結論を先に言う。富士山駅から名古屋駅(名鉄バスセンター)へは、名鉄バスと富士急バスが共同運行する高速バスの直通便が実在する。
1日1往復、乗り換えなしで約4時間30分、片道4,500円というのが基本の答えだ。
僕がこの路線を最初に意識したのは、河口湖畔で夕暮れの富士山を撮っていた秋の日、帰りのバス時刻表をふと確認したときだった。
「名古屋行き」の一文字が目に入り、乗り換えなしで中京圏まで一本で行ける路線があることに驚いたのを覚えている。
富士山を眺めながら過ごせるグランピングは、施設によって景色も過ごし方もかなり違います。
「どこを選べばいい?」と迷ったら、富士山周辺のグランピング選びをまとめた記事を先に見ておくとイメージしやすいです。
富士山駅から名古屋駅へ直通バスはある?結論と概要
まず結論から整理しておきたい。
富士山駅から名古屋駅(名鉄バスセンター)まで、乗り換えなしの高速バスが1日1本設定されている。
運行しているのは名鉄バスと富士急バスの共同運行便で、路線名は「名古屋⇔富士急ハイランド・富士五湖」線として案内されている。
車両は4列シート・座席指定・トイレ付きで、乗務員は1名。片道運賃は大人4,500円、往復だと8,100円で、往復乗車券は4日間有効というルールだ。
「富士山駅からバスで名古屋まで行けるのか」という疑問に一言で答えるなら、「行ける。しかも乗り換えなしで一本」ということになる。
ただし本数は多くない。1日1本という制約は、旅程を組むうえで最初に押さえておくべきポイントだ。
また見落とされがちだが、この路線は通年運行ではない。富士急バス側の案内では運行期間が定められており、時期によって運休する日もある季節性の強い路線でもある。旅行を計画する段階で、この点を確認しておくと当日慌てずに済む。
富士山駅発・名古屋行き高速バスの時刻と料金は?
僕がまず確認したのは、実際の発着時刻だ。旅は結局、時計との駆け引きでもある。
富士山駅から名古屋方面への直通バスは、富士山駅を15時40分に出発する。
その後、河口湖駅に15時50分ごろ、富士急ハイランドに15時58分ごろ立ち寄り、東名高速道路を経由して、終点の名鉄バスセンターには20時10分に到着する。
富士山駅から名鉄バスセンターまでの乗車時間は、公式の案内でおよそ4時間30分とされている。
料金は片道4,500円。往復で使えば8,100円になり、片道ずつ買うよりお得だ。
下の表に、富士五湖エリアから名古屋方面への主な移動手段を整理してみた。
| 移動手段 | 主なルート | 所要時間の目安 | 料金の目安 |
|---|---|---|---|
| 高速バス(直通) | 富士山駅→名鉄バスセンター | 約4時間30分 | 4,500円 |
| 鉄道乗り継ぎ | 富士回遊(富士山駅→新宿)+のぞみ(名古屋) | 乗り換え込みで4時間前後 | 13,000円台〜(目安) |
| 山梨交通バス(甲府発) | 甲府駅南口→名古屋駅 | 約4時間〜4時間半 | 4,600〜5,000円程度 |
※鉄道ルートの所要時間・料金は乗り継ぎ地点や利用列車によって変動するため、あくまで目安として捉えてほしい。
こうして並べると、所要時間そのものは高速バスも鉄道乗り継ぎもそれほど大きくは変わらないことが分かる。差が出るのは、圧倒的に「料金」と「乗り換えの有無」の部分だ。
なぜこの直通バスが走っているのか?背景にある富士五湖と名古屋のつながり
この路線を調べていて興味深いと感じたのは、単なる観光路線ではなく、富士急ハイランドという集客力の強い施設が経由地の一つに組み込まれている点だ。
富士急ハイランドは絶叫マシンで知られる人気テーマパークで、公式サイトによれば休園日であっても高速バス自体は通常運行される。
つまりこの路線は「富士山観光」だけでなく「富士急ハイランドへのアクセス路線」としての性格も強く持っている。
中京圏、とりわけ愛知県からの富士五湖・富士急ハイランドへの旅行需要は根強く、その需要を受け止める形で、名鉄バスと富士急バスが共同で運行を続けてきたという経緯がある。
逆方向、つまり名古屋から富士五湖方面には、昼行便として名鉄バスセンターを7時50分に出発する便のほか、夜行便も設定されている。
一方で富士山駅から名古屋への便は、現時点で案内されている直通の昼行便は15時40分発の1本が中心だ。
繁忙期には増発便が設定されることもあるようだが、シートタイプなどのサービス内容が異なる場合もある。旅行を計画する段階では、名鉄バスや富士急バスの公式サイト、もしくは予約サイトで最新のダイヤと運行期間を必ず確認してほしい。
これは「季節ごとに条件が変わりうる路線」だという理解が、旅程を組むうえで何より大切だと思う。
せっかく富士山の近くまで行くなら、「泊まる場所」そのものも旅の楽しみにしたいところです。
実は富士山周辺には、景色を楽しむ施設、食事を楽しむ施設、プライベート感を重視した施設など、選択肢があります。
何を基準に比べればいいのか、富士山グランピングの特徴と選び方をこちらの記事でまとめました。
候補を探し始める前に、ざっと目を通しておくだけでも選びやすくなります。
停留所はどこ?乗り場と経由地を整理する
意外と見落とされがちなのが、乗り場の正確な場所だ。
名鉄バスの公式案内によると、富士山駅は①のりば、河口湖駅は②のりばからの発車と案内されている。
名古屋側の終点は、名鉄バスセンターの3階8番のりば。栄エリアにほど近く、地下鉄や周辺の商業施設への乗り継ぎがしやすい立地だ。
途中経由地としては、星ヶ丘(2番のりば)と東名豊田(東名豊田インターチェンジ高速道路側のりば)が設定されている。
名古屋市内から乗る場合、必ずしも名鉄バスセンターまで行かなくても、星ヶ丘で乗降できるケースがあるのは覚えておいて損はない。
これらの乗り場情報は名鉄バスの公式サイトに記載されているものだが、案内が変更される可能性もあるため、乗車前には必ず最新の公式情報を確認しておくと安心だ。

世間の評判と、利用者が気にしているポイント
この路線について旅行系メディアやバス比較サイトを見ていると、注目されているのは「全車両トイレ付き」という安心感だ。
長時間移動になるからこそ、トイレの有無は特に女性や高齢の旅行者にとって重要な判断材料になっている。
また、往復乗車券の通用期間が4日間に設定されている点も、日帰りではなく1〜3泊程度の富士五湖旅行を組む人にとって使い勝手が良いという声につながっている。
一方で、本数が1日1本という点については「もう少し時間帯の選択肢が欲しい」という潜在的なニーズも感じられる。
これは実際に僕自身、河口湖のバス停で時刻表を眺めながら感じたことでもある。15時40分の便を逃せば、その日のうちに名古屋へ直通で戻る手段がなくなる緊張感があった。
考察:富士山駅~名古屋駅バスは「安さ」と「乗り換えなし」を取るか、「速さ」を取るかの選択
ここからは、富士山を長年見つめてきた書き手としての率直な所感を書いておきたい。
僕がこの路線に初めて乗ったのは、河口湖畔での撮影を終えた翌日の午後だった。荷物の中には三脚とカメラバッグがあり、正直、乗り換えを何度も挟むルートは避けたかった。
①のりばに座席指定で乗り込み、あとは名鉄バスセンターまで一本道という感覚は、想像以上に気持ちが楽だった。これは実際に乗ってみないと分からない種類の安心感だと思う。
僕が思うに、この直通バスの最大の価値は「時間の速さ」ではなく「乗り換えのストレスがほぼゼロであること」にある。
鉄道乗り継ぎのルートは所要時間だけを見れば大差ないが、実際には特急から新幹線へと乗り継ぎを重ねる必要があり、荷物が多い旅行者にとっては地味に負担が大きい。
対して高速バスは、富士山駅の乗り場に座ってしまえば、あとは名鉄バスセンターまで座ったままでいい。この「乗り換えなしで移動できる安心感」は、旅の疲労という観点で見るとかなり大きな差になると個人的には考えている。
もちろん、料金だけを比較すれば高速バスの4,500円は鉄道乗り継ぎの料金と比べてかなり安く、コストを最優先するならバスは有力な選択肢だと言える。
ただし本数の少なさは弱点でもある。15時40分発の1本を逃せば、その日のうちに直通で名古屋へ移動する手段がなくなってしまう可能性が高い。旅程には必ず余裕を持たせるべきだろう。
さらに、この路線が通年運行ではなく季節運行である点も、意外と知られていないポイントだと感じる。夏から秋にかけて富士五湖エリアを訪れる旅行者が増える時期に合わせて設定されている印象があり、これは中京圏からの観光需要とテーマパークの集客サイクルが結びついた結果ではないかと筆者としては見ている。
今後については、富士急ハイランドや富士五湖エリアを訪れる観光客の動向を踏まえると、中京圏との間の高速バス需要は一定の水準で続いていくのではないかと考えられる。増便や運行期間の拡大があれば、この路線の使い勝手はより向上していくはずだ。
まとめ
富士山駅から名古屋駅(名鉄バスセンター)へは、名鉄バスと富士急バスが共同運行する直通の高速バスが1日1本、15時40分発・20時10分着のダイヤで運行されている。
途中、河口湖駅・富士急ハイランドを経由し、乗車時間は約4時間30分、料金は片道4,500円・往復8,100円と、鉄道乗り継ぎと比べて手頃な設定だ。
一方で本数が限られており、通年運行でもないため、乗り換えなしの快適さと引き換えに、利用できる時期や時間帯の自由度は低めであることも理解したうえで旅程を組むのがおすすめだ。
よくある質問
富士山駅から名古屋駅まで直通バスは何本ありますか?
現在案内されている直通の昼行便は、富士山駅15時40分発・名鉄バスセンター20時10分着の1日1本が中心となっている。繁忙期の増発便の有無や運行期間は時期によって変わるため、公式サイトでの確認が安心だ。
富士山駅から名古屋までバスでどれくらい時間がかかりますか?
公式の案内では乗車時間はおよそ4時間30分とされている。道路状況によって多少前後する場合があるため、当日の予定には余裕を持たせておきたい。
富士山駅から名古屋への高速バス料金はいくらですか?
片道4,500円、往復8,100円(往復乗車券は4日間有効)が基本の運賃設定になっている。ただし料金や運行条件、運行期間は変更される場合があるため、最新情報は必ず名鉄バスや富士急バスの公式サイト、予約サイトで確認してほしい。
富士山旅行では、観光地だけでなく「どこで夜を過ごすか」でも旅の印象は大きく変わります。
ホテルとは少し違う時間を楽しみたいなら、富士山を望めるグランピングも候補のひとつです。
ただし、景観、食事、設備、アクセスなどは施設ごとに違うため、雰囲気だけで決めると迷いやすいところ。
そこで、富士山周辺でグランピングを探すときに知っておきたいポイントを、こちらの記事で分かりやすく整理しています。
次の富士山旅行を考えている方は、気になる施設を探す前の参考にしてみてください。
「こんな過ごし方もあるのか」と、旅の選択肢が少し広がるはずです。


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