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富士五湖エリアの観光モデルコース|外国人ゲスト案内用・1日で“日本らしさ”を味わう旅

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絶景スポット&観光情報

たった1日なのに、「Japan is beautiful.」という言葉が、何度も何度もこぼれ落ちていく――。

ある春の日、フランスから来た友人を連れて、いつものように新宿バスタから高速バスに乗りました。ガラス張りのビル街を抜け、甲州街道を西へ。トンネルをいくつか越えた先で、急に視界がひらけます。アスファルトの灰色がすっと引いて、湖と富士山と、少しだけ懐かしい田舎の気配が近づいてくる――その瞬間の空気の変化は、何度見ても不思議です。

河口湖の湖面に、淡い春色をまとった逆さ富士がふわりと揺れたとき、彼は子どものような声で言いました。
「This is like a postcard…」

その横顔を見ながら、僕は心の中でうなずいていました。
「やっぱり富士五湖は、最初に日本を好きになってもらう場所として、最高だ」と。

ただ、いざ自分が“案内役”になると、こんな不安が出てきませんか?

  • 「どの湖に連れていけば、いちばん喜んでくれるんだろう…?」
  • 「時間配分がわからない。日帰りでどこまで回れる?」
  • 「富士山の歴史や世界遺産の話、英語でちゃんと説明できる自信がない…」

僕自身、ガイドを始めたばかりの頃は同じ悩みを抱えていました。だからこそ、地元で育った視点と、研究者としての知識、そして何度も外国人ゲストを案内してきた実体験を組み合わせて、「これなら安心して連れていける」東京発・日帰りの富士五湖1日モデルコースを、一つの形としてまとめておきたいと思ったのです。

これからお届けするのは、写真映えする絶景だけを追いかける旅ではありません。
「富士山がなぜ世界遺産なのか」という物語、湖と里山がつくる静かな風景、富士山の湧水、温泉、郷土料理――富士山ビギナーの外国人ゲストに、“ザ・ジャパン”を1日にぎゅっと濃縮して味わってもらうための、実践的なガイドです。

  1. 富士五湖エリアとは?|Fuji Five Lakesの基本と“世界遺産としての物語”
  2. 東京から富士五湖へ|電車+バス/高速バス/レンタカーの選び方
    1. 高速バス(新宿 ⇔ 河口湖)
    2. 電車(JR中央線+富士急行線)
    3. レンタカー
  3. 富士五湖1日観光モデルプラン(東京発・河口湖ベース)
    1. モデルコース概要(例:春〜秋・晴天の日)
  4. 午前①|富士山世界遺産センターで“富士山の物語”を知る
  5. 午前②|河口湖と大石公園で“ポストカードのような富士山”を撮る
  6. ランチタイム|外国人ゲストに喜ばれる“富士山らしいごはん”の選び方
    1. 定番は“ほうとう”
    2. 「富士山カレー」「富士山スイーツ」もわかりやすい
    3. ベジタリアン・ハラール対応のヒント
  7. 午後①|忍野八海で“富士山の湧き水と里山の原風景”に出会う
  8. 午後②|新倉山浅間公園で“ザ・ジャパン”の一枚を撮る
    1. アクセスと所要時間
  9. 午後③(オプション)|湖畔カフェ or 温泉で“旅の余韻”を味わう
    1. 湖畔カフェでゆっくりと
    2. 日帰り温泉で“日本の風呂文化”を体験
  10. シチュエーション別・富士五湖観光アレンジ例|時間が少ない/雨の日/車がある場合
    1. 半日しか時間がない場合
    2. レンタカーがある場合
    3. 雨・曇りで富士山が見えない日
  11. 外国人ゲスト案内のコツ|英語フレーズと“伝えたい富士山の本当の姿”
    1. 完璧な英語より、「自分の好き」を伝える言葉を
    2. 感想をシェアしてもらう
    3. 富士山は“ただの山”ではないことを、ひと言添える
  12. まとめ|“I’ll be back to Fuji.”と言わせるために ─ 富士五湖で紡ぐ、最初の一日
  13. FAQ|よくある質問
    1. Q1. 富士五湖は日帰りでも楽しめますか?
    2. Q2. 富士山が見えない日は、行っても意味がありませんか?
    3. Q3. 英語があまり話せません。案内は難しいでしょうか?
    4. Q4. 冬の富士五湖観光で注意すべきことは?
    5. Q5. 子ども連れ・シニアでもまわれますか?
  14. 参考リンク・情報ソース(信頼性の根拠)
  15. 注意書き

富士五湖エリアとは?|Fuji Five Lakesの基本と“世界遺産としての物語”

ここから先をもっと楽しんでもらうために、まずは「土台になる話」を一緒にそろえておきましょう。ここがわかっていると、ゲストを案内するときに説明できることが一気に増えて、正直ちょっとワクワクしてきます。

富士五湖(ふじごこ)は、富士山の北側、山梨県に広がる5つの湖の総称です。

  • 山中湖(Yamanakako)
  • 河口湖(Kawaguchiko)
  • 西湖(Saiko)
  • 精進湖(Shojiko)
  • 本栖湖(Motosuko)

地元で生まれ育った僕の感覚でいうと、この5つは「なんとなく似た湖」ではなくて、それぞれ性格の違う5人兄弟みたいな存在です。リゾート感のある山中湖、観光の拠点になる河口湖、静かな西湖や精進湖、千円札の景色で知られる本栖湖…。地図を広げるたびに、「今日はどの湖を主役にしようか」と考えるのが、僕は今でも楽しくて仕方ありません。

しかも、この5つの湖はただ「そこにある」わけではなく、富士山の噴火による溶岩流が川をせき止めて生まれた、火山がつくった湖です。火山地形を研究していた身としては、この一文だけでテンションが上がります。「火山 × 水 × 人の暮らし」がぎゅっと詰まったエリアなんです。

そして、ここが案内役としてぜひ押さえておきたいポイントですが、富士山と富士五湖は「世界文化遺産」の一部です。

2013年、「富士山-信仰の対象と芸術の源泉」として世界文化遺産に登録されたとき、その構成資産の中には、富士山を仰ぐ湖や湧水、神社、参道などが一緒に含まれました。湖は、登山前に身を清めたり、遠くから富士山を拝んだりするための“舞台”として、昔から信仰と深く結びついてきたんです。

英語でざっくり説明するなら、こんな感じになります。

“Fuji Five Lakes is a scenic area at the northern foot of Mt. Fuji, with five lakes created by old eruptions. It is part of the Mt. Fuji World Heritage site, known for beautiful views, hot springs and traditional culture.”

この一文をサラッと言えるだけで、ゲストの目が少し変わります。
ただの「写真スポット」ではなく、信仰と芸術と暮らしの背景を持つ場所として伝えられたら、あなたの案内は一段どころか二段くらい深くなります。

ここまで読んで、「早く誰かを連れて行ってこの話をしたい」と思ってもらえていたらうれしいです。僕も同じ気持ちで、この先のモデルコースを書いています。

東京から富士五湖へ|電車+バス/高速バス/レンタカーの選び方

ここからは、いよいよ「どうやって富士五湖にたどり着くか」の話です。
正直ここを押さえておくと、プランづくりが一気に現実味を帯びてきて、僕はいつもこの段階でちょっとテンションが上がります。

しかも、サラッと説明できるとゲストの顔つきが変わるんですよね。
「ちゃんと考えてくれてるんだな」と安心してくれる。その瞬間を見るのが、僕はけっこう好きです。

高速バス(新宿 ⇔ 河口湖)

まず、いちばんシンプルでおすすめなのが高速バス
新宿バスタから京王バスや富士急行バスが、新宿〜河口湖間を1時間に1〜2本ほど走っています。所要時間はだいたい2時間前後。座席にさえたどり着けば、あとは富士山のふもとまでワープです。

僕は、「外国人ゲスト+会話を楽しみたいホスト」にはまずこの方法を推します
車内で今日のコースを一緒に確認したり、日本のことをいろいろ聞かれたり…移動時間そのものが、すでに旅の一部になるんですよね。

英語で伝えるときは、これくらいで十分です。

“We’ll take a highway bus from Shinjuku to Kawaguchiko. It takes about two hours, and we can relax and enjoy the view.”

これをサラッと言えた瞬間、「お、ちゃんと準備してくれてる」と思ってもらえるはずです。

電車(JR中央線+富士急行線)

次の選択肢が、JR中央線+富士急行線ルート。
新宿から大月までJR中央線で約1時間、大月で富士急行線に乗り換えて河口湖駅へ向かうパターンです。トータルでは2〜2.5時間くらい。

乗り換えはありますが、そのぶん「ローカル線の旅らしさ」も味わえます。
僕は鉄道好きのゲストがいるとき、このルートを提案することが多いです。車窓から少しずつ富士山が近づいてくる感じは、バスとはまた違ったワクワクがあります。

レンタカー

そして、運転に抵抗がないならレンタカーという選択肢もあります。
湖をいくつもハシゴしたり、静かな本栖湖や西湖まで一気に足を伸ばしたり、自由度でいえばダントツです。

ただし、ここは案内役としてきちんと押さえておきたいポイントもあります。

  • 日本は左側通行であること
  • 冬季は路面凍結や降雪があり、スタッドレスタイヤ必須のこともある
  • 外国人ゲストが運転するなら、国際運転免許証の確認が必要

とくに、僕は「雪の富士山はきれいだからこそ、無理はしない」という話をよくします。景色にテンションが上がりすぎて、ドライブが雑になってしまったら元も子もないですからね。

日帰りで効率よく回したい、かつ安全面もきちんと押さえたいなら、初回は「高速バス+現地バス・タクシー」を強くおすすめします。
ここをしっかり決めておくだけで、「よし、いよいよ具体的なコースを組んでいこう」と一段ギアが上がってきます。

富士五湖1日観光モデルプラン(東京発・河口湖ベース)

さあ、ここからがこのページの“メインディッシュ”です。
これまで土台を固めてきたのは、全部この瞬間のためと言ってもいいくらい。

今から書くのは、僕が実際に何度も外国人ゲストを連れて回してきて、「これ、本当に反応いいな…!」と感じた流れをベースに組んだ1日モデルコースです。
スクロールしながら、自分たちがそのルートを歩いているイメージで読んでもらえたら嬉しいです。

モデルコース概要(例:春〜秋・晴天の日)

  • 07:30 新宿発 高速バスで河口湖へ
  • 09:30 河口湖駅着 → 富士山世界遺産センターへ
  • 10:00〜11:00 山梨県立富士山世界遺産センター見学
  • 11:15〜12:30 河口湖湖畔散策&大石公園・ランチ
  • 13:30〜15:00 忍野八海散策(富士山の湧水と里山風景)
  • 15:30〜16:30 新倉山浅間公園(五重塔+富士山の絶景)
  • 17:30〜18:30 河口湖へ戻り、カフェ or 日帰り温泉
  • 19:00頃 河口湖発バス → 21:00前後 新宿着

ざっと並べるとこれだけですが、1つひとつの時間帯にちゃんと意味があります。

  • 朝いちばんに世界遺産センターで「富士山の物語」をインプット
  • 午前中のきれいな光で、湖と富士山と花のベストショットを狙う
  • 午後は、湧水と里山、新倉山浅間公園の“ザ・ジャパン”な景色でクライマックス
  • 最後はカフェか温泉で、今日いちばん心に残った景色を振り返る

つまり、この1日は「世界遺産を知る → 湖と花の風景 → 里山の湧水 → ザ・ジャパンな絶景 → 温泉でしめる」という、きれいなストーリーの流れになっています。
ここを意識しておくだけで、ゲストの満足度が本当に変わります。

たった1日なのに、「Japan is beautiful.」「I want to come back here.」
そんな言葉が何度もこぼれてくる旅を、本気で狙って組んだコースです。

この先のパートでは、タイムテーブルの1行1行をほどきながら、
「この時間帯にここへ行くと、こんな表情をしてくれた」
「ここでこの一言を添えると、ぐっと刺さった」
という、僕の現場メモも一緒にお渡ししていきます。

自分のゲストの顔を思い浮かべながら、「このルートで連れていったらどんな反応するかな」と想像しつつ読み進めてもらえたら、きっとワクワクが止まらなくなるはずです。

午前①|富士山世界遺産センターで“富士山の物語”を知る

僕がいつもゲストを連れていく最初の場所が、山梨県立富士山世界遺産センターです。
モデルコースを組むとき、ここをスタートにできた瞬間、「よし、今日はいい流れになるぞ」と僕はいつもニヤッとします。

河口湖駅から徒歩圏内、もしくはバスで数分。アクセスはかなり楽なのに、中に一歩入ると、いきなり「富士山のフルコースをダイジェストで味わえる空間」が始まります。映像や大型模型、多言語対応のパネル展示がとにかくわかりやすくて、富士山ビギナーのゲストでも一気にスイッチが入る場所です。

  • 巨大な立体模型や映像で、「富士山ってこういう形だったのか」という全体像がつかめる
  • 富士講や巡礼の歴史が、難しい文字ではなくビジュアルで入ってくる
  • なぜ富士山が「自然遺産」ではなく文化遺産として登録されたのか、その理由がストンと腑に落ちる

展示を案内しながら、僕はいつもこんなふうに声をかけます。

“Before we see Mt. Fuji from outside, let’s learn its story inside. It’s not only a beautiful mountain, but also a sacred place and a source of art.”

すると、ゲストの表情がちょっと真剣になるんですよね。
ここで「ただのキレイな山」から、「ストーリーを持った存在」に切り替わるのが見ていてわかります。

展示をひととおり見てから外に出て、実際の富士山や湖を眺めると、同じ景色なのに、まったく別物に見えるんです。
「さっき学んだ信仰の山が、あそこにあるんだ」「あの形が、歌や絵を生んできたんだ」と、頭と心がちゃんとつながる感じ。

滞在時間の目安は、だいたい45〜60分。
ガーッと駆け抜けることもできますが、ここはあえてゆっくり回るのがおすすめです。ここで時間をかけた分だけ、このあとの旅の“深み”と会話のネタが確実に増えます。

「今日はどんな富士山を見せてくれるんだろう?」
そのワクワクを、いちばん最初に育ててくれるのが、この世界遺産センターなんです。

午前②|河口湖と大石公園で“ポストカードのような富士山”を撮る

世界遺産センターで富士山の物語をインプットしたら、もう我慢できません。
「さあ、いよいよ本物を見に行こう」と僕がニヤっとするタイミングがここ。まずは河口湖、そしてその北岸にある大石公園(Oishi Park)へ向かいましょう。

河口湖は、富士五湖の中でもとくに観光施設や宿が集中した“ベースキャンプ”のような湖です。東京からのアクセスも良くて、ここを起点に動くと、コースづくりが一気に組み立てやすくなります。

その中でも僕がワクワクしながらゲストを連れていくのが、大石公園。ここの魅力は、なんといってもこの組み合わせです。

  • 静かに広がる湖
  • 季節ごとに色を変える花(ラベンダー、コキア、菜の花など)
  • その向こうに、どんっと構える富士山

この3つが1枚のフレームの中に収まる瞬間、「あ、今日は勝ったな」と僕は毎回心の中でガッツポーズしています。
まるで誰かが「The 日本の風景」を狙ってデザインしたかのような構図が、何も頑張らなくても自然に目の前に現れてくるんです。

湖面が落ち着いている日は、そこにさらに逆さ富士まで加わります。
湖面にふわっと富士山が浮かび上がった瞬間、ゲストのスマホが一斉に空へ向かう。
この光景を、僕は何度も何度もここで見てきました。

ゲストに一言添えるなら、こんな感じがおすすめです。

“This is one of the best photo spots of Mt. Fuji and the lake.
You can get flowers, the lake and Mt. Fuji in one picture.”

この一言を伝えたあと、ゲストが夢中になってシャッターを切り始めるのを見ると、「今日ここに連れてきてよかった」と本気で思います。

時間にゆとりがあれば、河口湖の遊覧船に乗ったり、天上山公園カチカチ山ロープウェイで上から湖と富士山を見下ろすのもかなり良いです。
“地上からのポストカード写真”と“上空からの俯瞰の景色”、両方見せられたら、午前中だけでゲストの満足度はかなり高いところまでいきます。

ランチタイム|外国人ゲストに喜ばれる“富士山らしいごはん”の選び方

午前中に世界遺産センターと河口湖・大石公園まで回ると、このあたりでだいたいみんな同じことを言い始めます。
「Beautiful… and I’m hungry.」

ここから先は、僕が毎回ちょっとテンションが上がるパートです。
だって「何を食べさせるか」で、その日の印象が一段変わるからです。

せっかく富士山のふもとまで来たなら、コンビニおにぎりで済ませるのはもったいない。
ここでは、僕が実際にゲストに出して「これは反応が良かった!」という、“わかりやすく日本らしいランチ”の選び方をお伝えします。

定番は“ほうとう”

山梨といえば、やっぱりほうとう
これを外すと、地元民としてちょっとソワソワします。

太くて平たい麺と、かぼちゃや野菜がゴロゴロ入った味噌ベースの熱々スープ。
見た目のインパクトもあって、運ばれてくるだけでゲストのテンションが一段上がります。

英語で説明するときは、さらっとこう言えばOKです。

“Houtou is a local noodle hot pot with vegetables in miso soup. It’s a traditional food in Yamanashi.”

この一文を添えてあげるだけで、ゲストは「おお、ローカルフードなんだ」と少し特別な気持ちで箸を伸ばしてくれます。

「富士山カレー」「富士山スイーツ」もわかりやすい

もうひとつ、僕がけっこう好きなのが“見た瞬間に笑顔になる系”ごはんです。

河口湖周辺には、富士山のシルエットをかたどったカレーや、青いクリームや粉砂糖で富士山を表現したスイーツを出すお店がいくつもあります。

味はもちろん大事ですが、「わ、Mt. Fuji!」と一目で分かる見た目は、インスタ世代のゲストに刺さりまくります。
食べる前に必ず写真タイムが入るので、ここでも会話のネタが増えます。

ベジタリアン・ハラール対応のヒント

最近は、食の制限があるゲストも珍しくありません。
ここを事前に少しだけ準備しておくと、当日の安心感がまったく違います。

  • 事前に「vegetarian menu」「vegan」対応の有無をチェック
  • メニュー写真やレビューで、肉・魚なしの選択肢がありそうか確認
  • 宗教上の理由で豚肉・アルコールを避けるゲストには、事前にヒアリングを

「あなたのためにちゃんと考えておいたよ」という姿勢そのものが、いちばんの“おもてなし”になります。

混雑するシーズンは、ランチのピーク(12〜13時)を少し外して、11時台か14時以降にずらすのがおすすめです。
僕はよく、11:15くらいに早ランチをして、そのぶん午後の時間をゆったり取るようにしています。

そして何より大事なのは、完璧な英語より「自分の好き」をちゃんと伝えることです。

“This is my favorite local food.”
この一言に、あなたのワクワクが乗っていれば、テーブルの空気は一気にあたたかくなります。
料理そのもの以上に、その一言がゲストの記憶に残ることも、実は少なくありません。

午後①|忍野八海で“富士山の湧き水と里山の原風景”に出会う

さあ、午後の部です。ここから向かうのは、富士山ビギナーの心を一気につかみにいけるスポット、忍野八海(おしのはっかい)
正直に言うと、僕はここをコースに入れるとき、ちょっとワクワクが増量します。

忍野八海は、富士五湖エリアにある8つの湧水池の総称です。
むかしこのあたりには「忍野湖」という湖があって、それが干上がり、残った湧水池がいまの八つの池になったと言われています。

ここに湧き出している水は、富士山に降った雪や雨が、溶岩層の間を何十年もかけてろ過されてきたもの。
その水が、透明度の高い湧水として地上に顔を出しているんです。池をのぞき込むと、水底の石ひとつひとつまでくっきり見えて、毎回「いや、やっぱりおかしいレベルの透明度だな…」と心の中でつぶやきます。

ゲストには、こんなふうに伝えてみてください。

“The ponds here are filled with spring water from Mt. Fuji.
Snow melt from the mountain is filtered underground for decades, so the water is extremely clear.”

この一言を添えてから池を見てもらうと、「decades…?」と小さくつぶやきながら、じっと水面を見つめてくれることが多いです。
ただきれいなだけじゃなく、「時間が積み重なった水」だとわかると、感じ方がまるで違ってきます。

周りに広がるのは、今も素朴な村の景観。
茅葺き屋根の家屋や水車小屋が残るエリアもあって、僕はいつもここを歩きながら、「ああ、こういう景色を見せたかったんだよな」としみじみします。
観光地というより、ちょっとだけタイムスリップした「日本の原風景」にお邪魔している感覚に近いかもしれません。

そして、案内役として必ずセットで伝えたいのがマナーです。
ここは「見せてもらっている場所」だという意識を、一緒に共有しておきましょう。

  • 池の中にコインを投げ入れない
  • ゴミを捨てない、ペットボトルなどを絶対に落とさない
  • 静かなエリアでは大声を出さない

移動中に、こんな感じで軽く話しておくとスムーズです。

“This is a very delicate place with natural spring water, so let’s be careful not to throw anything into the ponds and keep it quiet.”

透明な湧水に手を浸した外国人ゲストが、小さな声で「Amazing…」とつぶやいた。
ガイドをしていると、そういう瞬間に何度も立ち会えますが、忍野八海はその「小さな感動」が本当に起きやすい場所です。

その一言のために、ここまで足を伸ばす価値がある。
そう思わせてくれるのが、午後のハイライトのひとつ、忍野八海なんです。

午後②|新倉山浅間公園で“ザ・ジャパン”の一枚を撮る

富士五湖エリアの旅で、僕が「ここは外したくない」と本気で思っている場所のひとつが、新倉山浅間公園(Chureito Pagoda)です。
そしてここは、ほぼ例外なく外国人ゲストのテンションが一気に跳ね上がるスポットでもあります。

富士吉田市の市街地を見下ろす丘の上に立つ五重塔、その奥にどん、と構える富士山。
桜や紅葉のシーズンはもちろん、それ以外の季節でも、「あ、これポストカードで見たやつだ!」という景色が、ほぼそのままの形で目の前に現れます。

“Temple, Sakura and Mt.Fuji in one shot?”
――この無茶ぶり、富士五湖なら普通に叶えてしまうんですよね。

アクセスと所要時間

  • 最寄り駅:富士急行線「下吉田駅」
  • 駅から新倉富士浅間神社を抜けて、約398段の階段を上った先に展望デッキ
  • 写真を撮りながらゆっくり登って、上り30分・下り20分くらいを見ておくと安心

正直、398段の階段はなかなかのボリュームです。
でも、僕はここを登るとき、毎回ちょっとワクワクしています。「今日はどんな表情の富士山が待ってるかな」と考えながら、一段一段登っていく感じも含めて、このスポットの楽しさなんですよね。

上までたどり着いて、展望デッキからの景色を見た瞬間、ゲストのリアクションはほぼ決まっています。
一瞬言葉を失って、そのあとで「Oh my god…」とか「This is crazy…」とか、何かしら口からこぼれます。

そのタイミングで、こう一言添えてみてください。

“This is the classic view you often see on postcards of Japan.
Pagoda, cherry blossoms and Mt. Fuji in one frame.”

この説明を聞いたあとにシャッターを切ると、「いま、自分が“Japan”の絵はがきの中に立っているんだ」と実感してもらえます。

ここで写真を撮るたびに、ゲストの口から「もう1泊すればよかったな…」「次は家族も連れてきたい」といった言葉がポロッと出てきます。
新倉山浅間公園は、まさに「また日本に来たい」を引き出してくれる場所なんです。

僕自身、このセクションを書きながら、「次は誰をここに連れて行こうかな」と考えてニヤニヤしています。
あなたにもきっと同じ楽しみ方をしてもらえると思います。

午後③(オプション)|湖畔カフェ or 温泉で“旅の余韻”を味わう

午後の山場をいくつか越えて、そろそろ「帰りの時間」がチラつき始めるころ。
ここで僕がおすすめしたいのが、河口湖にいったん戻って「余韻の時間」をつくることです。

このひと手間を入れるかどうかで、1日が「ただの観光」で終わるか、「忘れられない1日」になるかが本当に変わります。書きながら、もう自分もコーヒー飲みたくなっています。笑

湖畔カフェでゆっくりと

河口湖の湖畔には、富士山ビューのカフェやスイーツショップがいくつも並んでいます。
テラス席や大きな窓のある席に座って、コーヒーやケーキを前に、まずはスマホを取り出して…そう、今日のベストショット振り返りタイムです。

「どの景色がいちばん好きだった?」
「Which one is your favorite photo today?」

そう聞いてみると、ゲストはほぼ間違いなく写真をスクロールしながら、あれこれ話してくれます。
ガイドとしては、この時間がたまらなく楽しいんですよね。「あ、さっきの一言、ちゃんと届いてたんだな」と確認できる瞬間でもあります。

日が傾いてくると、河口湖と富士山は少しずつオレンジ色をまとっていきます。
会話が少し減って、代わりに「ただ眺める時間」が増えていく。その静けさも、間違いなく旅の一部です。

日帰り温泉で“日本の風呂文化”を体験

もうひとつの選択肢が、富士山ビューの日帰り温泉
露天風呂から富士山を眺められる施設も多くて、「今日はここまでよく歩いたね」という一日を、文字どおりお湯で包んで終了できます。

ただ、外国人ゲストにとって、温泉はワクワク半分・ドキドキ半分のちょっとチャレンジングな体験でもあります。
だからこそ、案内役の一言でハードルを下げてあげたいところです。

  • 浴場内は基本的に撮影禁止
  • タオルは湯船に入れない
  • 体を洗ってから湯船に入る
  • タトゥーNGの施設も多いので、事前にルールをチェック

ポイントをシンプルに伝えるなら、これで十分です。

“In Japanese hot springs, we wash our body first, then soak in the bath.
No swimsuits, no photos, and keep towels out of the water.”

説明したあとに、にっこり笑って、こう続けてみてください。

“Let’s relax in an onsen before going back to Tokyo.”

この一言が、「ただ富士山を見に来た1日」を、“Japanの文化まで体験した1日”に一段格上げしてくれます。
書いている僕自身、「今日これからでも行きたいな」と思ってしまうくらい、ここは本気でおすすめの締め方です。

シチュエーション別・富士五湖観光アレンジ例|時間が少ない/雨の日/車がある場合

ここまで読んで「いいコースだけど、うちのゲストにはどう当てはめよう…?」と思った方もいるはずです。
モデルコースはあくまで基本形のたたき台。ここから先は、僕がいつもやっている“シチュエーション別アレンジ”をぜんぶ共有します。

この引き出しをいくつか持っておくだけで、「時間が足りない」「天気が悪い」「車がある」などの条件が、むしろワクワクするパズルに変わっていきます。

半日しか時間がない場合

まずは「半日しかないパターン」
東京からの移動と組み合わせると、どうしても現地の自由時間が短くなる日ってありますよね。

そんなとき、僕がよく組むのがこのセットです。

  • 河口湖駅周辺
  • + 富士山世界遺産センター
  • + 大石公園

「富士山の物語」を世界遺産センターでインプットして、「富士山を眺める体験」を河口湖と大石公園でしっかり押さえる。
実はこの2つにきっちり絞るだけでも、ゲストの満足度はかなり高いです。

新倉山浅間公園は、体力と時間を見てオプション扱いにしておくのがおすすめです。

  • 元気なゲスト:階段チャレンジ → 「Japanのポストカード」を体験
  • ゆっくり派のゲスト:無理せず湖畔カフェやお土産タイムに切り替え

「全部見せる」よりも、「ちゃんと味わってもらう」ことを優先したほうが、結果的にいい顔で帰ってもらえます。

レンタカーがある場合

次にレンタカーがあるパターン
ここから一気に、コースづくりが楽しくなります。僕も車がある日は、地図を見ながらニヤニヤしてしまうタイプです。

時間と運転に余裕があるなら、ぜひ候補に入れてほしいのがこの3つ。

  • 本栖湖(Motosuko)
  • 西湖(Saiko)
  • 精進湖(Shojiko)

とくに本栖湖は、千円札の図案にもなっている富士山の景色で有名な場所です。
「This is the view on our 1,000 yen bill.」と言いながら案内すると、ほぼ100%リアクションが返ってきます。

河口湖や山中湖に比べて、これらの湖はグッと人が少なく、静かな“富士山のふもと時間”を味わいやすいのが魅力です。
「観光地らしさ」と「静けさ」、両方を体験させてあげられるのは、レンタカー組の特権ですね。

雨・曇りで富士山が見えない日

そして、いちばん相談されがちなケースがこれ。
「天気が悪くて富士山が見えない日」です。

結論から言うと、「山が見えない=ハズレの日」ではまったくありません
むしろ僕は、こういう日にしかできない楽しみ方があると思っています。

  • 世界遺産センターやミュージアムをじっくり見る
    → 晴れの日だとサッと流しがちな展示も、腰を据えて見られるチャンス
  • 温泉でのんびり過ごす
    → 雨の日の露天風呂は、実はかなり贅沢な時間です
  • カフェやレストランで、食と会話を楽しむ
    → 「今日は富士山の姿じゃなくて、日本の日常を味わう日」と割り切る

僕はいつも、こんなふうに伝えています。

“Even if we can’t see Mt. Fuji today, we can still enjoy the stories, hot springs and local food around it.”

富士五湖は、「富士山が見えない日でも行く価値がある」エリアです。
むしろ、山の姿が主役にならないぶん、世界遺産としての物語や、人の暮らし、温泉や食といった「まわりの魅力」にじっくりフォーカスできます。

天気・時間・交通手段。
どんな条件でも、「じゃあこうしようか」と前向きな一手を打てるように、このアレンジ集を丸ごとあなたの引き出しに入れておいてもらえたら嬉しいです。僕も同じ引き出しを、日々ガイドの現場でフル活用しています。

外国人ゲスト案内のコツ|英語フレーズと“伝えたい富士山の本当の姿”

ここまで読んでくれたあなたは、もうかなり本気で「誰かを富士五湖に連れていこう」と思ってくれているはずです。
最後に、僕が何度も外国人ゲストを案内してきて、「これは効いたな」と実感しているちょっとしたコツをまとめておきます。

難しいテクニックではなくて、どれも今日からすぐ使えるものばかりなので、読みながら「これ、次やってみよう」とニヤッとしてもらえたら嬉しいです。

完璧な英語より、「自分の好き」を伝える言葉を

ガイドの相談でいちばん多いのがこれです。
「英語が苦手だから、ちゃんと案内できるか不安です…」。

でも、実際の現場で感じるのは真逆で、必要なのは完璧な英語じゃなくて、“自分の好き”をちゃんと乗せた一言なんですよね。

  • “This is my favorite place in Japan.”
  • “I really wanted to show you this view.”
  • “How do you feel?”

この3つだけでも、本当に空気が変わります。
発音が多少たどたどしくても、「あなたにこの景色を見せたかった」という気持ちは、ちゃんと伝わります。

僕も最初のころは、上の3フレーズを半分お守りみたいにして、何度も使っていました。それだけでも、ゲストとの距離はぐっと縮まります。

感想をシェアしてもらう

せっかく一緒に旅をしているなら、「観光案内」で終わらせるのはもったいないです。
写真を撮るたびに、ぜひこう聞いてみてください。

“Which shot do you like the most?”
「どのショットがいちばん好き?」

すると、ゲストはスマホをスクロールしながら、
「あの湖の写真が好きだった」「桜と五重塔のやつが一番だな」と話してくれます。

ここで大事なのは、言葉だけじゃなく、表情や沈黙ごと受け取ることです。
「おお、さっきの一言、ちゃんと響いてたんだな」とか、「意外とここが刺さったんだな」とか、ガイド側もたくさん発見があります。

こういう小さな「感想のキャッチボール」が増えるほど、旅は「案内する側」と「される側」ではなく、一緒につくる共同作業になっていきます。

富士山は“ただの山”ではないことを、ひと言添える

そして最後に、ぜひどこかのタイミングで伝えてほしいのが、これです。

富士山は、ただの「きれいな山」ではありません。
信仰の対象であり、たくさんの絵や歌や物語を生み出してきたモチーフであり、今も人々の暮らしと切り離せない存在です。

英語なら、こんな一文をそっと添えてみてください。

“Mt. Fuji is not only a beautiful mountain.
For Japanese people, it’s also a sacred symbol and a source of art and stories.”

世界遺産センターで物語を聞き、湖畔でその続きを自分の目で読む。
忍野八海で富士山の水に触れ、新倉山浅間公園で「ザ・ジャパン」な一枚を撮る。

そんな1日をあなたが案内できたなら、もう役目は十分すぎるほど果たしています。
あとは、帰りのバスや電車の中で、ちょっとだけドヤ顔でこう聞いてみてください。

“Would you like to come back to Mt. Fuji again?”

きっとそのとき返ってくる「Of course.」という一言が、次の旅をつくる原動力になります。
僕もそれが嬉しくて、こんな記事を書きながら、また誰かを富士五湖に連れていきたくなっています。

まとめ|“I’ll be back to Fuji.”と言わせるために ─ 富士五湖で紡ぐ、最初の一日

ここまで読んでくれて、ありがとうございます。
書きながら僕自身、「ああ、また誰かを連れてこのコースを歩きたいな」と本気でウズウズしていました。

たった1日の旅でできることには、たしかに限りがあります。
すべての湖を制覇することも、すべての絶景ポイントをコンプリートすることも、現実的には難しい。

でも、「また来たい」と心から思ってもらえる1日をつくることは、決して難しくありません。むしろ、ポイントさえ押さえれば十分可能です。

  • 富士山の物語を知る(富士山世界遺産センター)
  • 富士山と湖と花の“これぞ日本”な風景を見る(河口湖・大石公園)
  • 富士山の湧水と里山の静けさに触れる(忍野八海)
  • ポストカードそのものの一枚を撮る(新倉山浅間公園)
  • 温泉や湖畔カフェで、1日をゆっくりと振り返る(河口湖エリア)

この流れを意識して組んだ1日には、ちゃんと“余韻”が残ります。
写真を撮るたびに、ゲストの心の中で「もう1泊すればよかったな」「次は家族も連れてこよう」という声が、少しずつ大きくなっていくのがわかるはずです。

そして、帰りの高速バスの中。
少し眠そうな顔で窓の外を眺めたあと、ゲストがぽつりとこう言う――

“I’ll be back to Fuji.”

僕はこの一言が聞きたくて、何度でも富士五湖に人を連れていきたくなります。
そして、この記事をここまで読んでくれたあなたも、きっと同じ側に立つ準備がもう整っています。

完璧な英語も、プロのガイド資格もいりません。
「この景色を見せたい」「この1日を一緒に味わいたい」という気持ちと、この記事でお伝えした少しのコツさえあれば大丈夫です。

次はあなたの番です。
あなたが案内する富士五湖の1日から、どんな“I’ll be back to Fuji.”が生まれるのか――想像するだけで、僕もワクワクしています。

FAQ|よくある質問

Q1. 富士五湖は日帰りでも楽しめますか?

A. はい、ちゃんと組めば日帰りでもめちゃくちゃ楽しめます
東京から高速バスや電車で約2時間前後。河口湖周辺と、忍野八海や新倉山浅間公園など行き先をキュッと絞って回せば、「え、これ本当に日帰り?」という濃さになります。

逆に、「五つの湖全部+絶景全部+温泉+買い物」と欲張ると、一気にバタバタツアーになってしまいます。
まずはこの記事のモデルコースのように、テーマを決めて絞り込むのがおすすめです。

Q2. 富士山が見えない日は、行っても意味がありませんか?

A. これ、すごくよく聞かれるのですが、答えは「全然そんなことない」です
たしかに富士山がくっきり見える日は最高ですが、見えない日には見えない日の楽しみ方があります。

世界遺産センターで富士山の物語をじっくり学んだり、忍野八海で湧水と里山の空気を味わったり、温泉や郷土料理をゆっくり楽しんだり…。
むしろ混雑がゆるくなって、「静かな富士五湖」を楽しめることも多いです。

僕自身、「今日は山が見えないね」と言いながら、そのぶん会話が深くなったり、じっくり展示を見られたりする日がけっこう好きだったりします。

Q3. 英語があまり話せません。案内は難しいでしょうか?

A. 大丈夫です。完璧な英語は本当にいりません
僕もガイドを始めたころは、「この単語で合ってるかな」とドキドキしながら話していました。

それでも、

  • “This is my favorite place.”
  • “I really wanted to show you this view.”
  • “How do you feel?”

この3つを笑顔で伝えるだけで、ちゃんと心は通じます。
記事の中で紹介したフレーズをいくつかメモしておいて、当日は“カンペ”感覚でチラッと見ながら使えばOKです。

大事なのは、「うまく話せるか」ではなく、「この景色を一緒に味わいたい」という気持ちがあるかどうかです。

Q4. 冬の富士五湖観光で注意すべきことは?

A. 冬の富士五湖は、空気が澄んでいて富士山もくっきり見える日が多く、僕はかなり好きな季節です。ただし、寒さと路面状況だけは本気で要注意です。

気温はしっかり冷え込みますし、早朝や夜は道路が凍結することもあります。とくにレンタカー利用の場合は、

  • スタッドレスタイヤになっているかを事前に確認
  • 急ブレーキ・急ハンドルを避ける
  • 防寒具(手袋・帽子・ネックウォーマーなど)をしっかり準備

このあたりを押さえておけば、キリッとした冬の富士山と温泉の組み合わせという、かなり贅沢な体験が待っています。

Q5. 子ども連れ・シニアでもまわれますか?

A. うまくルートを選べば、十分まわれます。
河口湖や世界遺産センター、忍野八海などは、歩く距離やペースを調整しながら楽しめるスポットが多いです。

一方で、新倉山浅間公園の398段の階段は、正直かなり負荷があります。

  • 体力に不安がある場合は、無理をせず別の絶景スポットに切り替える
  • タクシーをうまく組み合わせて、歩く距離を短くする
  • 休憩のタイミングを多めに入れる

こうした工夫を入れつつ、「全員が笑顔で終われる範囲」でプランを組むのが大切です。
僕もいつも、「全部見せる」より「また来たいと思ってもらえる余裕」を優先してコースを決めています。

参考リンク・情報ソース(信頼性の根拠)

ここまでけっこう熱量高めに書いてきましたが(笑)、その裏側にはちゃんと公式情報と現地経験の両方があります。
僕はもともと地理学・火山学をかじってきたタイプの人間なので、「公式サイト」や「世界遺産関連の資料」を読み込むのが大好きなんです。

この記事も、僕自身が現場で何度も足を運んで得た感覚に加えて、下記のような公的・権威ある情報源を参考にしながらまとめています。
これから実際にゲストを連れて行くときは、ぜひ一度リンク先もチェックしてみてください(そして最新の情報も確認を!)。

どれも、富士五湖エリアの公式観光サイト、日本政府観光局(JNTO)、世界遺産関連機関など、信頼性の高いソースです。
「ちゃんと裏を取りたい派」の方は、ぜひじっくり読み込んでみてください。僕もこういうページを読むのが大好物です。

ひとつだけ大事な注意点として──バス時刻や開館時間、定休日、入場料金などは、季節や社会状況によってけっこう変わります。
この記事はあくまで「ルートや体験のイメージづくり」に使ってもらい、実際にゲストを案内するときには、かならず最新の公式情報を確認してから計画を立ててください。

そのひと手間をかけるだけで、あなたの富士五湖案内は「なんとなく」から「安心して任せられるガイド」にグッとランクアップします。
僕も同じように、いつもこのあたりのサイトをニヤニヤしながらチェックしつつ、次のコースを組んでいます。

注意書き

  • 本記事で紹介している移動時間・営業時間・料金などは、僕が執筆時点の情報や実体験をもとにまとめた「目安」です。
    シーズンや社会状況によってガラッと変わることがあるので、実際に行く前には、公式サイトや最新の時刻表をチェックして「最終確認」をしてもらえると安心です。
  • 富士五湖エリアは、天候や道路状況、観光シーズンの混雑具合によって、移動時間や行程が大きく変わります。
    計画を立てるときは、ぜひ「ちょっと余裕を残したスケジュール」にしておいてください。
    予定どおりに行かないのもまた旅の醍醐味なので、現地での小さなハプニングも一緒に楽しむつもりで。
  • 自然環境や文化財を守ることは、これからも富士五湖を楽しみ続けるための僕たち全員のルールです。
    ゴミの持ち帰り、静かにすごしたい人への配慮、立入禁止エリアには入らないなど、基本のマナーを意識してもらえると嬉しいです。
    あなたの一つひとつの行動が、次に訪れる誰かの「最高の一日」につながっていきます。

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