートを比較

結論は明快です。道路は各登山口の五合目付近までありますが、登山シーズン中に自家用車で直接行けるかどうかはルートによって違います。

富士山の主要登山ルートは、山梨県側の吉田ルートと、静岡県側の富士宮・須走・御殿場ルートの4つです。

2026年のマイカー規制と駐車場を一つにまとめると、次のようになります。

ルート 2026年マイカー規制 規制中の主な駐車場所 2026年の駐車料金 EV・FCVの扱い 登山口標高・登り目安
吉田ルート 7月3日18時〜9月10日18時 富士山パーキング 1台1回1,000円 確認を受ければ規制対象外 2,305m・6.8km、約6時間
富士宮ルート 7月10日9時〜9月10日18時 水ヶ塚公園駐車場 平日1,500円、土日祝・盆2,000円 規制対象 2,400m・4.3km、約5時間
須走ルート 7月1日9時〜9月10日18時 すばしり多用途広場 無料 規制対象 2,000m・6.9km、約7時間
御殿場ルート マイカー規制なし 御殿場口新五合目 無料 マイカー規制なし 1,440m・10.5km、約9時間

吉田ルートの2026年規制期間と富士山パーキング料金は山梨県の公式案内、富士宮・須走の規制期間と駐車料金は静岡県の公式案内に基づきます。御殿場口は夏季もマイカー規制を実施せず、新五合目駐車場を無料で利用できる案内でした。山梨県公式サイト+2静岡県公式情報+2

登山口の標高と歩行距離を見ると、アクセスの便利さと登山の楽さが一致しないことも分かります。

富士宮口は標高2,400mから始まり登り4.3kmなのに対し、御殿場口は1,440mから登り10.5km。御殿場ルートは車で直接登山口へ行けても、その後に待つ登山は4ルート中もっとも長いのです。富士登山

ここは、マイカー登山で最も見落とされやすいポイントだと僕は考えています。

「車でどこまで行けるか」と「そこから山頂までどれだけ大変か」は別の問題です。


2026年の駐車場とアクセス方法は?ルート別に整理

吉田ルートは富士山パーキングで乗り換える

2026年の富士スバルラインでは、7月3日(金)18時から9月10日(木)18時までマイカー規制が行われました。

規制期間中に一般のマイカーで吉田ルートへ向かう場合、富士スバルライン五合目へ直接上がるのではなく、山梨県立富士北麓駐車場「富士山パーキング」へ車を置き、シャトルバスやタクシーに乗り換える形です。山梨県公式サイト

所在地は山梨県富士吉田市上吉田字剣丸尾5597-84。東富士五湖道路の富士吉田IC東隣にあり、第1〜第4駐車場を合わせて1,400台規模です。

2026年のマイカー規制期間中は24時間利用でき、自動車と125ccを超える二輪自動車は1台1回1,000円でした。規制期間外は無料という運用です。山梨県公式サイト

つまり、夏の吉田ルートでカーナビの目的地を設定するなら、「富士スバルライン五合目」だけを見るのではなく、まず規制の有無を確認し、規制中なら富士山パーキングを目指す必要があります。

なお、2026年の吉田ルートでは登山そのものにも別のルールがあり、通行料は1人1回4,000円。五合目登山道入口のゲートでは、山小屋宿泊者を除き午後2時から翌午前3時までの時間帯や、1日の登山者が4,000人に達した場合に通行規制が行われる仕組みでした。富士登山+1

駐車場へ着けることと、そのまま登山を開始できることは同じではありません。

これから吉田ルートを計画する人は、道路規制、駐車場、シャトルバスだけでなく、その年度の登山規制まで一続きで確認してください。

富士宮ルートは水ヶ塚公園駐車場を利用

2026年の富士宮口では、富士山スカイラインで7月10日(金)9時から9月10日(木)18時まで、63日間のマイカー規制が実施されました。静岡県公式情報

規制期間中はマイカーで富士宮口五合目まで上がることができず、水ヶ塚公園駐車場へ駐車し、シャトルバスやタクシーへ乗り換えます。

2026年の駐車料金は平日1,500円、土日祝日・盆期間2,000円。シャトルバスやタクシーの料金は別途必要でした。静岡県公式情報

規制期間外で道路状況に問題がなければ、富士山スカイライン終点の富士宮口五合目駐車場までマイカーで向かえます。五合目駐車場は公式案内で収容台数350台とされています。富士登山

富士宮口五合目は標高2,400mで、主要4ルートではもっとも高い位置からスタートします。

山頂までの標高差は約1,320m、登り4.3kmで標準的な所要時間は約5時間10分。ただし距離が短いぶん急な岩場が続くため、「短い=簡単」とは考えないほうがよいルートです。富士登山

須走ルートはすばしり多用途広場から乗り換え

須走ルートへ続くふじあざみラインでは、2026年は7月1日(水)9時から9月10日(木)18時まで、72日間マイカー規制が実施されました。

富士宮口より9日早く規制が始まっている点に注意が必要です。静岡県公式情報

規制期間中の乗換拠点はすばしり多用途広場で、2026年の駐車料金は無料。そこから有料のシャトルバスやタクシーで須走口五合目へ向かう仕組みでした。静岡県公式情報

須走口五合目は標高2,000m。登りは6.9kmで、公式サイトの目安は約7時間です。

吉田ルートよりスタート地点が低いため歩行時間も長くなりますが、樹林帯を歩ける区間があるという個性を持っています。富士登山

御殿場ルートだけはマイカー規制なし

御殿場ルートは、2026年もマイカー規制を実施していません。

御殿場市街や富士宮・裾野方面から富士山スカイラインを利用し、太郎坊入口を経て御殿場口新五合目へ直接向かえます。富士登山+1

御殿場口新五合目には無料駐車場があり、富士登山オフィシャルサイトでは収容台数約450台と案内されています。

「乗り換えなし」という点では、4ルートの中でマイカー利用者にもっとも分かりやすいアクセスです。富士登山

※画像はAIによるイメージ

しかし、僕なら乗り換えがないという理由だけで御殿場ルートを選ぶことは勧めません。

その理由は、次の「登山口から上」を見るとはっきりします。


EV・FCVならマイカー規制中でも通れる?吉田と静岡県側で違う

EVやFCVの扱いは富士山全体で共通ではありません。2026年は吉田口と富士宮・須走口でルールが異なりました。

吉田ルートの富士スバルラインでは、EV(電気自動車)とFCV(燃料電池自動車)はマイカー規制の対象外でした。

ただし、EV・FCVなら何もせず富士スバルライン入口へ行けばよいわけではありません。

山梨県の案内では、事前に富士山パーキングで車両の確認を受けることが必要です。車検証を持参して富士山パーキングで手続きを行い、確認を受けてから富士スバルラインへ向かいます。

富士スバルライン入口では、この確認を受けられない点にも注意してください。山梨県公式サイト

ハイブリッド車はEV・FCVとは別扱いです。

山梨県の規制案内で例外として明示されているのはEVとFCVであり、ハイブリッド車は一般のマイカーと同様に規制対象として考える必要があります。

一方、静岡県側はルールが違います。

2026年の富士宮口と須走口では、EV・FCVだけでなく電動バイクもマイカー規制の対象と明記されました。したがって「EVだから富士山の規制中でも五合目へ行ける」という理解は誤りです。静岡県公式情報

整理すると、

吉田口=EV・FCVは所定の確認を受ければ通行可能。

富士宮口・須走口=EV・FCV・電動バイクも規制対象。

この差を覚えておくと、かなり誤解を防げます。

御殿場口についてはそもそもマイカー規制が実施されていないため、EVかガソリン車かという区別以前に、道路が通行可能で駐車場に空きがあれば新五合目まで向かえる形です。

ここは2026年の記事で特に強調しておきたい点です。

環境負荷を減らす目的が共通していても、道路管理者や地域の交通事情が違えば運用も変わります。「昨年この車で通れた」「別ルートでは通れた」という経験を、そのまま別の登山口へ当てはめないことが大切です。


駐車場の便利さだけでルートを選ばない理由は?標高と歩行時間で考える

マイカー利用者がルートを選ぶとき、僕が最も重視したいのは「駐車場から山頂までを含めた総負荷」です。

富士登山オフィシャルサイトによると、登山口標高は吉田口2,305m、富士宮口2,400m、須走口2,000m、御殿場口1,440mです。富士登山

ここには約1,000mもの差があります。

富士宮ルートは登り4.3km、目安約5時間。吉田ルートは6.8km、約6時間。須走ルートは6.9km、約7時間です。

対して御殿場ルートは登り10.5km、約9時間。山頂までの標高差は約2,300mあり、公式サイトでも健脚向きと位置づけられています。富士登山

つまり、「御殿場ならマイカーで直接行けるから楽」という比較は、駐車場までしか見ていません。

吉田口ではシャトルバスへの乗り換えが必要でも、五合目の標高は2,305mあります。

御殿場口は乗り換え不要でもスタート地点が1,440m。車では楽でも、登山者自身が埋めなければならない標高差は大きくなります。

僕は10代から富士山を歩いてきましたが、この山では「入口までの便利さ」が山行全体の楽さを保証しないと何度も感じてきました。

とくに初めて富士山へ登る人ほど、アクセス30分の差より、山で歩く2〜3時間の差を重く見るほうが合理的です。

もう一つ重要なのが高度順応です。

富士登山オフィシャルサイトのモデルプランでは、五合目での高度順応に1時間、または五合目で30分+六合目などで30分を確保する前提が示されています。富士登山+1

マイカーで一気に標高2,000mを超える場所へ移動し、駐車場やバスを降りた瞬間から急いで歩き出すのは、時間を節約しているようで山では逆効果になりかねません。

装備を整え、トイレを済ませ、体調を確認し、標高に身体を慣らす。

僕なら高速道路から五合目までの「最短所要時間」よりも、この余白を含めて出発時刻を決めます。

※画像はAIによるイメージ

そして、マイカー登山で忘れたくないのが帰路です。

長い登山を終え、シャトルバスで駐車場へ戻ったあとには、自宅や宿泊地まで自分で運転しなければなりません。

御殿場ルートのように長時間歩くルートほど、直接車へ戻れる便利さがある一方、運転を始める時点で疲労が大きい可能性があります。

僕はこれを、「駐車場までではなく、帰宅までがマイカー登山」と考えています。

強い眠気や疲労があるなら運転を続けず、十分に休憩すること。遠方から来る場合は、下山日に長距離運転を重ねない宿泊計画も選択肢になります。


2026年のマイカー登山から何が分かる?考察と次回への準備

2026年の富士山を振り返ると、マイカー利用では「どこから登るかを先に決める」ことが以前にも増して重要になったと僕は感じます。

同じ富士山でも、吉田口は7月3日18時から、須走口は7月1日9時から、富士宮口は7月10日9時からマイカー規制が始まりました。

規制期間も、乗換駐車場の料金も、EV・FCVの扱いも同じではありません。

さらに2026年は、車で五合目へ着いたあとにも登山者向けの制度があります。

静岡県側の富士宮・御殿場・須走の3ルートでは、開山期間中、入山前の事前登録、ルール・マナーの事前学習、入山証の取得が案内され、入山料は1人1回4,000円でした。

午後2時から翌午前3時までに入山する場合には、山小屋宿泊が必要という規制も実施されています。静岡県公式情報

吉田ルートでも2026年の通行料は4,000円で、午後2時から翌午前3時までのゲート規制や1日4,000人という上限が設けられました。富士登山+1

これは、富士登山のアクセスを「高速道路→駐車場→五合目」だけで考える時代ではなくなっていることを示しています。

僕なら次回の計画を、自宅出発→乗換駐車場→シャトルバス→五合目での手続きと高度順応→登山→下山→駐車場→帰宅まで一本の行程として組みます。

そうすると、たとえば朝8時に五合目から歩き始めたい場合、「8時までに駐車場へ着けばよい」とはならないことに気づきます。

駐車、荷物整理、シャトルバス待ち、移動、入山手続き、高度順応まで逆算すれば、麓への到着はかなり早めに設定する必要があります。

これが、マイカー登山で僕が加えたい実地的な視点です。

道路の渋滞で失った1時間は、山では単なる1時間ではありません。

山小屋到着が遅れ、休憩が削られ、日没までの余裕が小さくなる可能性があります。

だからこそアクセス計画は、登山計画そのものなのです。

2026年の夏季規制と開山期間はすでに終了しました。次年度は日程や料金、登山規制、シャトルバスの運行内容などが変わる可能性があります。

また、マイカー規制期間外でも、降雪、大雨、台風、工事などによって道路が通行止めになる場合があります。富士山スカイラインでは大雨による通行規制があり、その際はシャトルバスやシャトルタクシーも運行されない場合があります。富士登山

そして何より、マイカー規制が解除されたことと、富士山へ登ってよいことは別です。

2026年の山頂へ続く登山道は開山期間終了後に閉鎖されており、閉山期は山小屋や救護体制なども夏山とは異なります。道路が通れても、閉山後の山頂登山を前提に計画しないでください。富士登山

まとめ

富士山登山でマイカーを使えるのは、基本的に各登山ルートの五合目付近までです。

2026年は、吉田ルートの富士スバルラインが7月3日18時〜9月10日18時、富士宮口の富士山スカイラインが7月10日9時〜9月10日18時、須走口のふじあざみラインが7月1日9時〜9月10日18時にマイカー規制を実施しました。

規制中は吉田ルートなら富士山パーキング、富士宮ルートなら水ヶ塚公園駐車場、須走ルートならすばしり多用途広場へ車を置き、シャトルバスなどへ乗り換えます。

御殿場ルートはマイカー規制がなく、新五合目の無料駐車場まで直接行けます。しかし登山口は標高1,440mで、山頂までの登りは10.5km、目安約9時間です。

またEV・FCVは、吉田口では所定の確認を受けることで規制対象外ですが、2026年の富士宮口・須走口では規制対象でした。

富士山のマイカー登山で見るべき数字は、駐車場までの距離だけではありません。登山口の標高、山頂までの歩行時間、乗り換え、入山手続き、そして下山後の運転まで含めてルートを選ぶことが大切です。

富士はただの目的地ではありません。

車を降りたその場所から、自分の足と判断で向き合う山が始まります。


よくある質問

富士山はマイカーで山頂まで行けますか?

行けません。

道路で向かえるのは基本的に各登山口の五合目付近までで、そこから山頂までは登山道を歩きます。夏季のマイカー規制中は、吉田・富士宮・須走ルートではさらに手前の乗換駐車場へ車を置く必要があります。

2026年にマイカーで直接五合目まで行けたルートはどこですか?

夏季の開山期間中もマイカー規制がなかったのは御殿場ルートです。

御殿場口新五合目まで自家用車でアクセスでき、駐車場も無料でした。ただし登山口標高は1,440mと低く、山頂までの距離は4ルートでもっとも長いため、アクセスだけでルートを決めないことが重要です。富士登山

EVなら富士山のマイカー規制中でも五合目まで行けますか?

ルートによって違います。

2026年の吉田ルートではEV・FCVは富士山パーキングで事前確認を受ければ規制対象外でした。一方、富士宮口と須走口ではEV・FCV・電動バイクも規制対象でした。山梨県公式サイト+1

執筆:神楽 岳志(登山エッセイスト|富士山研究家|自然体験ストーリーテラー)

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