本ページにはプロモーションが含まれています

富士山5合目から登山する初心者ガイド|ルート選びと準備の基本

※広告を掲載しています
※広告を掲載しています
富士登山

2026年に富士山へ初めて登るなら、吉田ルートの1泊2日を軸に、入山料4,000円と装備確認を前提に計画します。

富士山には4つの主要登山ルートがあり、距離だけでなく、登山口の標高、岩場、山小屋、入山手続きが異なります。本記事では、2026年8月2日時点の一次情報を基に、初心者がルート・日程・装備・予約を決めるための要点を整理します。

2026年の初心者向け結論

  • 推奨ルート: 山小屋が多く、行程を調整しやすい吉田ルート
  • 推奨日程: 山小屋に宿泊する1泊2日
  • 入山料金: 全4ルートで1人1回4,000円
  • 予約: 吉田ルートの通行予約は任意、山小屋予約は別途必要
  • 夜間規制: 14時から翌日3時は、山小屋宿泊を伴わない入山ができない
  • 必須装備: 登山靴、上下セパレート式雨具、防寒着、ヘッドライト
  • 別途必要な費用: 山小屋代、五合目までの交通費、トイレ代、飲料・食事代

2026年の吉田ルートでは、五合目で防寒着、上下セパレート式雨具、登山に適した靴の確認が行われます。装備が不足している場合は、ゲートを通過できません。

また、4,000円の通行料を支払っても、山小屋の宿泊場所は確保されません。通行手続きと宿泊予約は、必ず別々に行ってください。山小屋は原則として事前予約制です。

  1. 富士山登山の4ルートはどう違う?
    1. 五合目では最低でも準備時間を確保する
  2. 富士山登山の初心者にはどのルートがおすすめ?
    1. 吉田ルートは山小屋が多く計画を修正しやすい
    2. 富士宮ルートは最短でも初心者向けの近道ではない
    3. 須走ルートは樹林帯と砂走りが特徴
    4. 御殿場ルートは初登頂より経験者向き
  3. 初心者の富士山登山は1泊2日でどう計画する?
    1. 1日目は夕方までに山小屋へ着く
    2. ご来光は山頂以外でも見られる
    3. 日帰り登山は条件を満たす人だけが検討する
  4. 富士山登山の装備と高山病対策は何が必要?
    1. 初登頂で準備したい装備一覧
    2. 高山病は体力のある人にも起こる
    3. 山頂ではなく五合目までの体力を計算する
  5. 2026年の入山料・予約・夜間規制はどうなっている?
    1. 吉田ルートは14時から翌3時までゲートを閉鎖
    2. 静岡県側は事前学習と入山登録が必要
    3. 静岡県FUJI NAVIで手続きを進められる
    4. 2025年の利用状況から分かること
    5. 2026年のマイカー規制期間
  6. 初心者が富士山登山で重視すべき判断とは?
    1. まとめ
  7. よくある質問
    1. 2026年は予約なしでも富士山へ登れますか?
    2. 14時を過ぎても日帰りで入山できますか?
    3. 悪天候で中止した場合、入山料は返金されますか?
    4. 富士山登山では山小屋に必ず泊まる必要がありますか?
    5. 初心者でも富士宮ルートを選べますか?

富士山登山の4ルートはどう違う?

初心者が比較すべきなのは距離だけではなく、標高差、岩場、山小屋、下山道、途中で計画を変えやすいかどうかです。

富士山の一般的な夏山登山では、山麓から歩くのではなく、バスや自動車で到達できる五合目付近を登山口とします。

ただし、同じ「五合目」でも標高は同じではありません。最も高い富士宮口五合目は2,400m、最も低い御殿場口新五合目は1,440mで、登山口だけで960mの差があります。

ルート 登山口標高 登り 下り 山小屋・支援体制 初心者適性 主な注意点
吉田ルート 2,305m 6.8km・約6時間10分 7.0km・約3時間35分 4ルートで山小屋が最も多く、救護所の案内もある 高い 混雑、本八合目の合流、下山分岐
富士宮ルート 2,400m 4.3km・約5時間10分 4.3km・約2時間40分 山小屋が適度な間隔にある 中程度 急登、岩場、登下山者のすれ違い
須走ルート 2,000m 6.9km・約6時間25分 6.2km・約3時間20分 山小屋はあるが吉田ルートより少ない 中程度 樹林帯、砂走り、下山分岐
御殿場ルート 1,440m 10.5km・約8時間40分 8.4km・約3時間30分 山小屋が少なく、長い無施設区間がある 低い 長距離、約2,300mの標高差、補給計画

距離と所要時間は、富士登山オフィシャルサイト「各登山口と登山ルートについて」に掲載された標準的な目安です。休憩、入山手続き、食事、渋滞による待ち時間は含まれないため、初心者は表の時間より長くかかる前提で計画してください。

五合目は、山頂までの半分を登り終えた場所ではありません。

標高2,000m前後から始まる高所環境へ体を慣らし、装備と体調を最終確認する「登山の入口」です。

五合目では最低でも準備時間を確保する

バスを降りてすぐ歩き始めるのではなく、五合目で高度順応、食事、入山手続き、装備確認を行います。

富士登山オフィシャルサイトの2026年モデルプランでは、五合目での高度順応を合計1時間、登山口での手続きを30分と想定しています。全員に共通する絶対時間ではありませんが、計画を組むための現実的な基準です。

出発前には、次の項目を確認してください。

  • 同行者全員の頭痛、吐き気、めまいの有無
  • 山小屋の予約名、場所、チェックイン時刻
  • 下山ルートと分岐の位置
  • 五合目からの最終バス時刻
  • 雨具、防寒着、ヘッドライトの収納位置
  • 予定より遅れた場合の引き返し時刻
  • 当日の登山道、天候、交通機関の運行状況

重要なのは、出発時刻だけを決めないことです。

「何時までに七合目へ着かなければ山小屋へ連絡するか」「何時を過ぎたら山頂を諦めるか」まで決めておくと、焦りによる無理な行動を減らせます。


富士山登山の初心者にはどのルートがおすすめ?

初登頂の第一候補は吉田ルートです。山頂へ最短で着けるからではなく、山小屋、休憩、宿泊、撤退の選択肢が比較的多いからです。

交通の便利さだけで決めるのではなく、自分の岩場経験、長時間歩行への耐性、混雑への対応力まで含めて選びましょう。

吉田ルートは山小屋が多く計画を修正しやすい

吉田ルートは、富士スバルライン五合目から出発し、山頂まで約1,450mの標高差を登ります。

五合目から六合目は比較的緩やかですが、六合目以降は火山砂礫のジグザグ道となり、七合目から岩場が増えます。本八合目で須走ルートと合流するため、山頂へ近づくほど混雑しやすくなります。

初心者にとっての強みは、七合目から本八合目付近に山小屋が点在していることです。

飲料や軽食の購入、トイレ、宿泊、体調確認の機会を確保しやすく、歩行が遅れた場合も計画を修正しやすい環境があります。ただし、山小屋の営業時間や営業期間は施設ごとに異なります。

弱点は混雑です。

特にご来光前は、山頂直下の狭い岩場で登山者の列が止まり、予定どおり進めないことがあります。公式モデルプランも、過去の巡視実績を基にご来光渋滞を織り込んでいます。

僕自身、夜明け前の本八合目で前方の流れが止まり、通常のコースタイムでは山頂到着を予測できなくなった経験があります。

混雑する日は「山頂まであと何分か」ではなく、「体温を保てるか」「下山に必要な体力を残せるか」で判断することが大切です。

下山時には、本八合目付近の下江戸屋分岐を見落とさないでください。

吉田ルートと須走ルートは途中まで同じ下山道を使います。周囲の人についていくのではなく、標識、地図、現在地を確認し、吉田ルート側へ下りましょう。

富士宮ルートは最短でも初心者向けの近道ではない

富士宮ルートは、標高2,400mの富士宮口五合目から出発する、山頂までの距離が最も短いルートです。

しかし、短い距離で標高を上げるため傾斜が強く、六合目以降は硬い地面と岩場が続きます。登りと下りで同じ道を使うため、混雑時は登山者同士のすれ違いも発生します。

僕が富士宮ルートで繰り返し感じてきたのは、登りより下りに技術差が表れやすいことです。

登りでは勢いで越えられた段差も、疲労した下山時には足を置く場所が見つけにくくなります。距離の短さだけでなく、急な岩場を安定して下れるかを基準にしてください。

岩場を歩いた経験があり、急斜面でも小さな歩幅を維持できる人には有力な選択肢です。

初めて登山靴を履く人や、階段の下りで膝に痛みが出やすい人は、吉田ルートを含めて再検討した方がよいでしょう。

須走ルートは樹林帯と砂走りが特徴

須走ルートは、標高2,000mの須走口五合目から始まります。

本六合目付近まで樹林帯があり、森林限界を越えると火山砂礫の斜面へ変わります。本八合目から吉田ルートと合流するため、上部では混雑が増えます。

下山道には、細かな砂礫の斜面を下る「砂走り」があります。

砂の上を勢いよく走ると転倒や衝突につながるため、歩幅を抑えて速度を管理してください。靴への砂の侵入を防ぐゲイター、サングラス、マスクも役立ちます。

吉田ルートとの下山分岐では、須走ルートを示す案内を確認します。

濃霧では標識が見えにくくなるため、人の流れを道しるべにせず、オフライン地図や紙地図も併用しましょう。

御殿場ルートは初登頂より経験者向き

御殿場ルートは、標高1,440mの御殿場口新五合目から出発します。

登りは10.5km、標高差は約2,300mあり、4ルートで最も長いコースです。山小屋も少ないため、初心者の初登頂には基本的に勧めにくいルートです。

五合目から六合目付近では、似た景色の火山砂礫地帯が長く続きます。

傾斜が緩やかに見えても、補給場所の少ない区間を何時間も歩くため、脚力だけでなく、水と行動食を運ぶ力、単調な道で集中を保つ力が求められます。

下山時の大砂走りは御殿場ルートを象徴する景観ですが、疲労時には速度を制御しにくくなります。

「混雑が少ない」「マイカー規制がない」という理由だけで選ばず、長時間登山の経験を積んでから検討してください。


初心者の富士山登山は1泊2日でどう計画する?

高所登山の経験が少ない人は、日帰りよりも山小屋に泊まる1泊2日の方が、休憩と計画変更の余地を確保しやすくなります。

吉田ルートの標準登山時間は、登り約6時間、下り約4時間、休憩約1時間で合計約11時間が目安です。これは入山手続き、食事、渋滞、写真撮影、体調不良による遅れを十分に含んだ数字ではありません。

1日目は夕方までに山小屋へ着く

吉田ルートの公式モデルプランでは、10時50分ごろ五合目へ到着し、高度順応、昼食、準備、入山手続きを済ませ、12時20分ごろ出発する例が示されています。

その後、14時30分ごろ七合目を通過し、16時ごろ八合目の山小屋へ到着する計画です。バス時刻や所要時間は参考値であり、実際には予約した山小屋の位置と自分の歩行速度に合わせて調整します。

初心者向けの基本的な流れは次のとおりです。

  • 午前中に五合目へ到着する
  • 高度順応、昼食、入山手続きに1時間以上確保する
  • 正午前後までを目安に出発する
  • 夕方までに予約した山小屋へ到着する
  • 防寒着、ヘッドライト、翌朝の荷物を準備して休む
  • 2日目は天候、体調、混雑を確認して出発する
  • 山頂到着後も長居せず、早い時間から下山する
  • 最終バスの数時間前に五合目へ戻る計画を立てる

山小屋はホテルではなく、休息と仮眠を目的とした簡易宿泊施設です。

水道、風呂、洗面設備がなく、男女相部屋が基本となる施設もあります。食事内容、支払い方法、チェックイン時刻は山小屋ごとに異なるため、予約時に確認してください。

ご来光は山頂以外でも見られる

山頂でご来光を見るためには、深夜に山小屋を出て、ヘッドライトを使って暗い岩場を登る必要があります。

混雑日には山頂直下で列が進まず、寒風の中で長時間待つ可能性もあります。富士登山オフィシャルサイトも、山小屋付近からご来光を見て、明るくなってから登る方法を紹介しています。

初心者には、山小屋前で日の出を見てから山頂を目指す計画も現実的です。

暗い岩場とご来光渋滞を避けやすく、体調が悪ければその場で下山へ切り替えられます。

日帰り登山は条件を満たす人だけが検討する

日帰り登山は、制度上可能な時間帯であっても、初心者向けとは限りません。

次の条件を満たせない場合は、1泊2日へ変更してください。

  • 高山または8時間以上歩く登山の経験がある
  • 早朝に五合目へ到着できる
  • 五合目で高度順応の時間を取れる
  • 山頂到着の制限時刻を決めている
  • 遅れた場合に登頂を諦められる
  • 下山用の体力と行動食を残せる
  • ヘッドライトと予備電源を携行している
  • 最終バスと道路閉鎖時刻を確認している

予定どおり山頂へ着けなくても、登山計画が失敗したとは限りません。

時間や体調を基準に下山へ切り替え、全員で五合目へ戻ることが、次の登山へつながる判断です。


富士山登山の装備と高山病対策は何が必要?

登山靴、上下セパレート式雨具、防寒着、ヘッドライトは、天候や時間にかかわらず用意すべき基本装備です。

富士山頂は平地より気温が約20度低く、夏でも日の出前は0度近くまで下がる場合があります。強風や雨が重なると体感温度はさらに低下します。

初登頂で準備したい装備一覧

  • 足首と靴底を支えられる登山靴
  • 上下セパレート式の防水透湿雨具
  • フリースや薄手ダウンなどの防寒着
  • 速乾性のある肌着と登山用衣類
  • 防寒用の帽子と手袋
  • 両手を使えるヘッドライト
  • 予備電池またはモバイルバッテリー
  • 1~2リットルを目安とした飲料
  • 行動中に食べやすい高カロリー食品
  • 紙地図またはオフライン対応地図
  • 救急用品と常用薬
  • 現金と100円硬貨
  • サングラス、日焼け止め、マスク
  • ゴミ袋と携帯トイレ
  • 落石や噴火への備えとなるヘルメット

飲料の必要量は、天候、体格、ルート、山小屋での購入予定によって変わります。

過剰に持って荷物を重くするのも危険ですが、最初から山小屋で購入できると決めつけるのも避けましょう。営業期間や売り切れに備え、自分で最低限の量を携行してください。

雨具、防寒着、ヘッドライトは、ザックの底ではなく、すぐに取り出せる位置へ入れます。

富士登山オフィシャルサイトも、雨具と防寒着をザック上部へ入れ、水分や行動食を歩きながら取り出しやすい場所へ収納するよう案内しています。

高山病は体力のある人にも起こる

高山病は、急激な高度変化に体が順応できず、低圧・低酸素環境の影響を受けて起こります。

代表的な症状は、頭痛、吐き気、めまい、倦怠感、集中力や判断力の低下です。普段から運動している人でも発症する可能性があります。

予防の基本は、五合目で高度に慣れ、最初から速く歩かないことです。

  • 会話できる程度の速さで歩く
  • 息を止めず、しっかり吐く呼吸を意識する
  • 喉が渇く前から少量ずつ水分を取る
  • 行動食を一度に食べず、少しずつ補給する
  • 頭痛や吐き気を我慢して高度を上げない
  • 睡眠不足や体調不良の状態で登らない
  • 症状が改善しなければ高度を下げる

休憩しても症状が改善しない場合や、自力で歩けない、反応が鈍い、呼吸が著しく苦しいといった異変がある場合は、登り続けてはいけません。

下山できない状態では、110番または119番へ救助を要請するよう富士登山オフィシャルサイトが案内しています。

山頂ではなく五合目までの体力を計算する

登山初心者は、山頂へ到着した瞬間に全行程が終わったように感じやすいものです。

実際には、山頂から五合目まで数時間の下山が残っています。富士山では、登りよりも下りで転倒、膝痛、靴ずれが表面化するケースが少なくありません。

下山前に靴ひもを締め直し、靴の中で足が前へ滑らないようにします。

歩幅を小さく保ち、砂礫斜面を走らず、前の人との間隔を空けてください。トレッキングポールは膝への負担を分散できますが、岩場では両手を使えるよう短くするか収納します。


2026年の入山料・予約・夜間規制はどうなっている?

2026年は吉田、富士宮、須走、御殿場の全4ルートで、1人1回4,000円の通行料・入山料が必要です。

ただし、山梨県側の吉田ルートと、静岡県側の3ルートでは、人数上限や手続き方法が異なります。

吉田ルートは14時から翌3時までゲートを閉鎖

2026年の吉田ルート登山シーズンは、7月1日から9月10日までです。

山梨県「令和8年度の富士登山について」は、2026年4月27日更新の情報として、次の規制を示しています。

  • 通行料は1人1回4,000円
  • 14時から翌日3時までゲートを閉鎖
  • 山小屋宿泊者は時間規制の対象外
  • 山小屋宿泊者を除き、1日4,000人が上限
  • 五合目で防寒着、上下セパレート式雨具、登山靴を確認
  • 通行予約は任意
  • 通行予約と山小屋予約は別手続き

事前に通行予約をしていない場合でも、人数上限に達しておらず、規制時間外であれば、現地で4,000円を支払って通行できます。

一方、事前予約をしていても、山小屋宿泊者でない人が14時以降に到着した場合は入山できません。交通機関の遅れも考慮し、余裕を持って五合目へ到着してください。

静岡県側は事前学習と入山登録が必要

富士宮、御殿場、須走の静岡県側3ルートでは、条例に基づき、五合目から入山する人に次の条件が設けられています。

  • 富士山の保全と安全登山に関する事前学習
  • 1人1回4,000円の入山料納付
  • 14時から翌日3時に入山する場合の山小屋宿泊

静岡県側には、吉田ルートのような1日4,000人の人数上限はありません。

ただし、14時から翌日3時に五合目から入山する場合は、山小屋宿泊が必要です。渋滞などで到着が遅れた場合も想定し、14時直前の計画は避けましょう。

2026年の開山期間は次のとおりです。

  • 須走ルート:7月1日から9月10日
  • 富士宮ルート:7月10日から9月10日
  • 御殿場ルート:7月10日から9月10日

静岡県が2026年4月27日に公表した「令和8年度富士山の登山規制について」では、残雪や除雪状況によって開山が遅れる可能性も示されています。

静岡県FUJI NAVIで手続きを進められる

個人で静岡県側から登る場合は、公式アプリ「静岡県FUJI NAVI」で事前手続きを行えます。

主な機能は次のとおりです。

  • ルール・マナーの事前学習
  • 学習後の確認テスト
  • 登山者情報の登録
  • 入山料の決済
  • 二次元コード形式の入山証発行
  • 気象情報などの通知
  • 山小屋情報と現在地高度の表示
  • 現在地から目的地までの所要時間検索

2026年版は、日本語、英語、韓国語、中国語の簡体字・繁体字、タイ語、ベトナム語、インドネシア語に対応しています。現地受付も可能ですが、事前に学習と決済を済ませておく方が五合目での手続き時間を短縮できます。

入山証は、通信障害や電池切れに備え、二次元コードを画像として保存しておくと安心です。

ただし、保存画像での受付方法が変更される可能性もあるため、出発前にアプリと公式案内を確認してください。

2025年の利用状況から分かること

静岡県が2025年10月1日に公表した「今夏の富士登山の状況(確定報)」によると、八合目カウンターで計測された静岡県側3ルートの登山者数は84,032人でした。

五合目の受付者数は103,174人で、静岡県FUJI NAVIによる事前登録率は82.2%です。八合目の計測人数と五合目の受付者数は、集計地点と対象が異なるため、単純比較はできません。

この数字から読み取れるのは、入山料だけでなく、アプリによる事前学習と登録が富士登山の標準的な準備になりつつあることです。

2026年の初心者は、登山当日にすべてを済ませるのではなく、数日前までに入山手続き、山小屋、交通、装備を一つずつ確定させる必要があります。

2026年のマイカー規制期間

2026年は、吉田口、富士宮口、須走口でマイカー規制が実施されています。

  • 吉田口:7月3日18時から9月10日18時
  • 富士宮口:7月10日9時から9月10日18時
  • 須走口:7月1日9時から9月10日18時
  • 御殿場口:夏季のマイカー規制なし

富士宮口では水ヶ塚公園、須走口では乗換駐車場などから、シャトルバスまたはタクシーを利用します。道路状況、駐車料金、バス運賃、運行時刻は変動するため、登山前日と当日に確認してください。

御殿場口へ自家用車で到達しやすいことと、御殿場ルートを安全に登りやすいことは別問題です。

アクセスの便利さだけでなく、登山距離、標高差、山小屋、補給場所まで含めてルートを選びましょう。


初心者が富士山登山で重視すべき判断とは?

僕の考えでは、初心者が選ぶべきなのは最短ルートではなく、体調や天候が変わったときに計画を縮小しやすいルートです。

富士宮ルートは短い一方で急な岩場が続き、御殿場ルートは混雑が少ない一方で距離と標高差があります。須走ルートは樹林帯の魅力がありますが、上部の合流と下山分岐への注意が必要です。

吉田ルートにも、混雑という明確な弱点があります。

それでも初登頂の基本候補とするのは、山小屋が多く、休憩、宿泊、飲料購入、体調確認、撤退といった選択肢を持ちやすいからです。

2026年以降の富士登山では、登山者の総数だけでなく、時間帯の集中を減らすことが重要になると僕は考えています。

多くの人が山頂でのご来光だけを目標にすれば、深夜から夜明け前の山頂直下へ登山者が集中します。山小屋前で日の出を見てから登る方法や、日中の景観を楽しむ計画が広がれば、暗い岩場への集中を和らげられます。

また、入山料4,000円だけを「登山費用」と考えてはいけません。

山小屋代、五合目までの交通費、駐車料金、飲料、食事、トイレ、防寒装備まで含めて予算を組む必要があります。料金や営業情報は変わるため、必ず最新の公式情報を確認してください。

まとめ

2026年に富士山へ初めて登るなら、山小屋が多い吉田ルートを使い、山小屋に泊まる1泊2日を基本計画にすると、休憩と計画変更の余地を確保しやすくなります。

全4ルートで1人1回4,000円が必要です。吉田ルートでは14時から翌日3時のゲート閉鎖、宿泊者を除く1日4,000人の上限、五合目での装備確認があります。

静岡県側3ルートでは、事前学習、入山登録、入山料納付が必要です。14時から翌日3時に入山する場合は、山小屋へ宿泊しなければなりません。

4ルートを比較するときは、登りの距離だけでなく、下山道、岩場、山小屋、分岐、交通手段まで確認してください。

富士登山の計画は、山頂へ着くためだけに作るものではありません。天候や体調が変わったとき、安全に五合目へ戻るために作るものです。


よくある質問

2026年は予約なしでも富士山へ登れますか?

吉田ルートの通行予約は任意です。

山小屋宿泊者以外は、14時から翌日3時の時間規制や1日4,000人の人数規制にかからなければ、現地で4,000円を支払って通行できます。ただし、山小屋へ泊まる場合は、通行予約とは別に宿泊予約が必要です。

静岡県側も現地受付が用意されていますが、事前学習、登山者情報の登録、入山料の納付が必要です。静岡県FUJI NAVIで事前手続きを済ませておくと、現地受付を進めやすくなります。

14時を過ぎても日帰りで入山できますか?

14時から翌日3時の間は、山小屋宿泊を伴わない入山はできません。

吉田ルートではゲートが閉鎖され、静岡県側でも同じ時間帯に五合目から入山するには山小屋宿泊が必要です。下山については、吉田ルートのゲート閉鎖時間中でも係員へ申し出ることで通過できます。

悪天候で中止した場合、入山料は返金されますか?

吉田ルートでは、自己都合や交通機関の遅延によるキャンセルは原則として返金されません。県の都合で通行できなかった場合などは、返金の対象になります。

静岡県側のアプリ手続きは、現地認証前であれば登山予定日当日までキャンセルできる案内があります。また、災害や道路閉鎖など、やむを得ない事情がある場合は、未使用の入山証について払い戻しが行われる場合があります。最新の条件は申請画面で確認してください。

富士山登山では山小屋に必ず泊まる必要がありますか?

すべての登山者に宿泊が義務づけられているわけではありません。

ただし、初心者の弾丸登山や長時間の日帰り登山は、高山病、低体温症、転倒、睡眠不足のリスクを高めます。初登頂では、七合目から八合目付近の山小屋へ宿泊する1泊2日の計画を基本にしてください。

初心者でも富士宮ルートを選べますか?

登山経験があり、急な岩場を下る技術と体力があれば選択肢になります。

ただし、最短距離だから簡単とは限りません。下山時には登りと同じ急斜面を使うため、膝や足指への負担、登山者同士のすれ違いを考慮してください。

執筆:神楽 岳志(登山エッセイスト・富士山研究家・自然体験ストーリーテラー)

コメント

タイトルとURLをコピーしました