富士山のサウナ付きグランピングは、外気浴の眺望と貸切条件まで比べると、選ぶべき宿がはっきり見えてきます。
河口湖・山中湖周辺には、貸切バレルサウナ、客室専用サウナ、天然温泉付きヴィラなど選択肢があります。ただし、「富士山ビューの宿」と「サウナから富士山が見える宿」は同じではありません。
富士山を長く見続けてきた僕が、2026年9月15日時点で確認できる公式情報を軸に、サウナ形式、貸切条件、水風呂、外気浴、富士山の眺望、温泉まで比較します。料金や利用時間、冬季条件は変わる場合があるため、予約前には必ず最新情報も確認してください。
富士山を眺めながら過ごせるグランピングは、施設によって景色も過ごし方もかなり違います。
「どこを選べばいい?」と迷ったら、富士山周辺のグランピング選びをまとめた記事を先に見ておくとイメージしやすいです。
富士山のサウナ付きグランピング10選|貸切・水風呂・眺望を比較
富士山とサウナの両方を目的に泊まるなら、「サウナがあるか」より、サウナ後にどこで富士山を見られるかを比べることが重要です。
僕が特に重視したいのは、サウナ室だけではありません。
サウナを出て、水風呂やプールへ入り、椅子に身体を預ける。その一連の流れのどこまで富士山が視界に入るのか。
僕はこれを、富士山サウナの「眺望動線」と考えています。
施設 サウナ形式 利用形態 冷水浴 外気浴 富士山の眺望 風呂・温泉
Dot Glamping 富士山 バレルサウナ 45分貸切中心 水風呂※冬季休止 あり サウナ・水風呂・外気浴 シャワー
THE DOOR プライベートサウナ コテージ利用・有料 ジャグジー※冬季休止 屋外空間 富士山を望むコテージ シャワー
AWAUMI 富士河口湖リゾート フィンランド式/テントサウナ 全16棟専用 テラスのバスタブ あり 富士山麓、棟ごとの眺望は要確認 全棟天然温泉
TOCORO. Mt.Fuji CAMP&GLAMPING 貸切サウナ/Mars専用サウナ 共用貸切または客室専用 水風呂あり あり 共用サウナは外気浴で富士山 貸切風呂等
天空の温泉ヴィラ紬 河口湖 プライベートサウナ 全棟専用 水風呂 あり 全棟、サウナから富士山 天然温泉露天風呂
TOTONOI富士山中湖 イグルー/ASEMA 90分貸切 水風呂 チェアあり 晴天時は外気浴から富士山 客室シャワー等
piilo -ピーロ- asobi & stay テントサウナ 全10棟専用 客室設備を確認 専用テラス 富士山麓、サウナ眺望は要確認 客室風呂
KANOA THE VILLAS~富士山中湖 客室サウナ 全室専用 水風呂・屋外プール 屋外空間 富士山を望む一棟貸し 客室天然温泉
プライベートヴィラグランピング富士山中湖 バレルサウナ 全棟専用 プライベートプール デッキチェア サウナ窓・テラスなど 天然温泉
VISION GLAMPING Resort & Spa 山中湖 テントサウナ 全室専用 水風呂 外気浴スペース 全室富士山ビュー 露天風呂
まず目を引くのがDot Glamping 富士山です。
公式サイトでは、サウナ室、水風呂、外気浴スペースのすべてから富士山を眺められることを特徴として掲げています。最高80度のバレルサウナでセルフロウリュに対応し、通常は45分単位の貸切利用です。dot-glamping-fuji.com+1
ただし、ここには重要な注意点があります。
屋外水風呂は外気の影響を受けるため、公式案内では冬季は使用不可とされています。富士山が見えやすい冬ほど、水風呂を含む体験条件は変わる可能性があるわけです。dot-glamping-fuji.com
これは今回の記事で特に精度を上げておきたい部分です。
「水風呂あり」という一行だけを見て冬に予約すると、現地で想定と違う可能性があります。
グランピングの設備は、ある・ないだけでなく、「いつ使えるか」まで見て初めて正確な比較になるのです。
河口湖のサウナ付きグランピング5施設は何が違う?
河口湖側は、富士山の眺望に加えて、天然温泉や時間自由型のプライベートサウナを組み合わせやすいのが特徴です。
同じ河口湖でも、45分だけ貸し切る施設と、チェックインからチェックアウトまで自由に使える施設では、旅の時間の流れがまるで変わります。
Dot Glamping 富士山|サウナから外気浴まで富士山を追える
Dot Glamping 富士山は、山梨県南都留郡富士河口湖町大石にあるグランピング施設です。
公式案内では、富士山を望む立地にパークキャビン3棟、テント3棟を配置。共用スペースのバレルサウナ、水風呂、展望デッキを組み合わせた滞在が特徴です。Dot Glamping|ドット グランピングブランドサイト |
通常のサウナ利用は、チェックイン後の先着予約制。
15時から21時10分まで45分単位で利用し、混雑時には希望時間が埋まる場合があります。事前予約ではないため、サウナを旅行の中心に置く人は早めの到着を意識した方がいいでしょう。Dot Glamping|ドット グランピングブランドサイト |
一方、2026年8月4日にリニューアルが案内された「富士山チルサウナ旅」は1日1組限定で、通常45分のところ15時15分~16時45分の90分利用が可能です。
さらに、このプランには翌朝8時30分~9時30分の朝サウナも設定されています。Dot Glamping|ドット グランピングブランドサイト |
ここが僕にはとても面白い。
サウナ時間が長いというだけではありません。
夕方と翌朝、二つの異なる時間帯で富士山を待てる。
富士山を見る旅では、この「待てる時間の多さ」が意外なほど大きな価値を持ちます。

AWAUMI 富士河口湖リゾート|全16棟で温泉とサウナを24時間利用
AWAUMI 富士河口湖リゾートは、全16棟に天然温泉とプライベートサウナを備えている点が大きな特徴です。
公式サイトでは、チェックインからチェックアウトまで天然温泉とサウナを24時間好きなタイミングで利用できると案内されています。AWAUMI富士河口湖リゾート+1
スイートヴィラ、ドッグヴィラ、ドームテントには専用サウナルーム、プライベートキャビンには屋外テントサウナを設置。
テラスには水風呂として使えるバスタブがあり、ヴィラとキャビンにはデッキチェアを置いた外気浴空間もあります。AWAUMI富士河口湖リゾート
Dot Glamping 富士山との違いは明快です。
こちらは「決められた時間にサウナへ行く」のではなく、夕食前、夜、翌朝など、滞在の中へ自由にサウナを組み込めるタイプです。
ただし、公式情報から「全棟のサウナ室から富士山が正面に見える」とまでは確認できません。
「富士山麓にある宿」と「サウナ室から富士山が見える宿」は分けて考える。この慎重さが、予約後の期待外れを防ぎます。
天空の温泉ヴィラ紬 河口湖|サウナと露天風呂の両方から富士山
天空の温泉ヴィラ紬 河口湖は、全5棟のプライベートヴィラです。
スイート、スタンダード、グランピングの3タイプがあり、公式サイトではどの棟からも富士山と河口湖を眺められ、全棟に富士山を望むプライベートサウナと天然温泉露天風呂を備えると案内しています。グローバルステイズ+1
グランピングタイプは74㎡で、室内31㎡に加えて、サウナと露天風呂を備えた43㎡のテラスと庭を持つ構成です。グローバルステイズ
ここは「サウナから富士山を見る」だけで終わらないのが強みでしょう。
サウナ、外気浴、露天風呂、テラス。
身体の温度と時間帯を変えながら、同じ富士山を何度も眺められます。
僕なら、サウナだけに旅の満足度を預けず、富士山と温泉を同じくらい重視したい人に注目してほしい施設です。
TOCORO. Mt.Fuji CAMP&GLAMPING|2026年にMars専用サウナが登場
TOCORO. Mt.Fuji CAMP&GLAMPINGには、宿泊者が予約して利用するサウナと、客室専用サウナという二つの選択肢があります。
通常の貸切サウナは15時~21時、1グループ1時間5,000円で、温水シャワーと水風呂を併設しています。トコロキャンプ
ここで訂正しておきたいのは眺望です。
施設公式の解説では、共用サウナの室内から富士山が見えるわけではなく、外に出た外気浴で富士山を望む構成とされています。トコロキャンプ
「富士山ビューサウナ」という言葉だけから、室内の窓越しに富士山が見えると思い込まない方がいいでしょう。
さらに2026年6月16日、5棟あるドームのうち「Mars」限定で完全プライベートサウナが新設されました。
Mars宿泊者は共用サウナの予約枠に合わせる必要がなく、専用サウナを利用できます。トコロキャンプ+1
これは2026年時点での大きな更新です。
以前の情報だけを読むと「TOCORO.=1時間制サウナ」と理解してしまいますが、今は時間制貸切と客室専用の二つから選べる施設になっています。
THE DOOR|コテージ宿泊者向けのサウナとジャグジー
THE DOORでは、富士山を望むリゾートコテージにプライベートサウナとジャグジーが設置されています。
予約ページではサウナは有料オプションで、ジャグジーを水風呂として利用できる構成です。reserve.489ban.net+1
ここでも季節条件に注意してください。
公式予約情報では、ジャグジーは冬季、凍結防止のため利用不可とされています。reserve.489ban.net
つまり、「冬の富士山+サウナ+水風呂」を目的に予約する場合、THE DOORとDot Glamping 富士山は特に冬季条件を確認しておく必要があります。
設備写真だけでは見えてこない差です。
山中湖のサウナ付きグランピング5施設はプライベート性が強い
山中湖側は、サウナ、水風呂、温泉、プールを自分たちの客室空間で完結できる施設が目立ちます。
河口湖の観光を組み合わせて動き回る旅とは違い、宿に入った後はあまり移動せず、富士山とサウナをじっくり楽しみたい人と相性がいいでしょう。
TOTONOI富士山中湖|イグルーとASEMAを90分貸切
グランピングヴィレッジTOTONOI富士山中湖は、施設名の通りサウナを大きな軸にしたグランピングです。
敷地にはMETOS社の「イグルーサウナ」とトレーラー型「ASEMA」の2種類を設置。いずれも90分貸切で、現在の公式案内では5,000円です。トトノイ富士山中湖+1
イグルーサウナは70~90度、ASEMAは90~110度。
利用時間は15時30分~17時、17時30分~19時、19時30分~21時の3部制と案内されています。トトノイ富士山中湖
水風呂と外気浴用チェアもあり、天候に恵まれれば外気浴中に富士山を望めます。
ここは「客室にサウナが付いているか」ではなく、二つのサウナの個性を選ぶ楽しさがあります。
なお、過去のプレスリリースなどには異なる料金が残っているため、予約時には古い記事ではなく現在の公式料金を見るのが安全です。
piilo -ピーロ- asobi & stay|全10棟にテントサウナ
piilo -ピーロ- asobi & stayは山中湖畔にあり、10棟のトレーラーキャビンで構成されています。
スタンダード、スイート、ドッグラン付きの各タイプすべてに、テントサウナ、客室風呂、テラス、囲炉裏を備えています。piilo-ピーロ- asobi&stay
大きな利点は、サウナそのものが宿泊設備の一部になっていること。
「17時30分になったからサウナへ移動する」というより、自分たちの滞在の流れに合わせやすいタイプです。
一方、公式情報で確認できる「背後に富士を望む立地」と、「すべてのテントサウナ内部から富士山が見えること」は別です。
眺望を第一条件にするなら、予約時に棟の向きやサウナからの視界を確認するのが確実でしょう。
KANOA THE VILLAS~富士山中湖|プール・温泉・サウナが客室内で完結
KANOA THE VILLAS~富士山中湖は、一般的なドーム型グランピングよりも一棟貸切ヴィラに近い滞在スタイルです。
公式サイトでは、プライベートプール、客室天然温泉、プライベートサウナを全室に配置しています。KANOA THE VILLAS
客室サウナは温泉スペースに隣接し、水風呂のほか屋外プールでもクールダウンできる構成です。KANOA THE VILLAS
2025年7月にグランドオープンした施設で、客室は富士山を意識した一棟貸切型です。プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1|PR TIMES
「グランピング感」より、誰にも邪魔されずサウナ、温泉、プールを行き来することを優先したい人に向いています。
プライベートヴィラグランピング富士山中湖|サウナ窓から富士山
プライベートヴィラグランピング富士山中湖は、全棟に天然温泉、プライベートプール、バレルサウナを備えています。
公式サイトでは、各棟のテラスにオリンピア製の定員4名バレルサウナを設置。温度は70~100度に調整でき、セルフロウリュに対応しています。Fuji Suite Villa+1
特に分かりやすいのが眺望です。
バレルサウナの大きな窓の向こうに富士山を望み、サウナ後はプライベートプールで身体を冷やし、デッキチェアで外気浴できると案内されています。Fuji Suite Villa
ここは僕の言う「眺望動線」がかなり明確です。
サウナ室、冷水浴、外気浴が短い距離でつながり、その背景に富士山がある。
富士山サウナを選ぶうえで、「どこから見えるか」を具体的に想像しやすい施設です。
VISION GLAMPING Resort & Spa 山中湖|全室にサウナ・水風呂・露天風呂
VISION GLAMPING Resort & Spa 山中湖も、客室内で滞在を完結しやすい施設です。
運営会社の案内では、全室から富士山を望むロケーションで、各室のプライベート空間にテントサウナ、水風呂、露天風呂を設けています。ビジョン グランピングリゾート 山中湖+1
2026年の運営会社情報でも、全棟に富士山の湧き水を利用した水風呂、テントサウナ、露天風呂を備えることが確認できます。ビジョンネット
雨の日にも専用テントサウナと水風呂を利用できることを案内しており、天候が崩れた日の過ごし方まで考えやすいのも特徴です。ビジョン グランピングリゾート 山中湖
富士山旅行では、晴れだけを前提に宿を選ばないことが大切です。
山が雲に隠れたときにも楽しめる設備がある宿は、結果として旅全体の満足度を支えてくれます。

せっかく富士山の近くまで行くなら、「泊まる場所」そのものも旅の楽しみにしたいところです。
実は富士山周辺には、景色を楽しむ施設、食事を楽しむ施設、プライベート感を重視した施設など、選択肢があります。
何を基準に比べればいいのか、富士山グランピングの特徴と選び方をこちらの記事でまとめました。
候補を探し始める前に、ざっと目を通しておくだけでも選びやすくなります。
富士山グランピングのサウナ選びで確認したい7項目は?
予約前には「サウナ付き」という表示だけで決めず、専用・共用、時間、料金、冷水浴、眺望まで分けて確認してください。
僕なら、次の7項目を上から順に見ます。
- 客室専用か、共用設備を時間制で貸し切るのか
- サウナ料金が宿泊費に含まれるか、別料金か
- 利用時間と予約方法、朝サウナの有無
- 水風呂・プール・ジャグジーのどれで冷水浴をするのか
- 外気浴用チェアや専用デッキがあるか
- 富士山が見えるのはサウナ室、水風呂、外気浴、客室のどこか
- 冬季・雨天時にも通常通り利用できるか
この基準で見ると、「サウナ付きグランピング」という同じカテゴリーでも性格が大きく違うことが分かります。
Dot Glamping 富士山は通常45分の貸切で、チェックイン後の先着予約。
TOTONOI富士山中湖は90分制。
TOCORO.の共用サウナは1時間制ですが、Marsなら客室専用です。
AWAUMIは全棟のサウナをチェックインからチェックアウトまで24時間利用できます。AWAUMI富士河口湖リゾート+3Dot Glamping|ドット グランピングブランドサイト |+3トトノイ富士山中湖+3
この違いは、数字以上に大きいものです。
たとえば、午後4時には雲の中だった富士山が、午後5時に姿を見せることがあります。
時間制サウナでは、その瞬間に自分の利用枠が終わっているかもしれません。
客室専用なら、空を見て「今だ」と思ったときに入りやすい。
一方で、専用サウナが必ず優れているわけでもありません。
TOTONOIのように異なるタイプのサウナ自体を体験したい人や、宿泊中に1回だけじっくり90分入りたい人には、時間貸切型の方が目的に合うこともあります。
僕がもう一つ強く勧めたいのが、冬季条件の確認です。
冬は富士山が見えやすい季節である一方、屋外水設備が凍結の影響を受けます。
実際、Dot Glamping 富士山の水風呂は冬季使用不可、THE DOORのジャグジーも冬季は凍結防止のため利用できないと案内されています。dot-glamping-fuji.com+1
「冬こそサウナ」と考えている人ほど、この一行を見落とさないでください。
宿泊料金についても、固定価格だけで順位をつけるのはおすすめしません。
料金は宿泊日、人数、客室タイプ、食事、繁忙期によって変わり、別途サウナ料金が必要な施設もあります。
比較するなら「宿泊代+希望する客室+サウナ利用料+食事」の総額で見る。
これが、予約画面で迷子になりにくい方法です。
富士山が見えやすい時間と季節は?朝サウナが有利な理由
富士山を眺めることが最優先なら、朝の時間を残し、秋から春を有力候補として考える価値があります。
ここは感覚ではなく、データも参考になります。
静岡県富士市は富士山の見え方を継続的に観測しており、2025年は午前8時に「富士山全体が見えた」日が136日、年間の37.3%でした。
12時は96日・26.3%、16時は91日・24.9%です。1日の3回すべてで全体が見えた日は62日でした。富士市役所+1
季節差もあります。
2025年の午前8時観測で富士山全体が見えた割合は、2月が78.6%、11月が63.3%、12月が61.3%。
一方、6月は6.7%、8月は9.7%でした。富士市自身も、富士山が見える割合は秋から春に高く、夏に低い傾向を示しています。富士市役所
ただし、この数字を河口湖や山中湖で富士山が見える確率としてそのまま使ってはいけません。
富士市は富士山の南側です。
河口湖・山中湖は北側にあり、雲の出方が異なる日もあります。
それでも「午後まで一度も見えなかったから、その日はもう無理」と決めつけない方がいいこと、そして朝を旅程に残す価値があることは読み取れます。
富士山は、晴天なら必ず見える山ではありません。
富士市の観測資料にも、平地が晴れていても雲や霧によって山が見えない場合があることが示されています。富士市役所
僕自身、富士を追っていると、この「空は青いのに山だけない」という光景に何度も出会います。
巨大な山なのに、雲一枚で消えてしまう。
霧に隠れる富士は、人の心の迷いに少し似ています。
見えないから、そこにないわけではないのです。
だからグランピングでは、到着直後だけで富士山旅行の成否を決めないでください。
夕方に見えなければ、夜明けを待つ。
朝食前にもう一度外を見る。
チェックアウト直前にも空を見る。
展望台ではなく宿に泊まる最大の強みは、「富士山を待てること」だと僕は考えています。
そして、この考え方と相性がいいのが朝サウナです。
Dot Glamping 富士山の限定プランのように朝の利用枠がある施設や、AWAUMIなど時間を自由に選べる客室専用型なら、朝の山を狙いやすくなります。Dot Glamping|ドット グランピングブランドサイト |+1
ただし、冬の朝の外気浴は冷え込みます。
気持ちよさを競うように長時間外で我慢する必要はありません。
体調が悪いときや飲酒後はサウナ利用を避け、寒さを感じたら屋内へ戻る。水分補給をしながら、その日の体調と施設の利用ルールを優先してください。
グランピングでは夕食時に飲酒する人もいるでしょう。
僕なら、サウナを楽しみたい日はサウナ→休憩→夕食の順に旅程を組みます。
富士山を見る時間、身体を休める時間、食事を楽しむ時間。
すべてを詰め込むより、少し余白を残す方が、山の旅は深くなります。
考察・まとめ|富士山×サウナ×グランピングは「眺望動線」で選ぶ
ここからは僕の私見です。
富士山のサウナ付きグランピングを比較するとき、サウナ室の温度やブランドだけで順位を決めるのは、少しもったいないと思っています。
僕が見るのは、サウナ→冷水浴→外気浴→温泉→客室という流れの中へ、富士山がどう入り込んでくるかです。
その意味でDot Glamping 富士山は、とても分かりやすい施設です。
公式にサウナ、水風呂、外気浴スペースのすべてから富士山を眺められると示しています。Dot Glamping|ドット グランピングブランドサイト |+1
一方、同じ富士山ビューを求めても、時間制限を気にしたくないなら選択肢は変わります。
AWAUMIは全16棟でサウナと天然温泉を24時間利用可能。
天空の温泉ヴィラ紬は全棟に富士山を望むサウナと天然温泉露天風呂。
プライベートヴィラグランピング富士山中湖はバレルサウナの窓から富士山を望み、そのままプールと外気浴へ移れます。AWAUMI富士河口湖リゾート+2グローバルステイズ+2
サウナそのものの個性を楽しみたいならTOTONOI。
客室だけで温泉、サウナ、プールを完結したいならKANOA。
完全プライベート空間を重視するならVISIONも候補になります。
TOCORO.は2026年にMars専用サウナが登場したことで、従来の時間制貸切だけではなくなりました。トコロキャンプ
つまり、「一番いい富士山サウナ」は一つではありません。
富士山を見ながら外気浴したいのか。
好きな時間に何度も入りたいのか。
天然温泉も欲しいのか。
サウナの種類そのものを楽しみたいのか。
この優先順位によって、答えは変わります。
そして僕なら、晴れた日の写真だけでは宿を決めません。
むしろ、富士山が見えなかったときに何が残るのかを考えます。
天然温泉がある。
雨でもサウナを楽しめる。
火を眺められる。
湖畔を歩ける。
家族だけでゆっくり食事ができる。
そんな宿なら、富士が雲に隠れた一日も「失敗」にはなりません。
富士山はホテルの設備ではないので、予約したからといって姿を見せてくれるわけではありません。
僕も、何時間待っても見えなかった日があります。
反対に、朝まで厚い雲に包まれていた空がわずかに裂け、ほんの数分だけ雪の稜線を見せてくれた日もあります。
その瞬間は、快晴の日より心に残ることさえあります。
富士はただの山ではありません。
人間の予定通りに姿を現さないからこそ、出会った一瞬が物語になります。
2026年9月時点で富士山周辺のサウナ付きグランピングを選ぶなら、専用・貸切の違い、追加料金、利用時間、水風呂の冬季条件、外気浴、そして「実際に富士山が見える場所」まで確認することが大切です。
眺望を最優先するならDot Glamping 富士山や天空の温泉ヴィラ紬、プライベートヴィラグランピング富士山中湖は比較しやすい候補です。
自由な時間にサウナへ入りたいならAWAUMIや客室専用型、サウナそのものを選びたいならTOTONOIというように、目的から逆算すると迷いにくくなります。
そしてできれば、翌朝の予定を詰め込みすぎないでください。
冷たい空気の中で椅子に身体を預け、しばらく空を見ている。
昨日はなかった山頂が、雲の切れ間から静かに現れるかもしれません。
富士山とサウナとグランピングを組み合わせる価値は、豪華な設備だけではない。
あの山が姿を見せるまで、急がず待てること。
僕はそこに、この旅のいちばん贅沢な時間があると思っています。
よくある質問
富士山を見ながらサウナと外気浴ができるグランピングはありますか?
あります。
Dot Glamping 富士山は、公式にサウナ室、水風呂、外気浴スペースのすべてから富士山を眺められると案内しています。天空の温泉ヴィラ紬も、全棟に富士山を望むプライベートサウナと天然温泉露天風呂を備えています。Dot Glamping|ドット グランピングブランドサイト |+1
プライベートヴィラグランピング富士山中湖も、バレルサウナの大きな窓から富士山を望める構成です。Fuji Suite Villa
ただし、実際に山が見えるかどうかは当日の雲や霧に左右されます。
貸切サウナと客室専用サウナはどちらがおすすめですか?
短時間でサウナを集中して楽しみたい人や、特徴のあるサウナを選びたい人には、Dot Glamping 富士山やTOTONOI富士山中湖のような時間制貸切型が向いています。
夕方、夜、朝と自分の好きなタイミングで入りたいなら、AWAUMIやKANOA、プライベートヴィラグランピング富士山中湖などの客室専用型が便利です。
設備の豪華さだけではなく、自分の旅行スケジュールとサウナ利用時間が合っているかで選んでください。
冬は富士山サウナに最適ですか?
富士山の眺望という点では、秋から春、とくに冬は有力な季節です。
富士市の2025年午前8時観測では、富士山全体が見えた割合が2月78.6%、11月63.3%、12月61.3%だった一方、6月は6.7%、8月は9.7%でした。観測地点は富士五湖とは異なりますが、季節傾向を知る参考になります。富士市役所
ただし、冬は屋外水設備の凍結にも注意が必要です。
Dot Glamping 富士山の水風呂やTHE DOORのジャグジーのように冬季利用できない設備もあるため、「富士山が見えやすい季節」と「すべてのサウナ設備が使いやすい季節」は必ずしも同じではありません。dot-glamping-fuji.com+1
神楽 岳志(かぐら・たけし)
登山エッセイスト|富士山研究家|自然体験ストーリーテラー
富士山旅行では、観光地だけでなく「どこで夜を過ごすか」でも旅の印象は大きく変わります。
ホテルとは少し違う時間を楽しみたいなら、富士山を望めるグランピングも候補のひとつです。
ただし、景観、食事、設備、アクセスなどは施設ごとに違うため、雰囲気だけで決めると迷いやすいところ。
そこで、富士山周辺でグランピングを探すときに知っておきたいポイントを、こちらの記事で分かりやすく整理しています。
次の富士山旅行を考えている方は、気になる施設を探す前の参考にしてみてください。
「こんな過ごし方もあるのか」と、旅の選択肢が少し広がるはずです。


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