富士山登山の装備は当日レンタルできる店もありますが、五合目で予約なしに借りられるとは限りません。
現在のLaMont公式案内では、予約なしの当日レンタルは河口湖店舗で対応しています。一方、吉田口五合目・須走口五合目や河口湖駅前の受取拠点は、基本的に事前予約した商品の受渡場所です。
この記事では、「今日でも借りられるのか」「五合目で借りられるのか」「何をレンタルすべきか」を、2026年シーズンの富士登山規制も踏まえて整理します。
富士山を眺めながら過ごせるグランピングは、施設によって景色も過ごし方もかなり違います。
「どこを選べばいい?」と迷ったら、富士山周辺のグランピング選びをまとめた記事を先に見ておくとイメージしやすいです。
富士山登山のレンタルは当日・予約なしでもできる?
結論は、店舗を選べば可能です。ただし、当日レンタルを前提に登山計画を組むのはおすすめしません。
富士登山用品レンタルショップ「LaMont」のFAQでは、「予約なしでレンタルすることはできますか?」という質問に対し、河口湖店舗で当日料金による貸し出しを行うと案内しています。
公式トップページにも、予約なしで当日レンタルを希望する場合はLaMont河口湖店舗へ直接来店するよう記載されています。
つまり、河口湖まで来てから「レインウェアを忘れた」「登山靴を積み忘れた」と気づいた場合でも、装備を調達できる可能性はあります。
ただし、ここで大切なのは、「当日受付をしている」と「希望する商品・サイズが確実に借りられる」は別の話だということです。
登山靴は足長だけでなく足幅や甲の高さによって合い方が変わります。
レインウェアも、ザックを背負った状態で肩や腕を動かせるサイズでなければ、長時間の登山ではストレスになります。
LaMont自身も、受取場所によって在庫数が異なるため、サイズが不安な人には河口湖店舗での受取をすすめています。
僕は富士山を何度も歩いてきましたが、登山道具は「持っているか」だけでなく、自分の身体に合っているか、使い方を理解しているかまで含めて装備だと考えています。
登山靴が一足残っていても、その一足が自分の足に合わなければ、安全な準備ができたことにはなりません。
2026年の富士登山シーズンはすでに終了
この記事を読んでいる時点で注意したいのが、2026年の開山期間です。
2026年は吉田ルートと須走ルートが7月1日から9月10日まで、富士宮ルートと御殿場ルートが7月10日から9月10日まで開山していました。現在は山頂へ向かう登山道の開山期間が終了しており、開山期以外の山頂登山道は通行止めです。
したがって、以下で紹介する当日レンタルや受取方法は、次の富士登山シーズンに向けた準備情報として確認してください。
レンタル店の営業期間、受取拠点、料金、次年度の登山規制は変更される可能性があります。
実際に予約・登山する際には、その年の富士登山オフィシャルサイトと各レンタルショップの最新表示を確認することが前提です。
吉田ルートでは装備不足だと通行できない
当日レンタルの重要性を考えるうえで、2026年の吉田ルートで実施された装備確認は見逃せません。
山梨県側の公式案内では、吉田ルート五合目で防寒具、上下セパレート式の雨具、登山に適した靴を確認し、必要な装備がない場合は登下山道を利用できないと明記されていました。
つまり、レインウェアや登山靴は「あると快適な道具」という位置づけではありません。
必要な装備を忘れれば、現地まで来ても登山計画そのものを見直す必要が生じます。
だからこそ僕は、当日レンタルを「予定して使う方法」ではなく、忘れ物や破損が起きたときに計画を立て直すための保険として考えるのがよいと思っています。
富士山登山の当日レンタルはどこでできる?五合目との違い
富士山のレンタルで最も間違えやすいのが、「受取場所」と「予約なしでレンタルできる店」を同じだと思ってしまうことです。
LaMontでは河口湖店舗だけでなく、河口湖駅前のふじさんプラザ、吉田口五合目、須走口五合目などで予約商品の受取・返却ができます。
しかし、公式案内を確認すると、当日飛び込みへの対応は同じではありません。
受取場所・方法 予約なし当日レンタル 主な役割・注意点
LaMont河口湖店舗 対応あり 当日料金。商品・サイズは在庫状況による
ふじさんプラザ 対応なし 事前予約品の受取・返却
吉田口五合目 対応なし 事前予約品の受取・返却
須走口五合目 対応なし 事前予約品の受取・返却
自宅配送 当日不可 事前予約して登山前に受取
ツアー経由 各社で期限あり 直前追加できない場合がある
「五合目で受け取れる」=「五合目へ行けばその場で借りられる」ではありません。
この違いは、初めて富士山へ行く人ほど覚えておきたいポイントです。
LaMont河口湖店舗は予約なしの当日レンタルに対応
LaMont河口湖店舗は、山梨県南都留郡富士河口湖町船津6663-11にあります。
公式店舗案内では7〜9月の営業時間を9時〜19時としており、フィッティングルーム、パウダールーム、ロッカーなども設けています。
装備を借り、その場でサイズを合わせ、着替えてから富士山へ向かえるのは大きな利点です。
ただし僕なら、営業時間の「9時」を見て、「9時に借りればそのまま余裕で登れる」とは考えません。
レンタル手続き、試着、荷物整理、登山口への移動、五合目での準備、高所への順応まで考えると、登山開始は予定よりかなり遅くなる可能性があります。
当日レンタルで見落としやすい最大のコストは、料金ではなく時間なのです。
河口湖駅前のふじさんプラザは予約品の受取場所
ふじさんプラザは河口湖駅正面にあり、公共交通機関で訪れる登山者には使いやすい受取場所です。
LaMontの案内では対応時間は9時〜17時で、当日レンタルには対応しておらず、河口湖店舗なら当日対応可能と明記されています。
また、登山日前日の15時までに支払い確認ができない場合は受渡しできないという条件も示されています。
高速バスや電車で河口湖へ入る人にとっては便利ですが、「駅前だから、その場で何でも借りられる」という場所ではありません。
吉田口五合目も予約なしの当日レンタルは不可
吉田口五合目では、「富士山みはらし」がLaMontの予約商品の受取・返却場所になっています。
2026年に表示されている案内では対応時間は9時〜17時で、当日レンタルは行わず、LaMont河口湖店舗で対応すると明記されています。
さらに、登山日前日15時までに支払いが確認できない場合は受渡しできないという条件があります。
五合目受取の最大のメリットは、重い登山靴やザックを自宅から運ぶ必要がなくなることです。
しかし、それは荷物を減らす仕組みであって、忘れ物を五合目で即座に補充する仕組みではありません。
須走口五合目も事前予約が前提
須走口五合目では東富士山荘が受取拠点として案内されています。
こちらも公式案内上、予約なしの当日レンタルには対応していません。
さらに、須走口五合目については登山日3日前の17時までに支払い確認ができない場合、受渡しできないとされています。
同じLaMontでも、受取場所によって締切条件が異なるのがポイントです。
「LaMontは2日前まで予約できる」という一つの数字だけで判断せず、自分が選ぶ受取拠点の条件まで確認する必要があります。
富士山登山では何をレンタルできる?料金の目安
富士登山向けレンタルでは、登山靴や雨具だけでなく、ザック、ストック、ヘッドランプ、防寒着など主要装備の多くを借りられます。
初めての富士登山なら、複数の装備をまとめたセットも選択肢になります。
やまどうぐレンタル屋の現在の掲載では、「富士登山まるごと6点セット」は1泊2日で税込13,500円から、「富士登山フルサポート12点セット」は税込24,000円からとなっています。
6点セットには、レインウェア、ショートスパッツ、ザック、登山靴、ストック、ヘッドランプが含まれ、防寒着は自分で持参する人向けの構成です。
単品の現在の掲載例では、次のようになっています。
- レインウェア:税込3,000円から
- ザック:税込3,500円から
- 登山靴:税込4,500円から
- ストック:税込3,000円から
- ヘッドランプ:税込1,000円から
- 防寒着(フリース):税込3,000円から
料金や割引、在庫、セット内容は変更される可能性があるため、実際の支払額は予約時の公式表示を基準にしてください。
LaMontでもセットや単品が用意されており、たとえば7点フルセットやレインウェア上下、登山靴などを個別に選べます。
同じ装備でも受取場所によって料金が異なる商品があるため、単純な「レンタル価格」だけでなく、受取条件も含めて比較したいところです。

初心者ほど「全部借りる」から考えなくていい
レンタルを利用するとき、「一式すべて借りるか、全部購入するか」の二択で考える必要はありません。
むしろ僕は、自分が持っている道具とレンタルを組み合わせるほうが合理的だと思います。
今後も登山を続ける予定があるなら、登山靴だけは自分の足に合ったものを早めに購入し、レインウェアやザック、ストックをレンタルする方法があります。
反対に、「富士山に一度挑戦してから登山を続けるか決めたい」という人なら、まず登山靴まで含めて借りてみる方法もあります。
やまどうぐレンタル屋にはシューズなしのセットも掲載されているため、所有品に合わせて調整できます。
レンタルの価値は、購入費を抑えられることだけではありません。
実際の登山装備を使い、自分が今後何を買うべきか確かめられることにもあります。
ただし、靴下や肌着、行動食、飲料など、自分で用意したほうが扱いやすいものもあります。
装備表を見ながら「借りる」「持っていく」「購入する」の三つに分けて準備すると、余計な荷物も忘れ物も減らせます。
せっかく富士山の近くまで行くなら、「泊まる場所」そのものも旅の楽しみにしたいところです。
実は富士山周辺には、景色を楽しむ施設、食事を楽しむ施設、プライベート感を重視した施設など、選択肢があります。
何を基準に比べればいいのか、富士山グランピングの特徴と選び方をこちらの記事でまとめました。
候補を探し始める前に、ざっと目を通しておくだけでも選びやすくなります。
当日レンタルで失敗しないために何を確認する?
当日レンタルを使うなら、確認すべきなのは「店が開いているか」だけではありません。
在庫、サイズ、受取場所、移動時間、登山開始時刻まで一つの計画として考える必要があります。
僕なら装備不足に当日気づいた場合、次の順番で判断します。
- 不足している装備をすべて洗い出す
- 予約なしに対応する店舗を確認する
- 商品と自分のサイズの在庫を確認する
- 試着と手続きに必要な時間を考える
- 店から登山口までの移動時間を確認する
- 五合目到着後の準備時間も加える
- 安全な時間に登山を開始できるか判断する
- 無理なら登山日程そのものを変更する
最後の判断が何より重要です。
装備がそろった瞬間、「せっかく来たのだから登ろう」という気持ちが強くなります。
けれど山で優先すべきなのは、予定を守ることではなく安全に戻れる時間を残すことです。
登山靴は残ったサイズで妥協しない
当日レンタルで最も慎重に選びたいのが登山靴です。
普段26cmのスニーカーを履いている人でも、すべての登山靴で26cmが合うとは限りません。
登山用ソックスの厚み、足幅、甲の高さ、かかとの収まり方で感覚は変わります。
富士山には岩場だけでなく、火山砂礫を長時間下る区間があります。
下りでは身体が前へ動くため、サイズが合っていない靴では足先が当たり続けたり、かかとが動いたりしやすくなります。
「このサイズしかないから」という理由で無理に借りるくらいなら、その日は登らない。
僕はその判断も、立派な登山技術の一つだと思っています。
レインウェアは雨の日だけの装備ではない
富士山で必要なのは、ポンチョや街歩き用の簡易雨具ではなく、登山に適した上下セパレート式のレインウェアです。
2026年の吉田ルートでも、上下セパレート式雨具は五合目で確認される必要装備に含まれていました。
標高が上がれば、風が強まるだけでも身体から熱は奪われます。
そこに雨が加われば、平地の「少し濡れる」とは意味が変わります。
僕は富士山のレインウェアを、単なる雨よけではなく、身体を風雨から切り離す外側の殻だと考えています。
朝の河口湖が青空でも、山頂付近まで同じ天気が続くとは限りません。
晴れているから置いていく、という判断をする装備ではありません。
ヘッドランプも忘れやすい
ヘッドランプも、レンタルで用意できる代表的な装備です。
やまどうぐレンタル屋では単品のほか、富士登山6点セットにも含まれています。
山小屋泊で日の出前に歩く場合はもちろん、予定より行動が遅れれば夕暮れ以降に必要になる可能性があります。
スマートフォンのライトだけに頼ると、片手がふさがり、通信や地図確認にも使うバッテリーを消耗します。
両手を空けたまま足元を照らせる。
平地では小さな違いですが、暗い登山道では大きな違いです。
事前予約と当日レンタルはどちらがいい?
僕なら、計画段階では事前予約、予想外のトラブルには当日レンタルと使い分けます。
これは「どちらがお得か」という比較ではありません。
役割が違います。
やまどうぐレンタル屋では、電話・インターネット・店頭で申し込みを受け付け、利用3日前に商品を届ける仕組みを案内しています。
サイズ変更は無料で、天候不良や体調不良でも前日までに連絡すればキャンセル時に全額返金するとしています。
自宅へ先に届くメリットは、登山当日に荷物がそろっていることだけではありません。
登山靴を履いて歩いてみる。
レインウェアを上下とも着る。
ザックへ実際の荷物を入れ、背負ってみる。
ヘッドランプのスイッチを確認する。
この「一度使う」という作業ができます。
山で初めて触るより、平地で違和感に気づくほうがいい。
準備とは、山で起こるはずだった小さな失敗を、できるだけ家に置いていく作業でもあります。
LaMontは受取場所ごとに締切を確認
LaMontでは、配送を選ぶと登山予定日の前々日に商品を届ける案内があります。
店舗、吉田口五合目など現地で受け取る方法も用意されています。
FAQでは、予約期限は受取場所や支払い方法によって異なるものの、最短の場合は現地受取で2日前まで受け付けるとしています。
ただし先ほど触れたように、吉田口五合目では登山日前日15時、須走口五合目では登山日3日前17時までの支払い確認といった個別条件もあります。
そのため、「2日前なら全部間に合う」と覚えるのではなく、商品・受取場所・支払い方法まで入力した状態で期限を確認することが重要です。
ツアー経由はレンタル店へ直接予約する場合と締切が違う
富士登山ツアーを利用する場合も注意が必要です。
サンシャインツアーの富士登山ツアーQ&Aでは、ツアー予約後にレンタルセットを追加する場合も、ツアーと同時にレンタルを申し込む場合も、出発10日前までと案内しています。
サイズ変更も出発10日前までです。
つまり、
「河口湖のレンタルショップなら当日借りられる」ことと、「予約済みツアーへ当日レンタルを追加できる」ことは別です。
ツアーを利用するなら旅行会社の締切。
ショップへ直接申し込むならショップの締切。
この二つを混同しないことが大切です。
キャンセル条件まで含めて比較する
富士山では、悪天候や交通規制、体調によって予定を変更することがあります。
2026年9月にも大雨の影響で富士スバルラインが通行止めとなり、吉田ルートの事前決済分について返金対応が発表された日がありました。
だからレンタルを比較するときも、料金だけを見るのでは不十分です。
やまどうぐレンタル屋は、天候不良や体調不良でも前日までの連絡ならキャンセル時全額返金と案内しています。
一方、サンシャインツアーのレンタルオプションでは、出発日の20日前から20%、7日前から30%、前日から40%、出発時間前まで50%、出発時間以降100%という取消料が示されています。
同じ「富士登山レンタル」でも、条件は同じではありません。
料金、受取場所、予約期限、サイズ交換、キャンセル条件まで含めて一つの商品として見ると選びやすくなります。

2026年の富士登山ルールから考えるレンタルの重要性
2026年の富士登山は、「装備さえあれば自由に登れる」という仕組みではありませんでした。
吉田ルートでは登下山道の通行料が1人1回4,000円、山小屋宿泊者を除いて14時から翌3時までゲート閉鎖、1日4,000人の登山者上限が設定されました。
さらに五合目で必要装備の確認も行われています。
富士登山オフィシャルサイトでは、2026年の全ルート共通ルールとして14時から翌3時までの入山規制、4,000円の利用者負担なども案内されました。
これはレンタル利用者にも無関係ではありません。
河口湖で当日レンタルをしている間に時間が過ぎれば、予定していた時刻に登山口へ着けなくなる可能性があるからです。
当日レンタルで本当に失いやすいのは「時間」
今回のテーマで、僕が最も伝えたいのはここです。
当日レンタルのリスクというと、多くの人は「希望サイズがなかったらどうしよう」と考えます。
もちろん、それも問題です。
しかし富士山では、借りるために消費した時間そのものが、登山計画を変えてしまうことがあります。
河口湖の店へ立ち寄る。
受付をする。
登山靴を試着する。
レインウェアを合わせる。
ザックを調整する。
着替える。
そこからバスや車で五合目へ向かう。
五合目に着いたら、すぐに山頂へ歩き始めるのではなく、高所の環境に身体を慣らし、装備や水分を再確認したいところです。
一つひとつは短い作業でも、積み上がれば予定は簡単に後ろへずれます。
富士山の標準的な登り時間は、公式案内の目安で吉田ルート約6時間、須走ルート約7時間、御殿場ルート約9時間、富士宮ルート約5時間です。
特に御殿場ルートのような長いルートでは、スタートが遅れる影響を軽く見るべきではありません。
僕なら、当日レンタルを利用するときは「借りられるか?」の次に必ず、
「借り終えた時刻から、本当に今日登るべきか?」
と考えます。
装備がそろったから登れる、ではありません。
安全な時間を確保できて初めて、登山開始を検討できます。
レンタルの受取場所は登山ルートから逆算する
価格だけでレンタル店を選ぶと、富士登山では動線が悪くなることがあります。
吉田ルートへ向かうなら河口湖や富士スバルライン五合目は使いやすい場所ですが、富士宮ルートや御殿場ルートを登る人にとって、同じ動線が最適とは限りません。
4ルートは登山口の場所も標高も、標準的な登山時間も大きく違います。
だから僕なら、次の順番で決めます。
登るルート → 登山開始予定時刻 → 交通手段 → 無理なく受け取れる場所 → レンタル料金
料金を最初に置かないのがポイントです。
1,000円安くても、受取のために大きく遠回りしたり、登山開始が遅れたりするなら、その選択が自分の登山計画に合っているとは限りません。
レンタル用品を選ぶことは、道具だけを選ぶことではない。
富士山へ向かう一日の動線を設計することでもあるのです。
富士山登山レンタルをどう使うべき?僕の考察
ここからは、何度も富士山を歩いてきた立場からの私見です。
登山用品レンタルが充実したことを、僕はとても前向きに捉えています。
富士山へ一度挑戦するためだけに、登山靴、レインウェア、ザック、ストック、防寒着などを一式購入するのは、金銭的にも保管場所の面でも負担があります。
海外から日本を訪れる登山者なら、大きなザックや装備を航空機で運ぶ負担もあります。
必要な期間だけ道具を使えるレンタルは、富士山という山への入口を広げました。
一方で、便利になったからこそ注意したいことがあります。
それは、「レンタルすれば準備が完了する」と思わないことです。
登山靴を借りても、履き方を知らなければ意味がありません。
ストックを借りても、自分に合う長さへ調整できなければ使いにくい。
レインウェアを借りても、雨が降る前にすぐ取り出せる場所へ収納していなければ、必要なときに役立ちません。
道具は、持った瞬間に安全を生むものではありません。
使える状態にして初めて、登山者を助けてくれます。
当日レンタルは「最後の保険」と考えたい
それでも、予約なしで借りられる店があることは心強いことです。
遠方から河口湖まで来て、車の荷室を開けた瞬間にレインウェアがないことに気づく。
登山靴のソールが出発直前に傷んでいると分かる。
そんな場面で装備を調達できる可能性があることには、大きな価値があります。
だから僕は、当日レンタルを否定しません。
むしろ最後の保険として非常にありがたい仕組みだと思っています。
ただ、最初から当日レンタルを前提にするのと、万一のために存在を知っておくのでは意味が違います。
基本は早めに予約する。
できれば事前に試着する。
前日に装備を一つずつ確認する。
それでも忘れ物や破損が起きたら、現地レンタルを探す。
そしてレンタルに時間がかかったら、登山開始そのものを見直す。
この順番なら、レンタルサービスの便利さを安全側へ生かせます。
富士山では、雲一つなかった五合目が、数時間後には霧に包まれることがあります。
霧に隠れる富士は、人の心の迷いによく似ています。
だからせめて登山口へ立つ前に、装備についての迷いだけは一つずつ消しておきたい。
山頂へ行く準備ではなく、無事に麓へ帰る準備としてレンタルを使う。
それが、僕の考える富士山レンタルの最も大切な使い方です。
まとめ|富士山の当日レンタルは河口湖店舗、五合目は事前予約が基本
富士山の登山用品は、予約なしでも当日レンタルできる店舗があります。
現在のLaMont公式案内では、河口湖店舗で予約なしの当日レンタルに対応しています。
一方、河口湖駅前のふじさんプラザ、吉田口五合目、須走口五合目は、事前予約品の受取・返却場所であり、予約なしの当日レンタルには対応していません。
ここを覚えておけば、「五合目まで行ったのに装備を借りられない」という大きな失敗を避けやすくなります。
登山靴、レインウェア、ザック、ストック、ヘッドランプ、防寒着などは、セットでも単品でもレンタルできます。
ただし当日はサイズや在庫を自由に選べる保証はありません。
できる限り事前予約を利用し、登山前に一度着用・調整しておくほうが安心です。
そして、当日レンタルを利用することになったら、「借りられたから予定通り登る」のではなく、レンタル後の時刻から登山計画を組み直してください。
富士山では、装備と同じくらい時間が大切です。
道具を借りる目的は山頂へ到達することではありません。
無事に帰ってくる確率を少しでも高めるために借りる。
その視点を持つだけで、レンタルサービスの使い方は大きく変わると僕は考えています。
よくある質問
富士山の登山用品は予約なしで当日レンタルできますか?
はい、店舗によっては可能です。
LaMontは、予約なしの場合に河口湖店舗で当日料金によるレンタルを行うと案内しています。ただし在庫や希望サイズの確保を保証するものではないため、予定が決まっているなら事前予約が安心です。
富士山五合目へ行けばその場でレンタルできますか?
少なくともLaMontの現在の案内では、吉田口五合目・須走口五合目で予約なしの当日レンタルは行っていません。
五合目は事前予約した商品の受取場所です。予約なしで当日借りる場合は、河口湖店舗が案内されています。
富士山登山では何をレンタルできますか?
サービスによりますが、登山靴、上下レインウェア、ザック、ストック、ヘッドランプ、防寒着、ショートスパッツなどを借りられます。
複数装備をまとめた初心者向けセットもあります。料金、商品構成、在庫、受取場所は変わる可能性があるため、利用する登山シーズンの公式情報を確認してください。
— 神楽 岳志
富士山旅行では、観光地だけでなく「どこで夜を過ごすか」でも旅の印象は大きく変わります。
ホテルとは少し違う時間を楽しみたいなら、富士山を望めるグランピングも候補のひとつです。
ただし、景観、食事、設備、アクセスなどは施設ごとに違うため、雰囲気だけで決めると迷いやすいところ。
そこで、富士山周辺でグランピングを探すときに知っておきたいポイントを、こちらの記事で分かりやすく整理しています。
次の富士山旅行を考えている方は、気になる施設を探す前の参考にしてみてください。
「こんな過ごし方もあるのか」と、旅の選択肢が少し広がるはずです。


コメント