その夜、スマホの地図を何度も拡大しては縮小して、僕はため息をひとつつきました。
「富士山って、登る前からもう“試されてる”な」って。
僕は若い頃から何度も富士に登ってきました。大学では地理学を学び、富士山の地形や成り立ちを研究テーマにしたこともあります。
だから断言できます。初めての富士登山で一番こわいのは、脚力じゃない。——情報の霧です。
吉田・富士宮・須走・御殿場。ルートは4つなのに、ネット上の説明は“別々の世界”みたいに散らばっている。
標高、距離、標準時間、山小屋の数、混雑、規制…。数字が並ぶほど、初心者の頭の中は余計に白くなる。
でも本当は、見るべきポイントは限られています。
本記事は、富士登山オフィシャルサイトのルート比較や、山梨県・静岡県の公式な登山規制情報など、一次に近い情報を軸にして、4ルートを同じ物差しで並べ直します。
そしてあなたの富士山 登山 レベル(体力・高所耐性・混雑耐性・装備の準備度)に合わせて、「この道なら勝てる」を決めにいきます。
霧に隠れる富士は、人の心の迷いに似ている。
でも、道しるべの色をひとつ覚え、休むべき場所を知り、夜の規制を理解した瞬間——霧はほどけます。
その夜の迷いが、山頂で“確信”に変わる。
さあ、あなたに合う一本を、一緒に選びましょう。
- 富士山 登山 ルート 比較の前に|4ルートは何が違う?(吉田・富士宮・須走・御殿場)
- 富士山 登山 ルート 難易度は“脚力”だけじゃない|高山病・混雑・規制が難易度を決める
- 富士山 登山 レベル診断|初心者〜経験者の目安(自己チェック)
- 吉田ルート|富士山 登山 ルート 初心者に強い“安心”と、避けたい“混雑”
- 富士宮ルート|富士山 登山 ルート 難易度が急に立ち上がる理由(最短の罠)
- 須走ルート|富士山 登山 初めてでも選べる“心のクッション”がある道
- 御殿場ルート|富士山 登山 ルート おすすめに入らない理由(初心者視点で正直に)
- 富士山 登山 初めての壁|2025年の入山料・事前登録・夜間規制をやさしく整理
- 富士山 登山 ルート 初心者のための高山病対策|五合目の過ごし方(僕の現場メモ)
- 富士山 登山 ルート おすすめ結論|富士山 登山 レベル別“この1本”
- FAQ|富士山 登山 コースと富士山 登山 ルート 比較でよくある質問
- まとめ|富士は“選んだ道”を責めない。けれど“準備のない道”だけは許さない
- 情報ソース
富士山 登山 ルート 比較の前に|4ルートは何が違う?(吉田・富士宮・須走・御殿場)

ここから先、ちょっとワクワクしてほしいんです。
だって富士山の4ルートって、同じ頂上に向かうのに「体験」がぜんぜん違うんですよ。
たとえば——
吉田は「安心とにぎわいの王道」。富士宮は「最短でグッと勝負をかける短距離走」。
須走は「樹林帯からじわじわ上げていく“慣らし運転”」。そして御殿場は「静けさと引き換えに体力を求められるロングコース」。
同じ富士山でも、選ぶ道で“旅の性格”が変わります。
富士山の主要ルートは4つ。吉田(黄)・富士宮(青)・須走(赤)・御殿場(緑)です。
富士登山オフィシャルサイトの比較表には、登山口の標高、標準時間、距離、山小屋の多さ、混雑などが整理されています(出発前に必ず最新を確認してください)。
| ルート | 登山口標高(目安) | 標準コースタイム(目安) | 初心者の安心材料 | つまずきポイント |
|---|---|---|---|---|
| 吉田ルート | 約2,305m | 登り約6h/下り約4h | 山小屋・標識・人が多い(=助けが得やすい) | 混雑、規制、計画が甘いと渋滞で消耗 |
| 富士宮ルート | 約2,380m | 登り約5h/下り約3h | 最短で登りやすいと感じやすい | 登山口が高い=高山病リスク、登下山同道で渋滞 |
| 須走ルート | 約1,970m | 登り約7h/下り約4h | 樹林帯が長く、体感の厳しさが和らぐ | 山頂付近で合流して混む、砂走りの理解が必要 |
| 御殿場ルート | 約1,440m | 登り約9h/下り約4h | 静けさを得やすい(経験者向き) | 距離・標高差が大きい、山小屋が少なめで初心者に負担 |
参考:富士登山オフィシャルサイト(4ルート比較)
で、ここがいちばん大事なところ。
最短ルートは、最楽ルートじゃない。
「短い=簡単」と思った瞬間に、富士は別のテストを出してきます。酸素と高度です。
だからこの先は、ただの“比較”じゃなくて、
あなたが「勝てるルート」を一緒に見つけるパートにします。
次は、難易度を決める本当の要因——高山病・混雑・規制を、初心者目線で噛み砕いていきます。
富士山 登山 ルート 難易度は“脚力”だけじゃない|高山病・混雑・規制が難易度を決める

ここ、めちゃくちゃ大事で、正直いちばん書きたかったところです。
富士山の「難易度」って、腕立て伏せ何回できるとか、ランニング何キロ走れるとか——そういう話だけじゃないんですよ。
僕が現場で何度も見てきたのは、体力がある人ほどハマる落とし穴。
逆に、体力に自信がない人でも、ポイントを押さえたらちゃんと登れて、下山して、笑って帰れる。
その差を作るのが、これから話す「高山病」「混雑」「規制」の3つです。
1)高山病:五合目の1〜2時間が“山頂のあなた”を救う
僕の登山メモでいちばん多いのは、「頭が痛い」じゃなくて、「急いだ」です。
これ、ほんとに不思議なくらい共通してる。
富士山は標高が高い。つまり、酸素が薄い。
だから高山病は根性で消えません。むしろ根性で押すほど悪化しやすい。
逆に言うと、やることはシンプルで、ちゃんと効きます。
- 五合目で高度順応(最低でも1時間、できれば1〜2時間)
- 水分は「のどが渇く前」にこまめに
- 息が上がらないペース(会話できる速さ)
この3つだけで、「途中で地獄」だった富士が「意外と行ける」に変わる。
ここで整えた呼吸が、そのまま八合目以降のあなたを助けます。
参考:高山病の予防(富士登山オフィシャルサイト)
五合目で1時間休む——それは弱さじゃなく技術。
2)混雑:立ち止まり渋滞は、体力より心を削る
混雑って「ちょっと歩きにくい」だけじゃありません。
富士山の混雑は、初心者の体と心をじわっと削ります。
流れが止まると、こうなります。
止まる → 冷える → 呼吸が乱れる → 焦る → 余計に体力が減る
これがいわゆる“初心者の負の連鎖”。
だからルート選びは、景色の好みだけじゃなく、「混雑耐性」もセットで考えるのがコツです。
- 人の多さが安心になるタイプ → 混雑しても落ち着ける(吉田が合いやすい)
- 人が多いと焦るタイプ → 混雑しにくい時間帯・ルート設計が必要(須走・時間ずらし等)
この“自分のタイプ”を先に知っておくだけで、当日のストレスがガクッと減ります。
富士山は長い。だからメンタルの消耗を減らすのは、立派な技術です。
3)規制:2025年シーズンは「夜間」が特に重要
そして、ここが2025年の富士登山でいちばん現実的に効くポイント。
ルート(県)によって事前手続き・夜間入山の扱いが違います。
これ、知らないとどうなるか。
装備も体力も準備したのに、五合目で「その時間は入れません」となる。
——富士山の怖さは、山だけじゃなく計画の穴にもあります。
- 共通的な注意:夜間入山の制限時間帯(午後2時〜翌午前3時)などが明記(例外条件あり)。
参考:https://www.fujisan-climb.jp/for-every-climber.html - 山梨側(吉田ルート):ゲート運用や人数制限に関する案内。
参考(山梨県公式):https://www.pref.yamanashi.jp/fujisan/annzenn/documents/r7fujitozan.html - 静岡側(富士宮・須走・御殿場):事前登録や学習(eラーニング)などの案内。
参考:https://www.fujisan-climb.jp/Reguration_Shizuoka.html
体力より先に、規制を知らないと詰む。
逆に言えば、ここを押さえた瞬間、富士登山は一気に「現実的なプロジェクト」になります。
次は、この3つ(高山病・混雑・規制)を踏まえて、あなたの富士山 登山 レベルをサクッと判定して、「あなたに合う1本」を決めにいきます。
ここから、どんどん面白くなります。
富士山 登山 レベル診断|初心者〜経験者の目安(自己チェック)

ここ、ちょっとゲーム感覚でいきましょう。
富士山のルート選びって、ほんとは“根性診断”じゃなくて、マッチングなんです。
「人気だから吉田」「短いから富士宮」——この決め方をすると、当日に苦しくなりやすい。
逆に、あなたの現在地(体力・高所への慣れ・装備の準備・混雑耐性)から逆算すると、富士はぐっと現実的になります。
僕は何度も見てきました。
体力に自信がない人が、ペースと山小屋を上手に使ってニコニコで登頂する瞬間。
逆に、体力自慢が“高度”で止まってしまう瞬間。
だからこのチェックは、あなたを縛るためじゃなく、いちばん気持ちよく登れる道を選ぶためのものです。
富士山 登山 レベル(簡易チェック)
- レベル1(初めて):運動習慣が少ない/高所が不安/夜間移動に慣れていない
- レベル2(初心者+):週1〜2回歩く/階段で息切れしにくい/装備を揃えられる
- レベル3(中級):標高のある山を経験/雨具やレイヤリングに慣れている/撤退判断ができる
ここで大事なのは、「どれが偉い」じゃなくて、どれが“今のあなたに合う”か。
レベルが上がるほど難しいルートを選ぶ必要はありません。
むしろ、レベルに合ったルートを選ぶほど、山頂での余裕が増えて、景色をちゃんと“楽しめる”ようになります。
初めての富士は、道選びで8割決まる。
次はこのレベルに合わせて、4ルートを「あなたにおすすめ順」に並べていきます。
ここから一気に、迷いがほどけていきます。
吉田ルート|富士山 登山 ルート 初心者に強い“安心”と、避けたい“混雑”

よし、ここから各ルートを「性格ごと」に見ていきます。
まずは王道。吉田ルートです。
僕が初心者の相談を受けるとき、いちばん多いのが
「道に迷わないですか?」「一人でも大丈夫ですか?」「途中で具合悪くなったら…」という不安。
その不安に対して、吉田ルートは答えを持っているんですよね。
初心者にとって吉田ルートの魅力は、シンプルです。
山小屋が多い/標識がわかりやすい/人が多い。
この3点セットは、そのまま「安心の装備」になります。
吉田ルートが初心者に向く理由
- 山小屋・救護・案内が厚いので、困った時に“助けがある距離”で登れる
- 登り道と下山道が分かれている箇所があり、流れが作られやすい(初心者が歩きやすい)
- 初めてでも「自分だけ置いていかれる」不安が薄く、ペースを崩しにくい
そして、これがけっこう大きいんですが——
吉田ルートは「情報量が多い」。看板も人も山小屋も、全部が道しるべになってくれる。
初めての富士で、これは本当に心強いです。
注意点:混雑と規制は“計画”で回避する
ただし、王道には“代償”があります。
混雑です。吉田は人気ゆえに渋滞が起きやすい。
ここでワクワクポイント。
混雑って、実は「運」じゃなくて、設計でかなり避けられます。
- 山小屋予約を“安全の保険”として先に押さえる
- 到着時刻・出発時刻をずらして、渋滞のピークに突っ込まない
- 「弾丸でご来光」より、余裕のある1泊で勝つ
さらに2025年シーズンはゲート運用等の案内があり、山小屋予約の有無・到着時刻が計画の核になります。
「行ってみたら入れなかった」を避けるために、ここは必ず公式情報で確認しておきましょう。
参考(山梨県公式):https://www.pref.yamanashi.jp/fujisan/annzenn/documents/r7fujitozan.html
山小屋は宿じゃない。“安全の保険”だ。
吉田ルートは、正しく使えば「初めての成功率」を上げてくれるルートです。
次は、真逆の魅力——「最短」に見えるけど罠がある富士宮ルートへいきます。
富士宮ルート|富士山 登山 ルート 難易度が急に立ち上がる理由(最短の罠)

次は、富士登山のなかでも“人気のショートカット”。
富士宮ルートです。
このルート、初めて調べた人がだいたい同じところで目を輝かせます。
「え、登り約5時間? 下り約3時間? いけるかも」って。
うん、気持ちはわかる。僕も最初そう思いました。
でも富士宮は、ここが面白いところで——
“時間が短いぶん、別の難易度が急に立ち上がる”んです。
初心者が失敗しやすいのは、短さに安心して高度順応を省くこと。
富士宮は登山口の標高が高いので、最初から空気が薄い。
つまり「まだ歩いてないのに、体はもう本番」。これが最短の罠です。
メリット
- 標準コースタイムが短い(計画が立てやすい/日程に組み込みやすい)
- 「長時間歩けるか不安」な人にとって、心理的ハードルが下がる
富士山って、体力だけじゃなく“踏み出す勇気”が必要な山です。
その意味で、富士宮の短さは背中を押してくれる。これは大きな魅力。
デメリット(初心者が知るべき現実)
- 登山口の標高が高い=いきなり酸素が薄い(高度順応をサボると一気に苦しくなる)
- 登下山が同じ道になりやすい=渋滞がストレスになりやすい(特に下りが詰まると心が削られる)
ここでワクワクのコツ。
富士宮ルートは「短いからラク」ではなく、短いから“設計が効く”ルートです。
- 五合目では「すぐ歩き出さない」(高度順応の時間を最初に確保)
- 序盤は“遅いくらい”でちょうどいい(会話できるペース)
- 山小屋泊を絡めて、渋滞が重なる時間帯を避ける
参考:富士登山オフィシャルサイト(ルート比較)
https://fujisan-climb.jp/trails/index.html
混雑が怖い人ほど、選ぶべきは“時間”だ。
富士宮を選ぶなら、山小屋泊を絡めて、渋滞時間帯を避ける設計が効きます。
「短い」を武器にできた人から、富士宮は優しくなります。
次は、雰囲気がガラッと変わります。
樹林帯からじわっと上がっていける須走ルートへ。
須走ルート|富士山 登山 初めてでも選べる“心のクッション”がある道

ここ、個人的にかなり好きなルートです。
須走ルートって、派手さはないんですけど、「初めての不安を、ちゃんと小さくしてくれる」強さがある。
須走の良さは、なんといっても樹林帯。
スタート直後から森の中を進むので、風が直接当たりにくいし、視界がいきなり開けないぶん、気持ちが落ち着きます。
景色が“ドーン”じゃなくて、“じわっ”と開いていく。これが初心者の心にとって大きい。
富士山って、標高が上がるほど環境の変化が速いんですが、須走はその変化がゆるやかに感じやすい。
だから「いきなり富士山に投げ込まれる感じが怖い…」という人ほど、相性がいいです。
須走ルートが合う人
- 人の多さに疲れやすい(にぎわいより“自分のペース”が欲しい)
- 急に景色が開けるより、徐々に慣れたい
- 体感の厳しさを“和らげたい”(風・音・プレッシャーを減らしたい)
ここでワクワクポイント。
須走は「登ってる最中から、上手くなっていく感覚」が出やすいんです。
森の中で呼吸とペースを整えて、樹林帯を抜けたときに「あ、いけるかも」って思える。
初めての富士でこの感覚をつかめるのは、かなり強い。
注意点
- 上部で他ルートと合流して混むことがある(ここで焦ってペースを上げない)
- 下山の砂走り(砂礫)への理解が必要(砂が舞うのでゴーグルやマスクが役立つことも)
砂走りは、初見だと「なにこれ、月面?」ってなることがあります。
でも慣れると、足運びのコツが見えてきて、下りが“技術”として面白くなる。
須走を選ぶなら、下山まで含めて「楽しみ方」を知っておくと、体験が一段上がります。
参考:静岡県側の規制案内(富士登山オフィシャルサイト)
次は、さらに“別世界”。
静けさと引き換えに、体力と計画精度が問われる御殿場ルートへいきます。
御殿場ルート|富士山 登山 ルート おすすめに入らない理由(初心者視点で正直に)

さて、最後は御殿場ルート。
ここは、4ルートの中でも空気がガラッと変わります。
僕はこのルートを“嫌い”じゃない。むしろ、条件が揃うと最高に面白い。
でも初心者向けの「おすすめ」に入れない理由は、ちゃんとあります。
御殿場は、距離も標高差も大きい。
静けさは手に入るけれど、初心者が払う代償は大きくなりがちです。
ここでワクワクの方向を誤解しないでほしいんですが、御殿場の魅力は「ラク」じゃない。
“自分で登山を組み立てている感覚”が濃いんです。
同じ富士山でも、吉田のように“流れに乗る”というより、自分で航路を引く感じがある。
なぜきつい?
- 登山口が低く、登りが長い(脚だけじゃなく、集中力と気持ちも削られやすい)
- 山小屋が少なめで、トイレ・休憩・宿泊の“逃げ道”が作りにくい(計画の余白が小さい)
初心者が御殿場でつまずくのは、体力が足りないからだけじゃありません。
「予定より遅れた」「思ったより風が強い」「休憩の場所がない」——このズレが積み重なったときに、立て直しが効きにくいんです。
それでも向く人(条件付き)
- 長時間行動に慣れている(レベル3相当:歩き続けることに抵抗がない)
- 静けさを第一に置く(混雑より“自分の世界”が欲しい)
- 装備・天候判断・撤退判断ができる(勝ち筋と引き際を両方持っている)
御殿場がハマる人は、登頂そのものより、プロセスを楽しめる人です。
「今日はこのペースで行く」「ここで補給する」「ここで引く」——判断の積み重ねが、登山を“作品”にしてくれる。
だからこそ、初心者のあなたに言いたいのはこれ。
御殿場は、“いつかの楽しみ”に取っておくと一生モノになるルートです。
まずは吉田・富士宮・須走で「富士の呼吸」を覚えて、次のステージで御殿場に会いに行く。
その順番が、いちばんワクワクが長持ちします。
次は、4ルートを踏まえたうえで、2025年の入山料・事前登録・夜間規制を初心者向けにスッキリ整理して、
「結局どう計画すればいいの?」を現実的に決めていきます。
富士山 登山 初めての壁|2025年の入山料・事前登録・夜間規制をやさしく整理

ここ、地味に見えて……実は一番ワクワクできるポイントです。
なぜかというと、富士登山って「気合い」よりも段取りで勝てるから。
初心者が一番“やらかしやすい”のも、まさにここ。
ルートを決めたのに、手続きや時間で登れない。
これは本当にもったいない。せっかく装備も予定も整えたのに、入口で止まるのは悔しすぎます。
逆に言うと——
ここを押さえた瞬間、富士登山は「運任せ」から達成できる計画に変わります。
僕はこのパートを読むだけで、読者の顔がちょっと明るくなるのを想像しながら書いてます。
チェックリスト(出発前)
- 選ぶルートは山梨側?静岡側?(まず規制ページを読む。ここが分岐の出発点)
- 夜間帯の入山条件(山小屋予約が必要か/どの時間帯が制限されるか)
- 入山料(通行料)の支払い方法・金額(当日の動線に組み込む)
- 事前登録(必要な場合)の完了(前日ではなく、できれば早めに終わらせる)
ここで大事なのは、全部を暗記することじゃありません。
「自分のルートで、何が必要か」だけを確定させること。
これさえできれば、あとは装備と体調管理に集中できます。
そして、2025年シーズンは特に“夜間”がカギになります。
ご来光目的で夜に動く人ほど、「その時間に入れる条件は何か?」を先に押さえるだけで、安心度が段違いです。
参考(共通ルール):https://www.fujisan-climb.jp/for-every-climber.html
参考(静岡側):https://www.fujisan-climb.jp/Reguration_Shizuoka.html
参考(山梨側・吉田):https://www.pref.yamanashi.jp/fujisan/annzenn/documents/r7fujitozan.html
段取りが決まると、富士山は一気に“楽しみ”になる。
次は、初心者が一番怖がるところ——高山病と五合目の過ごし方を、当日の動きに落とし込んでいきます。
ここまで来たら、もう「登れる気しかしない」状態にしていきましょう。
富士山 登山 ルート 初心者のための高山病対策|五合目の過ごし方(僕の現場メモ)

ここ、富士登山の“勝ち筋”がいちばんハッキリ出るところです。
五合目って、ただのスタート地点じゃありません。
体を富士仕様にアップデートする場所です。
僕が五合目で必ずやることは、派手じゃない。
でも、これが効く。効きすぎるくらい効く。
水を飲んで、呼吸を整えて、焦りを置いていく。これだけで、八合目以降の景色が変わります。
初心者の人ほど「早く登り始めた方がいいですよね?」って聞いてくるんですが、
僕はニヤっとしながらこう答えます。
“富士山は、急いだ人から先に苦しくなる”って。
高山病の対策は、気合いじゃなくて手順。
このパートは、あなたの登山を“運”から“再現性”に変えます。
五合目での「やること」
- 到着したら、まず10分は深呼吸して“歩かない”(心拍を落とす時間を先に作る)
- 水分はこまめに(喉が渇く前に。少しずつがコツ)
- 歩き始めは会話できるペース(速歩き禁止。“息が上がらない”が正解)
- 頭痛・吐き気・めまいが出たら「休む→改善しなければ下る」(これがプロの判断)
ポイントは、全部に共通してます。
“自分の体を先に味方につける”こと。
そして、五合目でこの流れを作れると、登山中に起きる小さなトラブルにも強くなります。
「息が乱れたな」→ペースを落とす。
「ちょっと頭が重いな」→水を飲む・休む。
この“調整のクセ”がついた人は、富士山を楽しむ余裕が残るんです。
迷う人は悪くない。情報が散らばっているだけだ。
でも体のサインは散らばらない。痛みは、はっきりここに出ます。
だからこそ、五合目で一回立ち止まって、体の声を聞いてあげてください。
参考:高山病の予防(公式)
https://www.fujisan-climb.jp/risk/moutain_sickness.html
次は、いよいよ「結局どのルートがいいの?」に答えます。
あなたの富士山 登山 レベルに合わせて、おすすめルートを“ズバッと結論”にしていきます。
富士山 登山 ルート おすすめ結論|富士山 登山 レベル別“この1本”

お待たせしました。ここがこの記事の“山頂”です。
ここまで読んだあなたなら、もう気づいてると思うんですが——
富士山のルート選びって、「どれが一番すごい」じゃなくて、どれが一番成功しやすいかなんですよ。
だから、ここからは迷いを終わらせます。
僕が現場で相談を受けたときと同じように、レベル別に「この1本」をズバッと出します。
(もちろん、あなたの目的が「ご来光」「混雑回避」「静けさ」「最短」どれなのかで微調整できます。でもまずは結論。)
レベル1(初めて):基本は「吉田」/静けさ重視なら条件付きで「須走」
初めての富士は、成功体験を作るのがいちばん大事。
「登れた」「下りてこれた」「また行きたい」——これが次につながります。
- 吉田:安心材料が多い。迷いにくく、山小屋も多い。混雑は「計画」で薄める(山小屋泊・時間ずらしが効く)。
- 須走:樹林帯が心のクッションで、落ち着いて登りやすい。ただし合流混雑と下山の砂礫対策は準備しておく。
「初めてで不安が大きい人」ほど、吉田の安心は本当に強い味方になります。
逆に「人の多さがストレス」なら、須走の落ち着きが効きます。
レベル2(初心者+):短期決戦なら「富士宮」/混雑耐性が鍵
ここまで来ると、選択肢が一気に広がります。
体力が少しついて、装備も整ってきた人は、富士宮が“刺さる”ことが多い。
- 富士宮:短い。ただし高度順応を省かないこと。登下山同道の渋滞も想定して、時間設計で勝つ。
富士宮は、短さが武器になるルートです。
「短い=ラク」ではなく、短い=コントロールしやすい。ここを理解できると一気に楽しくなります。
レベル3(中級):静けさや挑戦で「須走」or「御殿場」
中級に入ると、富士登山が“体験”から“作品”に変わってきます。
どの道を、どのペースで、どう組み立てるか。自分の登山をデザインできる。
- 須走:森で整えて、上で勝負する。バランスがよく、静けさも狙える。
- 御殿場:長い。静けさと引き換えに、計画と装備の精度が求められる(挑戦枠)。
御殿場を選ぶ人は、たぶん“富士を攻略したい”って気持ちがある。
その気持ち、めちゃくちゃいいです。
ただし、御殿場は「気持ち」だけで押し切ると負けるので、余白のある計画でいきましょう。
標識の色を覚えるだけで、下山が静かになる。
ここまでで、「自分はこのルートだな」って、だいぶ絞れたはずです。
次は仕上げとして、よくある疑問をFAQで潰して、あなたの計画を“確定”にしていきます。
もう迷う時間は終わり。あとは、登りにいくだけです。
FAQ|富士山 登山 コースと富士山 登山 ルート 比較でよくある質問
ここまで読んだあなたは、もう“富士の地図”が頭の中にでき始めています。
あとは細かい不安を潰して、計画をカチッと確定させるだけ。
よく聞かれる質問を、現場目線でテンポよく答えます。
Q1. 富士山 登山 初めてでも日帰りできますか?
できます。でも、初心者には「日帰り=ハードモード」になりやすいです。
体調変化(高山病)や夜間の規制、渋滞などが絡むので、成功率を上げたいなら山小屋泊を基本にしましょう。
“登れた”だけじゃなく“笑って下りてこれた”が、いちばん良い初富士です。
Q2. ご来光はどのルートが見やすい?
ご来光はロマンなんですが、答えは現実的で、「天候次第」です。
だから初心者は「見える」より「帰れる」を優先して、山小屋泊で安全を確保するのが現実的。
結果的に、余裕ができて“ご来光を楽しめる確率”が上がります。
Q3. 山小屋の予約はいつから?必須?
山小屋ごとに違います。だからこそ、計画の早い段階で「泊まる/泊まらない」を確定させるのがコツ。
夜間規制の例外条件として山小屋宿泊が関係する場合もあるので、最新の公式案内と合わせて確認しておきましょう。
山小屋は“寝る場所”というより、初心者にとっては安全設計の中心です。
Q4. 高山病が怖い。どんな人がなりやすい?
体力がある・ないだけでは決まりません。むしろ多いのは「急いだ人」。
五合目での高度順応、こまめな水分、ゆっくりしたペースが基本です。
高山病は“気合いで押す”ほど悪化しやすいので、淡々と手順で勝ちにいきましょう。
Q5. 雨・風の日はどう判断する?
富士山は天候急変が起きます。無理をしないこと。
「中止=負け」じゃなくて、撤退も正解です。安全に帰れたら、それは勝ち。
むしろ“中止できる勇気”を持っている人ほど、次の登山で成功します。
Q6. 下山がつらいのはなぜ?
下山は、膝に負担が集中し、砂礫で踏ん張り続けるからです。
登りで体力を使い切ると、下りで一気に苦しくなる。ここが初心者の落とし穴。
ストックやサポーターの検討、ペース配分(登りで飛ばしすぎない)が効きます。
Q7. 2025年の規制で「午後2時」って何が起きる?
夜間帯の入山制限に関係します。ルート(県)や条件で扱いが異なるため、必ず該当ルートの公式ページを確認してください。
ここを押さえるだけで、当日のバタバタが消えます。富士登山は“規制を味方にした人”が強い。
Q8. ルートの標識の色、どう覚える?
これ、すごく効きます。
登山前に「自分のルートの色」を一度だけ決めて、スマホの待受にしておく。
分岐で迷いが減るし、疲れているときほど“色”が助けになります。
小技だけど、安心が増える。こういう積み重ねが富士登山を楽しくします。
FAQで不安が潰れたら、もう準備は整ってます。
あとは自分のルートを決めて、当日の時間割と山小屋を組んでいくだけ。
富士山、いよいよ“現実”になってきましたね。
まとめ|富士は“選んだ道”を責めない。けれど“準備のない道”だけは許さない

ここまで読んでくれて、ありがとうございます。
正直、僕はこのまとめを書く瞬間がいちばん好きです。
なぜなら、ルート選びって「迷い」じゃなくて、これから始まる体験の入口だと伝えられるから。
富士山は、ただの山じゃない。
……なんて大げさに言いたいわけじゃなくて、シンプルに、準備した分だけ楽しくなる山なんです。
逆に、準備が足りないと、景色どころじゃなくなる。だからこそ言います。
富士は“選んだ道”を責めない。けれど“準備のない道”だけは許さない。
吉田は安心を積み上げる道。富士宮は短さを武器にする道。須走は落ち着いて整えていく道。御殿場は静けさと挑戦を味わう道。
どれが正解かじゃない。あなたの富士山 登山 レベルに合う道を選べば、富士はちゃんと味方になります。
最後に、これだけは持って行ってください。
- 五合目で急がない(高度順応)
- 山小屋は“保険”として使う
- 混雑と規制は「当日の運」じゃなく「事前の設計」で避ける
この3つが入っている計画は、登りも下りもグッとラクになって、
山頂で「やった!」って言える確率が上がります。
富士は背中を試す。でも、味方にもなる。
迷う夜は、もう終わりにしよう。次に見る地図は、あなたの足元の“道”です。
あとは、準備して、選んで、登りにいくだけ。楽しんでいきましょう。
情報ソース
最後に、この記事の“土台”を置いておきます。
富士山の情報って、検索すると体験談もまとめ記事も山ほど出てくるんですが、初心者ほど必要なのは「今シーズンに本当に効く公式情報」です。
本記事は、富士登山オフィシャルサイトおよび山梨県・環境省などの公開情報(ルート比較・規制・安全情報)を参照し、初心者が迷いやすいポイントを「同じ物差し」で整理したものです。
富士山はシーズン・天候・運用方針により規制や手続きが更新されます。実際に登山する際は、必ず出発前に各公式ページで最新の規制(夜間入山の条件、事前登録の要否、入山料の取り扱い)、山小屋営業状況、通行可能区間を確認してください。
体調不良時は無理をせず撤退判断を最優先に。安全が確保できてこそ、富士登山は最高に楽しくなります。
「このページをブックマークしておけば安心」という意味でも、参照元をまとめておきます。
出発前はここだけ見直せば、段取りがグッと固まります。
- 富士登山オフィシャルサイト|登山口と登山ルート(4ルート比較):
https://fujisan-climb.jp/trails/index.html - 富士登山オフィシャルサイト|2025年 富士登山をするすべての方へ(共通ルール・注意事項):
2025年 富士登山をするすべての方へ - 富士登山オフィシャルサイト|静岡県の富士登山規制(事前登録・夜間入山など):
https://www.fujisan-climb.jp/Reguration_Shizuoka.html - 山梨県公式|令和7年度の富士登山について(吉田ルート規制):
令和7年度の富士登山について - 富士登山オフィシャルサイト|高山病の予防:
https://www.fujisan-climb.jp/risk/moutain_sickness.html - 環境省|富士山における適正な利用の推進(PDF):
https://www.env.go.jp/content/900492517.pdf
準備が整ったら、あとは登りに行くだけです。
あなたの富士登山が「しんどかった」じゃなく「最高だった」で終わるように、ここまでの段取りを味方につけてください。


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