富士山周辺で温泉グランピングを選ぶなら、天然温泉か、客室専用か、風呂から富士山が見えるかの3点で比べるのが近道です。
河口湖・山中湖・忍野・富士吉田には、全棟天然温泉の施設から、天然鉱泉の貸切露天風呂、富士山ビューのジャグジーまであります。2026年9月15日時点の公式情報を基に、8施設を「天然温泉」「客室専用」「富士山眺望」「サウナ」「料金目安」で比較します。
富士山を眺めながら過ごせるグランピングは、施設によって景色も過ごし方もかなり違います。
「どこを選べばいい?」と迷ったら、富士山周辺のグランピング選びをまとめた記事を先に見ておくとイメージしやすいです。
富士山グランピングの温泉・お風呂付きおすすめ8施設を比較
結論からいえば、客室天然温泉を確実に楽しみたいならAWAUMI、カノア、KANOA THE VILLAS、プライベートヴィラグランピング富士山中湖、グランドーム富士忍野が有力です。
一方、「湯船から富士山を見ること」を最優先するなら、天然鉱泉の貸切露天風呂を持つ杓子山ゲートウェイキャンプや、富士山ビュージャグジーを備えるGlamping Cottage Kawaguchikoも外せません。
2026年9月15日に確認できた公式情報を整理すると、次のようになります。
施設名 エリア 天然温泉 客室専用 風呂から富士山 サウナ 料金目安・例
AWAUMI 富士河口湖リゾート 河口湖 ○ ○ 要確認 ○ ドーム素泊まり2名利用時1人33,000円~
カノア 富士山中湖 グランピングリゾート 山中湖 ○ ○・露天 富士ビュー客室あり 一部○ 素泊まり4名利用時1人18,000円~
KANOA THE VILLAS~富士山中湖 山中湖 ○ ○ ○ ○ 2食付きスイート4名利用時1人41,000円~
プライベートヴィラグランピング富士山中湖 山中湖 ○ ○ ○ ○ 素泊まり例1人25,300円~
グランドーム富士忍野 忍野 ○ ○ 浴槽からの眺望は客室確認推奨 体験あり 素泊まりアクアドーム2名利用時1人16,800円~の表示例
グランピングB&V富士山河口湖 河口湖 ―※ ○※ 全棟富士山ビュー ○ スタンダード素泊まり4名利用時1人12,000円~
杓子山ゲートウェイキャンプ 富士吉田 天然鉱泉 貸切共用 ○ ― 宿泊料+一部貸切風呂有料
Glamping Cottage Kawaguchiko 河口湖 明記なし ○ ○ ― 一棟料金は日程・人数で変動
※B&Vは公式に「高濃度バナジウム鉱泉を配湯した客室風呂」と案内されています。10mツインドームはシャワールームのみです。リゾグラ+1
料金は宿泊日、人数、食事、客室タイプ、キャンペーンで変わります。上表は比較のための公式予約画面上の表示例であり、最終金額は予約時に必ず公式画面で確認してください。reserve.489ban.net+3reserve.489ban.net+3reserve.489ban.net+3
天然温泉そのものを重視するならAWAUMIか山中湖・忍野の4施設、価格とサウナを両立したいならB&V、風呂からの富士山を最優先するなら杓子山という整理が分かりやすいでしょう。
ここで注意したいのが、「豪華な浴槽=天然温泉」ではないことです。
環境省によると、温泉法第2条の「温泉」は、地中から湧出する温水・鉱水などで、源泉温度が25℃以上、または法令で定めた物質を一定量以上含むものです。浴槽が露天風呂やジャグジーだから温泉になるわけではありません。環境省+1
だから僕は、富士山グランピングを探すとき、写真より先に「天然温泉」「泉質」「配湯」「客室専用」「対象客室」を確認します。
山肌の色が同じように見えても、歩けば地質が違う。富士山麓の宿のお風呂も、写真だけでは分からない違いがあります。
客室天然温泉付きの富士山グランピングおすすめ5選
好きな時間に自分たちだけで天然温泉へ入りたいなら、「施設内に温泉があるか」より「予約する棟に温泉があるか」を確認することが重要です。
特に子連れ、カップル、冬の旅行では、客室から温泉まで移動しなくてよいことが想像以上に大きなメリットになります。
AWAUMI 富士河口湖リゾート|全16棟が天然温泉・サウナ付き
河口湖で天然温泉とサウナを両方外したくないなら、「AWAUMI 富士河口湖リゾート」は非常に分かりやすい選択肢です。
公式サイトでは、全16棟すべてに富士河口湖温泉郷の天然温泉風呂とプライベートサウナを備えると案内されています。温泉は河口湖温泉の源泉の一つ「秀麗の湯」で、塩化物泉です。AWAUMI富士河口湖リゾート+1
さらに温泉とサウナは各棟のプライベート空間にあり、チェックインからチェックアウトまで24時間利用できます。ドームテントA~F棟には天然温泉風呂とサウナルーム、キャビンG~J棟には天然温泉風呂とテントサウナ・水風呂があります。AWAUMI富士河口湖リゾート+1
素泊まりの公式予約画面では、ドームテントが2名1棟利用時1人33,000円~、スイートヴィラが43,000円~という表示例が確認できます。reserve.489ban.net
僕が評価したいのは、単に設備が豪華なことではありません。
16棟すべてが天然温泉・サウナ付きなので、「安い部屋を選んだら温泉がなかった」という客室タイプ選びの事故を起こしにくいことです。
ただし、リゾートから富士山が見えることと、「浴槽に入った状態で富士山が正面に見えること」は別条件です。風呂からの眺望を最優先する場合は、予約する棟について施設へ確認したほうが確実でしょう。
カノア 富士山中湖 グランピングリゾート|全客室に天然温泉露天風呂
グランピングらしいドームテントと客室露天風呂を両立したいなら、「カノア 富士山中湖 グランピングリゾート」が有力です。
公式サイトでは、すべての客室に客室専用の天然温泉露天風呂を完備。泉質は塩化物泉・硫酸塩泉と案内されています。カノア富士山中湖グランピング+1
富士ビューは定員1~6名、富士ビューグランデと富士ビュースイートグランデは最大10名。サウナ付きの富士ビュースイートグランデも設定されています。reserve.489ban.net+1
公式予約ページでは、富士ビューの素泊まりが4名利用時1人18,000円~、1泊2食のBBQプランが29,300円~という表示例があります。reserve.489ban.net+1
この施設が向くのは、ヴィラではなく「ドームテントに泊まった」というグランピング感も大切にしたい人です。
客室温泉だけを求めるならヴィラ型も選べますが、丸いドーム越しに富士山麓の空気を感じ、夜には自分たちの露天風呂へ入る。その組み合わせに魅力があります。
KANOA THE VILLAS~富士山中湖|天然温泉・サウナ・プールを客室内で完結
「テントよりも、一棟貸切の快適さを優先したい」という人には「KANOA THE VILLAS~富士山中湖」が向いています。
公式サイトでは、客室天然温泉、プライベートサウナ、プライベートプールを全室に配置した一棟貸切ヴィラと案内されています。KANOA THE VILLAS
スーペリアは延床面積102.68㎡、定員1~6名。スイートは110.96㎡、こちらも定員1~6名で、天然温泉・サウナ・プールが客室専用です。reserve.489ban.net+1
公式予約ページの1泊2食プランでは、スイートが4名利用時1人41,000円~という表示例があります。料金は日程によって変わります。reserve.489ban.net
この施設で注目したいのは、温泉単体ではなく「温泉→サウナ→水風呂・プール→外気浴」という滞在を移動なしで作れることです。
観光地を何カ所も回る旅行より、チェックイン後は宿からほとんど出ずに過ごしたい人ほど価値を感じやすいでしょう。

プライベートヴィラグランピング富士山中湖|全7棟に温泉・サウナ・プール
温泉もサウナもプールも欲しいなら、「プライベートヴィラグランピング富士山中湖」も比較対象です。
公式サイトでは全7棟に客室温泉、プライベートプール、バレルサウナ、ファイヤーピットを配置。天然温泉も各棟に備えるとしています。Fuji Suite Villa
さらに、バレルサウナから富士山を望めることも公式に案内されています。
素泊まりプランの公式予約ページでは、客室タイプにより2名利用時1人25,300円~などの表示例があります。宿泊日やタイプで変動するため、あくまで比較時の参考値です。reserve.489ban.net
ここは「温泉好き一人、サウナ好き一人、子どもはプール」という家族にも合わせやすい構成です。
全員が同じ設備を楽しむ必要がなく、同じ一棟の中で別々の過ごし方ができる。グループ旅行では、この自由度が意外に重要です。
グランドーム富士忍野|全8棟に天然温泉、24時間利用可能
忍野で客室天然温泉を重視するなら「グランドーム富士忍野」です。
2026年9月15日時点の公式サイトでは、全8棟に客室温泉風呂があり、いずれの棟でも天然温泉を楽しめると明記されています。客室専用のため24時間利用可能です。グランドーム富士忍野
客室はアクアドーム38㎡・定員2~5名、ラピステント36㎡・定員2~5名、ヴィラフォレスタ82㎡・定員2~6名。ヴィラフォレスタには専用プールもあります。グランドーム富士忍野
公式予約画面では、アクアドームの素泊まりが2名利用時1人16,800円~という表示例も確認できます。日程によって19,800円~などになる場合もあり、変動料金であることが分かります。reserve.489ban.net+1
忍野の魅力は、豪華な設備だけではありません。
清流と富士山の水の気配が近い土地で温泉に入ることに意味があります。僕は富士北麓を歩くたび、忍野では「山を見る」というより、「富士が蓄えた水の世界に入る」感覚を覚えます。
ただし、客室温泉があることと、浴槽から富士山が見えることは別です。眺望が絶対条件なら、予約する客室の位置まで確認してください。
天然温泉ではない絶景風呂3選|鉱泉・貸切露天・ジャグジーの違い
「富士山を見ながら湯につかりたい」が目的なら、天然温泉という条件だけで絞りすぎないほうが満足度は上がります。
ここから紹介する3施設は、それぞれ「バナジウム鉱泉」「天然鉱泉の貸切露天風呂」「ジャグジー」という異なる特徴を持っています。
グランピングB&V富士山河口湖|バナジウム鉱泉+客室サウナ
「グランピングB&V富士山河口湖」は2025年12月11日にグランドオープンした施設で、公式サイトでは全23棟・全室富士山ビューと案内しています。リゾグラ
特徴は、富士山麓の高濃度バナジウム鉱泉を配湯した客室風呂とプライベートサウナです。
ただし、ここには非常に重要な例外があります。
公式サイトには「10mツインドームはシャワールームのみ」と明記されています。施設全体に魅力的な客室風呂があっても、自分が予約する部屋にあるとは限らない好例です。リゾグラ
スタンダードドームの素泊まりは、公式予約ページで4名利用時1人12,000円~という表示例があります。定員は2~6名です。reserve.489ban.net
僕ならB&Vを選ぶ場合、「施設名」まで確認したところで予約ボタンは押しません。
泊まるのは施設ではなく、一つの客室だからです。
客室名まで開き、「風呂」「サウナ」「プール」「シャワーのみ」のどれに該当するかを確認する。この一手間が、現地での「思っていたのと違う」を防ぎます。
杓子山ゲートウェイキャンプ|富士山を望む天然鉱泉の貸切露天風呂
「お風呂から富士山を見る」という体験を優先するなら、富士吉田市の杓子山ゲートウェイキャンプは非常に特徴的です。
温浴設備は客室専用ではなく、天然鉱泉を使った貸切露天風呂です。
公式利用案内では、貸切露天風呂の利用時間は15時から22時、1組50分。予約はチェックイン時に受け付け、混雑状況によって希望時間にならない場合があると案内されています。杓子山ゲートウェイキャンプ|富士山を望む山梨のグランピングリゾート |
「風の湯」は4名まで利用でき、大人500円、子ども300円。貸切露天風呂は複数用意されています。リゾグラ
客室天然温泉との違いは明確です。
夜中や早朝にも好きなだけ入りたいなら客室温泉型。
時間が限られても、露天風呂と富士山の景色を優先したいなら杓子山型です。
設備の数ではなく、その50分を何のために使いたいかで選ぶべき宿だと僕は考えます。
Glamping Cottage Kawaguchiko|天然温泉ではなく富士山ビュージャグジー
「Glamping Cottage Kawaguchiko」は、一棟貸切型のコテージです。
公式サイトでは、ジャグジー付きの浴室から富士山を眺めながら入浴できると案内されています。富士グランピング&ヴィラズ
一方、今回確認した公式情報では、このジャグジーを「天然温泉」とする記載は確認できませんでした。
したがって、天然温泉に入ることが目的なら別枠、富士山を見ながら湯船で過ごすことが目的なら有力候補という整理が適切です。
温泉検索では、「温泉か否か」だけを○×で判断しがちです。
しかし旅行者が本当に欲しいものが「泉質」ではなく「朝の富士山を眺めながら湯につかる時間」なら、ジャグジーのほうが目的に合うこともあります。
せっかく富士山の近くまで行くなら、「泊まる場所」そのものも旅の楽しみにしたいところです。
実は富士山周辺には、景色を楽しむ施設、食事を楽しむ施設、プライベート感を重視した施設など、選択肢があります。
何を基準に比べればいいのか、富士山グランピングの特徴と選び方をこちらの記事でまとめました。
候補を探し始める前に、ざっと目を通しておくだけでも選びやすくなります。
河口湖・山中湖・忍野はどこがおすすめ?旅行タイプ別に選ぶ
観光も楽しむなら河口湖、客室天然温泉を最優先するなら山中湖、静かな自然環境で温泉に入りたいなら忍野が選びやすいと僕は考えます。
地図上では近い3エリアですが、宿泊体験の性格はかなり違います。
河口湖|観光も温泉も楽しみたい人向け
河口湖には、全棟天然温泉・サウナ付きのAWAUMI、バナジウム鉱泉とサウナを持つB&V、富士山ビュージャグジーのGlamping Cottage Kawaguchikoと、タイプの違う施設がそろっています。
つまり河口湖では、「お風呂付き」を探すだけでは候補が広すぎます。
天然温泉なのか、サウナなのか、富士山ビューの浴槽なのか。
最初に優先順位を決めることで選びやすくなります。
河口湖周辺を観光したあと、夕方から宿で温泉やサウナを楽しむという旅程を組みたい人にも相性のよいエリアです。
山中湖|客室天然温泉とプライベート設備を重視する人向け
今回比較した中でも、山中湖にはカノア 富士山中湖、KANOA THE VILLAS、プライベートヴィラグランピング富士山中湖と、客室天然温泉を軸にした施設が3つあります。
サウナ、プール、大型ドーム、一棟貸切ヴィラと、温泉以外の設備で差をつけているのも特徴です。
そして山中湖では、温泉の価値を考えるうえで気温を無視できません。
気象庁の1991~2020年平年値によると、「山中」の1月平均気温はマイナス2.4℃、日最低気温はマイナス8.9℃。8月でも平均21.2℃、日最低16.8℃です。気象庁データ+1
僕自身、富士北麓の四季を歩いてきましたが、日が落ちた瞬間に空気の質が変わる感覚は何度味わっても印象的です。
都市部で「少し涼しい」程度の感覚でも、湖畔や高原では体感が大きく変わることがあります。
だからこそ山中湖では、客室温泉は単なるぜいたく設備ではありません。
屋外で過ごしたあと、長い移動をせず自室の湯に入れること自体が快適性になるのです。
忍野|清流と静けさの中で宿にこもりたい人向け
忍野ではグランドーム富士忍野が全8棟天然温泉という明快な特徴を持っています。グランドーム富士忍野
多くの観光地を回るより、清流の近くで焚き火をし、温泉へ入り、宿で長く過ごしたい人に向くエリアです。
僕なら、初めての富士山観光であちこち移動したい旅では河口湖を選びます。
反対に、「今回は予定を詰めず、一棟で過ごす時間を旅の主役にしたい」という日なら、忍野を候補に入れます。

富士山グランピングの温泉選びで失敗しない7つのポイント
温泉付きグランピングでは、設備写真だけを見て予約すると期待とのズレが起こりやすくなります。
僕なら予約前に、次の7点を順番に確認します。
- 天然温泉か:天然温泉、鉱泉、ジャグジーを区別する
- 客室専用か:自室の風呂なのか、予約制の貸切風呂なのか
- 予約する客室にも付くか:施設全体の設備と客室設備を分けて見る
- 露天か屋内か:開放感を求めるなら浴室形態まで確認する
- 富士山はどこから見えるか:客室・テラス・風呂では意味が違う
- 利用時間はどうか:24時間型か、50分などの時間制か
- 料金に何が含まれるか:温泉、貸切風呂、サウナ、食事の追加料金を確認する
この中で、とくに覚えてほしいのが「富士山ビューの主語を見る」ことです。
「富士山ビューの施設」と書いてある。
「富士山ビューの客室」と書いてある。
「富士山ビューのテラス」と書いてある。
「富士山を望む露天風呂」と書いてある。
似ていますが、旅行体験はまったく違います。
風呂から富士山を見たい人に、「敷地から見えます」という説明だけでは足りません。
そしてもう一つ、僕が温泉グランピングで重視したいのが客室から浴槽までの移動距離です。
大人二人だけなら共用貸切風呂でも困らないかもしれません。
しかし、小さな子どもと一緒、三世代旅行、真冬、雨の日となると、部屋を出ずに入浴できる意味は急に大きくなります。
設備の豪華さではなく、「誰と、いつ、どう使うか」を考えること。
これが温泉グランピング選びではいちばん実用的な基準です。
子連れなら温泉より「生活動線」を見る
子ども連れなら、温泉の写真だけで宿を決めないことをおすすめします。
客室専用トイレがあるか、食事スペースに屋根があるか、冷暖房はあるか、浴室と寝室の移動が短いかを合わせて確認してください。
グランドーム富士忍野は各棟に専用トイレや温泉風呂を備え、カノア 富士山中湖も客室天然温泉に加えて悪天候時にも使いやすい室内食事スペースを案内しています。グランドーム富士忍野+1
子どもが眠くなった夜に、着替えや荷物を抱えて共用浴場まで移動するのか。
それとも客室から数歩で風呂へ行けるのか。
写真には写りにくいこの差が、実際の旅行では大きな違いになります。
冬は温泉設備だけでなく道路の凍結・積雪対策も確認する
富士山麓の温泉グランピングを冬に楽しむなら、宿の設備と同じくらい移動手段の確認が重要です。
プライベートヴィラグランピング富士山中湖は2026年1月の公式案内で、冬用タイヤまたはチェーンを準備して来場するよう呼びかけています。Fuji Suite Villa
山中の1月の日最低気温の平年値はマイナス8.9℃です。河口湖も1月平均気温マイナス0.4℃、日最低マイナス5.7℃となっています。気象庁データ+1
積雪の有無はその日の天候で変わりますが、冬の富士北麓では路面凍結を想定した準備が必要です。
宿泊前には天気予報だけでなく、施設からの交通案内や道路情報も確認してください。
料金は「一人いくら」ではなく同条件で比較する
グランピング料金で最も比較を誤りやすいのが、表示単位です。
AWAUMIのドームは素泊まり・2名利用時1人33,000円~、カノア富士山中湖は素泊まり・4名利用時1人18,000円~、B&Vはスタンダードドーム素泊まり・4名利用時1人12,000円~という表示例があります。reserve.489ban.net+2reserve.489ban.net+2
しかし、これだけで「B&Vが一番安い」と結論づけるのは適切ではありません。
人数、部屋タイプ、食事、温浴設備、サウナ、週末料金が違うからです。
比較するときは、「同じ宿泊日・同じ人数・同じ食事条件で総額はいくらか」にそろえてください。
4人旅行なら4人合計。
2人旅行なら2人合計。
最後に、希望する温泉やサウナがその料金に含まれているかを確認する。
この順番なら、価格表示に振り回されにくくなります。
富士山研究家として考える、温泉付きグランピングを選ぶ意味
ここからは僕の私見です。
富士山グランピングと温泉の相性がいい理由は、「豪華だから」だけではありません。
富士山麓では、外で過ごす時間と温かな客室へ戻る時間の落差そのものが旅になるからです。
気象庁の平年値を見ると、山中は1月平均マイナス2.4℃、河口湖もマイナス0.4℃です。夏の山中でも8月の日最低気温は16.8℃。標高の高い富士北麓では、夏であっても朝晩に空気が冷たく感じられる日があります。気象庁データ+1
焚き火のあとに客室天然温泉へ入る。
サウナのあと、冷たい高原の空気に触れる。
朝、まだ人の動きが少ない時間に湯へ入る。
これは都市型ホテルの大浴場とは違う、富士山麓だからこその温浴体験です。
そして、僕がもう一つ大切だと思うのが「富士山を待てる宿かどうか」です。
富士山は、一日中同じ姿を見せる山ではありません。
朝は山頂まで見えていたのに、昼には雲に包まれることがある。
反対に、到着時には何も見えなかったのに、夕方に一瞬だけ雲が切れることもあります。
だから僕は、富士山旅行ほど「名所へ行って10分だけ見る旅」より、宿に長く滞在できる旅に価値があると考えています。
朝は温泉。
昼はテラス。
夕方はサウナ。
夜は焚き火。
宿にいる時間そのものが長ければ、富士山と出会える瞬間も増えます。
ただし、その時間を満足できるものにするには、予約前の確認が必要です。
天然温泉なのか。客室専用なのか。どの客室に付くのか。風呂から富士山が見えるのか。何時まで入れるのか。
この5つが分かれば、「温泉付き」という一言よりもずっと具体的に、自分に合う宿が見えてきます。
富士はただの山ではありません。
遠くから眺めるだけでなく、その麓の冷たい空気、水、朝夕の光まで味わったとき、旅の記憶はより立体的になります。
まとめ|富士山グランピングの温泉付きは「何を優先するか」で選ぶ
富士山周辺には、客室天然温泉を持つグランピングや一棟貸切ヴィラが複数あります。
天然温泉とサウナを全棟で確実に楽しみたいならAWAUMI、天然温泉露天風呂付きドームならカノア 富士山中湖、温泉・サウナ・プールを一棟で楽しむならKANOA THE VILLASやプライベートヴィラグランピング富士山中湖、清流の環境と全棟天然温泉ならグランドーム富士忍野が比較しやすいでしょう。グランドーム富士忍野+4AWAUMI富士河口湖リゾート+4カノア富士山中湖グランピング+4
一方、B&V富士山河口湖はバナジウム鉱泉の客室風呂、杓子山ゲートウェイキャンプは天然鉱泉の貸切露天風呂、Glamping Cottage Kawaguchikoは富士山ビュージャグジーが特徴です。リゾグラ+2杓子山ゲートウェイキャンプ|富士山を望む山梨のグランピングリゾート |+2
大切なのは、「温泉がある宿」を探すことではありません。
自分が求めているのが、天然温泉なのか、客室露天風呂なのか、富士山の眺望なのか、サウナなのかを決めることです。
そして最後に、予約する客室名まで確認してください。
設備や料金、プラン内容は変更される可能性があります。本記事の施設情報は2026年9月15日時点で各施設公式サイト・公式予約ページ、温泉の定義は環境省、気温平年値は気象庁の公表情報を確認しています。
温かな湯に身を沈め、雲の向こうから富士山が現れるのを待つ。
その時間まで宿選びの一部にできれば、富士山グランピングは「泊まった場所」ではなく、長く思い出せる一夜になると僕は思います。
よくある質問
富士山周辺に全棟・全室が天然温泉付きのグランピングはありますか?
あります。
2026年9月15日時点では、AWAUMI 富士河口湖リゾートは全16棟、カノア 富士山中湖 グランピングリゾートは全客室、グランドーム富士忍野は全8棟で天然温泉を楽しめると公式サイトに記載されています。KANOA THE VILLAS~富士山中湖、プライベートヴィラグランピング富士山中湖も客室天然温泉を備えています。Fuji Suite Villa+4AWAUMI富士河口湖リゾート+4カノア富士山中湖グランピング+4
富士山を見ながらお風呂に入れるグランピングはありますか?
あります。
杓子山ゲートウェイキャンプは富士山を望む貸切露天風呂が特徴で、Glamping Cottage Kawaguchikoはジャグジーバスから富士山を眺められると公式サイトで案内しています。後者は今回確認した範囲では天然温泉との明記がないため、天然温泉目的の場合は区別して考えてください。リゾグラ+1
温泉付きグランピングは冬でもおすすめですか?
冬は客室温泉の便利さを感じやすい季節ですが、富士北麓は冷え込みます。
気象庁の1991~2020年平年値では、山中の1月の日最低気温はマイナス8.9℃、河口湖はマイナス5.7℃です。車の場合はスタッドレスタイヤやチェーンの準備、施設や道路の最新情報を確認してから出発してください。気象庁データ+1
神楽 岳志(かぐら・たけし)
登山エッセイスト|富士山研究家|自然体験ストーリーテラー
富士山旅行では、観光地だけでなく「どこで夜を過ごすか」でも旅の印象は大きく変わります。
ホテルとは少し違う時間を楽しみたいなら、富士山を望めるグランピングも候補のひとつです。
ただし、景観、食事、設備、アクセスなどは施設ごとに違うため、雰囲気だけで決めると迷いやすいところ。
そこで、富士山周辺でグランピングを探すときに知っておきたいポイントを、こちらの記事で分かりやすく整理しています。
次の富士山旅行を考えている方は、気になる施設を探す前の参考にしてみてください。
「こんな過ごし方もあるのか」と、旅の選択肢が少し広がるはずです。


コメント