富士山グランピングをカップルで選ぶなら、眺望・二人きりの設備・雨天対応・交通手段まで比べるのが失敗を減らす近道です。
記念日旅行では「富士山が見える」だけでなく、専用風呂やサウナ、食事スペース、客室からの見え方まで確認したいところ。この記事では山中湖・河口湖・富士吉田の7施設を、二人旅で本当に差が出る条件に絞って比較します。
※施設情報は2026年9月15日時点で、各施設公式サイト、山梨県などの公開情報を確認して整理しています。宿泊料金、プラン、オプション料金、送迎時間、設備の利用条件は変更される場合があります。予約前には必ず各施設の最新案内をご確認ください。
富士山を眺めながら過ごせるグランピングは、施設によって景色も過ごし方もかなり違います。
「どこを選べばいい?」と迷ったら、富士山周辺のグランピング選びをまとめた記事を先に見ておくとイメージしやすいです。
カップル向け富士山グランピングは結局どこを選ぶ?
先に結論をまとめると、何を最優先するかで候補はかなり絞れます。
- 客室から富士山を見たい:LE NIDO、VISION、嶺乃華、スイートグランピング河口湖、杓子山ゲートウェイキャンプ
- 温泉・サウナを二人の区画で楽しみたい:VISION、AWAUMI
- 雨でも食事を楽しみたい:LE NIDO、VISION、Gramercy Village、嶺乃華、スイートグランピング河口湖、杓子山ゲートウェイキャンプ
- 車なしで計画しやすい:嶺乃華、VISION、Gramercy Village、AWAUMI
- 一棟・一区画で二人きりの時間を優先したい:LE NIDO、VISION、スイートグランピング河口湖
- 富士山らしいアウトドア感も欲しい:Gramercy Village、杓子山ゲートウェイキャンプ
「一番豪華な施設」を探すより、二人が旅先で一番したいことを一つ決めるほうが選びやすくなります。
比較すると次の通りです。
施設 エリア 富士山ビュー 温浴設備 サウナ 雨天の食事 公共交通 プライバシー 特に向く二人
LE NIDO-ル・ニド 山中湖 ◎ 全3棟から正面 ○ 各棟シャワー・トイレ △ 常設サウナを主設備として案内なし ◎ 全天候型個別食事スペース △ 路線バス利用 ◎ わずか3棟 眺望最優先
VISION GLAMPING Resort & Spa 山中湖 山中湖 ◎ 全室 ◎ 各棟人工温泉露天風呂 ◎ 各棟専用 ◎ 冷暖房付き室内 ○ 事前予約制送迎あり ◎ 完全プライベート型 記念日を区画内で完結
Gramercy Village 山中湖 山中湖 ○ 富士山を望む立地 △ 客室タイプ確認 ○ 貸切バレルサウナ ◎ 屋根付きガゼボ ○ バス停徒歩約12分 ○ 湖畔観光+サウナ
嶺乃華 Mt.Fuji Glamping Terrace 河口湖 ◎ 全ドーム ◎ 全室シャワー・トイレ ○ 有料貸切 ◎ 屋根付き専用BBQ ◎ 河口湖駅から予約制送迎 ◎ 1日6組 特別感・記念日
AWAUMI 富士河口湖リゾート 河口湖 △ 客室位置を予約時確認 ◎ 全16棟に天然温泉 ◎ 全16棟 ○ 客室タイプ・プラン確認 ○ 河口湖駅徒歩約18分 ◎ 各棟専用設備 温泉・サウナ最優先
スイートグランピング河口湖 河口湖 ◎ 富士山ビューを特徴とする棟 ◎ 専用バスルーム △ 常設サウナを主設備として案内なし ◎ 全天候型専用BBQ △ 最新の交通条件を確認 ◎ 一棟貸切型 雨天・二人きり重視
杓子山ゲートウェイキャンプ 富士吉田 ◎ 全客室 ○ 貸切露天風呂、シャワーは共用設備 ○ 貸切バレルサウナ ◎ 各室屋根付き △ 車が便利 ○ 絶景+アウトドア
料金は「安い・高い」を固定しません。グランピングは曜日、季節、人数、食事、客室タイプで大きく変動するためです。
料金を比べるときは、「2名1室・同じ宿泊日・同じ食事条件」で公式予約画面を開き、サウナや食事などのオプションを含めた総額を見るのが最も実用的です。
表の宿泊料金だけ安くても、夕食やサウナを加えると逆転する場合があります。
カップルで富士山グランピングを選ぶときの重要ポイントは?
カップル旅行で僕が最初に確認したいのは、「二人の滞在がどこまで自分たちの区画だけで完結するか」です。
設備の豪華さだけを見ると、この違いを見落としやすくなります。
たとえば同じ「サウナあり」でも、客室専用サウナと、予約時間を決めて利用する貸切サウナでは過ごし方がまったく違います。
前者なら夕食前、星を見たあと、翌朝など自分たちの流れで使いやすい。一方の時間制貸切サウナは、周辺観光と組み合わせたい旅行に向きます。
風呂も同じです。
客室専用露天風呂なのか、施設内にある貸切露天風呂なのか、シャワーやトイレまで客室内にあるのか。
「専用」「貸切」「共用」は似ていますが、カップル旅行では意味が違います。
もう一つ重要なのが、富士山ビューです。
「富士山を望むロケーション」と「全客室から富士山が見える」も同じではありません。
記念日の主目的が富士山なら、施設の紹介写真だけで判断せず、自分たちが予約する客室タイプから見えるのかまで確認してください。
僕が富士山周辺で長く景色を見てきて強く感じるのは、山の姿は短時間でも変わるということです。
チェックイン時には頂上まで見えていたのに、夕食時には雲の中ということも珍しくありません。
だから「展望スペースまで歩けば見える」より、客室やテラスから見えるほうが、姿を現した瞬間を拾いやすい。
これは写真映えだけではなく、富士山を旅の中心に置く場合の実用的な違いです。
さらに雨天対応も確認します。
記念日に雨が降ること自体は避けられません。
しかし、屋根付きBBQ、室内ダイニング、温泉、サウナ、プロジェクターなどがあれば、天候が崩れても旅行の目的を残せます。
自然は予約できません。
けれど、天候が悪いときにも楽しめる宿は予約できます。
ここが富士山グランピング選びで大切な考え方です。
富士山グランピングでカップルにおすすめの7施設を詳しく比較
LE NIDOは客室からの富士山を最優先するカップル向け
LE NIDO-ル・ニドは、「朝起きたら目の前に富士山」という滞在を最優先したい二人に向いています。
公式サイトでは、森の中にわずか3棟を配置し、全3棟の客室から富士山を正面に望めると案内されています。最上部の「プレミアムビューテラス」は、さらに開けた眺望を特徴としています。富士山絶景グランピングLENIDO山中湖+1
各棟には専用の屋外テラス、シャワー、トイレがあり、直径8mのドームテントにはエアコンも完備されています。
アウトドア宿泊ではトイレやシャワーまで共用という施設もありますが、LE NIDOでは客室周辺で水回りを済ませられるため、カップル旅行の心理的な負担を抑えやすいでしょう。富士山絶景グランピングLENIDO山中湖+1
食事面では個別の食事スペースが全天候型で、雨の日にもBBQが可能です。
各テントにはボードゲームやプロジェクターも用意されているため、富士山が雲に隠れた日の「第二の過ごし方」を持てます。富士山絶景グランピングLENIDO山中湖
アクセスは東京方面から車で約1時間40分、山中湖ICから約8分。チェックインは15時から22時、チェックアウトは10時までです。富士山絶景グランピングLENIDO山中湖
僕ならLE NIDOは、観光地を何カ所も回る二人より、早めに宿へ入り、富士山の表情が変わる時間そのものを楽しみたい二人にすすめます。
全3棟という少棟数も、記念日に静かさを求める人には見逃せない条件です。
(出典:LE NIDO-ル・ニド公式サイト)
VISION GLAMPING Resort & Spa 山中湖は温泉・サウナまで専用
VISION GLAMPING Resort & Spa 山中湖は、富士山、露天風呂、サウナ、食事をできるだけ自分たちの区画で完結させたい二人向けです。
公式サイトでは全室富士山ビュー。各棟に人工温泉の露天風呂、プライベートサウナ、水風呂が用意されています。ビジョン グランピングリゾート 山中湖+1
ここで用語を正確に区別しておきたいのですが、露天風呂は天然温泉ではなく人工温泉です。
薬剤と専用装置によって天然温泉に近い湯質をつくる方式と公式サイトで案内されています。ビジョン グランピングリゾート 山中湖
食事スペースも強みです。
冷暖房を備えた全天候型の室内ダイニングなので、雨だけでなく山中湖特有の朝晩の冷え込みや風がある日にも食事計画が崩れにくい設計です。ビジョン グランピングリゾート 山中湖+1
デラックスタイプは専有面積152.3平方メートル。客室、ダイニング、風呂、サウナと複数の空間を自分たちで使えるため、ホテルとは違う「小さな別荘」のような過ごし方がしやすくなっています。富士レイクグランピング
アクセスは東京から車で約90分、山中湖ICから約5分。
事前予約制で富士山山中湖バス停付近や富士山駅からの送迎もあり、2026年9月15日時点ではチェックイン前の送迎が16時台を中心に設定されています。ビジョン グランピングリゾート 山中湖
僕がカップル旅行で高く評価したいのは、「次に何をするために移動するか」を考えなくてよいことです。
富士山を眺めたら、そのままサウナへ。
体を冷やしたら露天風呂へ。
天候が崩れたら室内ダイニングへ。
設備が豪華というより、二人の時間を細切れにしにくい点が記念日旅行と相性のいい施設です。
(出典:VISION GLAMPING Resort & Spa 山中湖公式サイト)

Gramercy Village山中湖は貸切サウナと湖畔観光を組み合わせやすい
Gramercy Village 山中湖は、宿にこもるより、山中湖観光とサウナ、BBQを一つの旅行に組み込みたい二人に向いています。
ドームテントとアメリカンスタイルのトレーラーハウスから宿泊スタイルを選べるのが特徴です。
公式サイトでは富士山を望む山中湖エリアのグランピング施設として案内され、カップル向けの滞在も紹介されています。Gramercy Village
サウナは客室常設ではなく、貸切バレルサウナ方式です。
2026年9月15日時点の公式案内では、1室大人4名まで5,800円・60分、利用時間は15時30分から最終受付20時30分。水着着用が必要で、申し込みはチェックイン当日の先着順です。Gramercy Village
この仕組みはVISIONやAWAUMIとは違います。
好きな時間に何度も利用するタイプではなく、「夕食前の60分をサウナにする」と旅行の中に一つのイベントとして組み込む形です。
BBQデッキには屋根付きガゼボがあり、ビニールカーテンで囲えるため、雨の日にも食事が可能と公式FAQで案内されています。Gramercy Village
アクセスは山中湖ICから車で約5分。
高速バス「山中局入口」から徒歩約12分なので、7施設の中では公共交通でも旅程を作りやすい部類です。Gramercy Village
昼間は湖畔へ出かけ、夕方にサウナ、夜にBBQという動きのある二人旅なら候補に入れやすいでしょう。
(出典:Gramercy Village 山中湖公式サイト)
嶺乃華は全ドーム富士山ビューと記念日対応が魅力
嶺乃華 Mt.Fuji Glamping Terraceは、富士山ビューと記念日の特別感を両方求めるカップル向けです。
1日6組限定で、公式サイトではすべてのドームテントを富士山を望むスイートルームとして案内しています。
さらに各客室に脱衣所、トイレ、シャワー、洗面台を備えており、グランピングでありながら水回りを客室内で完結できます。嶺乃華 Mt.Fuji Glamping Terrace MINENOHANA+1
雨天時も専用BBQスペースに屋根があり、食事を続けられます。嶺乃華 Mt.Fuji Glamping Terrace MINENOHANA
貸切テントサウナは有料です。
2026年9月15日時点の公式FAQでは45分5,500円、4人を超える場合は1人500円追加、最大6名。利用時間はチェックイン後だけでなく翌朝にも設定されています。嶺乃華 Mt.Fuji Glamping Terrace MINENOHANA+1
また、誕生日などの記念日について事前相談すれば、ケーキやバルーンなどの手配を手伝う旨も公式FAQに記載されています。嶺乃華 Mt.Fuji Glamping Terrace MINENOHANA
これはカップル向け比較では意外に重要です。
「記念日に向く雰囲気」だけでなく、実際に記念日の相談窓口が用意されているためです。
河口湖駅からは予約制の無料送迎があり、駅から施設までは約10分。公式アクセスでは車の場合、河口湖ICから約15分と案内されています。嶺乃華 Mt.Fuji Glamping Terrace MINENOHANA
富士山を正面に感じられる宿を選びながら、ホテルに近い快適性も残したい。
そんな二人に合わせやすい施設です。
(出典:嶺乃華 Mt.Fuji Glamping Terrace公式サイト)
AWAUMI富士河口湖リゾートは天然温泉と専用サウナ重視
AWAUMI 富士河口湖リゾートは、眺望だけでなく「二人で温泉とサウナを好きな時間に使えること」を最優先したいカップル向けです。
全16棟のリゾートで、スイートヴィラ、ドッグヴィラ、キャビン、ドームテントなど4つの滞在スタイルがあります。AWAUMI富士河口湖リゾート
最大の特徴は、全16棟に専用天然温泉とプライベートサウナを備えていることです。
公式サイトでは、富士河口湖温泉郷の天然温泉「秀麗の湯」とフィンランド式ロウリュサウナを各棟のプライベート空間に設け、チェックインからチェックアウトまで利用できると案内しています。AWAUMI富士河口湖リゾート
時間制貸切ではないため、「18時の予約に間に合うよう観光を切り上げる」といった制約が少ないのが利点です。
夕食後でも朝でも、二人のペースで使いやすい。
一方、富士山ビューについては、LE NIDOやVISIONのような「全客室から富士山」という条件を前提に選ばないほうが安全です。
富士山の見え方を最優先する場合は、予約する客室タイプや位置について施設へ確認しておくことをおすすめします。
アクセスは河口湖駅から徒歩約18分、車・タクシーで約6分と公式案内にあります。AWAUMI富士河口湖リゾート
僕ならAWAUMIは、富士山が雲に隠れても旅の価値を失いにくい宿として考えます。
天然温泉+専用サウナという強い第二目的があるからです。
(出典:AWAUMI 富士河口湖リゾート公式サイト)
スイートグランピング河口湖は雨天と一棟貸切を重視する二人向け
スイートグランピング河口湖は、他の宿泊者との距離を取りながら、雨の日にも二人で食事を楽しみたいカップル向けです。
富士山を望むドーム型グランピングと、一棟貸切に近いプライベートな滞在を特徴としています。
宿泊棟には専用のバスルームやトイレ、食事スペースが備わり、全天候型の専用BBQスペースを利用できると案内されています。リゾートグランピング+1
記念日旅行で雨天対応が重要なのは、単に「濡れない」からではありません。
食事の予定が崩れると、チェックイン後の時間全体が慌ただしくなりやすいからです。
専用空間で食事と入浴を完結できる宿は、予定変更のストレスを小さくできます。
逆にサウナを最優先する二人なら、VISIONやAWAUMIのほうが比較しやすいでしょう。
スイートグランピング河口湖は、設備を増やすことより、一棟で静かに過ごすことに価値を置く二人に向いています。
公共交通や送迎の運用は変更される可能性があるため、車を使わない旅行では予約前に最新のアクセス条件まで確認してください。
(出典:スイートグランピング河口湖公式案内)
杓子山ゲートウェイキャンプは富士山とアウトドア感を楽しみたい二人向け
杓子山ゲートウェイキャンプは、ホテルに近い快適さだけではなく、富士山麓で過ごしている感覚をしっかり味わいたいカップル向けです。
公式FAQでは、すべての客室から富士山を見られると案内されています。杓子山ゲートウェイキャンプ|富士山を望む山梨のグランピングリゾート |
施設内には4種類の貸切露天風呂があります。
「風の湯」「天空の湯」「陶器の風呂」「檜の風呂」があり、50分単位で利用。チェックイン時に先着順で希望時間を予約する仕組みです。杓子山ゲートウェイキャンプ|富士山を望む山梨のグランピングリゾート |+1
ここで注意したいのは、客室専用風呂ではないことです。
また公式FAQによると、トイレは施設内4カ所、シャワーは受付付近に2カ所で、客室ごとの専用水回りとは異なります。杓子山ゲートウェイキャンプ|富士山を望む山梨のグランピングリゾート |
この違いはカップル向け施設を比較するときには大きなポイントです。
VISIONやAWAUMIのように「自分たちの区画だけで完結する宿」と、施設内を移動しながら風呂やサウナを楽しむ杓子山では、同じグランピングでも滞在感がかなり違います。
貸切バレルサウナもあり、富士山ビューと水風呂、シャワーを組み合わせた設備になっています。
ただし公式案内では11月から3月の冬季はバレルサウナを利用できないとされているため、冬旅行では特に確認が必要です。杓子山ゲートウェイキャンプ|富士山を望む山梨のグランピングリゾート |
各客室には雨天時にも使える屋根付き食事スペースがあります。杓子山ゲートウェイキャンプ|富士山を望む山梨のグランピングリゾート |
つまり杓子山は、完全なホテル型プライベートリゾートというより、富士山を見ながら施設内を歩き、風呂、サウナ、BBQを楽しむアウトドア寄りの滞在です。
設備が全部客室内にあることを求める二人より、自然の中を動くこと自体を楽しみたい二人に向きます。
(出典:杓子山ゲートウェイキャンプ公式サイト)
せっかく富士山の近くまで行くなら、「泊まる場所」そのものも旅の楽しみにしたいところです。
実は富士山周辺には、景色を楽しむ施設、食事を楽しむ施設、プライベート感を重視した施設など、選択肢があります。
何を基準に比べればいいのか、富士山グランピングの特徴と選び方をこちらの記事でまとめました。
候補を探し始める前に、ざっと目を通しておくだけでも選びやすくなります。
山中湖と河口湖はカップル旅行ならどちらがおすすめ?
結論から言えば、静かな高原感と富士山中心なら山中湖、周辺観光と公共交通も含めて動きたいなら河口湖が選びやすいでしょう。
山梨県の資料では、山中湖の標高は980.5m、河口湖は830.5mです。
約150mの標高差があり、山中湖は富士五湖の中で最も標高が高い湖です。山梨県公式サイト+1
この150mを「わずかな違い」と考えないほうがいいと僕は思います。
特に春・秋・冬のグランピングでは、屋外で過ごす時間が長いため、日没後や早朝の体感が旅行の快適性に直結します。
山中湖側なら、夏でも夜に屋外テラスを長く利用する予定がある人は羽織れるものを準備したいところです。
秋以降は「東京ではまだ薄手で大丈夫だった」という感覚を、そのまま山麓へ持ち込まないほうが安心です。
冬はアクセスにも注意してください。
VISIONの公式アクセスでも、冬季は道路の積雪や凍結に備え、冬用タイヤやチェーンを準備するよう案内されています。ビジョン グランピングリゾート 山中湖+1
河口湖側の強みは、駅を起点に旅を組み立てやすいことです。
嶺乃華には河口湖駅からの予約制送迎があり、AWAUMIは河口湖駅から徒歩圏として案内されています。嶺乃華 Mt.Fuji Glamping Terrace MINENOHANA+1
車なしの記念日旅行なら、「施設の魅力」だけでなくチェックイン前の荷物、駅から宿までの移動、翌日の観光導線まで考えておくと疲れにくくなります。

富士山研究家の視点で見る「客室位置」と天候の考え方
富士山グランピングでは、住所が富士山に近いほど良い眺望になるとは限りません。
距離よりも、客室の向き、高さ、前方の樹木や建物、斜面の位置関係が重要です。
これは富士山周辺の宿を選ぶときに、僕が特に重視している点です。
同じ施設内でも、高い位置の棟と低い位置の棟では視界が違うことがあります。
実際、LE NIDOも敷地最上部の「プレミアムビューテラス」を、より開けた眺望を楽しめる客室として区別しています。富士山絶景グランピングLENIDO山中湖
だから記念日で「客室から富士山を見ること」を絶対条件にするなら、予約前に次の順番で確認してください。
1. 施設ではなく客室から富士山が見えるか
2. 全棟ビューなのか、一部客室だけなのか
3. テラスに出れば見えるのか、室内からも見えるのか
4. 客室タイプによって眺望差があるのか
5. 前方に木や建物が入りやすい配置ではないか
この確認だけでも、「富士山が見える施設だと思って予約したのに、自分たちの部屋からは見えにくかった」というミスマッチを減らせます。
そして、富士山は一日の中でも見え方が変わります。
僕自身、山麓で富士山を眺めていると、朝には山頂が見え、昼には雲が湧き、夕方に再び輪郭が現れるような日を何度も見てきました。
特定の時間なら必ず見えるとは言えません。
だからこそ、見えている瞬間を後回しにしないのが富士山旅行では大切です。
チェックイン時にきれいに見えていたら、その場で一度眺める。
翌朝も少し余裕を持って外を見る。
予定を詰め込みすぎず、10分、20分の余白を残しておく。
富士山グランピングでいう「余白」は情緒だけの話ではなく、変化する自然を見るための実用的な旅程設計なのです。
記念日の富士山グランピングで後悔しない予約方法
カップル旅行では、候補を7施設から一気に1施設へ絞ろうとすると迷います。
僕ならまず、優先順位で3施設程度まで落とします。
眺望最優先ならLE NIDO、VISION、嶺乃華など。
天然温泉と専用サウナならAWAUMI。
人工温泉露天風呂と専用サウナ、富士山ビューをまとめて求めるならVISION。
雨でも食事をしやすい一棟型ならスイートグランピング河口湖。
観光と貸切サウナを組み合わせるならGramercy Village。
アウトドア感と貸切露天風呂なら杓子山ゲートウェイキャンプ。
この段階まで絞ったら、最後に料金を比較します。
検索結果に表示された最安料金だけを比べるのではなく、公式予約画面で同じ宿泊日・大人2名・同じ食事条件にそろえてください。
さらに記念日旅行では、次も総額に入れて考えたいところです。
- 夕食・朝食
- サウナなどの有料オプション
- 記念日用ケーキや装飾
- 駅からのタクシー代
- 冬季のレンタカーや装備
- チェックアウト後の移動費
この方法なら「1名料金では安かったのに、二人分の夕食とオプションを追加すると予算を超えた」という失敗を防ぎやすくなります。
なお、記念日オプションや荷物預かりについては施設ごとの差が大きいため、必要な人だけ個別に確認するのが効率的です。
たとえば嶺乃華は記念日のケーキやバルーンについて事前相談でき、宅配で送った荷物も事前連絡のうえフロントで預かると公式FAQに明記しています。嶺乃華 Mt.Fuji Glamping Terrace MINENOHANA
こうした情報は写真では分かりません。
しかし、実際の記念日旅行では豪華な設備以上に役立つことがあります。
富士山グランピングをカップルで選ぶなら「富士山+もう一つ」で考える
ここからは僕の考えです。
富士山グランピングをカップルで選ぶなら、「富士山+もう一つの目的」を持つことをおすすめします。
富士山+天然温泉。
富士山+専用サウナ。
富士山+一棟貸切。
富士山+BBQ。
富士山+湖畔散策。
この考え方が重要なのは、富士山だけは予約できないからです。
客室は予約できます。
食事も予約できます。
サウナも確保できます。
けれど雲の動きまでは選べません。
そのため、富士山が見えなかった瞬間に旅行全体が失敗になる宿選びは、記念日ほど避けたいところです。
専用温泉があれば温泉を楽しめる。
雨なら屋根付きBBQでゆっくり食事をする。
サウナがあれば二人で過ごす時間を作れる。
富士山が現れたら、その瞬間だけ外へ出る。
この「逃げ道」が多い施設ほど、天候に左右される富士山旅行では強いと僕は考えています。
今回の7施設で整理すると、眺望ならLE NIDO、設備を区画内で完結させるならVISION、天然温泉と専用サウナならAWAUMI、記念日演出と富士山ビューなら嶺乃華が特に分かりやすい候補です。
湖畔観光と貸切サウナを組み合わせるならGramercy Village、雨の日の一棟滞在ならスイートグランピング河口湖、アウトドアらしさと貸切露天風呂なら杓子山ゲートウェイキャンプという選び方ができます。
富士はただの山ではない。
けれど、記念日旅行の記事で大切なのは、その言葉を飾ることではなく、二人が富士山の前で無理なく過ごせる場所を選ぶことだと思っています。
客室からの見え方。
水回り。
雨の日。
標高。
冬の道路。
送迎。
そして総額。
こうした現実的な条件まで確認してこそ、富士山が姿を見せた瞬間を、慌ただしさではなく静かな気持ちで迎えられます。
富士山グランピングをカップルで楽しむなら、最初に「二人が一番大切にしたいこと」を決めてください。
そこから宿を選べば、7施設の違いははっきり見えてきます。
よくある質問
カップルの記念日なら、富士山が客室から見える施設はどこですか?
全客室・全棟からの富士山ビューを明確に案内している施設として、LE NIDO、VISION GLAMPING Resort & Spa 山中湖、嶺乃華、杓子山ゲートウェイキャンプなどがあります。ただし実際の眺望は天候や雲の状態に左右されます。杓子山ゲートウェイキャンプ|富士山を望む山梨のグランピングリゾート |+3富士山絶景グランピングLENIDO山中湖+3ビジョン グランピングリゾート 山中湖+3
温泉とサウナを二人だけで楽しみたいならどこがおすすめですか?
専用設備を重視するなら、VISIONとAWAUMIが比較しやすい候補です。VISIONは各棟に人工温泉露天風呂とプライベートサウナ、AWAUMIは全16棟に天然温泉風呂とプライベートサウナを備えています。ビジョン グランピングリゾート 山中湖+1
車なしのカップルでも富士山グランピングを楽しめますか?
可能です。嶺乃華は河口湖駅から予約制の無料送迎があり、VISIONも事前予約制の送迎を案内しています。Gramercy Villageは高速バス「山中局入口」から徒歩約12分、AWAUMIは河口湖駅から徒歩約18分です。送迎時間や運行条件は変更される可能性があるため、予約時に最新情報を確認してください。AWAUMI富士河口湖リゾート+3嶺乃華 Mt.Fuji Glamping Terrace MINENOHANA+3ビジョン グランピングリゾート 山中湖+3
神楽 岳志(かぐら・たけし)
登山エッセイスト|富士山研究家|自然体験ストーリーテラー
富士山旅行では、観光地だけでなく「どこで夜を過ごすか」でも旅の印象は大きく変わります。
ホテルとは少し違う時間を楽しみたいなら、富士山を望めるグランピングも候補のひとつです。
ただし、景観、食事、設備、アクセスなどは施設ごとに違うため、雰囲気だけで決めると迷いやすいところ。
そこで、富士山周辺でグランピングを探すときに知っておきたいポイントを、こちらの記事で分かりやすく整理しています。
次の富士山旅行を考えている方は、気になる施設を探す前の参考にしてみてください。
「こんな過ごし方もあるのか」と、旅の選択肢が少し広がるはずです。


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